ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアァァァァァァァ!!!!!!」
巨大な光線を浴びたティアーズは、
今までより強大なダメージを受ける。これにより、
地上へと落ちてしまう。これを見た隊員たちは驚く。
日下部「ウルトラマンティアーズ!!?」
地上に落ちたティアーズはもはや虫の息である。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・・・!!」
日下部「く・・・っ!よくもティアーズを!!」
バルワンダーDXはダークロイアの方へと向かう。
上川「アンチMエネルギーチャージ完了!!!」
叶野「アンチMミサイル発射!!!!!」
バルワンダーDXはアンチMミサイルを発射した。
ダークロイアはそのミサイルを受けて、爆発する。
ダークロイア「ファホオオオォォォォウオオオォォォォ」
日下部「やったか・・・・!?」
しかし、ダークロイアは死んではいなかった。
少しだけダメージが効いたかのように見えて、
まだ生きているのだ。
ダークロイア「ファウウウウウゥゥゥゥゥゥン」
叶野「あのミサイルを受けて、死んでないだと!?」
上川「何て恐ろしい奴なんだ・・・!!」
ダークロイア『言ッタハズダ。私ハ超悪魔。貴様タチガ、
コレマデ倒シタ魔獣ヨリ数倍、強イノダ。
エルミニアヨ。一旦引キ上ゲダ。コノ星ナド、
イツデモ侵略デキル。タマニワ休モウデハナイカ。
ウハハハハハハハハハハハ・・・・!!』
ダークロイアはエルミニアと共に消えていった。
そして、ティアーズも消えてしまった。
日下部「ティアーズが消えたわ・・・!
そうだ!灰間を探さなきゃ!!」
バルワンダーDXから降りた隊員たちは、
すぐに灰間を見つけた。
その灰間は今、傷だらけになっていた。
BAR基地のメディカルセンターに集まる隊員たち。
灰間がベッドで横たわり、医師の男性が大神にこう言う。
医師「・・・大丈夫です。今日中に治ると思います。
家でゆっくり休ませてあげてください。」
大神「そうですか・・・。ありがとうございます。
それにしても、ダークロイアか。
恐ろしい奴が出やがったき・・・!」
叶野「はい・・・。あの悪魔は、
ティアーズを倒してしまう程はもちろん、
あのアンチMミサイルでも倒せないので、
まさの最強と言って良いでしょう。」
上川「僕たちでは、
あの悪魔に勝つ事はできないのだろうか・・・。
部下の魔獣もかなり強かったし・・・・。」
日下部「でも、地球の平和を守るためには、
あの悪魔と魔獣たちを倒さなきゃいけない・・・・!
そうですね?隊長・・・・。」
大神「ああ。守らなきゃいかん。この星を・・・!そして、
あの悪魔は何が何でも倒さねばならんのだ・・・!!」
緒川「あの悪魔と魔獣についての対策は現在、
調査中にございます。」
大神「うむ。・・・・・っ。」
大神は灰間の方を見て、心の中でこう呟く。
大神(灰間よ。早く元気になるんじゃ。そして、
あの悪魔を倒せるように強くなれ。わしらと共に・・・!
何故なら、お前は・・・・・!)
意識が回復した灰間は自身の家へと帰った。
美由紀「翔!大丈夫・・・!?
酷い怪我をしたと聞いたけど・・・。」
灰間「大丈夫だよ。母さん。これくらい何ともねェよ。」
美由紀「でも、あの魔獣ではない超悪魔と言う怪物。
ティアーズを倒したそうね・・・。何だか、
恐ろしい感じがするわ。この地球が滅びるのかしら・・・?」
鉄郎「超悪魔か・・・。まさか、魔星にそんな種族が・・・。
私もあの老人も、
全く知らない奴が存在していたとは・・・。」
美由紀「あなた。このまま、
地球は超悪魔と言う者に、支配されるでしょうか?」
鉄郎「そんな事はない。我々は信じるしかない。
ウルトラマンティアーズがきっと、あの悪魔共を倒し、
地球の平和を取り戻してくれる事を・・・。」
鉄郎は灰間に向かって、そう言う。そして、灰間は頷く。
灰間(そうだ・・・。勝たなきゃならねェ。俺は、
人間であり、ウルトラマン。そして、ミラクルマンなんだ。
ダークロイアめ・・・!お前は強い・・・。だが、
お前だけは必ず倒してやる・・・・!必ず・・・!!)
その夜。ダークロイアは、暗闇の中にいた。
ダークロイア『ウルトラマンティアーズ・・・。
奴ノ正体ハ、
姫君ノ涙ト言ウクリスタルヲ持ツ少年ガ変身シタモノ。
その少年ノ名ハ灰間翔・・・!クククク・・・!!
ダガ、コノ私カラ見レバ、マダ敵デハナイ。ダガ、
念ノタメ・・・・。グフフフフフフフフフ!!!』
ダークロイアの前にエルミニアと、
赤い姿の魔獣が静かに立っていた。
ダークロイア『諸君。明日マデ負ノ力ヲ溜メテオケ。
コノ地球ヲ我ラデ支配シテヤロウデハナイカ・・・・!』
野口の家。野口は自分の部屋で、
ベッドで横たわりながら考えていた。
野口「灰間君がウルトラマンティアーズ・・・。でも、
どうして灰間君がティアーズに変身できるんだろ・・・?
もしかして、あのペンダントのせいかな?確か、
あのペンダントは、灰間君のお父さんが、
どこかの遺跡から発掘したって聞いたわ。まさか・・・。
・・・・・そうだ!」
野口は急に上半身を起こし、何かを思いついた。
野口「そう言えば、ネットのニュースで知ったけど・・・。
ティアーズの偽物である、
ダークティアーズが暴れていたっけ。
そのダークティアーズの正体は、あの福崎君・・・。」
そう。数ヶ月前、
悪のウルトラマンが人間を襲っていたのだ。
そのウルトラマンはダークティアーズ。ダークティアーズは、
負の涙と呼ばれるクリスタルで福崎丈と言う少年が、
変身した姿であったのだ。
野口「・・・・あの福崎君なら、何かわかるかも知れない・・・。
灰間君の秘密を・・・・・。」
日下部は今、とある病院にいた。そこで、
日下部の父と母がいた。
日下部「あと1週間で退院ね。」
日下部の母「ええ・・・。でも、もう戦う事はできないわ。」
日下部「良いのよ。もう。
後は私がBARで何とかするから・・・。」
日下部の父「そうだな。お前の活躍は、
かなり評価しているよ。
真美。数々の戦いで疲れているだろ?」
日下部「うん・・・。ちょっとね・・・・。」
日下部の母「私たちは入院している間に考えていたの。
あの時は間違ったのではないかと・・・。」
日下部「あの時?もしかして、
私を軍隊に入れた事・・・?」
日下部の父「思えば、お前はまだ子供だった。
子供を軍人に入らせるなど・・・・。」
日下部「でも、あの時、
私は自分の意思で軍人になろうと思ったんです。
そのおかげで、多くの人々を守れたし、
たくさんの思い出もできた。
まあ。悔しいところも複数にあるけれど・・・。」
日下部の母「もし、本当に辛い事があったら、
軍隊の事、引退しても良いわよ?そして、
普通の女の子らしい青春を送っても悪くないわよ?」
日下部「その青春なら、
少しずつ送っているわ。心配しないでよ。」
日下部の父「そうか・・・・。娘よ。
お前は自分の歩きたい道を、
歩きなさい。本当に歩きたいと思った道をな・・・・。」
日下部「はい・・・・。」
そして、次の朝が訪れた。まだ6時である。
野口はスマホを使って、誰かに電話していた。
野口「もしもし・・・。秋田病院ですか?
福崎丈と言う人は入院されていませんか?
・・・ええ。
そうですか。ありがとうございます・・・・。」
秋田病院の病室で、
あの福崎がベッドで横になっていた。
今、福崎は無気力な感じでぼーっとしている。
そこに、看護師が電話を持って来た。
看護師「電話です。野口芽衣と言う人からです。」
福崎は電話の受話器を取り、野口と電話する。
福崎「・・・・・もしもし?」
つづく
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