レーダー手「怪獣はこっちへ向かおうとして来ます!!
ロドシー「く・・・・・っ!!ここまでか・・・・・!」
そして、煙の中からベムルクが物凄いスピードで出てきた。
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ」
ベムルクは潜水艦に向かって、速く移動した。
ロドシー「例のアレのチャージは完了してないの!?」
乗員の女性「ご・・・・ごめんなさい・・・!まだです!!」
ロドシー「くっ!!レーザー波状攻撃で動きを止めて!!」
潜水艦はレーザーバルカンでベムルクを攻撃する。
しかし、怪獣はそれに耐えて、潜水艦へと迫り、物凄い体当たりで潜水艦を攻撃した。
ドオオオオオォォォォォォォォン
ベムルクの体当たりを受けた潜水艦はコントロールを失ったように海中で飛ばされる。
乗員たち「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ロドシー「きゃあああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
乗員の男性「き・・・・機体が50%損傷!!もう一度あの突進を受ければ・・・・!」
ロドシー「も・・・もう駄目か・・・・!!」
ベムルク「ギシャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
怪獣ベムルクは潜水艦に向かって、体当たりを仕掛けようとした。
レーダー手「怪獣が猛スピードでこちらへ向かって来ます!!」
ロドシー「また体当たり・・・!もう駄目ね・・・・。」
間もなくベムルクが潜水艦へ向かって来る。もう終ったのか・・・?ところが・・・・。
ベムルク「・・・・!?ギシャアアアアアァァァァァァァァァァ」
怪獣の移動が突然、止まった。何か見えない何かに止められたのか・・・?
レーダー手「・・・っ!?怪獣の移動が止まってます!!」
ロドシー「え!?どう言う事・・・!??」
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァ」
ベムルクは必死に動いて移動しようとするが、動くだけで移動できず。
ロドシー「・・・・・っ!?一体、怪獣に何か・・・・!っ!?」
ロドシーはスクリーンの方を見る。乗員たちもそれを見て、
彼らからは、ベムルクは何故か移動を止めたまま無意味に暴れているように見える。
だが、ベムルクが動きを止められたのは、小さき誰かが止めたのだからだ。
ロドシーの目線にはその怪獣の動きを止めた者がちゃんと見える。それは・・・・。
ロドシー「バンジョーとカズーイ!!!!」
そう。巨大なベムルクの身体の一部を何者かが押していた。
それがバンジョーとカズーイである。カズーイが水中を泳ぐためのエンジン代わりとなり、
バンジョーは両手でベムルクの身体の一部を押さえて、怪獣の動きを止めていた。
バンジョーの怪力は巨大な生物を止められる程の威力を発揮しているのだ。
バンジョー(く・・・・っ!ぬうぅぅ・・・・!!)
カズーイ(・・・・・っ!!踏ん張るのよ!!バンジョー!!)
バンジョー(でも・・・・!もうすぐ息ができなくなっちまう・・・・!!!
かと言って、水中での必殺技は取得していない・・・・!どうすれば・・・・。)
そう。バンジョーは水中での戦いを苦手としている。
だから、息できる時間も少ないのだ。動きを止めるだけでは怪獣を倒せない。
ロドシー「あの二人が怪獣を止めてくれているのね・・・・っ!」
乗員の女性「ついにチャージが完了しました!!これでアレが撃てます!!!」
ロドシー「ええ!!でも・・・・ちょっと待って!!」
乗員の男性「何ですか!?」
ロドシー「攻撃はバンジョーとカズーイが怪獣から離れてから・・・・っ!!」
乗員「な、何を言っとるんですか!?部隊長!!!」
「今、砲撃すれば怪獣はもちろん、恐るべし熊と鳥も倒せるハズですぞ!?」
「それに、今奴等が離れれば、怪獣が動きだすかも知れないんですよ!?」
「もう今しかないでしょうが!!部隊長!!!!」
ロドシー「・・・・・・・っ!!でも、今は私にとって・・・・。
あの熊と鳥の力が必要なのよ!!ブレンチルダ様がそう望んでいるように・・・・!!」
乗員の女性「ブ・・・・ブレンチルダ様が・・・・!?」
砲撃手「では、今の命令はブレンチルダ様の発令だとおっしゃるのですか・・・・!?」
ロドシー「そうよ!!例のアレ・・・・サブマリウム粒子砲発射準備開始!!!
メガホンマイクも用意して!!バンジョーとカズーイに伝えるわ!!」
ベムルクを抑えるバンジョーとカズーイ。しかし、二人の息がもう・・・・。
カズーイ「う・・・・っ!ぶぐ・・・・っ!!」
バンジョー「・・・・・・っ!(駄目だ・・・・このままでは・・・・!!)」
ロドシーの声『もういいわ!!バンジョー!!カズーイ!!』
バンジョーとカズーイ「っ!!?」 その時、潜水艦からロドシーの声が響く。
カズーイ(い、今のはロドシーの声・・・・!?)
バンジョー(もしかして、潜水艦から・・・・?)
ロドシーの声『間もなくサブマリウム粒子砲を発射します!!!
その間にあなたたちは急いで潜水艦に戻って!!あなたたちを殺したくないの!!』
そして、潜水艦の先端から白い光が集まってくる。もうすぐ発射するのだ。
カズーイ(ど・・・どうする!?バンジョー!!)
バンジョー(い・・・イチかバチかだ!!行ってくれ!!)
カズーイ(ええ!!) バンジョーとカズーイは急いで怪獣から離れる。
それにより、ベムルクは自由になり、再び潜水艦に向かった。
ベムルク「ギシャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ」
カズーイ(あの怪獣。ついに怒りがMAXになったわ。)
バンジョー(急いで潜水艦へ戻ろう!)
バンジョーとカズーイは潜水艦の右方へついた。
レーダー手「熊と鳥が潜水艦へ帰還しました!!」
ロドシー「よし!!サブマリウム粒子砲発射!!!!!」
そして、潜水艦の先端よりサブマリウム粒子砲を発射した。
巨大な白い粒子光波をベムルクに浴びせる。
ベムルク「ギシャアアアアアアアァァァァァァァァァァ」
怪獣は強大な光波を受けて爆発して死んでしまった。
戦いは終わり、メンバー控え室でロドシーがバンジョーとカズーイを評価していた。
ロドシー「君たちのおかげで怪獣は倒す事はできたわ。ありがとう。」
バンジョー「いえ・・・。僕らはただ止めただけですから・・・。」
ボトルズ「それだけでも、十分約に立ったと思いますよ。」
カズーイ「まあ。そうかも知れないわねェ。」
ミクス「あの・・・・・・。」 バンジョーとカズーイ「ん?」
小さい声で話しかけるミクスにバンジョーとカズーイは気づく。
ミスク「た・・・・助けてくれて、ありがとう・・・・・・。」
バンジョーとカズーイ「・・・・・うん。」 二人は微笑み、バンジョーがミクスの頭を撫でる。
ミクス「・・・・っ!・・・・くす。」 ミクスはバンジョーに撫でられ、
何か暖かい感じを覚えて、微笑む。ミクスの心は二人への感謝の気持ちでいっぱいだった。
ユミ「バンジョーとカズーイってすっごい良い人ね!
だって、私たちを助けるために自ら怪獣と戦ってくれたもん!!」
プルレス「僕も彼らの優しさに助けられたよ。」
フラエ「ち・・・・っ!あいつらごと撃ち落とせば良かったのに・・・・!」
ガンズ「全くだ。だが、ブレンチルダさんの命令なら仕方がねーか・・・・。」
フラエとガンズはヒソヒソ話していた。やはり、バンジョーとカズーイを許せないそうだ。
ガムロ「今回の件でバンジョーとカズーイに助けられたのはちとしゃくだが、
今回だけは感謝しよう。だが、私は決してお前たちとは仲間にはならぬつもりだ。」
ガムロがバンジョーとカズーイに近づき、こう言った。二人は彼の方を見る。
カズーイ「こっちだってあんたなんか願い下げよ!!」
バンジョーもカズーイと同じ気持ちを表すような表情である。
バンジョー「・・・・・・・っ!」 ガムロ「ふん。」
ガムロは二人から離れていく。そして、バンジョーはロドシーの方に向いて、こう言う。
バンジョー「ロドシーさん。」
ロドシー「ん?何かしら?」
バンジョー「・・・・僕らはブレンティのメンバーになるつもりはありません。」
彼の言葉にボトルズとプルレスが動揺する。
ロドシー「わかってるわ。私たちはあなたたちを利用するだけだしね・・・・・。」
ボトルズとプルレス「・・・・・・・っ!」 ボトルズとプルレスは、
それを聞いて不満を抱く。ブレンティはいつ自分たちに牙を向けても悪くないからだ。
カズーイ「言っとくけど、あたいたち。ブレンティとも戦っても良いんだから!」
フラエはそれを聞いて笑みを浮かべる。バンジョーとカズーイを殺す機会ができたからだ。
ロドシー「わかったわ。けど、これだけは言わせて。
たとえ、関係が悪くても。グランティを倒したいと言う宿命は同じ。
同じ宿命を持つ者同士、互いに力を合わせる。いいわね?」
バンジョーとカズーイ。そして、ボトルズとプルレスは頷く。
そして、ユミはプルレスの手をひっそりととる。
こうして、バンジョー一行はクラッシャーのリーダー、
ブレンチルダ直属の精鋭部隊・ブレンティと共に新たなステージへと進む事になりました。
そこは、クランカーのどうくつ。そこでは一体どんなドラマが。
どんな抗争が起きるのでしょうか?それは・・・・。
バンジョーたち・・・・次第です・・・・。
次回につづく
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