亡霊少女『・・・・2週間ぶりだね。コリス。』
コリス「うん。僕はてっきり、ゴダルの攻撃で消えたかと思ったよ・・・。
でも、まだいたんだね・・・良かった・・・・。」
コリスは亡霊少女が消滅した事で不安した事で、
彼女が今、ここにいる事で安心したのだ。
亡霊少女『ううん。あれは多くの仲間が消えたから、
そのショックで勝手に消えただけ。まだ成仏できてないわよ・・・。』
コリス「そうだったのか・・・・。ところで、何か用なの?」
亡霊少女『・・・・あなたは、マリンナーサの王子だったわよね?』
コリス「・・・・そうだけど?」
亡霊少女『・・・・あなた。人間に疑問を持ち始めたそうね。』
コリス「っ!?」 コリスは亡霊少女の発言に驚く。
確かにコリスは人間の事で疑問を抱きかかっている。
しかし、それを何故、亡霊少女が知っているのか。
コリス「どうして・・・・それを・・・?」
亡霊少女『私、知ってるのよ。あなたの心が・・・。
今、この世界の人間の差別について不満を持っているんでしょ?』
コリス「・・・・僕はただ、心の弱い人間たちの、
これからの未来が心配なんだ・・・。僕は彼らを助けたいと思ってる。」
亡霊少女『・・・・それも知っているわ。では、
既に幸せな人間たちはどう思っている?』
コリス「・・・・彼らが幸せならそれで良い。」
亡霊少女『でも、その人たちの中には、
弱き者を虐げる奴もいるのよ。』
コリス「・・・・っ!そんなの許さない・・・!」
コリスはそれを聞いて、怒りそうになる。
亡霊少女『そう。やはり、あなたを選んで正解ね・・・。』
コリス「え・・・?正解って・・・?」
亡霊少女『・・・・いえ、何でもないわ。とにかく、
人間とはそう言う生き物なの。自分のため都合のため、
平気で罪のない人から夢を奪うのよ。そもそも・・・。
人間は夢なんて持つ気のない、悲しい生物なのよ。』
コリス「そ・・・・そんな・・・・!?き・・・君は、
そんな事言う人じゃなかったハズだ・・・。君は前に、
腐生人間たちに人間たちを殺させないために・・・・。」
亡霊少女『確かに彼らは止めたかったわ。でも、
人間は止められないだろうね。私はそれを悟ったのよ。』
コリス「・・・・ごめん。」
亡霊少女『・・・・何で謝るの?あなたは悪くないわ。』
コリス「だって・・・!腐生人間たちを救う事ができなかったし・・・。
やっぱり、現実って・・・残酷な物だろうか・・・・・?」
亡霊少女『・・・・確かに彼らは救えなかったわ。けど、安心して。
彼らは今でも、天国で暮らしているハズよ。もう永遠に苦しむ事なく。
地獄なんてなくても良いんだわ。
その地獄へ二度と切なき人間が落ちないように、
私と一緒に組まない?愚かな偽善者共をやっつけに・・・・。』
コリス「・・・・悪いけど、それはできない。」
亡霊少女『え・・・・?』
コリス「確かに自分のため都合のために、
平気で罪のない人や切ない人から夢を奪うのは許せない。
でも、だからって人間を平気で傷つく事なんて僕にはできやしない・・・。
第一、僕は人間たちに夢と希望を取り戻させようとしているんだ。
僕はその人間たちを救うために戦う。特に切ない人間はね・・・。」
亡霊少女『そう・・・・。でも、きっとあなたは後悔する。
人間の愚かさに・・・・。じゃあ、また呼ぶわ。』
亡霊少女はそう言いながら、消えていった。
一方、スカイラッシュ1(シュドー)とスカイラッシュ2(テブリッシュ)は、
宇宙に出現せり暗雲を調査するために宇宙へ出たが・・・。
スカイラッシュのコックピットには、空気があるので宇宙でも安心した。
シュドー「例の黒い雲は確か、この辺りです・・・・。」
テブリッシュ「もっと探索しよう。
例の黒い雲はこの地球に近づいているハズだ。」
スカイラッシュは宇宙を飛び続けた。宇宙の黒い雲を探すために。
だが、いくら探して見つからないらしい。
シュドー「くそォ・・・。一体、あの雲はどこへ行ってやがるんだ・・・。」
テブリッシュ「・・・・テブリッシュより本部へ。テブリッシュより本部へ。」
本部でサキが隊員たちの連絡を受ける。
サキ「こちら、サキです。黒い雲は見つかりましたか?」
テブリッシュの声『いや。まだ発見できてない。引き続き捜索する。』
サキ「了解。引き続きお願いします。」
シュドーの声『黒い雲は神出鬼没らしい。でも、見つけてみせるさ。』
サキ「はい。」
イチゴ「・・・隊長。あの雲はもしかして、透明化できるのでは・・・?」
モモ「まさか・・・?でも、見つからない事実らしいわね・・・。
もしかしたら、黒い雲は既にこの地球に・・・・!?」
確かに、あの黒い雲が宇宙で見つからないのは、
既に地球に来ているからなのかも知れないが、まだ決まっていない・・・。
コリス「ただいま戻った来ました。」 そこに、コリスが戻ってきた。
モモ「お帰り。どうだった・・・?」
コリス「怪獣は出ませんでした・・・・。」
モモ「・・・・それだけ?」
コリス「・・・・・はい。」 コリスには言えなかった。
実はこの世に存在していた亡霊少女の事を・・・。
モモ「そう・・・。じゃあ、休憩を許可するわ。」
コリス「はい・・・。」 だが、その時であった。
つづく
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