SAT隊員「やろォ・・・!ぐわ!!!」
一人のSAT隊員がその何者かに銃を向けるが、蹴られて倒れた。
これにより、SATは全員倒れた。コリスは倒した者の姿を見て、驚く。
コリス「あっ!!あ・・・・あなたは・・・・ハリーさん!?」
そう。SAT隊員をノックアウトさせ、3人を救ったのは、
なんとハリーであった。ナギサを救いたいと言う想いでここに来たのだ。
ハリー「よぅ!大丈夫かね?DGCの諸君!」
シュドー「だ・・・大丈夫かって・・・;あんたも大丈夫なのか!?」
テブリッシュ「ここは毒ガスが充満しているんだぞ!?」
ハリー「ふっふうぅぅ~ん。」 ハリーは自身の口元に指をさす。
そう。ハリーはマスクをしていたのだ。これにより、毒ガスを吸わずに済む。
コリス「マ・・・マスク・・・!?」
シュドー「どうりで、毒を吸わねェワケだな・・・・。」
テブリッシュ「だが、これは我々の任務。一般人のあなたが、
勝手に無茶な事を行う必要など・・・・!」
ハリー「いや!俺にはどうしても救わなきゃいけねー奴がいるんだ!!」
コリス「・・・・ナギサさん・・・・ですね。」
ハリー「ああ。」
シュドー「ナギサって女の名前だろ?安心しろよ。俺たちがちゃんと助けるって!」
テブリッシュ「あなたはここへ避難した方が良い。これはDGCの仕事なんだ。」
ハリー「確かに、これはあんたらDGCの任務かもな。けど、
ナギサだけは何としても、俺が助けなきゃいけねェんだよ・・・・!」
ハリーのその気持ちは本物だ。今のハリーはDGCの静止をも効かない。
コリス「・・・連れていきましょう。」
シュドーとテブリッシュ「え・・・?」
コリス「ハリーさんをナギサさんのところへ・・・・。」
コリスの言葉に戸惑う二人はハリーの方を見る。ハリーは真剣な表情をしている。
シュドー「・・・・はぁ。しょうがねェ。連れてやるか・・・。」
テブリッシュ「ただし、くれぐれも我々の指示に従い、勝手な行動は慎むように・・・。」
ハリー「・・・・やった!!」 コリス「・・・・うん!」
ハリーはナギサのところへ行けると喜び、コリスもまた喜んで微笑む。
こうして、コリスたちDGCの男たちはハリーと言う男と共に星人の元へ歩く。
ハリー(待ってろよ。ナギサ・・・!お前は必ず助ける・・・・・!!)
その愛すべきナギサは今、このビルの最上階のとある部屋にいた。
そこには、大勢の人がいた。ナギサもその一人だ。
その大勢の人たちの前には、壁に張り付いてある巨大な怪人の顔であった。
その顔は本物らしく、緑色であった。目が赤く、口には牙が鋭く生えている。
ナギサ「・・・・グレイヴァ様。侵入者が新たに追加し、
こちらへ向かって行きます。いかがなさいましょう。」
そう。この壁に張り付いている顔の怪物こそが、グレイヴァ星人だったのだ。
グレイヴァ星人「ソレデ良イ。俺様ノ目的ハ、コノ地球ヲ我々、
グレイヴァ星人ノ人口拡大用ノタメニアル。ソノタメニハ、
何トシテモ、ウルトラマンクリスタルノ正体デアルコリスガ邪魔ナノダ。ソコヘ、俺ハ、
貴様ラ人間タチニ、コリスを殺サヨウトシタ。人間ヲ愛スル夢ノ国ノ王子ダ。
簡単ニ殺セルハズガナイ。貴様ラ、裏切ッタラドウナルカワカッテルダロウナァ?」
グレイヴァ星人の目が光ると、突然一人の男が苦しみ出した。
男「う、うぎゃあああぁぁぁぁ・・・・!!!や・・・約束が・・・ちが・・・っはあぁぁ!!」
毒が回ったか、男はのたうち回り、血を吐いて倒れた。
グレイヴァ星人「貴様ラニ盛ッタ毒ガ一気ニ活性シ、ヤガテ貴様ラヲ襲ウダロウ。
死ニタクナイナラ、俺様ニ従ウ事ダナァ。サァ!早クコリスヲ殺セ!!
コリスノ死ハ、俺様ノ勝利。地球ヲ何トシテモ、我ガ物ニスルノダ!!!」
ナギサ(い・・・いや・・・っ!あの子を殺すなんて・・・・!!
私・・・殺しなんてしたくないのに・・・・っ!あの、裏切れば、
殺されてしまう・・・・。ごめんなさい・・・・ハリー・・・・。)
顔では感情のないナギサだが、心はまだ感情があった。
そして、ちょうどコリスたちがこの部屋の近くへと来ていた。
シュドー「聞いたか?今の声・・・。」
コリス「はい・・・。どうやら、星人の目的は僕を殺すつもりですね。
(星人め・・・!ウルトラマンである僕を倒して地球を手にするつもりか・・・っ!)」
ハリー「きっと、その声は宇宙人だ!そいつがナギサを・・・・!!」
テブリッシュ「・・・・良いか?できるだけ長期戦を避けたい。
そのためにはできるだけ早く宇宙人を撃つんだ。行くぞ!!!」
そして、4人は一気に走り、星人の部屋へ突入した。
グレイヴァ星人「オオッ!?ツイニ来タカ!!」
4人が来たと同時に、大勢の人が襲い掛かって来た。
シュドー「うぉ!?やろう!!」 シュドーは自分に襲い掛かる人たちに対して、
殴ったり蹴ったりで次々と倒していく。
テブリッシュ「えい!!やぁ!!早く星人を倒させねば・・・!!」
テブリッシュもまた、自分に襲い掛かる人たちを格闘で倒していく。
だが、星人に操られた人は多すぎる。また、隊員に打撃された人も、
まだ倒れず襲う人も少なくはない。グレイヴァ星人はそんな人たちに檄を飛ばす。
グレイヴァ星人「ユケ・・・!DGCヲ殺セ!ナントシテモ・・・・!!」
シュドー「くそぅ!!これじゃ、キリがねェ!!」
コリス「早く星人を倒さないと・・・・!っ!?」
そして、後ろからコリスを襲おうとする男がいた。だが、その男をハリーが殴り倒した。
ハリー「俺も手伝うぜ!コリス!!」 コリス「ハリーさん!!」
テブリッシュ「あまり無理するな!!命は保障できないぞ!!」
ハリー「わかってるって!!・・・・っ!ナギサ・・・!!」
その時、ハリーは一人だけ立っているナギサを見つけた。
ナギサ「・・・・・・・っ。」
ハリー「・・・・っ!ナギサあぁっ!!俺はお前を助けに来たぜェ!!!」
ナギサ「・・・・ハ・・・リー・・・。」
グレイヴァ星人「何ヲシテイル!小娘ヨ!!早ク4人ノ野郎ヲ始末セヌカ!!」
ナギサ「・・・・・・っ。」 星人の声を聞いたナギサは一気にハリーに迫る。
ハリー「っ!!ナギサ!!ちょっと待て・・・・。うっ!?」
ナギサは両手でハリーの首を絞めようとする。ハリーは、
そんな彼女の両手を両手で抑えて止める。
ハリー「やめろ!!ナギサ!!俺とお前は・・・かつての恋人だったハズだろ!?」
ナギサ「・・・・こ、こい・・・・びと・・・・?」
ハリー「そうだ!!お前は優しい人だ!!お前のこの手の温もりは、
昔のとは変わっていない程!
俺は昔、そんなお前のおかげで、ここまで来れたんだぜ!?」
その言葉を聞いたナギサは手の力を緩める。力を抜いたのか。
コリス「ハリーさん!!頑張ってください!!せぃ!!」
コリスはハリーを応援しながら、ナイフで戦う男を蹴り倒す。
グレイヴァ星人「コリスヲ殺セ!!
ソノ仲間ヲ殺セ!!ソウデナケレバ、毒デ殺スゾ!!」
ナギサ「・・・・・っ!」 ナギサは苦悩しながら、両手に力を入れる。
ハリー「お前は本当はこんな事をしたくねーハズよ。本当のお前は、
素直で明るくて、優しい女だっただろ?俺はな、そんなお前が好きなんだぜ?
お前だってそうだろう!!?ナギサ!!!」
ナギサ「・・・・ハリー・・・・。」 そして、ナギサは力を完全に抜く。
ハリーの想いは見事にナギサに届いたのだ。
コリスは二人の男を手刀で倒し、星人の前へ。
グレイヴァ星人「自ラ力ヲ抜イタ者ニハ死ヲ与エテクレルワ。」
そして、グレイヴァ星人は口から毒ガスを吐いた。それで人間を操ったのだろう。
コリス「っ!!はあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
コリスはジャンプして、星人の毒ガスを避ける。
その同時に空中から星人に連続射撃を繰り出す。複数の弾が星人に命中。
グレイヴァ星人「グオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
そして、グレイヴァ星人の顔が爆発し、部屋中も爆発していく。
ついにビルが大爆発を起こし、粉々に吹き飛んだ。
そこから毒ガスが多く噴出してきた。
コリス「ショワッチ!!!!!」 コリスはこの瞬間にクリスタルに変身した。
クリスタルは空を飛び、爆発したビルから離れたところへ着地。
そして、両手にはハリーたち多くの人たちがいて、その人たちを地上へ降ろした。
シュドー「・・・・・っ!おお!!ウルトラマンクリスタルだ!!!」
気がついたシュドーとテブリッシュ、ハリーはクリスタルの姿を見て喜ぶ。
そして、爆発したビルからグレイヴァ星人の巨大な姿が飛んで来た。
グレイヴァ星人「キイイイィィィギイイイイイィィィィィン」
星人の姿は顔はそのままで、身体が少し屈強した人間に似て尻尾があった。
ウルトラマンクリスタル「・・・・っ!!シュワ!!!」
クリスタルはグレイヴァ星人を姿を見て、ファイティングポーズを構える。
グレイヴァ星人は地上に着地して、口から毒ガスを吐いた。
それと同時に、戦場となったこの町が緑色のエフェクトに覆われる。
毒ガスにあたった民家が粉々に吹き飛んで破壊されてしまう。
グレイヴァ星人「キイイイィィィィギイイイイイイィィィィィィィィン」
さらに星人は毒ガスを吐いて、クリスタルを攻撃する。
ウルトラマンクリスタル「うあ・・・!くぅ・・・・!とぁ!!!」
毒ガスを浴びたクリスタルは苦しみながら、ジャンプで回避した。
その直後に毒ガスがまた別の民家にあたり、また破壊してしまう。
ウルトラマンクリスタル「でやああぁぁぁっ!!」 クリスタルは空中キックで星人を攻撃。
打撃を受けたグレイヴァは倒れるが、すぐに立ち上がり殴りかかる。
グレイヴァ星人「キイイイイィィィィギイイイイイィィィィィィン」
ウルトラマンクリスタル「えい!!ふん!!」
星人の打撃を手刀で止めたクリスタルは、パンチで星人を打つ。
だが、星人は負けずに再びパンチする。今度はヒットした。
ウルトラマンクリスタル「うわ・・・・っ!!」
クリスタルは顔を殴られるが、アッパーで反撃する。
グレイヴァ星人「キイイイィィィギイイイイイィィィィィィン」
グレイヴァ星人は尻尾でクリスタルを叩き、さらに蹴り上げでひるませる。
ウルトラマンクリスタル「ぐああぁぁ・・・っ!!!」
グレイヴァ星人は再び毒ガスでクリスタルを苦しめる。
ウルトラマンクリスタル「うわあああぁぁぁぁ・・・・・っ!!!」
毒ガスがクリスタルを覆う。このままでは、クリスタルが毒に盛られて死んでしまう。
ハリー「クリスタル!!!」 テブリッシュ「ここは危険だ!!離れるぞ!!」
シュドー「援護してーけど、この町は毒ガスで満ちていきやがる・・・!
下手して撃ちゃぁ、火がガスにあたってこの町は大爆発だ・・・!!」
ウルトラマンクリスタル「う・・・っ!うぅぅ・・・・。」
クリスタルは星人の毒ガスに覆われて、苦しんでいる。
今は倒れていて立てそうにない。それを見たグレイヴァ星人は勝ち誇るように吼える。
グレイヴァ星人「キイイイイイィィィィギイイイイイイィィィィィィン」
グレイヴァは毒ガスで他の民家やビルを破壊して、暴れた。
そこに、スカイラッシュ部隊が飛んで来た。1号機がサキ。2号機がイチゴである。
イチゴ「バルカンとミサイルを使ってはいけない!!特殊レーザーで攻撃だ!!!」
サキ「了解!!!!」 二機のスカイラッシュは特殊レーザーで星人を攻撃した。
グレイヴァ星人「キイイイイイィィィィィギイイイイイイィィィィィィィン」
グレイヴァは特殊レーザーを受けて痛がり、二機のスカイラッシュの方を見る。
二機は再び特殊レーザーで攻撃する。怒った星人は接近してくる、
二機のスカイラッシュに殴りかかるが、通り越されて避けられてしまう。
そして、スカイラッシュ二機は再び星人の方へ向き、特殊レーザーで攻撃。
テブリッシュ「うまい!!特殊レーザーには火力がないが破壊力がある!」
シュドー「良いぞ!!このまま一気に押してしまえ!!」
グレイヴァ星人「キイイイイイィィィィィギイイイイイィィィィィィン」
星人は毒ガスでスカイラッシュ二機を攻撃する。
イチゴ「避けて!!」 二機のスカイは敵の毒ガスを避け、グレイヴァ星人から離れる。
サキ「これでは接近できない!!なんとかしないと・・・・っ!!」
その時、クリスタルは立ち上がった。カラータイマーが赤く点滅している。
つづく
[0回]
PR