コリス「そ・・・そんな・・・・・!!じゃあ、
ナギサさんはあと少しで死ぬと言うのですか!?」
先生「・・・・最悪な場合は、そうかも知れん・・・・。」
先生も残念そうな顔でそう言う。ナギサはもう救えないのだろうか。
コリス「ナギサさんは僕の兄であるハリーさんの恋人なんです!!
なんとか救ってください!!お願いします!!!」
コリスは必死に言う。何としてもナギサを救って、ハリーに会わせたいのだ。
先生「・・・・わかった。できる限りの事はしよう。」
司令室に来たコリスとサキ。そこで隊員たちと会話をしていた。
モモ「・・・・さっきのナギサと言う人のように、
毒に侵されて、おかしくなっている人が多く続出しているわ。
その原因は全く掴めていない。皆はどう思う?」
テブリッシュ「その人たちは副作用なのか何故か悪さをしていたり、
耐えられなかったか死んでしまったりしている。
これは何かの奇病のせいだと私は思う。」
シュドー「もし、奇病だったら・・・そいつは悪い事したい病かも知れないな。」
サキ「ナギサさんがコリスを襲ったのも・・・きっとそのせいかも・・・・。」
イチゴ「いや。そんな奇病はないと思う・・・;」
イチゴは3人の意見を間違っていると感じた。彼は違う考えをしているらしい。
シュドー「え?違う・・・・のか?;」
テブリッシュ「では、イチゴ。お前はどう思っている?」
イチゴ「あの毒は宇宙の物質でできている。もしかしたら、
宇宙から来た何者かがその毒を使っているんじゃないと思うんだ・・・?」
サキ「もしかしたら・・・・宇宙人の陰謀・・・!?」
モモ「もし・・・・そうだったら、あのナギサさんも可哀想な事になるわね。
我がDGCの医療班の力でも、歯が立たないのかも知れない・・・。」
コリス「・・・・・・っ!」 コリスはそれを聞いて、悲しそうになる。
サキ「コリス君・・・・。」 サキもそんなコリスの顔を見て、同情しそうになる。
モモ「このままだと、他の人たちも毒に盛られておかしくなってしまう・・・。
こうなれば、我々がその毒の正体を解明するしかない。
イチゴとテブリッシュは宇宙物質の毒を研究して。他の3人は、
毒に侵された人がいないかどうかパトロールして。」
隊員たち「了解!!!」 その時、この司令室に医療班の先生が来た。
先生「た、大変だ!!!!」 どうやら、慌てて走っていたそうだ。
コリス「ど、どうしたんですか!?」
コリスとサキが走ったか息をしている先生のところへ来る。
先生「ナ、ナギサと言う人が・・・突然目を覚まして、逃げて行ったんだ・・・!」
コリスとサキ「え・・・・・っ!!??」
コリスとサキはそれを聞いて驚く。病気?であるナギサが自ら、
治療をしてくれる場所から逃げるなど、とてもありえなかった。
モモ「まさか・・・!まさか、毒に操られているのかも知れない・・・!!」
コリス「く・・・・っ!!」 コリスはナギサを追おうと走って、司令室を出た。
シュドー「っ!!コリス!!どこ行くんだ!!?」
テブリッシュ「まさか・・・ナギサさんを探そうと・・・・!!」
コリスは廊下を走り、ナギサを探していた。
そこに、一人の作業員が話しかけて来る。
作業員「どうしたんだ?そんなに慌てて走って・・・。」
コリスが作業員の前に止まり、慌てて返事をする。
コリス「ナギサさんと言う緑色のポニーテールの人はどこですか!?」
作業員「ああ・・・。それらしい人なら、さっき、外に出たのを見たけど・・・?」
コリス「わかりました!!ありがとうございます!!!」
コリスは情報を聞き、すぐに走り出した。ナギサが基地の外に出たのだ。
DGC基地の外に出たコリス。そこで、ナギサを見つけようと辺りを見回すコリス。
コリス「・・・・・いない。もしかして・・・・あっ!!」
そして、コリスは専用車が走っているのを見る。その専用車にナギサが乗っていた。
コリス「ナギサさん・・・・!・・・っ!!」
コリスも急いで、ロードラッシュのところへ走って、その機体に乗る。
コリス「これで・・・っ!あ!!」 その時、既に遅かったのだ。
ナギサの乗る専用車がいつの間にかいなくなったのだ。
コリス「・・・・逃げられてしまった・・・。」
ナギサがいなくなった今、コリスはハリーに申し訳ない事をしたと重く感じ始めた。
そこにサキが来て、コリスに話しかける。
サキ「コリス君。さっきの人は・・・・!?」
コリス「・・・・どこかへ行ってしまいました・・・。」 コリスは落ち込んで言う。
サキ「・・・・そう。これから、どこへ行くのかしら・・・・?彼女・・・。」
そして、夕日となった。コリスはとぼとぼ歩きながら、ハリーの家に向かった。
コリス「本当なら今日はナギサさんを連れて、ハリーさんと再会させたハズ・・・。
けど、今の彼女には毒が盛っていて、しかも感情がない・・・。
今の彼女には、とてもハリーさんと再会させる事はできない・・・・。
ハリーさんになんて言えば良いんだろう・・・。」
・・・・と今更そう言っても仕方がない。コリスがそう言ってる内に、
ハリーの家に帰っていたのだ。玄関で迎えたハリー。
ハリー「お帰り。コリス。急にDGCの仕事に行ったからビックリしちまった。」
コリス「・・・・ごめんなさい。」 ハリーが笑顔なのに対し、コリスは切ない表情で謝る。
ハリー「え?な、何で謝るんだ・・・・??
たかが、俺に内緒にDGCに行ったくらいで・・・。」
コリス「そうじゃありません!!今日、ナギサさんが来るって言ってましたよね・・・?
そのナギサさんを探して、今すぐ会わせてやりたかったのに、僕は・・・・!」
コリスは涙が出そうなくらいに悔しかった。
ハリー「そっかぁ・・・。けど、心配すんな。ナギサは絶対に来るって。」
コリス「でも・・・・。今の彼女は毒に・・・・!!」
コリスがそう言ってる途中で、ドアが突然、開き始めた。
コリス「っ!!」 コリスは後ろを向く。きっと、誰かが来たのだ。
その者はナギサ。ハリーの恋人であるナギサがこの家に来た。
コリス「ナ・・・ナギサさん・・・・!」 ハリー「ナギサ!」
コリスが不安な表情をするが、
ハリーはついにナギサと再会できて嬉しそうな表情であった。
ハリー「・・・おぉ~っ!久しぶりだなァ。ナギサ!!」
ハリーは喜びでいっぱいか、テンション上がって、ナギサの両手を掴む。
ナギサ「・・・・久しぶり・・・・・。」
ハリー「おう。高校卒業以来だな。せっかくの再会なんだ。思い切り楽しもうぜ♪」
つづく
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