そして、ペンダントは光る。
灰間「・・・・そうか。あの怪獣は、
魔族との関連は一切ないと言うワケか・・・。
とりあえず、
あの怪獣を止める事を考えないと・・・。ふわぁ。」
灰間はあくびをして、眠りにつきつつあった。
次の日。鉄郎は美由紀と灰間の前にこう言った。鉄
鉄郎「今より、私はリザー島へ行く。
翔が見つけた真実と言う物を、
その目で確かめるためにな・・・。」
美由紀「そう・・・。でも、大丈夫かしら?」
灰間「まあ。怪獣はもう、あの島にいないしな。
今度は行方不明には絶対にならないと思うぜ?」
鉄郎「そうだ。私は必ず帰って来る。
リザー島の真実を見てから、必ず戻る。信じてくれ。」
美由紀「・・・・信じていますわ。きっと。」
灰間「俺もBARの皆と一緒に、
あの怪獣を倒してみせる。
何せ、地球を襲う外敵を倒すのが、
BARの使命だからな。その前に学校へ行かねェと・・・。」
美由紀「そうね・・・・。」
灰間と鉄郎「行ってきます!!」
美由紀「行ってらっしゃい・・・。(二人とも。
本当に帰ってきて・・・・。)」
学校の時間は既に終わった。町を歩く灰間と野口。
灰間「徳丸と森下は既に帰った・・・と。」
野口「・・・灰間君は、BARに行くのね。」
灰間「ん?まあね。・・・どうしかしたんだ?」
野口「灰間君がBARの仕事で魔獣と戦っている時に、
ほとんどウルトラマンティアーズが現れるのが多いでしょ?
そこで、私は思っている。ティアーズは、
BARの中にいるんじゃないかって・・・。」
灰間「・・・お前。もしかして、
俺がティアーズだって事を・・・。」
野口「・・・・ううん。そんな事、あって欲しくない。
でも、もしティアーズに何かあったら、
無性に不安になるの・・・。」
灰間「そっか・・・。じゃ、行ってくるわ。」
野口「・・・・頑張ってね。灰間君。」
BARの基地。大神は隊員たちと共に、
ある格納庫に来た。
そこには、DGCのドリルラッシュに似た造形、
白を中心としたカラフル。そして、巨大なドリルがあった。
大神「見んかぃ。これが、我がBARが誇る新兵器、
バルドリルじゃき。」
緒川「バルドリルは地底を掘り進む事ができ、
地底に潜む外敵の反応もキャッチでき、
その敵を発見する事ができます。」
叶野「つまり、これで怪獣の居場所を探すと言うワケか。」
上川「これで、BARの戦いがさらに楽になれるね。」
日下部「上川隊員。楽になるなんて、
そんな甘い事は言わないでください。」
灰間「武装の方はどうなってるんだ?」
緒川「武装では、レーザーバルカン、
特殊メーサービームの二種類のみです。ですが、
その威力はバルワンダーDXと同等かと思われます。」
大神「そう言う事だ。
怪獣は地底の深部に潜んでいる事が判明した。
諸君はこのバルドリルで、その地底で怪獣を倒して欲しい。
では、健闘を祈るど!!!」
隊員たち「了解!!!!!」
大神と緒川を除く隊員たちはバルドリルに乗った。
そして、BAR基地の一部の壁が開き、
そこからバルドリルが移動する。そのまま岩山の方へ進む。
操縦しているのは、上川である。
叶野「岩壁に近づいたな。ドリルを展開しろ!」
上川「了解!!!」
バルドリルのドリルが回転を始めた。
そのドリルで岩壁を掘り始めた。
叶野「山の中に入ったら、下へ向けろ。
地底へ掘り進むんだ。」
そして、バルドリルはついに地面の中に入り、
その地面を掘り進む。
バルドリラーは今、地底を進んでいる。
灰間「すげェ・・・!地面の中に入ったぞ・・・!」
日下部「後は怪獣を探すだけね。
灰間。攻撃の準備をしておくのよ!!」
灰間「ああ・・・!」
バルドリルは地底を掘り進んでいる。
叶野「怪獣はまだ見つからないのか!?」
日下部「レーダーを確認!まだ見つかりません!!」
叶野「このまま進め!!奴は深い部分にいる!!」
一方、鉄郎はリザー島にいた。
恐らく、ボートを借りて移動しただろう。
鉄郎「この島に上陸するのは、久しぶりだな・・・。
さて、遺跡の方へ向かおう・・・!」
鉄郎は遺跡に来た。今、巨大な洞窟の前にいる。
鉄郎「この中には巨大な扉があった・・・。」
鉄郎はその洞窟の中へ入った。
洞窟の中を進む鉄郎。そして、
さらに巨大な部屋の前で、
止まり、凄く驚いた。
鉄郎「おお・・・・!!?と、扉がなくなっている!?
むむっ!?どうやら、完全に壊しているみたいだな・・・!」
巨大な部屋の前には、扉があったのだ。だが、今。
その扉が粉々に破壊されていて、
その破片が複数見える。
巨大な部屋の中へ入る鉄郎。
鉄郎「何て大きな台座だ。
怪獣と同じサイズだ・・・!っ!?」
鉄郎は一部の壁に、シーリザーが太古の人々を、
食い荒らしているように見える古代的な絵を見た。
鉄郎「やはり、あの怪獣は悪の存在だったのか・・・。
この台座で、怪獣の亡骸があったのだろう。
しかし何故、
あの怪獣を過激的ではないように葬ったのだろう?
このように・・・。まるで、
悲しき死者に安らぎを与えような感じだ。
・・・・ん?台座に文字が!!」
鉄郎は台座の一部の壁に、
文字が描かれているところに気づく。
鉄郎「古代文字か・・・。『シーリザーよ。
悲しき怒りの化身よ。
私はそなたの過去を知っている。そなたはかつて、
悪魔の使いと呼ばれて、
赤子の時より醜き迫害を受けていた。
何故なら、そなたの姿は、
腐り果てた死骸のように醜いからだ。
そして、そなたと同じ姿をした獣たちも全て死に絶えた。
ただそれだけで、我らはそなたを虐げてしまった。
これにより、そなたは真の悪鬼となり、
我らを迫害して来た。私はそなたを悪しき獣に変えた事を、
後悔している。もし、そなたが蘇るのであれば、
我らを葬り、この島で心地よく暮らすが良い。
それが、私の望みだ。』か・・・。つまり、
怪獣は自分を虐げた人間たちに復讐するために、
蘇ったのか・・・!もしかしたら、
この文字を書いたのは、
怪獣の秘密を知ったリザー島の住人かも知れない・・・。」
バルドリルは地底を掘り進み続けた。そして。
日下部「っ!?レーダーに、
怪獣反応をキャッチしました!!」
叶野「どこだ!?」
日下部「正面からです!!!」
叶野「何!?」
そして、バルドリルは岩壁を突き破り、
地底にある広い洞窟に出てきた。
そこに、シーリザーがいた。
シーリザーがバルドリルの方に気づく。
シーリザー「グオオオオオォォォォォォウ」
上川「か、怪獣だ・・・!!」
叶野「灰間!!レーザーバルカンを発射しろ!!!」
灰間「了解!!!」
バルドリルはレーザーバルカンを連射し、
シーリザーを攻撃。
シーリザー「グオオオオオォォォォォォウ」
攻撃を受けたシーリザーは怒って、
バルドリルに近づく。
灰間「この野郎・・・!!」
バルドリルはさらにレーザーバルカンを連射し続ける。
攻撃を受け続けているシーリザーだが、
通用しないみたいで、バルドリルに接近しつつある。
日下部「レーザーバルカンが通じない・・・!!」
叶野「畜生・・・!!灰間!!
メーサービームを使え!!
青いスイッチを押すんだ!!!」
灰間「はい!!」
灰間は青いスイッチを押した。そして、
バルドリルの左右の装甲から、
93式ツインメーサータンクが使う砲身と、
全く同じ形をした砲身が出た。
その二つの砲身から、青い光線が発射した。
二つの青い光線であるメーサービームを受けるシーリザー。
シーリザー「グオオオオオオォォォォォォウ」
シーリザーは痛がり、バルドリルからさがる。
上川「良いぞ!!大分効いてる!!!」
叶野「よし!!そのまま撃ち続けろ!!」
バルドリルはメーサービームを発射し続け、
シーリザーを攻撃し続ける。
日下部「このまま行けば、倒せる・・・!」
だが、シーリザーは反撃を始めた。
口からガスを吐き出した。
叶野「あのガスを浴びたら爆発する!!
バックしろ!!」
バルドリルは後方をさがり、
シーリザーのガスを避けた。
そして、すぐにメーサービームでシーリザーを攻撃。
シーリザー「グオオオオオォォォォォォウ」
攻撃を受けたシーリザーはバルドリルから離れ、
近くに岩壁で、
地面を掘り進めようとし始めた。地上へ逃げる気だ。
つづく
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