カルーゼル「俺たちクラッシャーは、
世界を守る為ではない。
ムカツク奴らを滅ぼすために争っているのだ。
デスブラザーもそやつの一人である。
・・・だが、お前たちはその者と共に行動していたなァ。」
テル「・・・確かに俺とミルは奴らと共に行動しちまったな。
だが、俺は決して、奴らを仲間と思っちゃいなかった。
いつでも殺せるように機会を窺っていた。」
カルーゼル「だが、お前らは奴らを殺せなかったなァ。」
ミル「・・・・まぁね。でも、
奴らのおかげで、特命隊3つも壊滅できたわ。
しかも、短い期間で。」
カルーゼル「うむ。あの恐ろしい特命隊が3つも減った事は、
俺らにとっても凄く評価できる。だが、
それでも奴らは許しちゃいけない。
絶対に殺すべき存在だ・・・。」
テル「そうだな。今、思えば。
俺は奴らを利用したって感じだな。
利用か・・・。ふっ。悪くねーし。
グランティが滅びるまで、
奴らを使い捨てにするのも良いかもな。」
カルーゼル「利用できるものなら何でも利用しろ。
それが、俺たちクラッシャーのやり方だ。
グランティを滅ぼさせた後、
奴らを抹殺する。ククク・・・!
面白い話だぜ・・・。」
ミル「あの熊たちがグランティを壊滅させるとなると、
結構エネルギーが消耗するのよね。流石のあいつらも・・・。
そこに、私たちクラッシャーが総力をあげて、フルボッコ。
そうね・・・。意外と素敵かも知れないわ。」
カルーゼル「世間ではそいつを卑怯と呼ぶだろう。
だが、俺たちは既に卑怯者になっている。
何故なら俺たちは、
善の心を捨てたからなァ。
他人の平和とか幸せとかどうでも良い・・・!
世界防衛とかのために戦わん。
己の欲望のために喧嘩するのだ。」
ミル「その証拠が・・・これね。」
ミルはある場所に指を向ける。そこに、トランカーがいた。
トランカー「ぜぇ・・・ぜぇ・・・。み、水・・・っ。
た、頼む・・・!み、水をくれェ・・・!」
カルーゼル「はぁ?何で俺らが、
お前みてェなクズの木に、
俺らの水を分けなきゃならねェんだよ?」
トランカー「ち、違う・・・・!こ、このオアシスの、
水は・・・・。も、元から・・・僕の物なんだ・・・・・。」
カルーゼル「あぁ?何を言っとんか?てめェ・・・!」
トランカー「はぁ・・・はぁ・・・!
お、お願いします・・・!
み、水を・・・!
す、少しだけでも・・・良いから・・・・っ。
の、飲ませて・・・ください・・・!ぜぇ・・・ぜぇ・・・。」
カルーゼル「・・・おい。このオアシスは誰のもんだ?」
トランカー「ぼ、僕の・・・・です・・・・っ!
ぜぇ・・・ぜぇ・・・。」
カルーゼル「あ?俺らの物だろうが。」
トランカー「こ、このオアシスは・・・。
ぼ、僕が生まれ育った・・・!」
カルーゼル「うるせーんじゃ!この枯れ木が!!」
カルーゼルはトランカーを蹴る。
トランカー「うっ!?こ、
このオアシスの水は・・・僕の・・・!」
カルーゼル「ふざけんなよ?
このオアシスの水は俺様の物だ。
だから、貴様には絶対に飲ませねェ。・・・死ね。」
トランカー「い、嫌だ・・・。
し、死にたくない・・・!」
カルーゼルはそれを聞き、トランカーを連続で蹴り始めた。
トランカー「死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。」
トランカー「うっ!?ぐぅ!!が・・・・っ!」
カルーゼル「・・・・けっ!いずれにしろ、
てめェは枯れて死ぬ。もはや、俺様が手を下すまでもねェ。
ククククク・・・!がははははははははは!!!」
カルーゼルはトランカーの元から離れた。
トランカー「う、うぅ・・・。いぅ・・・。
いううぅぅぅぅ・・・!」
トランカーは泣き始めた。あまりの惨めさに。
ミル「あーあ。泣いちゃったわ。
あなたって、凄く鬼畜ね。」
カルーゼル「ぐふふ。褒め言葉だ。それに見たろ?
今のが俺のやり方だ。あのヤシの木には罪はねェ。
だが、
俺はそのヤシの木を虐げているんだぜ?凄ェだろ。」
テル「・・・・ああ。とっても素晴らしい行いだ。」
カルーゼル「俺も幼い頃には罪などなかった。だが、
故郷の奴らは罪のない俺を虐げやがったんだ・・・!」
ミル「それが、今のあなたを誕生させたワケね。」
カルーゼル「そうだ。俺は許さねェ・・・!
こんな理不尽な世の中を。
俺が・・・いや、俺たちクラッシャーが、
世の中を支配してやる・・・・!!」
テル「そうだな。手伝ってやろう。お前のやる事に。」
ミル「その前に、
グランティとデスブラザーを何とかしなきゃね。」
カルーゼル「・・・・うむ。」
そして、3人は歩いた。自身らのテントへ戻るために。
テル(世界は・・・俺らクラッシャーが変える・・・!)
新たな戦場である、
ゴビバレーさばくに訪れたバンジョーたち。
そのオアシスで凶暴なクラッシャーと遭遇し、
テルとミルが一行から離脱してしまいました。
果たして、テルとミルは、
ここより、
本格的にバンジョーとカズーイを殺しにかかるのでしょうか。
次回につづく
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