灰間「ああ。もう俺たちBARの手にも負えん。
ティアーズでも倒せない程に強い魔獣だ・・・。」
野口「どうしよう・・・・。こんな時、
ウルトラ兄弟がいれば・・・・っ。」
灰間「ウルトラ兄弟?ああ。あの、
昭和時代で地球を守ったウルトラマンたちだろ?」
徳丸「うん。彼らは最高に強かったよ。
ちょっと苦戦する事もあったけど。」
森下「そうね。でも、今の彼らは、
別の星で怪獣たちと戦ってるかも知れないから・・・。」
灰間「つまり、この星を守れるのは、
やはりティアーズしかないってか・・・・。」
野口たち「え・・・・?」
灰間は思った。ティアーズで勝てないワケじゃない。
ティアーズで勝たなければならないと。
夕日。灰間は空き地で何かの動きをしていた。
まるで、光線技や超能力を発する練習をしているように。
灰間「はあああぁぁぁぁっ!!えぃ!!でぃあ!!
しょおぉぉぅわ!!とおおおぉぉぉっ!!!おるぁ!!
でええぇぇぇぇ!!!そぃやああああぁぁぁぁぁ!!!!」
灰間はティアーズとしての力を高めようと、
必死にティアーズが出せるような技を探していた。
そして、ティアーズの能力をさらに上回ろうと。
灰間「おらああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
灰間は土管に手を向けるが、何も起こらない。
灰間「くそぅ!!何も起こらない・・・・!」
その時、謎の声が空き地に響き、灰間はそれに驚く。
謎の声「おぅ!!こりゃああぁぁぁぁぁ!!!!」
灰間「っ!?このムカツク声は・・・・。」
灰間は後ろの方を向く。そこに、大岩がいた。
大岩「やっぱり待ってくれたのォ。やはり、
おどれとワレは宿命のライバルで良えんとちゃんか?」
灰間「別に待っちゃいねェよ。もう帰る。」
灰間はそのままゆっくり空き地を出ようと歩く。その時、
大岩「誰が帰って良えんじゃ!?こりゃ!!!」
いきなり大岩が灰間を蹴り上げた。灰間はこれを受けて、
倒れる。だが、
それが彼の堪忍の尾が切れる瞬間であった。
灰間「くぁ!!!・・・・・っ!!痛ェなあぁぁ・・・・!
何すんだ!!この野郎あああぁぁぁぁぁ!!!!!」
灰間は大岩を思い切り殴った。大岩はこれを受けてさがる。
大岩「ぐぉ!!?ふ・・・っ!良え拳じゃのォ。」
灰間「うるせえええぇぇぇぇぇっ!!!」
灰間は次にキックを仕掛ける。だが。
大岩「ふん!!ぬあ!!!」
大岩は右腕でガードし、左手で灰間を打撃する。
灰間「ぐふぅ!!」 灰間は大岩からさがる。
大岩「ぬぉりゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
さらに大岩は手刀で灰間の首筋を打つ。
灰間「ぅあ!!・・・・んなろぁ!!!」
灰間はパンチで反撃し、回し蹴りで追加攻撃する。
灰間「うらあああぁぁぁぁ!!!」
大岩「ぶうぅっ!!おるあああぁぁぁぁ!!!」
大岩は灰間の顔面を殴る。
灰間は顔を痛がってさがる。
大岩「こりゃ!!ワレ。力抜いとるんかぃ?
この記念すべき決戦に手加減は許さんのじゃぃ!!」
灰間「抜いてねーよ・・・・!!」
大岩「そうかぃ。じゃがのォ。いつもなら、
ワレは1発の拳でわしを負かした。
今度は何じゃぃ?おどれ、
別の何かに夢中になってないんか?それで、
戦う力が怠ったとちゃうんか!?こりゃぁ!!」
灰間「ぐわ!!」 大岩は灰間を殴りつける。
大岩「こりゃ!!こりゃ!!こりゃ!!こりゃ!!こりゃ!!」
大岩は何度でも灰間を殴り続ける。だが。
灰間「うぜーんだよ!!この喧嘩野郎!!!」
灰間は思い切りパンチして大岩を攻撃する。
大岩「ぐぉ!!?おーし!!その意気じゃ!きえ!!」
灰間「大岩ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
こうして、大岩と灰間は互角に激しい喧嘩を続けた。
どちらも油断を見せなかった。その時。
灰間「おらああぁぁぁぁ!!!」
灰間は思い切りパンチを打つ。大岩はこれを受けてさがる。
大岩「ぐぉ!!?」 灰間「だあああぁぁぁぁぁ!!!」
灰間はさらに殴る。そして、また殴り出す。
灰間「おらおらおらおらおらおらおらおらおら!!!!!」
灰間は何度でも大岩を殴り続ける。そして。
灰間「ショワアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!」
灰間は今までより強いパンチで大岩を殴り飛ばす。
大岩「うぐぁああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
大岩は倒れた。
灰間はついに大岩との勝負で100回勝った。
灰間「思い知ったか。この野郎!てめーなんざ、
この俺に勝てるワケねーだろ!!このアホンダラ!!!」
大岩「・・・・はははははははは・・・・・!!!」
大岩は笑い出した。負けたハズなのに、何故。
灰間「・・・・・大岩?」
大岩「別の事に夢中で、怠けていると思ったが、
やはりワレの戦う力は変わってなかったわぃ。
ちょっと心配したけ。この勝負!ワレの勝ちじゃ!!
そして、記念に教えたる!!どんな困難でも、
戦う力を捨てちゃあかんけ・・・・っ!!
でないと、大変な事が起こるけぇの!」
灰間「戦う力・・・・。そうか!!」
大岩の発言に灰間は何かを掴んだ。
灰間(そうだった。俺に足りないのは、戦う力だった。
今までティアーズの能力に頼り過ぎて、
そんな事も忘れちまった。
バキシムに勝つにはティアーズの能力だけじゃなくて、
ティアーズの力と俺自身の力を、
合わせなければならねーんだ!!)
その時、空地に日下部が走って来た。
日下部「大変よ!!ポイント45-7で魔獣が現れたわ!!」
灰間「もう来やがったか!!・・・大岩。」
大岩「ん?何じゃぃ・・・・??」
灰間「この勝負。お前の勝ちで良いよ。ありがとな。」
灰間はそう言って、日下部と一緒に走った。
大岩「・・・・・灰間。」
とある夕日の街で、巨大なバキシムが姿を現した。
バキシム『人間どもに告ぐ!!人間どもに告ぐ!!
もはやティアーズもBARも私を倒せぬ!!
この私を止める者など一人もいない!!
諦めるが良い!!!』
空から3機のバルワンダーが飛んで来た。
1号は灰間と日下部、2号は叶野、3号は上川である。
叶野「今度こそ奴を倒すぞ!!!」 上川「了解!!!」
3機のバルワンダーが火薬バルカンでバキシムを攻撃する。
バキシム「グガガガガガガガアアアアァァァァァ」
攻撃は通じないが、
魔獣は3機のバルワンダーの方に向かう。
バキシム『性懲りもなく現れたか。
勝ち目のないだろうに。』
日下部「やってみなきゃ、わかんないでしょ!!?」
3機のバルワンダーはレーザーバルカンを一斉連射。
バキシム「グガガガガガガアアアァァァァァァ」
バキシムは光の壁で防御する。それを解き、
すぐに口から火炎を放射する。2号と3号はそれを避ける。
だが、1号が火炎を浴びて、機体が爆発する。
日下部「きゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
灰間「畜生おおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
そして、1号が墜落して爆発する。だが。
その爆発からウルトラマンティアーズが飛んで来た。
ウルトラマンティアーズ「ショワアアアァァァァッ!!!」
ティアーズは着地し、ビルの屋上に日下部を降ろす。
ティアーズは両手で日下部を爆発から守っていたのだ。
日下部「ティアーズ・・・・。」
つづく
[0回]
PR