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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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森下「あら?お母さんが呼んでるわ。」

森下は母親の声を聴き、部屋から出て一階に降りる。


森下「お母さん。呼んだ?」 玄関に来た森下は母親に近づく。

森下の母「友達が来ているわよ。」

森下「友達・・・?あっ!翔ちゃん!!」

森下は灰間の姿を見て、嬉しくなる。

灰間「悪いけど、お邪魔するぜ?」

森下「良いよ。良いよ。入って入って。」


こうして、灰間は森下と一緒に、2階の部屋に来た。

森下「どう?私の部屋。可愛いでしょ?」

灰間「うんうん。可愛い。可愛い。それより、

俺はお前の持っている雪の結晶に用があって来たんだよ。」

灰間は森下の机の上にある雪の結晶の方を見て、言う。

灰間はゆっくりと雪の結晶に触れる。すると、灰間のペンダントも光る。

灰間「・・・・・やっぱりな。」

森下「何がやっぱり?もしかして、雪の結晶が素晴らしいって事かしら?」

灰間「違うね。森下。・・・・悪いけど、これから。

お前にとって、悲しい事になるかも知れねーぜ?」

森下「え・・・・?」

灰間「・・・・この雪の結晶。ちょっと貸して良いか?BARで調べたいしよ。」

森下「BARで調べる・・・・?何で?」

灰間「・・・・これから言う俺の言葉を、よーく聞けよ?

この雪の結晶は・・・宇宙生物かも知れねーんだ。」

森下「う、宇宙生物・・・・!?」 森下は悲しそうな表情になる。

灰間「そうだ。毎日、大鳥町だけに雪が降ってるのは、

その雪の結晶のせいかも知れないんだ。だとしたら、

結晶は生きていて、そいつ自身が雪を降らせて・・・。」

森下「・・・・嘘でしょ?そんな冗談をいきなり言うなんて・・・。」

灰間「いや。本当だ。この雪の結晶は地球で作られちゃいねェ。

大体、雪の結晶なんて自然で作られるとかありえないさ。だから、

その雪の結晶は・・・宇宙で生まれたのかも・・・・。」

森下「確かに・・・それもありうるかも知れないね・・・。でも。

でも・・・!この雪の結晶は渡したくない!!」

森下は雪の結晶を胸に抱いて、叫ぶ。

灰間「も、森下・・・・!?」

森下「私。この雪の結晶が大好きだもん!!ずっと持ち続けたいもん!!

だって、この結晶は私にとって、雪を愛し続けた私に神様が、

与えてくれた記念品なんだからァ!!!・・・・私ね。

幼稚園の頃は友達がいなくて、いつも寂しかったの。その日に、

おじいちゃんもおばあちゃんも死んでしまったの。その時なの。

そんな悲しみにくれた私を慰めてくれたのは、雪だったの・・・。

優しく降る雪が私の心を慰めてくれた。だから、雪が好き!

そして、この雪の結晶も愛しているわ!」

灰間「どうしても、渡せねーのか・・・。」

森下「うん。もし、奪ったら、絶交しちゃうから・・・。」

灰間「・・・・わかった。もう何もしねェ。けど、

これから、お前の身に危険な何かが迫ってる気がするぜ。

せいぜい、気をつけな。あばよ・・・。」

灰間は静かに部屋から出ると、森下は両膝を床について泣き崩れる。

森下「ふええええええぇぇぇぇ・・・・・。」


その時。そんな森下の姿を、外にある別の民家の屋上から、

二人のラギコル星人が見ていた。ピンク髪はA、水色髪はBと呼ぼう。

ラギコル星人A「間違イナイ。ヤハリ、

アノ女ガ雪ノ結晶ヲ持ッテイタ・・・!!

今カラデモ、奴ヲ襲イ、雪ノ結晶ヲ取リ返シテヤル・・・・!」

ラギコル星人B「待テ。マダ、生マレル時期デハナイ・・・。明日ニナレバ、

冷凍エネルギーガ溜マリ、凶暴ナ魔獣ヘト成長スルダロウ。」

ラギコル星人A「ソウダ。明日ニナッタラ、スグニアノ女カラ、

雪ノ結晶ヲ奪イ、ソノ結晶ニ我ラノエネルギーヲプラスサセル!」

ラギコル星人B「ソノ時ガ、

最強ノ冷凍魔獣ガ誕生スルダロウ。ソウスリャ、

地球ハ極寒地獄トナリ、我々ノ別荘地ニナルダロウ・・・!!」

ラギコル星人「イッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!!!」

ラギコル星人の二人は不気味に笑っていた。


次の日。今日も学園は終わり、一緒に歩く灰間と日下部。

日下部「そう。結局、渡せなかったわね?」

灰間「何かよ。やっぱ悪いって感じがしてよ・・・。今日、

森下に話しかけて見たが、機嫌悪そうに無視しやがったぜ。」

日下部「あーあ。なっさけないわね。男のクセに。

私だったら無理やりにでも奪い取ったわ。」

灰間「そうすりゃ、女同士の争いになっちまうし。」

日下部「そんな争い、勝ってやるわよ。それより、

今日の雪は前よりさらに振ってるわ。吹雪が来そうね。

雪の結晶が起こそうとしているんだわ。」

灰間「・・・かもな。森下に身の危険がなけりゃ良いけど。」


同じ頃、森下は一人で雪の結晶を持ちながら歩いていた。

森下「灰間君なんか知らない。BARなんか知らない。

誰も渡さないんだから。この雪の結晶は・・・!」

森下が機嫌悪そうに歩いている時。ついに、

二人のラギコル星人がジャンプしてやって来た。

ラギコル星人「ウッウッウッウッウッウッウッウッウッウッウ!!!!!」

森下「ひっ!?う、宇宙人・・・・!?」

二人の星人は森下の前に着地。森下は急に怯えだす。

ラギコル星人A「女・・・!ソノ雪ノ結晶ヲ返シテモラウゾ・・・!!」

森下「い、いや!!これは、神様が私にくれた物なの!!」

ラギコル星人B「ソノ雪ノ結晶ヲ作ッタノハ神デハナイ。

元々ハ我々ラギコル星人ノ物ダッタノダ・・・・!!」

森下「な、何ですって・・・・!?」

ラギコル星人A「教エテヤロウ。ソノ雪ノ結晶ハ、魔獣ノ卵ナノダ!!

我々ハソノ卵ト共ニコノ地球ニ来ルツモリダッタガ、

何カノ事故デ、雪ノ結晶ハ、コノ日本ニ落下シテシマッタ。」

ラギコル星人B「コノ町ダケニ雪ガ振リ続ケテイルノハ、

雪ノ結晶ガエネルギーヲ発シテ、雪ヲ降ラセテイルカラダ。

コノ町ヲ凍ラセルタメニナァ・・・・!!」

つづく

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