いよいよ、巨大雪だるまが壊れる時が来たのである。
デスブラザー「わははははははははははははははははは!!!!!
聞くが良い!!聖なる山の住人共!!貴様たちわ、
これより、貴様たちの作りしシンボルに殺されるのだ!!!
聖なる夜の裁きによってなああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」
巨大雪だるまが大きく震え、崩れそうになる。
それをボトルズたちが見て、驚愕していた。
カズサ「間もなく・・・巨大雪だるまが崩壊するわ!!」
クリグミ「に、逃げなきゃ!!」
セイリー「ですが、この巨大ですわ!!逃げられるかどうか・・・!」
カズサ「そうね・・・。村にも届いてしまうかも知れないし・・・。」
ボトルズ「とにかく、逃げましょう!!
一秒でも無駄にしてはいけません!!
崩壊する前に、急いで逃げ切るのです!!!」
カズサ「そうね・・・。やってみましょう!」
軍隊のアジトでは、一人の兵士が大尉に報告。
兵士「報告します!!この山のシンボルである巨大雪だるまが、
崩壊します!!急ぎ、避難されたしの事です!!」
大尉「何だとォ!?そんな馬鹿でかい物が崩れたら、
その破片がこちらに届いて、我々がピンチではないか!!
まあ、クラッシャーやグランティが、
巻き添えになるのは歓迎だが・・・。」
兵士「ですが、我々も巻き添えになりましょう!!
そうなる前に、急ぎ避難を・・・・!!」
大尉「わかっておる!!諸君!!ただちに避難の準備をせよ!!!」
モギー「パパ!!巨大雪だるまさんが壊れちゃうよ!!」
ボギー「このままでは・・・・!」
ボギーは自身の脳裏に何かを描き始めた。それは、
巨大雪だるまの崩壊である。巨大雪だるまが大きく破裂し、
その無数の破片がこの山全体に広がり、この山の住む者全てを、
巻き添えにしてしまうと言う想像である。
ボギー「・・・・・っ!子供たちよ!!他の住人たちに伝えよう!!
この山から逃げようと・・・・!!」
ヘルシスター「さて。デスブラザー。あたいたちも逃げるぞ。」
デスブラザー「ああ。後でじっくり、
ジグソーを集めようではないか。むっ!?」
その時、デスブラザーはバンジョーとカズーイが来る事に気づく。
バンジョーとカズーイ「うおおおぉぉぉ!!くちばしミサイル!!!」
デスブラザーとヘルシスター「うおおぉぉぉぉ!!?」
くちばしミサイルを受けたデスブラザーとヘルシスターは、
ダメージを受け、空を飛ぶバランスを失いかける。
そして、バンジョーとデスブラザーは着地する。
デスブラザー「俺たちの必殺技を多く受けながらも、
まだこんな気力があったとわ・・・。流石、俺のフェイクだぜ。
だが、もう限界ではないのか・・・?」
デスブラザーの言う通り、今のバンジョーとカズーイは、
物凄い攻撃を受けすぎて、ほとんど傷だらけである。
身体も血に満ちている。カズーイが口から血を吐いている。
バンジョー「はぁ・・・はぁ・・・。何を言ってるんだぃ?
君たちはここでしてはいけない事をしただろ・・・!?」
カズーイ「あたいたちはあんたたちにそれを止めてもらうまで、
徹底的にあんたたちを痛めつけてやるわ・・・・!!」
ヘルシスター「愚かな・・・・。」
デスブラザー「ふ・・・・っ。どうやら、ほとんどの技でも、
まだくたばらずに立ってしまうらしいな・・・。仕方があるまい。」
カズーイ「そう!!あたいたちは負けないのよ!!」
バンジョー「行くぞ!!カズーイ!!!」
カズーイ「ああ!!もう使いしかないわ!!!」
バンジョーとカズーイ「ワンダーウィング!!!!!!!!」
バンジョーとカズーイはワンダーウィングを発動した。
デスブラザーとヘルシスターはその大きな光を浴びる。
ヘルシスター「この光・・・!!もしや、
貴様らも使えるのか・・・!!」
デスブラザー「ふ・・・っ!感じるぞ。
この圧倒されるパワーを・・・。」
バンジョー「こいつらを倒すには・・・・!!」
カズーイ「これしかない!!!!」
バンジョーが走り、
物凄い光がデスブラザーとヘルシスターに迫る。
ヘルシスター「ぬ・・・っ!これを受けたら、
恐らくあたいたちは、
大怪我では済まないだろう。どうする!?デスブラザー!!」
デスブラザー「決まっているだろう。こちらも使うのさ。
金色の光をなァ!!!!!」
そして、デスブラザーはしゃがみ、
ヘルシスターは両方の翼でデスブラザーを包んだ。
カズーイ「こ、この構えは・・・・!!」
デスブラザーとヘルシスター「ワンダーウィング!!!!!!」
デスブラザーとヘルシスターの身体から、
物凄い金色の光が発した。
光はバンジョーとカズーイの発した光よりとても大きい。
バンジョー「お前たちもワンダーウィングを使えたのか!!?」
デスブラザー「ククククク!!そうだ!!見せてやろう!!
真のワンダーウィングのパワーを!!!」
デスブラザーの発した光がさらに大きくなり、
徐々にバンジョーの発した光を、
掻き消し、バンジョーの光を圧倒していく。
カズーイ「く・・・・っ!何だか押されているみたい!!」
バンジョー「なら・・・!もっと光を!!!」
バンジョーとカズーイは光をさらに大きく発する。
だが、デスブラザーの光の方がさらに大きくなり、
バンジョーの光を減らしていく。
巨大雪だるまから遠く離れたところに来たボトルズたちだが、
その巨大雪だるまの近くから大きな光が発したところを見ている。
ちなみに、セイリーはエゥーラを抱えている。
クリグミ「見て!何か光っているよ!?」
セイリー「本当ですわ。一体、何が起きたのでしょう・・・!?」
ボトルズ(この金色の光・・・。
もしや、バンジョーとカズーイが・・・。
この巨大雪だるまの崩壊は、彼らが何とかしてくれるかも知れない。)
カズサ「この光、一体何なのかしら・・・?
巨大雪だるまの崩壊と何か関係があるのでは・・・。」
クリグミ「・・・・そうだ!サンタさんだ!!」
セイリー「サンタさん?サンタクロースの事ですか?」
クリグミ「うん!
サンタさんはキラキラと輝いているのが好きなの。だから、
サンタさんがこの巨大雪だるまさんを助けてくれるかも・・・。」
カズサ「だと・・・良いわね・・・。」
ボトルズ「・・・とにかく逃げましょう!!」
巨大な金色の光をフラエたちも目撃していた。
プルレス「何かが光っているみたいだ・・・!」
ガンズ「こんな時に、
新たな敵が現れたってワケじゃないだろうな!?」
テル「違う・・・!あれは、戦いによる光かも知れん!!
フラエ「畜生!!巨大雪だるまが崩れ始めるぞ!!!」
ダンク「ああ・・・。この感じ、破裂しそうだな。破裂したら最後、
無数の破片が我々を殺すだろう・・・。もう我々は御終いなのだ。」
プルレス「何を言ってるの!?まだ御終いなワケじゃない!!
きっと何とかなる・・・!この巨大雪だるまの崩壊だって、
バンジョーさんとカズーイさんが止めてくれるハズだ!!」
テル「お前!!まだ奴らの事を・・・!!」
ミル「待って!今はあの熊と鳥を信じるしかないわ・・・。
それに、私。感じるの。あのバンジョーとカズーイなら、
きっと奇跡を呼んでくれると・・・・。恐らく、
あの光は、あいつらが出しているかも。」
プルレス「そうだね。信じようよ。皆で・・・。」
ユミやミクスも空中で金色の光を目撃した。
ミクス「ユミさん!!巨大雪だるまの近くで何かが光ってます!!」
ユミ「きっと、何かがあったのね!!行ってみましょ!!」
ユミとミクスは金色の光の方へ向かった。
デスブラザーの光が増す事で、
バンジョーの光がさらに小さくなっていく。
バンジョー「何と言う力だ・・・!このままでは!!」
カズーイ「諦めちゃ駄目!!!
こうなれば全パワーを使うわよ!!」
バンジョー「ああ!そうだな・・・!!」
そして、バンジョーとカズーイは、
今までよりとても大きな光を発して、
デスブラザーに向かって、走り出した。
バンジョーとカズーイ「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ヘルシスター「来るぞ。デスブラザー。」
デスブラザー「ああ。ならば、こちらも全パワーだ!!!」
そして、デスブラザーとヘルシスターも、
物凄く巨大な光を発し、バンジョーとカズーイに向かって走る。
互いの光が混ざり合い、やがて一つの金色の光となっていく。
その巨大な光を浴びた巨大雪だるまが粉々になりつつ、
破裂寸前にまで到達する。このままでは、すぐに破裂してしまう。
光の中で、バンジョーとカズーイ、
デスブラザーとヘルシスターが、
それぞれ両者の前に突撃する。そして、両者はぶつかる。
バンジョーとデスブラザーの頭部が重なった時、
金色の光は一瞬だけ、この山全体を包む程に大きく発するが、
その金色の光がほぼなくなった。
もはやこの山に金色の光を見る者はいなくなった。
ダンク「光が・・・消えた・・・・。」
プルレス「一体、何が・・・・!?」
金色の光がなくなった時、既に勝負は終わった。
デスブラザーとヘルシスターの身体が、
少しばかりの光に包まれていた。
そして、バンジョーとカズーイが吹き飛んで倒れようとしていた。
バンジョー「そん・・・・な・・・・・!!」
カズーイ「嘘・・・・でしょ・・・・・!?」
バンジョーとカズーイは全身が血に満ちていた。
それに比べ、
デスブラザーとヘルシスターは何一つ傷つけてない。
すなわち、再びデスブラザーの勝利となってしまったのだ。
デスブラザー「ははははははははははははははは!!!!
もう終わりだ!!貴様らも!!この聖なる山も!!
全てが終わる!!!!!」
ヘルシスター「そして、
このままこの世界を滅ぼしてくれるわ!!」
ワンダーウィングの戦いに敗れたバンジョーとカズーイに、
もはや光はないと言うのか。いや、まだある。
カズーイの翼に少しだけわずかな光が残っていたのだ。
バンジョー(例え、僕たちの力だけでは勝てなくても・・・!!)
カズーイ(奇跡を呼ぶ事ならまだできる・・・・っ!!
だから、起きて!!奇跡よ!!!)
バンジョーは両手を夜空に向け、
カズーイも翼を夜空に向けた。
その両手と翼が合わせ、そこから一つの小さな光が出て、
夜空へと向かった。デスブラザーはそれを見て、さらに笑う。
つづく
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