デスブラザー「ふははははははははは!!!
残りのワンダーウィングの、
エネルギー全てを空に飛ばすとは!!雪が降る以外の、
何の意味もない空になァ!!ははははははははははは!!!!」
ヘルシスター「巨大雪だるまの崩壊が始まった。
早く逃げるぞ。デスブラザー。」
デスブラザー「ああ。この勝負、俺たちの勝ちに決定だ。」
デスブラザーとヘルシスターは空を飛び、
この山から脱出しようとした。
巨大雪だるまの身体が粉々になり、
その破片が全て飛び散ろうとした。その時。
夜空からまばゆい光が出た。デスブラザーとヘルシスターはこれに驚く。
デスブラザー「何!?」 ヘルシスター「空が光った・・・!?」
その空から鈴の音が聞こえ始める。そこから、何者かが現れる。
ユミ「空が光っている・・・!?一体、何が・・・!」
ミクス「・・・何でしょう?この優しい空気。」
ユミ「ミクス・・・?」
ミクス「空から、とても優しい存在が降りてきます!」
ウォーザも光る空から誰かが来て、驚いていた。
ウォーザ「空から誰かが降りて来る!?
ま、まさか・・・!あれは!!」
光と共に夜空から出て来た者は、トナカイの走りで動くソリに、
乗っている赤い衣装と白いヒゲの老人であった。
何と。その老人はサンタクロースであった。
デスブラザーとヘルシスターはそのサンタを見て、驚く。
デスブラザー「こやつわ・・・サンタクロース!?間違いない!
本物のサンタクロースだ!!一体、何故・・・!?」
ヘルシスター「サンタめ!一体、何をしに来たのだ!?」
セイリー「何ですの!?あの空から出てきた老人さんは!!」
カズサ「あのトナカイとソリ・・・。まさか!!」
クリグミ「サンタさんだ!!!」
クリグミは嬉しそうに叫んだ。
クリグミ「カズサお姉ちゃん!!サンタさんが来てくれたよ!!」
カズサ「ええ。サンタクロースなら、
きっと奇跡を起こしてくれるハズ・・・!」
ボトルズ「まさか、サンタさんが本当の存在したなんて・・・!
そうだ。サンタさんなら何かやってくれるハズ・・・!」
フラエ「何!?サンタだと!?」
ガンズ「馬鹿な!?サンタクロースが実在したとは・・・!」
ダンク「いや。実在するさ。
この聖なる山がそれを証明しているからね。」
アシナガ「でも、サンタだけでこの事態は解決できんのか!?」
プルレス「大丈夫!きっと奇跡を起こしてくれるよ!」
崩壊する巨大雪だるまに近づくサンタクロースは、
その雪だるまに右手を向けた。
その右手から鈴の音と共にさらに眩い光が出た。
巨大雪だるまがその光に包まれる。
そして、粉々になる巨大雪だるまの身体が、
元通りになっていく。そう。サンタクロースは魔法で、
巨大雪だるまを回復させているのだ。
デスブラザー「巨大雪だるまが元通りに!?これで、
俺らの計画が終わっちまう・・・・!」
そして、光が消え、巨大雪だるまが元通りになった。そう。
サンタクロースの奇跡により、聖なる山は再び平和となったのだ。
さらに、巨大雪だるまのもはや3つのボタンがない。
ヘルシスター「これでもう巨大雪だるまは壊せずしまいか!!」
デスブラザー「ちっ!とんだ邪魔が走ったか・・・。だが、
こんな山などいつでも滅ぼせる。ゆくぞ!ヘルシスター。」
ヘルシスター「ああ。」
こうして、デスブラザーとヘルシスターは夜空へと去って行った。
巨大雪だるまが元通りになった事に大喜びするクリグミ。
クリグミ「やったああああぁぁぁぁぁ!!!
元に戻ったああぁぁぁぁ!!ありがとう!!
サンタさああぁぁぁぁん!!!」
セイリー「すごいですわ・・・。
サンタクロースにこんな事ができるなんて。」
カズサ「私たちはこれまで、恐ろしい危機からサンタクロースに、
守られた事があるわ。そう。
サンタは我々人類の事を愛しているんだわ。」
ボトルズ「そうですか・・・。つまり、サンタさんは、
カズサさんたちの救世主なんですね。」
クリグミ「カズサお姉ちゃん!!
早くサンタさんに会いに行こうよ!!」
カズサ「ふふ。そうね。」
クリグミがそう言うと、カズサも微笑んだ。そして、セイリーも。
セイリー「エゥーラ様。サンタクロースですわよ。あなたは、
昔、サンタさんに憧れていましたものね・・・。」
エゥーラはまだ眠っている。それにより、
今はサンタの姿を見る事はできない。
白熊の村からでも、
ボギーたちはサンタが巨大雪だるまを救った事に喜んでいる。
ソギー「パパ!!見て!!」
グロッギー「サンタさんが巨大雪だるまを助けてくれたよ!!」
モギー「これで僕たち!救われたね!!」
ボギー「ああ。またサンタさんに助けられたね・・・。
サンタさんはやはり、僕らの救世主だ。」
ボギーは涙目になりながらも、微笑んでいた。
3匹の白熊の子供たち「サンタさああぁぁぁん!!
ありがとおおぉぉぉう!!」
テルたちもサンタの活躍に驚いていた。
テル「すげェ・・・!巨大雪だるまが元に戻っちまった・・・。」
ミル「凄いわ。サンタクロースって奇跡をもプレゼントするのね。」
ダンク「サンタクロースは滅多に我々の前に現れない。
今になって現れたのは、不思議な事であろう。恐らく、
誰かがサンタを呼ぶ奇跡を起こしてくれたのだろう・・・。」
フラエ「・・・・ボロボロのクセに、
いちいち説明してんじゃねェよ。ばーか。」
ガンズ「全くだ。」
プルレス「でも・・・。サンタクロースのおかげで、
この山は救われたよ。ありがとう!サンタクロース。」
アシナガ「ああ。このご恩は、一生忘れねェ。」
プルレスとアシナガが笑顔でサンタに感謝し、
テルたちもサンタの方を見ていた。
恐らく、心の中で感謝しているのだろう。
ダンク(・・・・さて。私はそろそろ基地へ戻るか。
大尉にこの山は救われたと報告しなければな・・・・。)
ダンクは密かにテルたちの元からゆっくりと去って行った。
この聖なる山を救った事で、
その住人たち全てに感謝されているサンタクロース。
そのサンタクロースが、
倒れているバンジョーとカズーイのところに来た。
だが、バンジョーとカズーイにはまだ意識がある。
カズーイ「・・・・あんた。まさか、サンタクロース?」
サンタクロース「そうだ。・・・聖なる光を持つ熊と鳥よ。
ありがとう。もし、
君たちがその聖なる光で私に危機を知らせてくれなかったら。」
バンジョー「僕らが奇跡を起こして欲しいと言う願い。
あなたが叶えてくれたのですね・・・・。」
サンタクロース「邪悪なる者が起こした巨大雪だるまの崩壊は、
私は止めた。聖なる山はまた平和な世界となるだろう。
これも、君たちが奇跡を願ったおかげだ。」
カズーイ「あたい、考えたのよね。もしかしたら、
サンタがこの山を救ってくれるんじゃないかって・・・。
だからこそ、
残った光をあんたのいそうな空に飛ばしたけれど・・・・。」
バンジョー「まさか、本当に来てくださるなんて・・・。
光栄です・・・・。」
サンタクロース「君たちも私を呼んでくれて、感謝する。
そんな君たちにプレゼントを用意した。見たまえ。」
バンジョーとカズーイの隣には、8個のジグソーがあった。
バンジョー「これは・・・・・。」
サンタクロース「巨大雪だるまの中にあったジグソー全てだ。
この山を救おうと頑張った君たちにプレゼントだ。」
カズーイ「・・・マジで感謝するわ。」
サンタクロース「私は知っている。
君たちはとても強い善の意思を持っている。
君たちなら、世界を救ってくれる救世主になれる。私は願う。
この世の全ての子供たちが笑って幸せになれる事を・・・。」
バンジョー「この世界の事は僕たちが、
何とかしようと思います・・・。」
サンタクロース「・・・うぬ。では、頼んだぞ・・・。
聖なる光を持つ善なる熊と鳥よ・・・。」
そして、サンタクロースのところに、テルたちやボトルズたち。
さらにウォーザに、ボギー親子。
そして、ユミやミクスも集まった。
こうして、デスブラザーとヘルシスターの引き起こした、
巨大雪だるまの崩壊は、
バンジョーとカズーイの光を受け取って、
やって来たサンタクロースの奇跡により、無事に止まりました。
雪だるまが元に戻り、この聖なる雪山が平和になったのです。
こうして、フローズンズンやまでの長き戦いは、
ここに終結したのです。
次回につづく
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