ウルトラマンクリスタル 第43話・フェアリーモンスター!!
妖精怪獣・ペルー
古代妖精・アリス族
邪悪怪獣・ガビラス
冥界仮面・ゴダル
登場
妖精族。それは、人間の空想の産物・・・・・ではなく、
かつては実際に存在した夢の国の住人であった。
だが、人間たちは現在、その妖精の存在を信じてはいない・・・・。
しかし、その妖精族が今、存在したと言う事件が発生した。
その事件が発生したとある町に、コリスとモモが専用車で向かっていた。
コリス「・・・・姉さん。これからどちらへ向かうのですか?」
モモ「何って?決まってるじゃない。私の故郷よ。」
コリス「えっ!?こ、故郷ってマリンナーサの事じゃないですか!?」
コリスはそれを聞いて慌てる。専用車を運転しているモモはおかしそうに笑う。
モモ「くすっ。何言ってるの?故郷とは、私のもう一つの故郷よ。」
コリスはそれを聞いて、少しだけ落ち着いてモモに問う。
コリス「も、もう一つの故郷・・・・?」 モモ「知りたい?」
コリスは頷く。モモは笑顔でこう言った。
モモ「もうすぐ着くわよ。その私のもう一つの故郷へ。」
コリス「え・・・・?ま、まさか姉さんのもう一つの故郷って・・・・!」
モモ「そう。この町こそが、私のもう一つの故郷、こちらの町!!」
そう。専用車が行ったこの町は、あの少女時代のモモが住んでいたこちらの町である。
ここに、ノコッタパークのノコッタインが存在し、そこで人間界に来たモモを育てている、
パパとママがいるのだ。この町も、年月に続く科学の発展か、
少女時代のモモが活躍した当時より少しだけ発展していた。
だが、ノコッタインがある事に変わりはない。
モモ「・・・・・ここも変わっちゃったか・・・・。」
コリス「え・・・?」
モモ「あ!いや、何でもないない・・・・・^^;それより、
間もなくノコッタインに着くわ。」
コリス「ノコッタイン?もしや、あの夢のエネルギーが、
残りがいっぱい詰まったと言う、あのノコッタインですか・・・・!?」
モモ「そうよ。私は、そこで住んでいたの。DGCになるまでは・・・・。」
こうして、専用車はとうとうノコッタパークに着いた。
コリスとモモは車から降りて、ノコッタインへ向かう。昔と全く変わらぬ容姿である。
モモ「ここよ。ここが、かつて私が住んだノコッタインよ。」
コリス「ここが・・・・姉さんのもう一つの家・・・・・。」
モモ「そう・・・・。ここに私を育ててくれた・・・・。あっ!」
その時、モモはノコッタインの前に誰かがいるところを見た。
その誰かとは、黄色が中心の服を来た眼鏡の女性であった。
その少し老いている女性はさわやかな笑顔で、モモを見ているようだ。
そんな女性を見たモモは驚きの表情でこう呟く。
モモ「マ・・・・ママだ・・・・・。」 コリス「え・・・!?」
そう。この眼鏡の女性こそが、モモの母であった。
ママ「・・・・・お帰り、モモ。」
モモ「ママ・・・・!ただいま、ママアアァァァァ~っ!!!」
モモは涙を流して、ママに抱きついた。モモはママと感動の再会を果たしたのだ。
モモ「・・・・・・っ!」 ママ「大きくなったわね・・・モモ・・・・。」
涙を流すモモをママは優しく抱きしめる。コリスはこれを見て、こう呟く。
コリス「あの人が・・・・姉さんのもう一人の母・・・・?」
ここは、ノコッタインの居間らしい部屋ある。
そこで、コリス、モモ、ママの3人が食事をしていた。
スープとスパゲティ、パンもある。ママが全て作ったのだ。
ママ「本当に大変だったでしょう?連日続く、怪獣たちとの戦いは。」
ママが不安そうに聞くが、モモは笑顔でこう答える。コリスはジュースをパンを食べている。
モモ「そりゃぁもちろん。でも、私たちDGCがやらなきゃ、
夢を失ってしまう人々もいるから・・・。だから、これからも戦うつもりなの。」
モモがコーヒーを飲みながらそう言う。ママはそれを聞いて安心する。
ママ「そうねェ。今は怪獣災害が続く時代。でも、モモがいるから大丈夫ねw
それと、コリス・・・・君だったわよね?」
コリス「は、はい。あなたがモモね・・・隊長の母親ですね?」
ママ「ええ。いつも娘のモモがお世話になってます。」
コリス「い、いえ・・・^^;お世話になってるのは、僕でして・・・・。」
モモ「まあ、どっちでも良いじゃない。幸せならば。」
ママ「うふふ。そうね。」 コリス「そうですね。」
3人は笑顔で、食事をしていた。
モモ「・・・・ところで、パパは今、どこで何をしているの?」
ママ「ええ。パパなら今、妖精族がいると言う地下遺跡に行ってるわ。」
モモ「あははは・・・・。パパ、まだ探検家を続けているのね・・・・。」
コリス「けど、妖精族と言うのは、やはりこの町のどこかに・・・っ!?」
モモ「・・・・・いるかも知れないわね。ママ。この町に妖精が出たのは本当ね?
私たちDGCは、それを調査するためにここへ来たの。」
ママ「ええ。私もその大事件を知っているわ。もし、モモの軍事力が駄目でも、
この名探偵の私の推理が必要な時が来るかも知れないわ!!」
コリス「えっ!?モモ隊長のママって、名探偵だったのですか!?」
コリスはママが名探偵であると聞いて、喜びそうになる。
モモ「違う違う。ママは推理小説をやっていて、その主役の名探偵を気取っているだけよ。」
コリス「そ、そうですか・・・;」 コリスはそれを聞いて、ちょっとしょぼんとする。
同じ頃、このノコッタ町の地下にある暗い遺跡らしいところがあった。
ここで、探検家の服を着ているヒゲの男がいた。この少し老いた男こそが、モモのパパである。
パパは3人の探検家を連れて、この遺跡の調査をしていた。
探検家A「しかし、この遺跡に本当に妖精ってのがいるのでしょうかねェ?」
パパ「いる!!この地下遺跡から確かに妖精が出たのを私は見たんだ!
見たまえ!!この石版を!!!」
パパは目の前の石版を3人の探検家に見せる。
この石版には、真ん中に怪獣のような絵と、周りに妖精のような絵が描かれていた。
つづく
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