その時、スフィンクス・・・いや、ジンクシーの口が開き、
そこから声が出た。野太い男のような声であった。
ジンクシー「う”おおおぉぉぉぉ・・・・!!」
カズーイ「スフィンクスが・・・声を出した!?」
探検家の女性「そうです!
このスフィンクスは命を持っています!!
太古の時代より・・・!」
コブンダ「おお・・・!ジンクシーが活動を始めやがった・・・!
だが、今に見てろよ・・・!!」
コブンダとグラントリングたちはどこかへ去ったらしい。
ジンクシー「ばあああぁぁぁぁ・・・!!!」
ジンクシーは何やら唸っているような声をあげている。
プルレス「な、何をする気なんだ・・・・!?」
探検家の女性「間もなく言葉を出します。けれど・・・。」
クリグミ「けれど?何?」
探検家の女性「・・・・すぐにわかります・・・・・。」
ジンクシー「・・・ばああぁぁぁ!!
びどいバナじゅまりなあぁぁぁ・・・・!!!」
カズーイ「え?ちょっと・・・。いきなり何を言ってるの?
スフィンクスだけの言葉とか??」
探検家の女性「いえ、あああぁぁぁ!!
酷い鼻つまりだあぁぁぁ・・・・!!!
・・・と言ってます。」
ターシュー「鼻つまり?スフィンクスが?」
探検家の女性「はい。ジンクシーは最近、
鼻がつまってて、それで気分が悪いみたいなんです。」
ジンクシー「ざいぎんでわだああぁぁぁい!!
でぃぜんれんばえなどおおおぉぉぉぉ!!!」
探検家の女性「えと・・・。最近ではなああぁぁぁい!!
2000年前だぞおおおぉぉぉぉ!!!
・・・と言ってます。」
クリグミ「2000年も鼻つまりって大丈夫かなァ?」
バンジョー「・・・・あの。ジンクシーさん。
ジンクシー「なんばあああぁぁぁぁ!!?」
探検家の女性「何だあああぁぁぁぁ!!?
・・・と言ってます。」
バンジョー「あなたの内部に、
入ってみたいんですけど・・・。」
カズーイ「そんで、あんたの中にある財宝をゲットするの!!」
プルレス「堂々と言ってるんですけど!?」
ジンクシー「じょれわでぎぶ!!」
探検家の女性「それはできぬ!!・・・と言ってます。」
ジンクシー「ばがらいだいでぃばいぢらげりぇだ、
ばがバナじゅまりをがいげずじゃでろおおぉぉぉぉ!!!」
探検家の女性「我が体内に入りたければ、
我が鼻つまりを解決させろおおぉぉぉぉ!!!
・・・と言ってます。」
バンジョー「そうですか・・・・。
でも、どうすれば・・・・。」
アシナガ「羽があるから鼻つまりは解決できそうだけど、
ジンクシーってのはとても大きいし、届けないからなァ・・・。」
ボトルズ「何とか方法はないものか・・・。」
悩むバンジョーたちをジンクシーの隙間から、
コブンダたちがこっそりと見ていた。
グラントリング「・・・コブンダ様。どういたします?
このままでは、
ジンクシーの財宝が奪われる可能性があります。」
コブンダ「・・・こいつの鼻つまりを解決できない限り、
こいつの中には入れん。俺らではそれができなかった。
そこで私は考えた。
この熊共にジンクシーの鼻つまりを解決させようと。
それにより、奴が体内への扉が開いた時、
奴らと共に密かに侵入。その時は・・・ぐふふふふ!!」
グラントリング「流石はコブンダ様。
悪知恵が素晴らしく働いておられる。」
コブンダ「ぐふふふふ!!だろ?だろ?
さっそく実行の時を待つ。」
ジンクシーの鼻つまりをどう解決させるか悩むバンジョーたち。
カズーイ「・・・・っ!?そうだ!!
バンジョー!!ちょっとさがって!」
バンジョー「え?・・・あ、うん。」
バンジョーはちょっとだけ下がった。その時。
次回につづく
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