バンジョー(グ・・・グルウプ!?)
カズーイ(そ・・・組織とかじゃないわよね!?)
それは、グループである。この青い魚・グルウプは、
バンジョーとカズーイは息ができなくなったところに気づいたのだ。
グルウプ「ブクブク・・・!もう一度言おう。
この私はこの洞窟に住んでいるグルウプだ。空気が足りないようだな?
なら、私の泡をとってくれ!そうすれば、水中で息ができる。」
そして、グルウプは口から大きな泡を出した。
カズーイ(な、何だか知らないけど!イチかバチか!!)
バンジョーとカズーイは急いで、その泡に近づき、それに触れる。
すると、その泡がバンジョーとカズーイを包んだ。
カズーイ「わわっ!!な、何よ!?これ!!」
バンジョー「・・・・あれ?息が・・・・できる?」
なんと。泡の中にいるバンジョーとカズーイが水中でも息ができるのだ。
グルウプ「そうだ。この泡は特殊さ。ブクブクブクブク・・・・。
この泡の中には無限の空気が蓄えられているんだよ。」
バンジョー「何故・・・・僕達を・・・?」
グルウプ「希望を託したのさ。君らにね。ブクブクブク・・・。」
カズーイ「希望・・・・?」
グルウプ「かつて、この洞窟は平和であったハズ・・・。だが、
グランティのせいで私の友人であるクランカーが、
あんな忌まわしいゴミ潰しをさせられ・・・・!」
バンジョー「ゴミ潰し・・・?彼本人もそう言ったが・・・・。」
グルウプ「ブクブクブク・・・・!そうだ!君たちも見たハズだ。
あの水中のゴミの山を・・・・。あれはただのゴミじゃない・・・!
中には生き物の死骸まであるんだ!!!」
バンジョーとカズーイ「な、なんだって!!?」
そう。我々には気づかなかったが、
あの部屋の床にある無数のゴミの中には、
グランティに虐殺された人間たちや動物の死骸が多くあったのだ。
中にはミューティーズの怪人の死体までもがある。
消えた命を容赦なくゴミ扱いする。それが、グランティなのだ。
バンジョー「そうか・・・奴等め。そんな惨い事を・・・・!!」
グルウプ「グランティはこれからも生けとし生ける者を殺し、
ゴミ扱いするだろう。だが、そんな奴等を君たちなら倒せるつもりだと思う。」
カズーイ「・・・ねえ。あんた、伝説の熊と鳥を知らないの・・・?」
グルウプ「ブクブク。もちろん、知ってるさ。
だが、伝説どころではない。
誰でも良いからクランカーを助けてやりたいのだ。だからこそ、
君たちにやってもらいたいんだ!ブクブク・・・・。」
カズーイ「・・・わかったわ!そのクランカーを助ければ良いんでしょ?」
バンジョー「一体、どうすれば良いんだぃ?」
グルウプ「あのカギ穴を動かせば良いんだよ。でも、
私では全くできなかった。手のある者が来るのをここで待ってたんだ。」
バンジョー「OK!僕には手がある。
あの大きなカギ穴を動かしてみるよ!」
バンジョーとカズーイはカギ穴のところへ泳ぐ。そして、
バンジョーがその3メートル大きなカギ穴に触れ、
動かしてみる。だが・・・。
バンジョー「う・・・っ!?か・・・固いなァ・・・!」
カズーイ「そりゃぁ、大きいからでしょ。カギ穴が。」
確かに、大きい分で、動かせる確率が少なくなっている。
このカギ穴も例外ではない。バンジョーはカギ穴を回せるか。
グルウプ「ブクブク。
そのカギ穴はかなりの力でなければ、動かせない。」
カズーイ「バンジョー!もっと力をいれて!!」
バンジョー「わ、わかった・・・!じゃあ・・・むうぅぅぅん!!!」
バンジョーはカギ穴に触れている両手に力を入れる。すると・・・。
バンジョー「うおおおぉぉぉぉぉぉ・・・・・!!」
バンジョーが握っているカギ穴がゆっくりと動き、回り始めた。
バンジョーは怪力を発揮して、カギ穴を必死に回しているのだ。
グルウプ「おお!奇跡だ!!クランカーを救出できるぞ!!!」
バンジョーはカギ穴を回し続ける。そして、クランカーのところでは・・・。
クランカー「はぁ・・・。自由になりたいなァ。ん?」
その時、クランカーは自分の身体の下部に何かが起こる事に気づく。
クランカー「あれ・・・?何かくすぐったいぞ・・・?」
バンジョーはカギ穴を回し続ける。最後の時までに・・・。
バンジョー「ぬううううぅぅぅぅぅぅ・・・・・!!!・・・あれ?」
ガコン その時、バンジョーはもうカギ穴の動きが止まった事に気づく。
そう。カギ穴はもう回せないのだ。
バンジョー「もう止まったぞ・・・?」 グルウプ「ブクブク。それで良いのだ。」
カズーイ「え・・・・?どゆこと?」
グルウプ「今にわかる。クランカーを救出できたんだ・・・!」
果たして、グルウプの言う事は本当だろうか?その時、
クランカーを繋いだ鎖に異変が起きた。
クランカーの身体の下部に突然、爆発した。
クランカー「おっ!?」
そして、そこからクランカーを繋いでいるハズの鎖が、
落ちているではないか。そう。身体の下部から鎖が切れたのだ。
それにより、水中の鎖が落ちていくように動いている。
バンジョー「な、何だ!?」 カズーイ「鎖が動いているわ!?」
グルウプ「いや!切れたんだよ!!見てくれ!!上を!!!」
3人は上を見上げる。彼らの目線では、
クランカーと鎖が離れているようだ。
バンジョー「鎖が外れた!!!」 カズーイ「開放されるのね!!」
グルウプ「そうだ!!これでクランカーは自由になったんだ!!!」
そう。ついにクランカーを救出できた。
クランカーはそれを知り、喜んだ。
クランカー「やったああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
自由の身となったクランカーの巨大な姿が水上へあがった。だが・・・。
この部屋の壁にある一つの穴?があった。これは何かの通路だ。
そこからフラエとガンズが出てきた。
二人はクランカーが出た事に驚く。
フラエ「あれは・・・・クランカー!!?
ガンズ「まさか・・・・こんなところに・・・・!!」
ついに、クランカーは奴隷から開放されました。
だが、この後の展開はどうなるでしょう?
目撃したフラエとガンズのとるべき行動とは?そして、
このまま黙っていられるチャズ男爵率いるミューティーズでしょうか・・・?
次回につづく
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