ウォーザ「どうしてグランティに入ったの!?
何でそれを教えてくれなかったの!!?」
フォーサ「・・・・ある理由があってな。」
ウォーザ「ある理由?」
パーシィ「ふん!グランティに入った奴が、
どんな理由を話そうと、俺らの正義に裁かれる事に、
変わりはないんだよ!俺ら政府の軍人はお前ら悪に、
同情する事が大嫌いなんだよ!!」
ウォーザ「五月蠅い!!フォーサは悪なんかじゃない!!
フォーサは僕の友達だ!!
フォーサは善良なセイウチなんだ!!!」
ウォーザの目から一粒の涙が出る。
フォーサ「・・・・悪いな。ウォーザ。
俺はもう善良じゃないんだ。」
ウォーザ「な、何を言っているんだぃ?フォーサ・・・。」
フォーク「俺さ・・・。この世界の事が嫌いになったんだよ。
10年前、俺もお前と同じように、
デスブラザーに家族を殺されたんだ。
俺たちだけじゃない。
多くのセイウチの子供たちまでもが・・・!
だが、世間は・・・人間共は、
俺たちを助けてくれなかった。
世間は俺たちセイウチなど無視しているのだ!!」
カズサ「・・・・っ!知ってたわ。セイウチ族に、
そんな事があった事を・・・・。」
パーシィ「まあ。所詮、動物だし。うん。
普通の動物が人間様に、
歯向かわない方が良いと思うよ?」
フォーク「そして、俺たちセイウチ族は、
大勢の金を失い、貧乏となっていた。俺は金を求めて、
人間たちの住む村へ行こうとした。その時に、
グランティの使者に出会い、
俺をその組織に入れたのだ。」
ウォーザ「それが・・・3年間も、
この山にいなかった理由?」
フォーサ「ああ・・・・。」
カズーイ「で、グランティに入る事で、
金を多く手に入れようとしたワケね。」
バンジョー「でも、それは間違っていると思う。
セイウチ族を救いたいのはわかるけど、
グランティに入ってまで、
金のために争うなんて・・・!」
フォーサ「五月蠅い!!!!!」
バンジョーとカズーイ「・・・・っ!?」
フォーサ「何故、俺たちセイウチ族を助けない・・・!
何故、俺たちから金を奪う!!
そのせいで、多くの子供たちが・・・!!」
カズサ「待って!!それなら、私たちと白熊族が、
少しずつ金と食料を与えてあげたハズよ!!」
フォーサ「それじゃ足りないんだ!!
デスブラザーへの復讐を果たすため、
多くの金でセイウチの住み処を平和にするために・・・!
お前らを皆殺しにするのだああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
フォーサはそう言って、カズサを襲おうと走る。
プルレス「く、来る!?」 クリグミ「怖いよォ!!」
カズサ「・・・・・・・っ!!」
バンジョーとカズーイ「やめろおおおぉぉぉぉぉ!!!」
バンジョーが走り、カズーイが、
強烈な嘴攻撃でフォーサを突き飛ばす。
フォーサ「ぬおおおぉぉぉぉ・・・・!!」
そこに、パーシィがフォーサを、
追い打ちするようにキックする。
パーシィ「うらぁ!!うるせーんだよ。
てめェらごときに、
多くの金を与える必要なんてどこにあるの?ねぇ?」
パーシィは倒れたフォーサの頭を踏みつける。
フォーサ「ぐっ!!お、おのれェ・・・!」
パーシィ「セイウチなど、ただ不細工なだけだし、
保護する必要など、どこにある?
無駄に魚を狩るし。・・・ん?」
ウォーザ「はあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ウォーザが素早くパーシィに向かって突進する。
パーシィ「よっと。」 パーシィはこれを避けてしまう。
ウォーザ「フォーサをいじめるなああぁぁぁ!!!」
ウォーザが足で打撃するも、
パーシィにまた避けられる。
パーシィ「グランティに庇うとか、
お前も悪の存在みてェだな!!」
パーシィはウォーザを蹴った。
ウォーザは激痛と共にさがる。
ウォーザ「ぐああぁぁぁ・・・・!?」
フォーサ「うぉ、ウォーザ!!!」
パーシィ「クズが・・・・!」
そこに、バンジョーが物凄いスピードでパーシィを殴る。
バンジョー「うおっ!!!」 パーシィ「ぶっ!!?」
カズーイ「クズわあんたでしょうが!!
キキツキアタック!!!」
カズーイはキキツキアタックでパーシィを攻撃する。
パーシィ「ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
パーシィはキキツキアタックを受けて、さがった。
パーシィ(こいつら・・・!
スピードアップしやがったのか!?)
バンジョー「とおおおぉぉぉぉう!!!」
バンジョーが殴りかかる。
しかし、パーシィはこれを避けた。
パーシィ「うお!!?」
カズーイ「タマゴミサイル!!!!」
カズーイはタマゴミサイルを連射し、パーシィを襲う。
だが、パーシィはこれを避け続ける。
パーシィ「たかがタマゴで・・・・!!ぐお!!」
だが、1発のタマゴがパーシィに命中した。そして、
複数のタマゴがパーシィを攻撃していく。
パーシィ「うああああぁぁぁぁ・・・・!!」
バンジョー「今だ!!ローリングアタック!!!」
バンジョーはローリングアタックで攻撃するが、
パーシィはこれを避けてしまう。
パーシィ「ぬうぅぅん!!おのれェ!!」
パーシィはバンジョーの後ろに回り、
背後から打撃しようとする。
セイリー「しゃああぁぁぁ!!!」
その時、横からセイリーが走り、
パンチでパーシィの身体を貫く。
パーシィ「ぐほあああぁぁぁぁぁ!!?」
セイリー「この瞬間を待っていました・・・!」
セイリーはそう言いながら、パーシィから離れる。
パーシィ「ぐ・・・・っ!気づかなかったぜ・・・。
だが、まだ・・・負けねェ・・・!ぐっ!?」
パーシィは貫かれた部分を痛がる。
セイリー「ふん・・・・!!」
セイリーが走ると、
パーシィがその動きを読み取ろうとする。
パーシィ(正面から蹴る気だな・・・!
だが、この速度なら簡単に・・・!)
パーシィは右に避けようと動く。だが。
パーシィ「・・・・・ぐあっ!?」
パーシィは貫かれた部分の痛みにより、
動きを止めてしまう。
パーシィ「く・・・・っ!(うまく動けねェ・・・・!!)」
パーシィは体を貫かれた激痛により、
うまく動けないのだ。これにより、
敵の動きを読めても避ける事はできないのである。
セイリー「はあああぁぁぁぁぁ!!!」
セイリーのキックがパーシィの身体を刺した。
パーシィ「ごあああぁぁぁぁ・・・・!!」
パーシィの腹の近くに穴ができた。
そして、口からは血を吐いた。
パーシィ「クソが・・・!
俺は政府に認められた栄光ある人間なんだぞ・・・!!
俺は正義の戦士として・・・!
ここで散るワケにわ・・・・!!」
エゥーラ「お前の戦力は心を読み取る事だけ。
それ以外は、雑魚ってワケだな。」
エゥーラは銃口をパーシィに向ける。
パーシィ「ぐ・・・・っ!(撃つ気だ!!
よ、避けなければ・・・!
しかし、この激痛でうまく避けられるか・・・・!!)」
エゥーラ「死ね!!ファイヤー弾!!!!!」
エゥーラはファイヤー弾でパーシィを燃やした。
パーシィ「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ファイヤー弾をまともに受けたパーシィは、
炎に包まれながら倒れた。
パーシィ(さっきよりでけェ量の火炎だ・・・!これじゃ、
絶対に避けられない・・・!完敗だぜ・・・・・・。)
フラエ「ははははははは!!ざまァないぜ!!」
ガンズ「これでパーシィは完全に死んだな。」
マンボ「奴の能力、敵の動き、読み取るだけ。
それ、取り除けば、敵じゃない。
後はフォーサだけ。」
カズーイ「そうね。まだこいつが残っていたわね。」
カズーイはフォーサの方を見る。
フォーサはゆっくりと立った。
その近くには、ウォーザがいた。
バンジョー「・・・君がグランティに、
入っている理由はわかってる。」
カズサ「・・・・けど、私たちは、
あなたたちセイウチを見捨てたワケではない。
10年前に、
あのデスブラザーに襲われたと言う事件は、
私たちも知っているわ。
私たちは、あなたたちを助けるために、
少しずつ食料と金を分けた・・・。」
ウォーザ「知ってるよ。そのくらい。けど、
それだけじゃ満足できないよ・・・!それに、
この前、政府の奴らに住み処を荒らされたから、
さらに金と食料が多く減っちゃったよ・・・!!」
カズサ「な、何ですって・・・・・!!?」
カズサは政府の軍隊が、
セイウチの住み処を襲った事に驚く。
ウォーザ「だからね・・・。
あんたらの持っている金と食料。全部、くれるかなァ?」
カズサ「・・・・全部は流石に・・・・。」
ウォーザ「お前らは良いよねェ・・・!
ムカツクよねェ・・・!!
あの軍隊のように襲われてないからさァ・・・!!
金と食料なんて僕たちより数倍持っているし・・・・っ。」
ウォーザは涙を流して、そう言う。
フォーサ「・・・・そうだな。やはり、
この村は襲う価値があるみたいだ。
この村から全ての金を奪い、
あの住み処を救ってやる。そして、
この山をインフェロン様の支配下としてやる・・・・!!」
バンジョー「そんな事をするなら、
僕たちが君を倒さなきゃいけない・・・。
本当は倒したくないけど・・・!」
カズーイ「どうする?ここで退くか。
あたいたちに殺されるか。」
フォーサ「退く事はできん。例え殺されようが、
この村だけでも、
攻略してくれるわあああぁぁぁぁぁ!!!」
フォーサはバンジョーとカズーイに襲いかかる。
フォーサ「うおおぉぉぉ!!でい!!」
フォーサは足でバンジョーを打撃し続ける。
バンジョー「ぐっ!?うお!!とう!!!」
バンジョーはフォーサを蹴って反撃する。
フォーサ「ずあああぁぁぁぁ!!!」
フォーサは頭突きでバンジョーを攻撃した。
バンジョー「が・・・・っ!!」 カズーイ「はっ!!!」
カズーイは嘴でフォーサを突く。
フォーサ「ぐっ!?そらあああぁぁぁ!!!」
2本の牙でバンジョーの両肩を刺す。
バンジョー「ぐおおぉぉぉぉ・・・・!!!」
ミル「・・・・っ!!2本の牙がバンジョーの肩を!!」
テル「最悪な場合、
両腕が使い物にならなくなる!!!」
バンジョー「おらあああぁぁぁぁ!!!」
バンジョーはハイキックでフォーサの顔を蹴る。
フォーサ「ぐおっ!!?」
フォーサは顔を蹴られて、バンジョーから離れた。
バンジョー「ツメツメパンチ!!!」
バンジョーはツメツメパンチでフォーサを殴り続けた。
フォーサ「うああああぁぁぁぁぁ!!?」
ウォーザ「止めれつってんだろおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
そこに、ウォーザが突進でバンジョーを突き飛ばした。
バンジョー「が・・・・っ!!」
カズーイ「このセイウチ・・・・!!」
ウォーザ「お前みたいな熊が、
フォーサをいじめるなァ!!!」
ウォーザが2本の牙でバンジョーを襲う。
だが、避けられる。
バンジョー「止すんだ!!君とは戦いたくない!!」
ウォーザ「黙れえええぇぇぇぇぇぇ!!!」
ウォーザがバンジョーに襲いかかる。
カズーイ「バンジョー!!
この馬鹿をどうにかしないと!!」
つづく
[0回]
PR