夜の大鳥町で、バルターボが走っていた。
日下部が運転をして、灰間がレーダーを見ていた。
日下部「この辺ね。カボチャの怪物が現れたのは。」
灰間「・・・だが、異常な反応が一つもねーぞ。
もしかして、今回の相手は未知の敵だってのか?」
走り続けるバルターボの前に、横から何かが出てきた。それは、
カボチャの顔をした、黒マントの者であった。しかも二人いる。
カボチャの顔をした二人「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
灰間と日下部「うわっ!!!??」
二人は驚き、日下部は慌ててブレーキを踏み、
バルターボはすぐに停まった。そして、二人は降りて来る。
日下部「お前たちね!!カボチャのお化けと言うのは!!」
灰間「何を企んでやがる!!!」
灰間と日下部はバルガンを向ける。すると、
カボチャの顔をした二人は慌てて、声を出す。
カボチャの顔をした者A「うわ!?ちょ、ちょっと待って!!」
カボチャの顔をした者B「わ、私たちは魔獣じゃないですゥ!!」
そして、二人はカボチャの顔を両手で掴み、その顔を持ち上げては、
壁へと投げつける。カボチャの顔は仮面だったそうだ。
灰間「ああっ!!お前らは・・・!?」
カボチャの顔をした二人の正体は、徳丸と森下であった。
日下部「灰間の友達!?」
徳丸「いやぁ。ごめんごめん。ちょっと脅かすつもりで行こうと思ってさ。」
日下部「そのせいでカボチャの怪物が、
出たって言う事件が起きたのよ!?」
日下部がそう怒鳴ると、徳丸と森下は驚く。
徳丸「えっ!?どこどこ・・・!?」
灰間「けど、そんな奴はいなかったぜ。」
日下部「あんたたちがふざけているせいで、世間が騒がしくなったら、
どうするつもり?何でこんな夜でふざける必要があるワケ!?」
森下「だ、だって。明日はハロウィンの日だし・・・。
今のうちにお化けを演じる練習をしないと。ねェ・・・。」
徳丸「そ、そうそう!それだよ。それ・・・。」
日下部「ハロウィン?ああ、明日はその日だったわね・・・。」
灰間「お前たちが何がしたいのかは大体、わかった。けど、
あんまり変な事して、迷惑かけんじゃねーぜ?」
徳丸と森下「ごめんなさい・・・・・。」
徳丸と森下がしょぼんとする感じで謝り、
灰間と日下部はバルターボに乗って、基地へと戻った。
その時、暗いところで奇怪なカボチャらしき物体があった。
ウルトラマンティアーズ 第21話・悪魔の夜のパンプキン
悪戯魔獣・ガルプキン
怪奇魔女・ゼルンチルダ
登場
次の日。今日はハロウィンの日である。BAR基地の司令室では、
いきなり髑髏の顔をした者が現れて、奇声をあげた。
髑髏の顔をした者「グエエエエエエエェェェェェェ!!!!!」
叶野「何やってんだ?上川。」
叶野はドスの効きそうな声で後ろから髑髏の顔を持ち上げる。
その髑髏も仮面らしく、それを被ったのは上川であった。
上川「い、いやぁ・・。せっかくのハロウィンですし^^;」
叶野「俺たち防衛隊にそんなヒマなどないわァ!!!」
叶野が怖そうな表情で怒鳴り、上川が凄く怯える。
上川「ひいいぃぃぃ!!あ、悪魔ああぁぁぁぁ!!!」
灰間「軍隊の中にも浮かれる奴がいたもんだ。」
大神「そう言えば、おどれら。今日の夜に、
学園の皆ででハロウィン祭りに参加するんとちゃうんかぃの?」
日下部「ですが、私はBAR隊員。簡単に参加するなど・・・。」
灰間「それに、魔族の野郎共が今日も暗躍してるかもな。」
大神「じゃが、おどれらはまだ若い。今日はこの隊を休んで、
ハロウィンを楽しむと良えわぃ。わしが許可したるど。」
大神は笑顔でそう言い、灰間と日下部は少し頷く。
つづく
[0回]
PR