探検家A「これってもしかして、昨日発掘した石版ですよね?」
パパ「そうだ!特にこの真ん中に絵柄に注目していただきたい。
これは・・・・妖精族との関係を持ちそうな、謎の魔物だ!!」
探検家B「魔物ねェ・・・。一体どんな関係を持っているのでしょうねぇ。」
探検家C「ですが、妖精族が存在しているのが確かであったら・・・・。
その魔物も出てくるのではないでしょうか・・・・!?」
パパ「あるいは・・・・そうかも知れない・・・・!魔物の出現を、
阻止するためにも、一刻も早くこの遺跡も謎を解かなければ・・・・っ!!」
モモのもう一人の父であるパパは3人の探検家と共にこの遺跡の調査を続けた。
その時、この物語におけるとんでもない事件がここから起きるのであった。
探検家Bがピッケルで洞窟を掘っている。
探検家B「全く・・・・。この遺跡にマシな宝なんて事はあるのかしらねぇ・・・・。」
探検家Bは何故かやる気がなさそうに見える。
パパ「急ぎたまえ!この遺跡に妖精族の存在を確かめるのだっ!」
探検家C「はいはい・・・・。ん?」 やる気のなさそうな探検家Cは、
偶然にも右の方向に光るものを見る。人の形をしている。もしかして、このものは・・・。
探検家C「よ、妖精だァ!!!!」 パパ「な、なんだって!!?」
妖精族と聞いたパパと他の探検家が探検家Cのもとへ走る。
その瞬間へ、妖精族と呼ばれた光の人種はすぐに隠れて、去っていった。
パパ「どこにいるんだぃ!!妖精は・・・・!?」
探検家C「は、はい!!あそこに・・・・!あれ??」
探検家Cが妖精を発見したところを見ると、そこに妖精の姿がなかった。
パパ「・・・・何だ。いないじゃないか!」
探検家C「あれぇ?おかしいなァ。」
探検家B「しっかりしろよなァ?目がおかしくね?」
探検家A「俺が見つけたら、即座に捕まえたんだけどよぉ。
そして、何故事件を起こしたか聞き出してやるつもりさ。」
パパ「まあまあ。とりあえず、発掘の続きを行おう。・・・ん?こ、これは!!!」
その時、パパは何かを見て驚く。パパの持つ石版と少し似た絵柄に大きな石版であった。
その石版には妖精の羽の生えた怪物が描かれているが、
パパの持つ石版では、手が4本もありそうな大きな顔の怪物であった。
パパ「え・・・・絵の怪物の姿が違う!!これは一体・・・・!うっ!?」
その時、この遺跡中に地震が起きた。探検家たちが怯えだす。
探検家A「うわわわわわ・・・!じ、地震だ!!!」
探検家B「何かが起きるんだ!!」 探検家C「は、早く撤退しましょう!!!」
パパ「こ、この地震は・・・・・まさか!!!!」
ノコッタインの二階にはモモの部屋があった。モモとコリスはここへ戻る。
モモ「わああぁぁぁ~い!!懐かしいわァ!!」
モモは懐かしい自分の部屋に戻れて、喜んではしゃいでいた。
ついでにベッドに乗って遊んでいた。モモはまるで大人に戻っていたように見える。
モモ「見て見て!!コリス!!ここが幼い頃に私が使っていた部屋よ!!」
コリス「わ、わかってますよ。もう・・・・^^;」
モモ「ふぅ。いい?よーく見るのよ。それっ!!」
ベッドから降りたモモは、さっそく部屋の窓を開ける。
そこから、美しく青い海が見える。コリスはこれを見て驚く。
コリス「わあ・・・・・っ!!」 その時、コリスの目にマリンナーサが見えてきた。
モモ「ね?凄いでしょ?ノコッタインって・・・・。」
コリス「ええ・・・・。こうして見ると、
マリンナーサが見えてくるみたいです・・・。素晴らしい景色です・・・・。」
モモ「うふふ・・・。そうね。」
謎の声「ほんと!やはり、ノコッタインから見る海の景色はロマンチックねぇ~っ。」
コリス「っ!?」 モモ「ん?あっ!あなたたち・・・・!!」
二人は謎の声を出した者の方へ向く。そこに、見た事のある3匹の姿があった。
アントマン事件で活躍したモモのお供。クックブック、チャーモ、ルピピであった。
コリス「姉さんの3匹のお供さんたち!!!」
チャーモ「ひっさしぶりだね!コリス!!」
クックブック「元気しておったかのォ?モモの弟や。」
ルピピ「恋人のサキとはうまくやってる!?」
コリス「い・・・いえ^^;だから、そんな関係じゃなくて・・・・;」
モモ「ただいま。みんな。」 モモはクックブックを抱いて、そう言う。」
クックブック「お帰りなさい。モモ。」 ルピピ&チャーモ「お帰り!モモ!!」
チャーモはモモに抱きつき、ルピピがモモの近くに飛びまわる。
クックブック「ところで、モモや。妖精族の事件は聞いたの?」
クックブックはモモから離れてそう聞く。モモは真剣な表情で答える。
モモ「ええ。この町に妖精がいるって本当ね?」
チャーモ「うん!おいらたちはこの目でハッキリ見たんだ!!」
ルピピ「人間と同じ大きさだけど、少し違うところもあったわ。
けど、妖精の羽ならあったわ。それと・・・それと・・・。」
チャーモ「何だよォ!もっとわかりやすく言えよ!」
ルピピ「でも、一瞬にしか見えなかったから、覚えれないじゃない!」
チャーモ「う~ん。それじゃあ、しょうがないか。」
モモ「ふむ・・・。とりあえず、妖精の事はだいたいわかったわ。」
ルピピ「どうするの?モモ。あの妖精が何か悪い事をしたら・・・。」
コリス「いえ。妖精たちは皆、良い人たちだと思います。だって、
夢の国の人であると、マリンナーサでのパパとママが言ってくれたんです。」
モモ「確かに、コリスの言う通りね・・・。ここは私たちがなんとかしなくちゃ!!」
クックブック「うん!その意気じゃ!!」
チャーモ「さっそく妖精族のいる地下遺跡へ急ごう!!!」
ルピピ「大変な事が起きる前に・・・・っ!!」
コリス&モモ「うん!!」 その時、ママが慌ててこの部屋に来た。
ママ「大変よ!!モモ!!コリス君!!」
モモ「っ!!どうしたの!?ママ!!」
ママ「パパから電話があったけど、地下遺跡から怪獣が出てきたそうよ!!!」
コリス&モモ「な、なんですってェ!!!??」 二人は怪獣と聞いて驚く。
平和であるハズのこちらの町に、突然地震が起こり始めた。
そこから地面を突き破って、怪獣が出てきた。背中に妖精の羽が生えて、
鋭く大きい耳、青く光る目。尻尾もある。
まるで妖精と爬虫類が合体したようなこの怪獣をペルーと名づけよう。
つづく
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