しかも、BAR隊員の衣装を着ていたのだ。
野口「待って!!灰間君!!」
灰間「何だよ!?」
野口「もしかして・・・またティアーズに変身するの!?」
灰間「BAR基地が危ねーんだよ!!
俺がティアーズに変身しなきゃ、
BARの皆があの超悪魔に殺されてしまう!!!」
鉄郎「しかし!お前の身体にはまだ苦痛が残っている!!」
灰間「んな事ァわかってる!!今でも身体が痛ェよ!!」
そして、灰間と野口たちは病院から出た。
徳丸「痛いなら、まだ休んだ方が良いよ!!」
森下「無理してでも戦うって言うの!?」
灰間「痛くても無理してでも戦わなきゃなんねェ!!」
美由紀「もし、今の状態で変身したら、
死んでしまうかも知れないのよ!!?」
灰間「それでも良い!!人間を一人でも守らねばならない・・・!
それが、ウルトラマンの使命だからさ・・・!!」
謎の声「そうだよ。灰間・・・。」
灰間たち「・・・・・・っ!!?」
灰間たちの前に、ある少年がいた。それは、
かつて怪獣たちからアメリカを守り、ティアーズと共に、
日本で魔獣たちと戦った少年であった。その少年は、
ウルトラマンクリスタルこと、コリスであった。
夢の国の王子が再びミラクルマンと再会したのだ。
灰間「あんたは・・・コリス!?」
コリス「また会ったね。灰間。そして、ウルトラマンティアーズ。」
灰間「そうだな・・・。ウルトラマンクリスタル。」
野口「えっ!?この子がウルトラマンクリスタル!?」
コリス「詳しい話は後で。灰間。君の言う通り、
ウルトラマンの使命は必ず成し遂げなきゃいけない。
僕も感じるんだ。
この地球に最大の危機が訪れると言う事を。
超悪魔が現れた事が知っている。ティアーズ。ここは、
僕と一緒に戦う!
僕があなたたちをBAR基地の近くへ連れて行きます。」
そして、コリスは腕に付けているウルトラウォッチを光らせる。
コリス「シュワッチ!!!」
コリスはウルトラマンクリスタルに変身した。
BAR基地に迫るダークロイア、リムズン、エルミニア。
バルキャノンとサブキャノンが必死に攻撃を続けているが、
3匹共、全くダメージを受けていない様子であった。
ダークロイア『ハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!』
バルワンダーDXも火薬状バルカンで攻撃しているが、
3匹は全く痛がらない。
上川「駄目だ・・・!いくら攻撃しても、
奴らが倒れてくれない・・・!!」
叶野「バルキャノンもサブキャノンも、
間もなく弾切れになってしまう!」
緒川「・・・っ!?この基地に、
新たな巨大生物が接近しているわ!!」
上川「まさか、新たな魔獣!?」
緒川「いえ!魔獣反応はありません!!」
叶野「ならば、怪獣か宇宙人か!?」
いや、BAR基地に近づいて来たのは、新たな敵ではない。
ウルトラマンクリスタルだ。
クリスタルはBAR基地の前に着地し、
灰間と野口を入り口の前で降ろした。
二人以外の人たちは病院に残っているらしい。
ウルトラマンクリスタル「・・・・シュワッ!!」
日下部「う、ウルトラマンクリスタルだわ!!」
緒川「まさか、クリスタルが来てくれるなんて・・・。」
隊員たちは突然のクリスタル登場に驚いた。
大神「ウルトラマンクリスタル・・・!
この日本を助けに来てくれたんか・・・・!」
ダークロイア『貴様・・・。誰ダ?コノ星ノ住人デハナイナ?』
ウルトラマンクリスタル「僕はウルトラマンクリスタル。
夢の国からやって来た者さ!はあああぁぁぁぁぁ!!!」
クリスタルはダークロイアたちに向かって走る。
ダークロイア『クダラヌ・・・!ヤレ!!
守護魔獣タチヨ!!』
リムズン「ユンヤアアアァァァァァァァ!!!!」
エルミニア「ゴラアアアアアァァァァァァァ!!!!!」
2匹の守護魔獣たちが迫る。
ウルトラマンクリスタル「とう!!でや!!」
クリスタルはリムズンを殴り、エルミニアを蹴った。
BAR基地の司令室に一人のスタッフが入って来た。
スタッフ「灰間隊員が戻ってきました!」
日下部「は、灰間隊員が!!?」
日下部は急に驚き、すぐに部屋から出ようと走る。
灰間と野口は廊下を走っていた。そして、とある部屋に入る。
そこは、隊員たちの寝室であったらしい。
野口「本当に・・・変身しちゃうのね。」
灰間「ああ。コリスが変身して戦ってるんだ。
俺だって・・・!」
灰間はペンダントを握り、光らせる。その時。
日下部「待ちなさい!!」 そこに、日下部が入って来た。
灰間「・・・・・っ!?日下部・・・?」
日下部「あんた・・・!
またティアーズに変身する気でしょ!?」
灰間「ああ・・・。そうだよ・・・!」
日下部「でも、今のあんたの身体、傷だらけじゃない!!?
その身体で変身したら、命が危険なのよ!!?」
野口「日下部さん・・・・。」
灰間「ああ。もしかしたら、死ぬかも知れねェ。
こいつが、このティアーズ様にとって最後の戦いかもよ。」
日下部「何が最後よ!
あんたにはまだ死んで欲しくないのよ!」
灰間「日下部・・・?」
日下部「最初はあんたを、
うさんくさいガキと思っていたけど、
あんたと一緒にいるたびに・・・。あんたの事、
好きって感じになっちゃったのよ!!だから・・・!
だから、あんたには死んでほしくないのよ!
もっと私の側にいて欲しいの!!」
そして、日下部は、
灰間のペンダントを持つ手を両手で掴む。
灰間「っ!?日下部!!」
日下部「だから、変身しないで!!変身したら、
あんたが死ぬ!!そんなの絶対に嫌!!!」
灰間「俺は超悪魔たちを倒すために、
変身しなきゃならないんだ!!
だから、その手を放すんだ!!!」
日下部「嫌よ!!これ以上、私の側から離れないで!!」
灰間「放せよ!!こらぁ!!!」
灰間は日下部を突き飛ばした。
日下部「きゃ・・・・っ!?」
野口「・・・・・・・・っ。」
灰間「・・・・すまない。日下部。
お前が俺を愛しているのはわかった。」
日下部「灰間・・・・・っ。」
灰間「心配する事はない。俺だって死にたくねェよ。
俺は必ず勝つ。そう言う事を信じてくれ・・・。」
日下部「う・・・。い、いぅ・・・。ふえええぇぇぇぇ・・・!」
日下部は泣き崩れた。
野口「そうだよね。灰間君はミラクルマンだもんね。
大丈夫。灰間君は死なないわ・・・。絶対に・・・・・。」
灰間「うん・・・。野口。日下部を頼むぞ。」
野口「ええ・・・。頑張ってね。」
日下部「ぐす・・・っ。絶対に・・・死ぬんじゃないわよ?」
灰間「ああ。ウルトラマンティアーズ。最後の喧嘩と行くか!!」
そして、灰間はペンダントをより強く光らせた。
灰間「ティアーズ!!!!!」
灰間はウルトラマンティアーズに変身し、この部屋から消えた。
そして、ここにサキが入って来た。
サキ「やはり、あの子がティアーズだったのね。」
日下部「っ!?あなたは・・・!!」
野口「サキ・コリームさん・・・!?」
サキ「私が防衛隊に所属した頃ね。
自分と同じ隊員である少年と一緒に、
戦っていたの。その少年の正体はウルトラマンだった。
私ね。その少年が好きだったの。
ウルトラマンである事を知る前からずっと・・・。
知った後でも、好きであるつもりよ。だって、私は、
あの少年の事を愛しているから。だからね。あなたも、
あの灰間君と言う少年を、
これからも好きであっても良いのよ?」
野口の目から涙が溢れていた。
野口「・・・はい・・・・っ。」
BAR基地の前でクリスタルが倒れる。
ウルトラマンクリスタル「うああああぁぁぁぁぁ!!?」
ダークロイア「ファホオオオォォォォウオオオオォォォォォォォ」
ウルトラマンクリタル「く・・・・っ!まだまだ・・・!!」
クリスタルはゆっくりと立ち上がる。
ダークロイア『無駄ダ!!ドンナ奴ガ来ヨウガ、
私ニハ勝テナイ!!!』
大神「畜生・・・・!!クリスタルでも駄目なんかぃ!!
一体、どうすれば・・・!・・・むっ!!?」
その時、BAR基地の後ろが光り、
そこからティアーズが飛んで来た。
ウルトラマンティアーズ最後の登場だ。
ウルトラマンティアーズ「シュワッチ!!」
ティアーズとクリスタルの横に着地する。
ウルトラマンティアーズ『遅くなってすまなかった!』
ウルトラマンクリスタル「良いさ!共に戦おう!!」
大神「おお・・・!!ウルトラマンティアーズ!!!
いよいよ・・・!最後の戦いが始まるんだな・・・!!」
ダークロイア『ティアーズメ・・・!姫君ノ涙ノ勇者メ!!
生キテイタノカ!!ダガ、何度来ヨウトモ、
私ニハ決シテ勝テナイ!!カカレ!!
リムズン!!エルミニア!!」
リムズン「ビエエエエエェェェェェェェェ!!!」
エルミニア「シャアアアアアァァァァァァァァ!!!」
ティアーズが現れたのを見た緒川たちは大いに喜ぶ。
緒川「ウルトラマンティアーズが復活したわ!!」
上川「しかも、ウルトラマンクリスタルと共闘・・・!
これから、形勢逆転の時が訪れるんだね!!」
叶野「二人のウルトラマンが力を合わせれば、
もはや怖い物はなしと言うワケか!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!」
リムズン「ヴァアアアアァァァァァァァァァン!!!」
ティアーズはBAR基地に迫るリムズンを、
背後から羽交い絞めをして、
動きを封じながら、基地から遠ざけようとしている。
そこに、エルミニアが触手でティアーズの手足を締め付ける。
これにより、リムズンは自由になる。
エルミニア「グエエエエエエェェェェェェェェ!!!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・!ウルトラホットパワー!!!」
ティアーズはウルトラホットパワーで、
エルミニアの触手を燃やし、
エルミニアの身体も少しだけ燃やす。
エルミニア「ガアアアアァァァァァァァァウ!!!」
エルミニアは触手をティアーズから放す。
ウルトラマンティアーズ「プラズマレイガン!!!」
ティアーズはプラズマレイガンでリムズンの頭を攻撃した。
リムズン「ピイイイイイイィィィィィィィィ!!!!」
ウルトラマンクリスタル「とおおおぉぉぉぉぉう!!!」
クリスタルはジャンプキックでリムズンを蹴る。
リムズン「エエエエエェェェェェェェェン!!」
ウルトラマンクリスタル「お前の相手は僕だ!!」
そして、バルワンダーDXが、
レーザーバルカンでエルミニアを攻撃する。
エルミニア「キエエエエエエェェェェェェェ!!!」
大神「灰間!!超悪魔を倒すんじゃ!!!」
ウルトラマンティアーズ『はい!!隊長!!!』
ティアーズはダークロイアに向かって走る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!」
ダークロイア「ファウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥン」
ダークロイアが体当たりでティアーズを攻撃する。
ウルトラマンティアーズ「・・・!?・・・・・!」
ティアーズはキックで反撃。さらにパンチで追加攻撃。
ウルトラマンティアーズ「シュワアアアァァァァ!!!」
ティアーズはジャンプキックでダークロイアの顔を打撃。
ダークロイア「ファホウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ」
ダークロイアはさがりながら、
8本の刃を伸ばして、斬撃しようとする。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!?・・・・!!」
ティアーズは複数の斬撃を受けてひるむ。さらに、
1本の刃が迫る。ティアーズはその1本を掴む。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!トウ!!」
ティアーズはさらにもう1本の刃を蹴る。
ダークロイア「ファホオオオオォォォォォウオオオオォォォォォォ」
ウルトラマンクリスタル「はっ!せい!!ぬん!!ふん!!」
リムズン「ギャアアアアアァァァァァァァン!!!」
クリスタルはリムズンと組み合う。そして、
アッパーでさがらせ、キックで打撃した。
リムズン「ウギャアアアァァァァァン!!!!」
リムズンは右手の爪でクリスタルを斬る。
ウルトラマンティアーズ「ぐあ・・・・っ!!?」
リムズン「ウエエエェェェェェェェェェン!!!!」
リムズンは5つの目から複数の閃光を発し、
それを浴びたクリスタルの身体の数ヶ所が爆発してしまう。
ウルトラマンクリスタル「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!??」
クリスタルは倒れそうになるが、まだ負けまいと立つ。
ウルトラマンクリスタル「シェアアアアアァァァァァ!!!」
クリスタルはリムズンを思い切り殴った。
リムズン「ビャアアアアアァァァァァァァァン!!!!!」
リムズンは頭の触手でクリスタルを襲おうとする。
ウルトラマンクリスタル「そりゃああああぁぁぁぁぁ!!!」
クリスタルはキックでリムズンの触手を全て弾いた。
バルワンダーDXはレーザーバルカンでエルミニアを攻撃する。
エルミニア「グアアアアアアァァァァァァァ!!!」
大神「お次はこれじゃぃ!!!」
バルワンダーDXは次に電気ビームを発射し、
エルミニアを攻撃した。
さらに、火薬状バルカンでエルミニアを攻撃。
だが、これらの攻撃は全てエルミニアには通じない。
エルミニア「オラアアアアアァァァァァァァァ!!!!!」
エルミニアは5つの瞳から無数のレーザーを連射した。
だが、バルワンダーDXはこれを全て避けている。
大神「おどれェ・・・!!こうなれば、こいつをくらわんかぃ!!!
アンチMミサイル発射!!!!!」
バルワンダーDXはアンチMミサイルを発射して、
エルミニアを攻撃。
アンチMミサイルをまともに受けたエルミニア。
エルミニア「グオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!」
だが、物凄いダメージを受けただけで、まだ死んでいなかった。
大神「まだ死んどらんじゃと!!?
何て恐ろしい奴だ!守護魔獣わ・・・!!」
エルミニア「グルルルルルルルルルルル!!!」
エルミニアは両肩の触手を伸ばすが、
バルワンダーDXには届かない。
ダークロイア『クラエ!!!』
ダークロイアは8本の刃を伸ばし、ティアーズに迫る。
ウルトラマンティアーズ「ティアーズナックル!!!」
ティアーズはティアーズナックルで、
迫る8本の刃を殴り、弾き返す。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!!!!!」
ティアーズはダークロイアに急接近をし、
ダークロイアを何度も殴り続けた。
ダークロイア「ファウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」
ウルトラマンティアーズ「ハアアアアァァァァァァ!!!」
ティアーズは最後の1発でダークロイアをさがらせた。
ダークロイア「ファファアァファファァファファアアアァァァァ」
ダークロイアは8本の刃からレーザーを連射して、
ティアーズを攻撃した。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!!?」
ティアーズは無数のレーザーを浴びてさがる。だが。
ウルトラマンティアーズ「シューティングスラッシュ!!!!!」
ティアーズはシューティングスラッシュで、
ダークロイアを攻撃する。
ダークロイア「ファホウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
攻撃を受けたダークロイアは少しだけダメージを受けたか、
さらにさがった。
病院に残った鉄郎たち。
美由紀「あなた・・・。翔は、
息子は必ず勝ってくれるでしょうか?」
つづく
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