イチゴ「うん。やっと毒の解読を終えて、それに反応するレーダーを作ったよ。」
テブリッシュ「それを使った結果、あっと言う間に見つかったよ。ほら。」
テブリッシュは壁にあるスクリーンをコリスに見せる。
そのモニターには、何故か古い廃墟のようなビルであった。
そのビルはどこかの町にあった。
シュドー「まさか、こんなところに潜んでやがったとはなァ・・・。
毒で人間を操る恐るべし宇宙人がよ!!!」
コリス「あそこが・・・・グレイヴァ星人のアジト・・・・!!」
イチゴ「念のため、SATに偵察を任せている。
偵察の結果次第で連絡してくれる思うけど・・・・・。」
シュドー「おっ!アジトから人が出てきたぞ!」
隊員たち「え!?」 隊員たちはスクリーンでビルから出た人たちを見て、驚く。
それに、ビルの入り口から緑色のガスが出ていた。
テブリッシュ「この人たち・・・全員感情がないぞ・・・・!
それに・・・緑色のガスがある!もしや、このガスが毒だと言うのか・・・!?」
そう。その大勢の人たちもまた、星人に操られているのだ。
そして、緑色のガスは毒ガスであった。これが星人の兵器である。
コリス(この人たちに星人に操られ、僕を狙うつもりだ・・・!!)
サキ「SATの人たち・・・・うまくやってるのかしら・・・・?」
その、DGCの要請を受けたSATは今、
星人のアジトであるこの廃墟のビル内を探索していた。
このビルの廊下では、緑色のようなエフェクトにかかって、
廃墟なためか暗く、ボロいところもあった。
SAT隊員A「・・・しかし、何かと臭そうな匂いもしますね。」
SAT隊長「うむ・・・。ここは100年も前に捨てられたからな。
何か匂って当然だが、星人がこのビルを占拠した事は間違いない油断するな。」
SAT隊員B「はい。・・・・うむ?何かガスのような物が・・・!?」
一人の隊員が緑色のガスに気づく。
SAT隊長はこのガスが毒ガスである事に気づき驚く。
SAT隊長「む!?いかん!!これは毒ガスだ!!!」
SAT隊員C「な、何ですって!!?」 SAT隊員D「離れないと!!!」
SAT隊長「一旦退却!!」 SAT隊員たちが毒ガスから離れようと走る。
だが、その毒ガスは次第に拡大し、ついにSAT隊員たちを包んでしまった。
隊員たちは毒ガスを浴びて、次々と倒れていった。
DGC基地の司令室で、SATの連絡を待つ隊員たちだが、
その連絡は何故か来ない。モモはそれに気づき、立ち上がる。
モモ「SATメンバーからの連絡はいつまで立っても来ないわ。
何かあったに違いない!!」
シュドー「すると・・・俺たちの出番って事ですね!?」
モモ「そのようね・・・。これから私達が星人のアジトへ乗り込む!!
コリス、シュドー、テブリッシュの3人はそこへ潜入し、
宇宙人を見つけ次第、即座に撃破して。」
テブリッシュ「私は、星人の死骸からワクチンの素となる部分を取り出し、
解毒剤を作成します。念のため、放射能防御服を装着しましょう。」
コリス「放射能防御服は毒ガス対抗にも使えるんですね。」
モモ「サキとイチゴは万一に考えて待機。それでは、DGC出撃!!」
隊員たち「了解!!!!!」
ロードラッシュで星人のアジトである廃墟のビルの前に着いた。
ロードからコリス、シュドー、テブリッシュの3人が降りた。
3人共は既に放射能防御服を着ている。
コリス「ここにグレイヴァ星人が・・・・!」
テブリッシュ「敵は未知数だ。気をつけよう。」 シュドー「とにかく行こうぜ!!」
テブリッシュは緊張し、シュドーは行く気満々である。
コリスはグレイヴァ星人を倒そうと言う気持ちに満ちていた。
3人はついに星人のアジトへ潜入した。それを別の建物の物陰から、
密かに見ている人影があった。その者は一体、何者だろうか。
3人はビルの廊下を歩いている。何かがあるか警戒をしている。
既に2階までに行ったが、何も起こらなかった。まるでホラーハウスな展開である。
コリス(何も起こらない・・・・。けど、ここに必ず星人はいる!!)
そこに、毒ガスが出てきた。3人はこれを見て驚く。
コリス「毒ガスだ!!!」 3人はこれを浴びてしまった。しかし・・・・。
テブリッシュ「安心しろ。何ともない。」 シュドー「これで楽して進めるもんよ!」
放射能防御服によって、3人は毒ガスに苦しむ事はなかった。
3人は毒ガスの中、ビル内を探索して進み続ける。そこにコリスは何かを感じる。
コリス「・・・・・っ!?」 コリスは足を止める。二人はそんなコリスを見る。
シュドー「どうした?コリス。」
コリス「何か・・・・来ます!!」 テブリッシュ「来る・・・・?ん!?」
そして、二人も誰かが来る事に気づく。コリスはこれを知っていたのだ。
そう。毒ガスの中から、数人の何者かが歩いて来る。
シュドー「どうやら星人のお出ましみたいだな・・・・!!」
シュドーはいち早くウルトラシューターを構える。だが、シュドーの発言は違う。
コリス「いえ。人間です・・・・・!!」
そう。毒ガスの中から姿を現したのは、
グレイヴァ星人の操られた人たちであった。
当然毒を盛られたので、感情がない。シュドーとテブリッシュは驚き。
テブリッシュ「せ、星人に操られた人間だと・・・・!!?」
コリス「敵は僕らを倒そうと送り込んで来たんです・・・・!!」
テブリッシュ「殺すな。できるだけ、気を失わせるんだ・・・!」
シュドー「ああ・・・・!」 コリス「はい・・・・!」
男「・・・・・っ!だあああぁぁぁぁ!!!!」
一人の男がいきなり襲い掛かって来た。コリスに向かって来た。
コリス「っ!?」 シュドー「おらああぁぁぁ!!!」
シュドーがハイキックでその男を蹴り飛ばして、コリスを救った。
テブリッシュ「でやあああぁぁぁ!!!」 テブリッシュもパンチで別の男を倒す。
男「おぎゃあああぁぁぁぁ!!!!」 男がコリスを殴った。コリスはそれに耐える。
コリス「ぐふぅ!!とりゃあああぁぁぁぁ!!!」
コリスはチョップで男の脳天を叩き、倒した。
シュドー「でい!!とう!!」 シュドーはパンチの連続で次々と男を倒して行く。
だが、操られているのは男だけじゃない。
女性までもが操られ、シュドーに手刀を仕掛ける。
女性「はああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」 シュドー「うわ!!!」
シュドーは避けた。シュドーは女性に対して攻撃する意思はない。
シュドー「罪のねー女を傷つける事なんて、俺にはできねェぜ・・・・・!!」
コリス「おおぉぉぉ!!」 コリスはシュドーを襲った女性を正拳突きで倒す。
シュドー「ありがとう。コリス。」 コリス「しっかりしてください!はっ!!」
コリスは別の女性にキックを浴びせて、倒す。
テブリッシュ「ぐわ!!!」 テブリッシュは屈強した男に殴られて、ひるむ。
コリス「テブリッシュさん!!とああああぁぁぁぁ!!!!」
コリスはテブリッシュを救おうと、屈強した男を思いきり殴って倒した。
テブリッシュ「すまない。コリス。君があんな怪力男を一撃で倒せるとは・・・・!!」
コリス「い、いえ・・・^^;思いきりやれば、できますよ・・・。」
コリスは自分の正体がバレそうだと思って、一瞬ビクついた。
テブリッシュ「そうだな・・・・!えぃや!!!」
テブリッシュは別の男を殴って倒した。3人は次々と操られた人たちを倒していく。
シュドー「はっ!!これで全部だな・・・・!!」
シュドーが最後に残った男を殴り、倒す。
だが、まだまだ残っているのだ。3人の前に数人のSAT隊員が現れたのだ。
テブリッシュ「SATの皆!!!無事だったのですか・・・・。」
その時、SAT隊員たち全員が3人に銃を向けた。
3人は彼らの思いもよらぬ行動に驚き、さがる。
シュドー「っ!!な、何をしやがる!!?」
コリス「この人たちも星人に操られているんです!!」
テブリッシュ「この人たちもやられたのか・・・・っ!!」
そう。このSAT隊長やその部下全員もグレイヴァ星人に操られていたのだった。
SAT隊長「・・・・手をあげろ。」 コリス(喋った!??)
3人は成すすべもなく、SAT隊長が言う通りにした。
SAT隊長「逃げられると思うなよ?貴様らも仲間入りになるのだ。
もし、抵抗するならこの場で殺してくれる・・・・!
ふははははははははははは・・・・・・・!!!」
テブリッシュ「畜生・・・!手段がもうない・・・・!!」
シュドー「俺はごめんだぜ。毒に盛られるなんてよ・・・・!」
コリス「・・・・・・っ!!」 コリスは絶望するかのように目を強く瞑る。
SAT隊長「・・・・さァ。結論は良いかね??」
SAT隊長は余裕な表情でそう言う。コリスは目を開けて、こう言う。
コリス「・・・・あなたは本来、正義の心を持っているハズ。
その心を蝕んだ宇宙人の悪意は絶対に許さない・・・・っ!!」
コリスはそう言うと、シュドーやテブリッシュもそう言う。
SAT隊長「では・・・・死にな。射撃用意。」
そして、隊員たちが一斉に銃を構える。3人はもう覚悟を決めているようだ。
SAT隊長「・・・撃て。」
ついにSAT隊員たちによる攻撃が行われようとした。
コリスたちは死んでしまうのか。・・・・だが、その時であった。
SAT隊長「うわっ!!!」 その時、SAT隊長が倒れた。
SAT隊員「おおっ!!!??」 隊員たちが隊長が倒れた事に驚く。
コリスたち「っ!!!??」 そして、3人も驚く。一体何があったのか。
SAT隊員「・・・うわっ!!」 「ぎゃぁ!!!」
そして、他もSAT隊員も何故か倒されていく。
まるで、何者かに殴られたり蹴られたかのように・・・。
つづく
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