叶野と上川「了解!!!」
叶野と上川は大神と共に出撃するために走った。
野口「・・・日下部さん・・・・。」
日下部「何よ?・・・私が同じ隊員の心配をして悪い?
何で、私なのか知りたいかしら?」
野口は切なそうにゆっくりと頷く。
日下部「・・・・・言いたくないから、言わなかったけど。
私・・・・。灰間の事が好きなのよ。」
日下部の発言に誰も驚かない。
まるで、全て知っているように。
野口「・・・・知ってます。その事はもう・・・・。」
日下部「けど、あんたも灰間の事、好きなんでしょう?」
野口「・・・・・・はい。」
日下部「その灰間が好きなら、どうしてあいつが、
ティアーズに変身するところを、
止めなかったの!!?」
野口「え・・・!?」 野口は日下部の怒声に驚く。
日下部「あんたが止めてくれたら、今頃、
こんな事にはならなかったのよ!?もし、
死んでしまったどうするってのよ!?」
日下部は涙を流しながら叫んだ。
鉄郎「落ち着きたまえ。息子はミラクルマンなのだ。
彼がまだ死ぬワケがない。死んではいかんのだ!」
美由紀「それに、
翔はあなたたちを守りたいために・・・・。
もし、翔がティアーズにならなかったら、
今頃学校は壊れたかも知れないし・・・。」
日下部「・・・・・っ!ごめんなさい・・・。
でも、灰間のお父さん。
どうして、あんなペンダントを渡したのですか!?」
徳丸「・・・そうだ。僕も思っていたんだ。何で、
灰間がペンダントで、
ティアーズに変身できるかって・・・。」
森下「お願い。教えてください・・・。」
鉄郎「・・・私があのペンダントを発掘した途端、
魔族の襲撃を受けてな。
ある老人と共に逃げ込み、
息子に形見として与えた。
だが、本当の理由は別にある。」
野口「本当の理由・・・?何ですか。それは。」
鉄郎「・・・・あの老人が教えてくれたんだ。
それは、翔が太古の勇者、
ナルドに選ばれた存在だからさ。」
野口たち「え・・・・・っ!!?」
夜の街を地獄の炎に満たす2匹の魔獣。それは、
リムズンとエルミニアである。
リムズン「ビエエエエエェェェェェェン!!!!」
エルミニア「ゴガアアアアアァァァァァァ!!!!!」
リムズンとエルミニアは傍若無人に暴れ回り、
ビルを壊し続け、人々を踏み殺し続けた。そして、
それぞれ口からの光線を吐いて、
破壊する事もあった。
自衛隊の戦車部隊と戦闘機部隊が迎撃しているが、
リムズンとエルミニアには全く通用しない。
そして、2匹は光線で、
自衛隊の兵器を次々と破壊していった。
リムズン「ユンヤアアアァァァァァァ!!!」
エルミニア「ギエエエエェェェェェェ!!!」
夜の上空からダークロイアが、
2匹の活躍を見ていた。
ダークロイア『ウルトラマンティアーズハモチロン、
人類ノ持ツ科学ナド我々ヲ倒ス事ハデキヌ。
我々ハ無敵ダ。
サァ。守護魔獣タチヨ!思ウ存分ニ暴レルガ良イ!!
フハハハハハハハハハハハハ!!!!!』
そこに、バルワンダーDXが飛んで来た。
大神、叶野、上川が操縦している。
大神「これ以上、魔獣共に好きにはさせんき!!
攻撃開始!!!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンで、
リムズンとエルミニアを攻撃する。
リムズン「ギャアアアアァァァァァァン!!!!!」
エルミニア「ウオオオオォォォォォォォ!!!」
DXがレーザーバルカンを連射し続ける。
対する2匹は、
光線で迎撃するが、避けていく。
電気ビームで2匹を攻撃する。
大神「もっと電撃を強くするんじゃぃ!!!」
エルミニア「グアアアアアアァァァァァァ!!!!!」
エルミニアは眼から、と言うか5つの瞳から、
無数のレーザーを連射し始めた。
それも、とても広い範囲で。
その多くのレーザーで次々とビルが破壊されていく。
バルワンダーDXはこれを必死に避けている。しかし、
少数が命中してしまう。
上川「うわっ!!避け切れない・・・!」
叶野「だが、できるだけ避け続けるんだ!!
その方がダメージは少ない!!」
リムズン「エエエエエェェェェェェェェン!!!!!!」
リムズンは5つの目から5つの光弾を発射した。
その光弾がバルワンダーDXに向かっていく。
大神「避けろ!!!」
DXは避けるように飛んだ。だが、
5つの光弾がDXを追跡するように動いていく。
上川「光弾が追っていきます!!」
叶野「いわゆるホーミングタイプか!!」
DXは逃げるように飛びまわる。しかし、
5つの光弾がDXを追い続ける。そして、ついに。
全ての光弾がバルワンダーDXに命中してしまう。
それにより、DXの機体が爆発してしまう。
上川「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!??」
叶野「機体の半分が損傷!!
システムも複数ダウンしました!!」
大神「おどれェ・・・!!一旦、退却じゃ!!!」
つづく
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