緒川(このディスクで、魔族の全てがわかるなら、
魔星への行き先がわかる。そして、
悪しき魔族を全て滅ぼし、
良き魔族との共存ももしかしたら、
ありえるかも知れない・・・!この基地のコンピューターを、
使用できれば、私たちの戦いが終わる!)
緒川はディスクに希望を込めていた。
そのディスクをコンピューターの中にセットする。
その時、灰間のペンダントが光り出す。
灰間「っ!?待て!!そのディスクわ危険だ!!!」
灰間が緒川を止めようと動く。だが、もう遅い。
緒川はついに、ディスクを入れてしまった。
緒川「お願い・・・!魔星の全てを教えて!!!」
緒川がそう言った後、すぐに異変が起きた。
突然、コンピューターが爆発し始めた。
緒川「きゃあああぁぁぁぁ!!?」
隊員たち「っ!!?」 大神「な、何ィ!?」
司令室のコンピューターから次々と火花が散っていく。
緒川「ど、どう言う事!?このコンピューターは、
999GB以上もあるハズなのに・・・!!
それとも、何か別のエラーでも起きたの!?」
灰間「エラーなんかじゃねェ!!そのディスクは、
異星人の罠だったんだよ!!!」
緒川「わ、罠・・・!?あのモヅラー星人が・・・・!!?」
そして、コンピューターの爆発がすぐに終わった。
被害は拡大せずに済んだが、緒川の心は乱れている。
叶野「・・・もしかしたら、宇宙人は、
緒川を騙して、BAR基地を攻撃しようとしたと言うのか。」
緒川「う、嘘よ!!モヅラーは私たちと同じ、
魔族と戦っている星の人たちよ!!
そのモヅラーが私たちを騙すハズがない!!彼らは、
私に憎き魔族を倒すように願っているから、
あのディスクをくれたわ!!
そのディスクには魔族のデータが全て・・・・!」
大神「入ったちゅーんかぃ?」
緒川「え・・・?」
大神「ディスクに魔族の全てが本当に入ったと思っとるんかぃ?
その証拠はどこにあると言うのだ?」
緒川「そ、それは・・・・。」
その時、一人のスタッフが慌てて入って来た。
スタッフ「大変です!!各室内のコンピューターが、
昨日を停止しました!!!
バルワンダー全機が発進不能となりました!!」
大神「何じゃとォ!?」
日下部「もしや、今のディスクに関係があるんじゃ・・・!?」
叶野「緒川!!お前は何て事をしてくれたんだ!!」
緒川「わ、私は・・・ただ・・・・!」
上川「待ってください!叶野さん!!
別に緒川さんが悪いワケでは・・・。」
叶野「いや!緒川が宇宙人のディスクを使ったせいで、
我らのBAR基地が大変な状況になっているんだぞ!?
そんなミスを許せるハズがない!!」
日下部「二人とも!!喧嘩してる場合じゃありません!!
まずは、この基地を何とかしなければ・・・!」
緒川「わ、私のせいで・・・。この基地が・・・。
う・・・。い、いぅ・・・。うあああぁぁぁぁ!!!」
緒川は悲痛の叫びで、走り去った。
灰間「っ!?お、緒川!!!」
大神「待て!!今わ一人にしちゃれ・・・。」
灰間「でも、あの人・・・。泣いてる気がします。」
大神「あいつには、一人で立ち向かう時が来たんじゃ。
自分としての試練にのォ・・・。」
日下部「自分としての試練・・・?」
緒川は走った。自分がモヅラー星人に会った場所へと。
緒川「モヅラー星人!!出てきて!!私とお話をして!!
お願い!!出てきてよ!!私はあなたに聞きたいの!!!」
緒川はモヅラー星人を必死に呼びかける。その時、
緒川の辺りが急に暗くなり、そこにモヅラー星人の姿があった。
だが、その姿は暗闇で全く見えない。
モヅラー星人「何だぃ?地球人・・・。」
緒川「あのディスクをBAR基地のコンピューターに入れたら、
急にその基地の機能が停止してしまったわ!!教えて!!
あのディスクには本当に魔族の全データが入ったの!?」
モヅラー星人「入ったよ。それがどうしたのかな?」
緒川「じゃあ、何でディスクのせいで、
コンピューターがめちゃくちゃになったの!?
もし、本当に魔族の全データが入ったなら、
その全データが全て表示したハズよ!!!何か、
条件でも付いていたの!?それとも・・・間違えて渡したの!?
ねェ!!答えて!!
私たち、同じ同じ魔族と戦う仲間なんでしょ!!?」
緒川が必死にモヅラー星人に問う。その時。
モヅラー星人「けけ・・・けけケケ・・・!ケケケケケケケ・・・!!」
緒川「も、モヅラー星人・・・!?」
モヅラー星人「ケケケケケケケケケケケケケケケケ!!!!!!」
モヅラー星人は奇怪な声で笑った。緒川はこれに恐怖する。
緒川「ど、どうしたの!?」
モヅラー星人「うっせーんだよ!!このクソ雌が!!!
てめェに渡したディスクに、
魔族の全データが入ってるワケねェ!!
つーか、その魔族の全データを、
集められるハズがねーだろォ!!?」
モヅラー星人は醜い声で怒っているかのように、そう言った。
緒川「ま、まさか・・・!あのディスクは・・・!!」
モヅラー星人「ケケケケケケケ!!!
俺がてめーに渡したディスクは、
貴様たち地球人の切り札であるBAR基地の機能を、
破壊する秘密工作システムだったんだよ!!!
それを知らねーで、
セットしちまうなんて、貴様わ馬鹿な雌豚だぜ!!
てめェ!!本当に科学者か!?]
おい!!ケケケケケケケケ!!!!」
緒川「だ、騙したわね・・・・!!」
モヅラー星人「おお!!騙したよ!!何か文句あるの!?
騙された方が悪いんだぞ!?
コラ!!馬鹿なの!?死ぬの!?」
緒川「許さない!!!」
緒川がピストルを出して、複数の銃弾でモヅラー星人を攻撃する。
つづく
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