ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!」
そして、ティアーズはジャンプして、アイスロンに空中キックを打ち込む。
アイスロン「クギギギン」 魔獣はティアーズに蹴られて倒れる。
ティアーズが着地すると、アイスロンはすぐに立ち上がる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!」 アイスロン「クギギン」
ティアーズとアイスロンは取っ組み合いを開始した。
アイスロンに顔を殴られたティアーズは、すぐに蹴りで反撃する。
そして、素早くパンチで追加攻撃する。だが、
アイスロンはミドルキックでティアーズを攻撃して、さがらせた。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!?」
アイスロン「クギギギギン」 そして、魔獣は口から冷凍ガスを吐き出した。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!?ショワッ!!」
ティアーズは一瞬浴びるが、すぐにどこかへ跳んで避けた。
そして、冷凍ガスが多くの民家に浴びせ、
その民家が氷漬けになり、崩れてしまう。
ウルトラマンティアーズ『敵の冷凍ガスは、
すっげー恐ろしい威力を持ってやがる!』
アイスロン「クギギギン」 アイスロンは走って、ティアーズに近づく。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・!」
ティアーズはそんな魔獣にパンチとアッパーのコンボ攻撃で迎撃する。
アイスロンは怒って、ティアーズを思い切り殴る。
アイスロン「クギギギギン」
そして、魔獣は尖った鼻でティアーズの右肩を突き刺す。
ウルトラマンティアーズ「グアアアアアァァァァァァ!!!!」
敵に刺された右肩が凍り始める。魔獣はその右肩から自分の鼻を離す。
上川「ティアーズの右肩が凍った!!」
叶野「奴の身体は冷たいから、
その冷気でティアーズの身体の一部を凍らせたんだ!!」
アイスロン「クギギン」 魔獣は3つの目から3つの光線を発射した。
その光線を受けたティアーズは物凄いダメージを受け、さがる。
そんなティアーズに近づこうとするアイスロン。だが、
バルワンダー2号のレーザーバルカンを受けて、妨害されてしまう。
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!!」
ティアーズはアームシュートでアイスロンを攻撃した。
アイスロン「クギギン」 魔獣はアームシュートを受けて、ひるむ。
ウルトラマンティアーズ「ショワアアアアァァァァァ!!!!」
ティアーズは走って、左の拳で魔獣を思い切り殴る。
アイスロン「クギギギギン」 ウルトラマンティアーズ『もう一度、受けやがれ!!』
ティアーズは再び左の拳で殴ろうとする。だが。
アイスロンの尖った鼻がティアーズの左肩に刺さってしまう。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!?・・・・・・!??」
その左肩も凍ってしまった。ティアーズは両腕を使えなくなってしまった。
アイスロン「クギギン」 魔獣はそんなティアーズを蹴り飛ばす。
ティアーズは倒れてしまい、うまく立ちあがれない。
アイスロン「クギギギギギン」 そして、アイスロンは冷凍ガスを放射。
ついに冷凍ガスがティアーズを包み込んでしまう。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・・・・!!」
冷凍ガスによって、ティアーズの身体全体が凍ってしまう。
日下部「ああっ!!ティアーズが凍っちゃう!!!」
そして、魔獣が冷凍ガスを吐き終えると、ティアーズは完全に凍ってしまった。
アイスロン「クギギギン」 魔獣は喜んで、跳ねる。
そして、アイスロンは日下部と森下の方に向ける。
日下部「っ!!こ、こっちに来るわ!!森下さん!!早く逃げなきゃ!!」
だが、今の森下は絶望に満ち溢れているか、気力が全くない。
このままでは、日下部や森下がアイスロンの餌にされてしまう。
上川「何とかティアーズを助けないと・・・・!!」
叶野「よし!!火炎弾を使うんだ!!」
上川「ええっ!?ティアーズを焼き殺せと言うんですか!?」
叶野「直接ティアーズに命中させるワケじゃない!!
ティアーズの周りに巨大な火を付けて、氷を溶かすんだ!!」
上川「そうですか!!では、やってみます!!」
バルワンダー2号は火炎弾を連射して、ティアーズの周りを爆発させる。
だが、1発がティアーズの身体の一部に命中してしまう。
叶野「何をやってるんだ!?ティアーズの身体が砕けたら、どうする!?」
叶野が怒ると、上川が慌てて謝る。
上川「す、すみません!!気をつけます!!」
2号が火炎弾でティアーズの周りに炎を作る。その炎により、
ティアーズを覆った氷が徐々に溶けていく。そして、
全ての氷が溶け、ティアーズは元通りになる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!・・・・・・!!」
元通りになったティアーズはジャンプして、アイスロンの前に着地する。
アイスロン「クギギン」 魔獣はティアーズの復活に驚く。
ウルトラマンティアーズ『よくも凍らせやがったな!!
この野郎!!プラズマレイガン!!!』
ティアーズはアブソーバを倒したプラズマレイガンを発射した。
その攻撃がアイスロンの顔に命中して、爆発。その魔獣の顔が、
燃え上がり、鼻が粉々に砕けてしまう。
日下部「アイスロンは自分の冷気で回復するから、気をつけて!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!ティアーズサンシャイン!!!!!」
ティアーズは右手を空に向けて、その右手から黄色い光弾を発射する。
空高く飛んだ、その光弾が物凄い輝きを発した。まるで、太陽のように。
その輝きにより、暗くなった空が晴れあがり、全ての雪が消えた。
アイスロン「クギギギギギン」
アイスロンは物凄い暑さを感じたか、苦しんでいる。
ウルトラマンティアーズ『直接、受けろ!!!』
ティアーズはもう一度、ティアーズサンシャインを発射した。
今度はアイスロンに命中した。すると、アイスロンの身体が一瞬だけ光り、
その身体がドロドロに溶けていく。まるで、太陽の光で溶ける雪のように。
ティアーズの作った太陽が消え、吹雪は消えた。アイスロンは倒された。
かくして、ティアーズはまたも勝利し、空を飛び去った。
日下部「悪魔の降る雪が・・・消えたわね。」
森下「ええ・・・。良かった・・・・ね。」
次の日。雪は全く振っていない。灰間、野口、徳丸は、
とても元気のない森下と一緒に歩いていた。
徳丸「森下さん。・・・凄く落ち込んでるね。」
灰間「宇宙人の野郎が、森下の大好きな雪を汚したからな。」
野口「何か。可哀想・・・。何とか慰めたいけど・・・。」
森下「・・・・・心配しないでよ。私は元気だよ?
ただ、宇宙人が私が雪を愛しているところをぶっ壊しちゃったから・・・。」
徳丸「そ、そうだよ!悪いのは雪じゃない!!星人だよ!!」
森下「そうよね・・・。でも・・・。あれ?」
その時、森下の前に一粒の雪が降って来た。一同はそれに驚き、止まる。
森下「こ、これは・・・。」 森下はその一粒の雪を手の平に乗せる。
だが、その雪がすぐに溶けて消えた。だが、一粒だけではない。
雪がどんどん降り始めた。だが、激しくはない。ゆっくり振っていた。
野口「雪だわ。また雪が降ったんだわ。」
徳丸「もしかして、またインベーダーが!?」
灰間「違う。今度は偽物じゃない。これは本物の雪だ。」
そう。灰間の言う通り、魔獣の降らせた物ではなく、
本物の雪である。本物の雪が自ら振って来たのだ。
灰間「今度は悪魔の雪じゃねェ。優しい雪だ。そう思うだろ?森下。」
灰間にそう聞かれた森下。彼女に目から涙が少しだけ出たが、
表情が嬉しそうに微笑んだ。
森下「・・・・・ええ。とても綺麗だわ。優しさが感じるよ・・・。
やっぱり、雪。大好きだわ。」
4人は振り続ける雪を見続けました。魔獣の卵である雪の結晶は、
悪魔からの贈り物でした。ですが、その悪魔は消え、
今、振っている雪こそが、雪を愛してくれた森下への、
神様が与えてくれた、本物のプレゼントかも知れません。
灰間翔は、この優しい雪を見て、魔獣と宇宙人から、
改めて愛する者たちを救おうと戦う決心をしました。
次回につづく
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