そして、灰間の身体が光り始める。
日下部「こ、これは・・・・!?」
灰間の身体が、
ウルトラマンティアーズの身体に変化していく。
日下部「灰間の姿が・・・・変わっている!!?」
野口「灰間君・・・・っ!」
日下部は驚いた。
灰間がティアーズに変身しているところを。
そして、灰間はついにティアーズとなった。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!」
日下部「・・・・っ!!灰間!!」
日下部は飛び出し、
灰間もとい、ティアーズへ近づこうとする。
しかし、ティアーズの身体から物凄い光が発した。
日下部「きゃっ!!!」
日下部はあまりの眩しさに驚き、
目を反らした。野口も。
光が消えると、そこにはティアーズの姿がなかった。
日下部「は、灰間・・・・?」
学校に近づいたリムズンは、その近くにから、
光と共に出てきたティアーズにいきなり殴り飛ばされる。
ウルトラマンティアーズ「シュワッチ!!!!!」
リムズン「ビャアアアアアァァァァァァ!!!!!」
リムズンは倒れるが、
同時に後ろの複数の民家を潰してしまう。
男子生徒「おおっ!!ウルトラマンティアーズだ!!!」
女子生徒「ウルトラマンティアーズが来てくれたわ!!」
生徒たちはティアーズがリムズンと戦うところを見て、
喜びの歓声をあげる。
大岩「良えところに来くさってからに!!おどれら!!
今のうちに逃げるんじゃ!!!
ティアーズの足手まといになる前に!!」
大岩は生徒たちと共に避難を開始した。
森下「・・・・っ!?翔ちゃんと芽衣ちゃん・・・。
それに、日下部さんがいないよ!!?」
徳丸「もしかして、逃げ遅れたんじゃ・・・!?探そう!!」
徳丸と森下は灰間たちを探すべく、
二人だけで学園内を走る。
リムズン「ユエエエエエェェェェェェェェン!!!!!」
リムズンは立ち上がり、ドラミングを行う。
ウルトラマンティアーズ『この学校は壊させねェぞ!!
おらぁ!!!』
ティアーズはリムズンと組み合いを始めた。
リムズン「ヴエエエエェェェェェェン!!!」
リムズンはティアーズを後ろへ思い切り投げ飛ばす。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!?・・・・!!」
倒れたティアーズだが、
すぐに立って素早く跳び、リムズンの前に着く。
そして、ティアーズはキックでリムズンをさがらせる。
リムズン「エエエエェェェェェェェェン!!!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・!!」
ティアーズはパンチを3回繰り出し、
リムズンを打撃する。
リムズン「ギャアアアアアアァァァァァァァン!!!!!」
リムズンは4本の爪でティアーズを引っ掻く。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!?」
さらにリムズンは強烈なパンチでティアーズを殴る。
ティアーズは倒れそうになるが、
後ろの学校を守るべく、何とか立つ。
その学校からは次々と、
多くの生徒や教師たちが出てきて、逃げて行く。
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!」
ティアーズはアームシュートでリムズンを攻撃。
ウルトラマンティアーズ「プラズマレイガン!!!!!」
さらにティアーズは、
プラズマレイガンでリムズンをさがらせた。
リムズン「イイイイイイィィィィィィィン!!!!!」
ウルトラマンティアーズ「ハアアアアァァァァァ!!!!」
ティアーズはリムズンに近づき、
両手でこのまま押し出す。
学校からできるだけ遠ざけるために。
その様子を、鉄郎が見ていた。
鉄郎「翔・・・!勝ってくれ・・・!!」
ウルトラマンティアーズ「トウ!!!」
ティアーズは膝蹴りでリムズンを打つ。しかし。
リムズン「ビエエエエエエェェェェェェェェ!!!」
リムズンは頭突きでティアーズをひるませる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・・!」
さらにリムズンはキックでティアーズを打撃する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!」
ティアーズはリムズンを思い切り殴る。
リムズン「オギャアアァァ!!オギャアアアァァァァ!!!!」
リムズンは口から青い光線を吐き、
ティアーズに大ダメージを与えた。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアァァァァァ!!!!!」
ティアーズは倒れそうになる。そして、
リムズンの5つの目から複数の閃光が発した。
その瞬間、
ティアーズの身体の複数が爆発を起こす。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・・・・!!」
鉄郎「翔!!!しっかりするんだ!!」
一方、大鳥学園の教室では、
日下部が涙を流していた。
日下部「何で・・・・。何で灰間が・・・・・。
灰間がティアーズになったのよ・・・?
どうして・・・!?」
野口「・・・・・日下部さん・・・・・。」
そこに、徳丸と森下が走って来た。
リムズン「ウエエエエエエェェェェェェェン!!!!!」
ウルトラマンティアーズ『畜生・・・!
負けて・・・たまるか・・・・っ!!!』
ティアーズは何とか立ち上がった。しかし、
カラータイマーが赤く点滅し始めた。
ダークロイアの声『クククククク・・・・!!
ソンナニ傷ツイテマデ、
人間ナドヲ守ロウトワ、愚カナリ。』
ウルトラマンティアーズ『・・・っ!?ダークロイア・・・!!』
ティアーズは空から降りて来るダークロイアの姿を見る。
ダークロイア「ファホオオォォォォウオオオオォォォォォ」
ウルトラマンティアーズ『貴様ああああぁぁぁぁぁ!!!』
ティアーズはダークロイアに迫るべく走る。だが。
リムズン「ガアアアアァァァァァァァァァ!!!!!」
リムズンは頭の複数の触手で、
ティアーズの身体を巻き付いた。
ウルトラマンティアーズ『何・・・!?動けねェ・・・・!!』
鉄郎「しょ、翔!!!」
そこに、野口、日下部、森下、徳丸が走ってくる。
森下「ティアーズよ!!!」
徳丸「ティアーズが危ない!!2大魔獣め・・・!」
ダークロイア「ファウウウウウウゥゥゥゥゥゥン」
ダークロイアは8本の刃からレーザーを連射する。
ウルトラマンティアーズ『ぐおっ!?うあぁぁ!!
おおぉぉぉぉ・・・・!!!』
動けないティアーズは、
ダークロイアのレーザーを浴び続けている。
そこに、バルワンダー1号、2号、3号が飛んで来た。
1号は大神、2号は叶野、3号は上川である。
大神「ティアーズを助けるど!!撃て!!!」
3機のバルワンダーは、
レーザーバルカンを一斉連射して、リムズンを攻撃。
リムズン「ウギャアアアアアァァァァァァァン!!!?」
リムズンは攻撃を受けてひるみ、触手を緩めた。
これにより、ティアーズは自由となる。
ウルトラマンティアーズ「シュワアアアァァァァッチ!!!!!」
ティアーズは空を飛び、一気にダークロイアに迫る。
ウルトラマンティアーズ(3分まで後10秒!!
一気に勝負を決めるぜ!!)
そして、ティアーズはファイティウム光線の構えを取る。
さらにバルワンダー2号とバルワンダー3号が、
いち早くダークロイアに接近。
叶野「こやつさえ倒せば・・・!!」
上川「地球の平和のために!!!」
2号はフルチャージ版火薬弾を連射し、
3号は赤いレーザー光線を発射した。
その総攻撃を受けたダークロイア。しかし。
ダークロイア「ファホオオオォォォォウオオオォォォォォォ」
大神「バルワンダーの強力武器が効かんじゃと!?」
ダークロイア『愚カナ人類ノ科学ナド、
効カヌト言ッタハズダ。』
ダークロイアは刃物を触手のように伸ばし、
それぞれ4本ずつが2号と3号を攻撃した。
叶野と上川「うわああああああぁぁぁぁぁぁ!!!??」
2号と3号は墜落し、上川と叶野は脱出した。
ウルトラマンティアーズ『おおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!』
その時、ティアーズがダークロイアに急接近した。
ウルトラマンティアーズ『ファイティウム・・・・・・!!!!!』
その時、
ダークロイアの口から少しだけ細いレーザーのような、
黒い光線を発射した。
その光線がティアーズの身体を貫いてしまう。
野口たち「っ!!!!!!???」
光線を受けたティアーズは音もなくゆっくりと落ち、
地面にぶつかる寸前に消えてしまった。
ダークロイア「ファホオオオォォォォウオオオォォォォォ」
リムズン「ジェエエエエエェェェェェェェェ!!!!!」
ダークロイアとリムズンは消えて行った。そして。
野口「灰間くうううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!!」
野口の切なき悲痛の叫びが大鳥町全体に響いた。
ついに魔族から、
最終兵器とも言える超悪魔ダークロイアと、
その部下である守護魔獣に、
倒されてしまったウルトラマンティアーズ。
そして、灰間翔。灰間は自身がティアーズである事を、
日下部に知られてしまう。ダークロイアの攻撃で、
ティアーズは。灰間は。
姫君の涙を継ぐ現代の勇者は、
死んでしまったでしょうか。
いえ、そのような事があってはなりません。そう。
ここに、地球と魔星の最終決戦。
ウルトラマンティアーズ、
最後の物語が始まるのです。
灰間翔よ。どうか立ち上がってくれ。そして、
悪しき魔族の野望を打ち破り、
僕らの地球を守り抜いてくれ。
ウルトラマンよ。最後の最後まで諦めないでくれ。
次回につづく。
[0回]
PR