カズーイ「ちょっとォ!!それって差別じゃないの!?」
カズーイはガンズが自分たちを援護してくれない事に怒る。
バンジョー「仕方がないさ!僕らは仲間じゃないから・・・・。たぶん。」
ユミ「でやっ!!はぁ!!とう!!」 ユミは次々と向かって来る怪人たちを、
鋭い格闘で倒していった。倒された敵はそれぞれ切断されたりする事もあった。
ユミ「く・・・・っ!流石にこの数は・・・・・!!」
その時、水面からはまた新たな怪人たちが次々と現れた。
怪人「ビャオオォォォォウ!!!」 「ウピイイィィィッ!!」
ブレンティメンバー「て、敵の援軍!!!!」
ガムロ「ちぃ・・・・!これは長期戦になる・・・・・!!
そうすれば、こちらの数が減るばかり!!それだけ許せん!!!」
ガムロは迫る一人の怪人にメガトンパンチを打ち、倒した。
ガムロ「ふん!!ぬおおおおぉぉぉぉぉぉりゃ!!!!」
ガムロは別の怪人を持ち上げ、水面から出てくる怪人たちに投げつける。
怪人「ヒャアアアアアァァァァァァァッ!!!!!!」
少数の怪人たちがガムロが投げた怪人とぶつかり、水の中に落ちてしまった。
ボトルズ「なんとか、この状況を見つけないと・・・・!!む!?」
その時、ボトルズはある方向に何かがある事に気づく。
そこには緑色に光る穴があった。ボトルズはそれを皆に報告する。
ボトルズ「皆さん!!あそこに通路があります!!!」
ガムロ「何ィ!?」 フラエ「全然聞こえねーよ!!」
ボトルズ「あそこに入れば、この戦場から脱出できます!!!急いで!!!」
ユミ「それはありがたい!!行きましょ!!ミクスちゃん!!プルレス君!!」
プルレス「はい!!」 ミクス「うん・・・・。」
ユミ、プルレス、ボトルズ、ミクスは急いで緑に穴へ入って行った。
ブレンティメンバー「お、俺たちも急ごうぜ!!!」
「おう!もうこんなところで戦ってられねェ!!」 「急げえぇぇ~っ!!」
他のメンバーも急いで緑の穴へと入っていく。
ガムロ「むぅ・・・!このまま戦闘を続ければいかん!!行くぞ!!!」
ガンズ「まあ。残りの弾も大事にしてェしな!!」
ガンズも金色のパイプから降りて、急いで走った。
その間に向かってくる敵を走りながら、撃ち倒したりする。
ガンズも緑の穴に入ったところを見たフラエは納得いかない様子になる。
フラエ「ちっ!俺はもう少し暴れたかったけどなァ!!」
フラエは怪人を一人殴り飛ばして、緑の穴へ入った。
バンジョー「カズーイ!!僕らも!!」 カズーイ「ええ!!!」
バンジョーたちも緑の穴へ入ろうと走る。それを見たフラエはいきなり彼らを睨みつける。
フラエ「ううぅぅ・・・・っ!!!」 物凄い怒りを見せたフラエが、
いきなり緑色の通路の壁を思い切り叩く。そのためか、
緑の穴の入り口あたりが、震動し、崩れ始める。
バンジョー「あっ!!緑の穴の入り口からヒビが・・・・!!」
そう。そこの入り口からの壁ヒビが大きく入った。そして・・・・。
ガラガラガラガラガラ・・・・・。壁が崩れてしまい、
その瓦礫が緑の穴を塞いでしまった。よって、
バンジョーとカズーイはこの部屋から出られなくなってしまった。
これが、フラエの狙いであった。
バンジョー「に・・・逃げ道が・・・・塞がれた・・・・!」
カズーイ「これじゃぁ、一生この部屋から出られないじゃない!!」
バンジョー「くそ・・・・!あのフラエって奴・・・・。っ!?」
バンジョーとカズーイは後ろに怪人が複数いる事に気づく。
怪人「ア”アアアアアァァァァァン!!!!」 「ギチギチギチギチギチ!!!」
カズーイ「こいつらァ・・・・!あたいらが機嫌悪いと言うのに・・・・!!」
バンジョー「こうなれば・・・・!とことんやってみるか!!!」
バンジョーは複数の怪人たちと戦おうと、走った。
緑の通路を通っているブレンティ一同。その時、プルレスは歩を止めて・・・。
プルレス「・・・・あれ?バンジョーさんとカズーイさんは・・・??」
ボトルズ「えっ!?」それを聞いたボトルズは歩を止める。他のブレンティ一同も。
ユミ「そう言えばいないわね・・・・。」 ミクス「熊さん・・・鳥さん・・・。」
プルレス「普段なら遅れるハズないのに・・・・。」
ガムロ「何をしている!お前ら!早く進むぞ!!!」
プルレス「待ってください!!バンジョーさんとカズーイさんが・・・・!!」
そこに、フラエがプルレスの前に来て、拳を構える。
フラエ「ぶっ殺すぞ、お前・・・・!」 プルレス「・・・・・っ!」
ユミ「ちょっと待って。」 怯えるプルレスの後ろからユミが話しかけてくる。
フラエ「・・・・何か?」
ユミ「あんた。さっき、この通路の壁を叩いたそうね。」
フラエ「・・・・そうだけど?」
ユミ「そこで何か揺れていたんだけど、まさか、
ここの入り口を崩して塞いだんじゃないでしょうね?」
フラエ「知らねェよ。また別の道で戻れば良いんだろ?」
ボトルズ「・・・・っ!まさか、あなた!!
バンジョーとカズーイをこの通路を通さないために・・・!」
ボトルズがそう言った瞬間、フラエがボトルズの頭を叩く。
ボトルズ「いったああぁぁ~っ;」
フラエ「あんな糞みてーな熊と鳥なんて知るかよ。あいつらなんか、
あそこで一生戦って死ねば良いんだよ。ククククク・・・・!!」
フラエは醜い声で笑う。プルレスが拳を震えて、フラエにこう言った。
プルレス「どうして・・・・!」 フラエ「あ・・・・?」
プルレスは強張った声でフラエに近づき、彼の服を掴む。
プルレス「どうして、あんな事をしたんだ!!!!」
フラエ「黙れ!!!この出来損ないのジンジョーが!!!!」
フラエはプルレスを殴り飛ばす。ミクスはそれを聞いて、ユミに抱きついて泣き崩れる。
ミクス「う・・・っ!う、うわあああぁぁぁぁぁん・・・・・!!!」
ユミ「く・・・・っ!!フラエ!!あんたって人は・・・・!!」
フラエ「うるせーな!!俺を怒らすなよ?そのチビをなんとかしろ!」
ユミ「チビって・・・・ミクスの事を言ってるの!!?」
ユミはミクスの事をチビと言うフラエに対して怒る。
フラエ「そうだよ。何で熊と鳥がいなくなったくらいで泣くんだよ?
意味のねー事で泣くなんて、ただ五月蝿いだけだ。騒音だ。」
ガンズ「俺も、フラエの意見に賛成だ。」
ユミ「ガ、ガンズ!?」
ガンズ「あの熊と鳥は非常に危険な存在だ。本来なら我々に戦力になるべきじゃぁない。」
フラエ「ククク・・・そうよ。とにかく、俺たちはあの糞熊と糞鳥を許さないんですぅ~っ!」
フラエは嫌味な態度でユミにそう言う。今すぐ殴りたいか、拳を出している。
ユミ「・・・・・っ!!私は・・・・許すけどね・・・・。」
フラエ「はっ。じゃあ、知らねーな。熊と鳥に喰われても。
まあ。お前は妖精だから不味いだろうけどなァ。」
ガムロ「話はすんだか?では、進行を続けるぞ・・・・。」
ガムロが歩くと、他のブレンティメンバーが歩き始める。
ユミ「ミクスちゃん。行こ。」 ミクス「・・・・うん・・・・。」
ユミは泣き止んだミクスの手を繋ぎ、ボトルズもプルレス抱える。
ボトルス「プルレス。大丈夫ですか?」 プルレス「え、ええ・・・・。」
ユミたちも後から歩き始めた。バンジョーとカズーイが戻ってくれる事を信じて・・・。
その頃、ミューティーズのボスであるチャズの部屋では、
チャズ男爵が机の前でパソコンをしていた。
どうやら戦争シミュレーションのフラッシュゲームをしていたそうだ。
チャズ「・・・・で?迎撃部隊の状況はどうなっている?」
チャズは目の前にいる二人の怪人に聞く。
怪人A「はっ。ブレンティ部隊の戦力は予想通り恐ろしいそうです。」
怪人B「増殖部隊も送り込みましたが、何かのトラブルで、逃げられてしまいました。」
怪人A「幸い、あの熊と鳥だけが残されていましたが・・・・。」
チャズ「ふ・・・っ。ブレンティめ。さっそく熊と鳥の力を切り捨てたか・・・。
よろしい!この時を逃さずに、暗殺部隊と突撃部隊をブレンティ部隊にぶつけるのだ!!!」
怪人B「熊と鳥の件はどういたしましょうか?」
チャズ「あいつらにはクランカーのところへ誘き寄せてやろう。
あいつらは気が優しいと言うからな。それを利用して、死なせてやろう・・・・。」
怪人A「おお・・・!流石はチャズ様。悪知恵がよく働いてなさる・・・・。」
チャズ「クラッシャーどもめ。今に見ておれ。
お前らの切り札であるブレンティは全員、俺がハジいてやる。」
チャズはそう呟きながら、ゲームを続けていた。
ブレンティの潜水艦のブリッジでは、ドロシーがレーダーを見ている乗員の女性に聞く。
ドロシー「ガムロたちの状況はどう?」
乗員の女性「はい。現在は敵の迎撃部隊の攻撃を退け、アジトを探索中です。
ただ、バンジョーとカズーイが何かのアクシデントで二人取り残されて戦闘中らしいです。」
乗員の女性はレーダーでブレンテイメンバーたちの行動を見ていたそうだ。
ドロシー「そう・・・。やはり、信用できないのね。あの人たち・・・・。」
乗員の女性「ところで、私たちは大丈夫でしょうか?もし、
敵の部隊がこの潜水艦に接近してしまったら・・・・。」
ドロシー「大丈夫。こんな事もあろうかと。既にガードマン・ザランを配置させたわ。
彼の力は、拠点の防衛に相応しいからよ。」
そう。潜水艦の前には既に一人の男がいた。その男は、
青黒いコートと黒いマスクを身を纏っている巨漢であった。
その男こそが、ガードマンのザランであった。
ザラン「・・・・さぁ、来い。グランティ。この私が相手をしてやる・・・・!!」
一方、進行を進んでいるガムロたちであるが・・・・?
つづく
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