水色髪の者「ナイ・・・!!」 ピンク髪の者「探セ!!」
二人の声には何故かエコーがかかっているため、
彼らの同じ言葉が数回、聞こえる。
水色髪の者「ナイ・・・・!!!」 ピンク髪の者「探セ!!!」
二人は何かを探しているが、その探し物が見つからなくて、
イライラしている。その時。
水色髪の者「ウッ!!間モナク、コノ家ノ主ガ帰ッテクル・・・!」
ピンク髪の者「捜索ハ明日ニ行オウ・・・!!」
二人の怪人は瞬間移動で消えてしまった。
次の日。大鳥学園では、灰間たちのクラスで、
森下は雪の結晶を持っていた。灰間たちはそれを見ている。
灰間「お前。良いのか?」
灰間は森下に聞くが、森下は雪の結晶を嬉しそうに見ていた。
森下「にへへ~っ。・・・何が?」
灰間「学校に結晶なんか持ってきてよ。」
森下「だってェ。ずっと持ち続けたいもん。」
徳丸「柏先生が見てたら、どうすんのさ?」
野口「ずっと眺めるのは良いけど、先生が来たら隠した方が良いわよ?」
森下「わかりましたァ~っ。」
森下は理解しながらも、嬉しそうに雪の結晶を眺めていた。
その時、教師である男。柏先生が入って来た。
灰間「っ!!森下!!」 森下「は、はい!!」
森下は慌てて雪の結晶を机の隠す。柏が皆の前に立って、こう言う。
柏「ええ・・・。今回は大変なお知らせをしなければならない。
天気予報のニュースによると、大鳥町では日々、雪が降り続け、
数日後に凄い吹雪が起きると言う。皆、吹雪には気をつけるように。」
女子生徒の一人「先生!!それは本当ですか!?」
柏「うむ。私もあまり信じたくないが・・・。ここ、
大鳥町では2日前から雪が降る日が多いからなァ。」
灰間(確かに、今日も雪は降っているな。だが、
昨日より何だか振るスピードが速い気がする。)
灰間は窓から外を覗く。外では雪が降り続けていた。
大鳥町を歩く灰間、野口、徳丸、森下。森下は相変わらず、
雪の結晶を持って、眺めつづけている。
徳丸「森下さん。ずっと、あんな調子だよ。」
野口「まるで、雪の結晶の魅力に捕らわれているみたい。でも、
本当かしら?毎日雪が降って、吹雪が起きる日が来るって。」
灰間「うむ。俺、BARに行って、その真相を調べるわ。それじゃ!」
灰間は3人から離れて、BAR基地に向かって走った。
BAR基地の司令室では、大神が灰間と日下部にこう言う。
大神「おどれらの聞く通り、気象調査によって、
明日も明後日も、それから毎日、雪が降るそうじゃけ。しかも、
大鳥町だけにじゃ。他の地域はそのような異常はない。」
日下部「先生が言った通りだわ。それも、大鳥町だけに・・・。」
灰間「大鳥町だけに雪が降り続けるとか、ありえない。
まるで、誰かが狙ってやっているようだぜ。」
叶野「それもそのハズだ。2日前、大鳥町に、
宇宙線の反応を発した物体が落下した事が始まりかも知れない。」
上川「それを知ったのは、今日なんだ。もっと早く教えられなくてごめん。
しかも、昨日。宇宙人らしき存在の反応もキャッチしたんだ。」
灰間「つまり、今回は宇宙人の仕業ってワケか・・・!
さっそく、星人を倒して恐ろしい吹雪を止めねーとな。」
大神「そうだな。星人は大鳥町のどこかにいる。徹底的に探索せよ!!」
隊員たち「了解!!!」
大鳥町の空き地で、一人立つ森下。雪の結晶を持ちながら、
雪を降らせ続ける空を見上げていた。
森下「毎日、雪が降り続けるかァ。嬉しいわ。だって、雪だもの。
毎日降ったら、早く積もるんだもん。ってか、この町。
そろそろ積りそうよね。でも、良いわ。明日はきっと積もって、
皆と一緒に雪遊びできるんだから。ねっ。」
森下は雪の結晶に向かって、そう言う。
つづく
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