ハリー「はぁ・・・はぁ・・・。だ、大丈夫かぃ?君・・・。」
ナギサ「え、ええ・・・・。ありがとうございます。」
ハリー「へへっ。昨日の借りは返したって事かな?」
二人は笑顔であった。しかし、ハリーの身体が傷ついた事に驚く。
ナギサ「っ!!また怪我を・・・・!!」 ナギサはハリーの顔の、
右部分に殴られて、ハンカチでそこを拭く。
ハリー「っ!よせよ・・・。たかが殴られたくらいで・・・。」
ナギサ「駄目よ。後で痛がったらどうするのよ?」
ハリー「・・・お前、凄く優しいんだな・・・。」
ハリーはナギサの優しさを感じ、笑顔になってそう言う。
ナギサも頬を赤くしながら、微笑む。どうやら、照れている。
ナギサ「・・・それ程でもないけどね・・・。」
ハリーとナギサは一緒に登校した。そして、学校の廊下でまた二人は出会う。
ハリー「・・・・お。またお前か。」
ナギサ「あは。また会ったわね。あの・・・。好きなアニメとか・・・ある?」
ハリー「おお!お前もアニメファンだな。実は俺もアニメファンさw」
二人は仲良く会話していた。それは次の授業のチャイムまでに行っていた。
学校が終ると、また二人一緒に歩いていた。
ハリー「・・・・なんかさ、俺たちよく一緒になるもんなァ。」
ナギサ「・・・・ねえ。あなたのお名前は?」
ハリー「ん?俺か?俺はハリー。ハリーって言うんだ。」
ナギサ「私はナギサ。ナギサって言うの!これからは友達になりましょ!」
ハリー「・・・・ああ。そりゃいいや。」 二人は笑った。
現在のハリー(それが俺とナギサが友達になる瞬間であった。そして、
高校2年の頃・・・。いつの間にか俺たちは恋人関係となっていた。
時にデートしたり、怪獣災害の時は一緒に助け合って逃げたり・・・・。
とにかく、俺とナギサは幸せな時が過ごしていた・・・。俺たちなりに・・・。
だが・・・・それも、もうお終いであった。)
ハリーとナギサは高校3年となり、ついに卒業の日を迎えた。
ナギサは涙しながら、ハリーにお別れの言葉を告げる。
ナギサ「私・・・あなたが好きだったの。まだ・・・一緒にいたいよ・・・っ!!」
ハリー「俺も一緒にいたい!!もっといたいさ!!俺もお前が好きなんだよ!!」
ナギサ「ありがとう・・・。けど、またいつかはまた会える・・・。
その時は・・・・また一緒にいようね・・・・。」
ナギサは涙ながらの笑顔でハリーから離れて、去っていった。また会えると信じて・・・。
そして、現在。
ハリー「・・・・卒業式でのナギサが言った通り、俺たちは再会できた。
けど・・・・あんな形で再会なんて、あまりに不幸だぜ・・・・!」
ハリーは今も泣きたそうな気持ちであるが、涙を見せず、ただ苦悩していた。
コリスもそんな彼を見て、悲しすぎる程の気持ちであった。
降り注ぐ雨の夜。コリスは外の町を歩いた。ナギサを探すつもりだ。
コリス(なんとかナギサさんを探して、捕まえないと・・・!
そして、モモ姉さんに毒を浄化する魔法を使ってもらえば、きっと・・・・。)
その時、コリスの前に複数の男が来た。その男たちは全員、感情のない顔であった。
コリス「っ!!な・・・何ですか・・・・!?あなたたちは・・・・・!!!」
男「・・・・がああああぁぁぁぁぁ!!!」 男はいきなりコリスの胸倉を掴む。
コリス「わっ!!てやああぁぁぁぁっ!!」 コリスはその男を勢い良く投げる。
男「うわああぁぁぁぁ!!?」 別の男「う”うううぅぅぅ・・・・!!」
男が叩きつけられ、別の男がコリスに殴りかかる。
コリス「ちぃ!!とう!!!」 コリスは、その男にハイキックを打つ。
男「ぐわ!!!」 男が倒れ、他の多くの男がコリスを襲おうと走る。
今度の相手はナイフで斬りつけるつもりだ。男たちはコリスを殺すつもりだ。
コリス「くっ!!えぃ!!はあぁぁっ!!!」
コリスは男のナイフを持つ手を掴み、そこに手刀を打ち込む。
男「あっ!!うわ!!」 男は痛みでナイフを落とし、コリスの回し蹴りを受けて倒れた。
他にも複数の男が攻めて来る。棒やバットなどの武器を持つ男の少数いた。
コリス「・・・・・っ!どうして、この人たち。一斉に僕を・・・・!!ま、まさか!?」
コリスが何か気づこうとしながらも、一人の男をボディブローで倒す。
男「うわ・・・・っ!!」 コリス「むん!!せぃ!!!」
続いて、コリスはチョップで別の男を倒す。次の敵は釘付きのバットで迫る。
男「ぬおりゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 コリス「っ!!」
コリスは男の振るバットを両腕で受け止め、キックでその男を蹴り飛ばす。
そして、コリスはその男が倒れた瞬間に、落ちたバットを手にした。
コリス「えぇぇぇい!!てい!!はああぁぁぁ!!!」
コリスはそのバットで次々と迫る男を倒して行く。だが、そんなコリスの背後に、
ライフルを持つ男がいた。その男は銃の標準をコリスへと狙いを定めていく。
コリスはバットで武器のない男を簡単に倒すが、
棒を持つ男と戦い、その棒とバットがぶつかり合う。コリスは、棒を持つ男に、
キックを打ち込み、ひるませる。そして、コリスはひるんだ男をバットで倒す。
武器を持つ男との戦いは少し厄介だと言って良いだろう。
コリス「とおぉう!!・・・・む!?」 残り二人の男を倒したコリスはそれに気づく。
男「・・・・うひきっ!!」 男は標準をコリスに合わせ、引き金を引こうとした。
コリスが危ない。その時、そんな男の背後から謎の女性の姿が。
男「ひゃっ!!」 その女性は手刀でライフルの男の首をトンと叩き、倒した。
コリス「・・・・っ!!ね、姉さん・・・・。」 そう。コリスを助けたのは姉さんであった。
モモ「大丈夫?コリス。・・・・けど、事件の黒幕がわかったわ。」
コリス「え・・・・・?」 モモは倒れた男たちに感染反応機を向ける。
モモ「見て。この男たち、全員毒を盛られているわ。恐らく、
その毒を盛った奴の目的は、コリス。あなたの抹殺らしいわ。」
コリス「もしや、地球侵略を目的とする宇宙人・・・・!?」
モモ「そうよ。そして、イチゴとテブリッシュが毒を解明したおかげで、
その宇宙人の正体もわかったところよ。その宇宙人は、
グレイヴァ星人。毒ガスで人間を操るエイリアンよ。」
コリス「じゃあ・・・そのグレイヴァ星人がナギサさんを・・・・!!」
コリスは犯人が星人であると驚くと同時に、
その星人がナギサをおかしくした事を知った事で怒りの表情を表す。
モモ「星人が盛った毒を解毒するには、星人の体内から、
ワクチンの素となる部分を取り出し、それを材料にしたワクチンしかないわ!!
それができるのは・・・ウルトラマンクリスタル。あなたしかないわよ。」
コリス「僕が・・・・。わかりました!僕が星人からワクチンを取ります!!!」
モモ「その意気よ。コリス。グレイヴァのアジトはDGCで探す!!」
コリス「はい!!星人め・・・・!よくもナギサさんを・・・・!!」
コリスは星人を許せない気持ちでいっぱいで、その気持ちを拳で表していた。
翌日。コリスはハリーの家に戻り、ハリーにナギサを変えた犯人を語る。
ハリー「ええっ!!?じゃあ、ナギサがおかしくなったのも、
全てグレイヴァって言う宇宙人の仕業だったのか・・・・!?」
コリス「はい。良いですか?よーく聞いてください。ナギサがおかしくなったのは、
その宇宙人が盛った毒の仕業なんです。それも、最悪な威力を増す程の・・・!」
ハリー「ど・・・毒ゥ!?」
コリス「ええ。恐らく、毒は万一裏切った時に使うんじゃないかと思います。
その毒は本当なら一瞬にして死んでしまう。それを知った人間は、
生きていくためには、あえて星人の命令を聞くしかないでしょう・・・。
裏切れば最後、毒が発生して死んでしまうからです・・・・!」
ハリー「そうか・・・・。許せねェな。その星人はよ・・・・っ!!」
ハリーはナギサを変えてしまった星人を許せず、静かに怒る。
コリス「隊長から聞きましたが、星人の毒はそのためじゃなく、
神経を少しだけ歪ませる効果もあるみたいです。それで星人に操られるワケです。」
ハリー「まるで操り人形にしようとしているつもりだな・・・・!」
コリス「はい・・・!僕はこれから、グレイヴァ星人を探しに行きます。
ハリーさんはこの家にいてください。念のため・・・・。」
ハリー「わかった・・・・。」
コリス「では・・・・。」 こうして、コリスは家から出て、DGCの仕事へ向かった。
家でただ一人となったハリー。だが、
ハリーはこれから思いもよらぬ事をしようとしたのだ。
ハリー「・・・・本当ならナギサと幸せな再会ができたハズだ・・・!
それが・・・・星人の野郎・・・!!野郎・・・・・!!!」
ハリーはナギサを助けようとしたかった。そして、ついにそれを行おうとしたのだ。
コリスはDGC基地の司令室に来た。そこで、隊員たちから情報を聞いた。
コリス「何ですって!?星人の居場所が見たかったのですか!!??」
つづく
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