テル&ミル「不死の魔術師!!?」
テルとミルはそれを聞いて、驚く。
カズーイ「あれ?あんたたちも知ってるの?」
テル「ああ。それはそれは、
恐ろしい魔力を持ち、俺でさえも倒せなかった。
奴は、悪魔のような男であった。」
ミル「あなたたちも、その不死の魔術師に会ったの?」
バンジョー「はい。多分、彼に会うためには、
魔の髑髏が必要かと、思って・・・。それを持って来たら、
一度だけ協力してくれました。」
ミル「魔の髑髏!?あの危険なアイテムを持てたの!?」
アシナガ「俺も聞いた事があるぜ。確か、
2400年に、人々をゾンビに変えちまったとか・・・。」
カズーイ「その髑髏はマンボの手中に収まったわ。」
バンジョー「けど、そのマンボがどうして、この沼に・・・。」
テル「・・・・おい。ワニ。
その不死の魔術師は今、どこにいる?」
テルに静かそうな声にムラサキは怯えそうに返事する。
ムラサキ「あ!はい。あ、案内いたします!!」
バンジョー「お願いするよ。」
バンジョーたちはムラサキの案内で、
マンボのいるところへ向かう。
カメ族の住み処。タンクタップのところでは、
ボトルズたちがタンクタップの話を聞いて、動揺する。
ボトルズ「・・・・本当ですか!?それは。」
タンクタップ「ああ。もう一度言おう。コッパが、
この沼を離れた理由。それは、この戦争で・・・。」
その時、1匹のカメが歩きながら叫んで来た。
カメ「おおおぉぉぉぉい!!大変だああぁぁぁ!!!!」
タンクタップ「どうしたのだ?慌てて・・・。」
カメ「はいっ!コッパが帰って来たんです!!」
カメの発言にこの地の者たちが大いに驚く。
タンクタップ「何だと!!!?」
カメたち「何故だ!?」 「戻ってきたのか!」
ボトルズ「コッパ君が・・・どうして・・・・!?」
ユミ「もしかして、懐かしく思って・・・・。」
その時、フラフラしているコッパが、
こちらに向かって来た。一同はそれを見て、叫ぶ。
カメA「おお!!コッパだ!!!」
カメB「帰って来たのか!?」
プルレス「あのカメが・・・コッパ!?」
ミクス「確かに、剣を二つ持ってる・・・。」
多くのカメたちが倒れそうなコッパに近寄る。
コッパ「・・・・・・・・っ。」
コッパは倒れそうになり、一つの剣を地面に付き立てる。
タンクタップ「コッパ。よく戻ってくれたね・・・。」
タンクタップは優しげな笑顔でコッパにそう言う。
コッパ「・・・・俺は別に、帰って来たワケじゃねェ。
ただ、少しだけ休もうと思っただけよ・・・。」
コッパは少し小さな声で言う。余程、疲れているようだ。
ボトルズ「・・・・君が、コッパ君だね?」
コッパ「・・・・っ!?誰だ!?てめーっ!!」
タンクタップ「この者たちはこの沼の者たちではない。
だが、この者たちが私を助けてくれたのだ。」
コッパ「た、助けて・・・・くれ・・・た・・・?」
ユミ「そうよ。タンクタップさん、足が冷たいんですって?
そこで、私が何とかしたってワケよ。」
コッパ「そう・・・・か・・・・・。」
コッパはゆっくりと気を失い、倒れた。
カメ「あっ!コッパが倒れた!!」
タンクタップ「すぐに病院へ運びなさい!!」
カメたち「おう!!」
少数のカメたちが、倒れたコッパをどこかへ運んだ。
ボトルズ「あの様子だと、とてつもない戦いを、
繰り広げ続けたらしいな・・・。」
ミクス「何だか、辛そうな感じがする・・・。」
プルレス「でも、大丈夫だよね?
簡単に死なないって聞いたから。」
ユミ「もし、彼が起きたら聞いてみましょ。」
ボトルズ「ええ・・・・。」
そして、バンジョーたちはムラサキの案内で、
木でできた通路の前であった。その通路からの左右は、
木でできた壁があった。通路には、
足場がなく、沼があった。
バンジョー「この先に、不死の魔術師が・・・!?」
ムラサキ「うん。そこを辿れば会えると思います!」
カズーイ「で、でも。通路には沼があるじゃない!?
ピラニアとかいるんじゃないの!!?」
ムラサキ「大丈夫!僕らワニ族がピラニアを食べているから、
この沼には、ピラニアなんて、1匹もいないよ!!
いるのは、沼で遊んでいる子供たちだけだよ。」
ムラサキはそう言うと、通路の沼に飛び込んだ。
そのまま通路を歩きながら、バンジョーたちに叫ぶ。
ムラサキ「ほら!大丈夫だよ!僕について行けば!!」
テル「・・・・信じる価値がありそうだな。」
そして、テルも通路の沼に足を踏み入れる。
ミル「・・・・どう?」
テル「ピラニアが来る気配がない。
そのまま歩いても良いぞ。」
通路の沼には確かにピラニアたちがいない。
それを聞いて安心したミルも沼に足を踏み入れる。
ミル「じゃ、私も入りますか!!」
バンジョー「よ、よし!僕も・・・!」
アシナガ「俺は平気らしいけど・・・。」
バンジョーやアシナガも沼に足を入れる。一同はそのまま、
通路を進んでいく。全員、足が沼の中に入っているが、
大丈夫らしい。ピラニアたちがいないからだ。
カズーイ「本当に大丈夫かしら?バンジョー。」
バンジョー「うん。
ピラニアは確かにいないから、心配ないよ。」
そして、
一同の前に子供のワニ3匹が沼を泳いで遊んでいた。
ミル「わぁ・・・。小さくて可愛い~っ。」
ミルは子供のワニたちを見て、笑顔になる。
子供のワニ「ん?わっ!!熊と鳥と人間だ!!!」
子供のワニたちはバンジョーたちを見て、驚く。
ムラサキ「安心してよ。この人たちは何もしないさ。
その代わり、食べないでも。大切なお客さんだから。」
子供のワニたち「わかったーっ。」
そして、子供のワニたちはバンジョーたちから離れる。
ムラサキとバンジョーたちは再び通路を歩く。
ミル「じゃ、またね。可愛いワニちゃんたち。」
ミルは子供のワニたちに手を振る。
バンジョーたちは通路を進み続ける。そして、
出口らしきところがあった。
ムラサキ「あそこに不死の魔術師がいるよ!!」
バンジョー「あそこにマンボが・・・・!」
一同は走りだし、出口に入った。そこには、
地面があるので、一同は沼から出て、
その地に足を踏み入れる。
ミル「ふぅ・・・。足が少しドロドロになったわ。」
アシナガ「まるで、部屋のようだな?」
そう。バンジョーたちがついたのは、
まるで、部屋のようなところであった。ここの、
中央にいる者をバンジョーたちは見て、驚く。
バンジョー「っ!!この人は・・・・!!!」
テル「・・・・っ!やはり、貴様だったか・・・!!」
その者は椅子に座っていた。その者の頭には、
赤いハネが3本あり、
顔は黄色く見える髑髏のようであった。
身体はほぼ紫色で、人型であった。その者はやはり。
バンジョー「不死の魔術師・・・・!マンボ・ジャンボ!!」
カズーイ「そうなんでしょ!!?」
そう。椅子に座っている者は、マンボであった。
つづく
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