緒川「・・・・っ!?だ、誰!?」
緒川は驚き、足を止める。だが、その男は、
街灯の光に包まれて、全く見えない。
謎の男「・・・・怖がらないでくれ。私は、
君の・・・。いや、君たちの味方だ。」
緒川「わ、私たちの味方・・・?」
謎の男「教えてあげよう。我々はモヅラー星人。
君たち地球人と同じ、魔族と戦っている星の住人さ。」
緒川「モヅラー星人!?あなたたちも魔族と・・・?」
謎の男はモヅラー星人と言うらしい。その証拠に、
声にエフェクトが少しだけかかっている。
モヅラー星人「そう・・・。私たちモヅラーは、
君たち地球人より遥か昔より魔星人と戦っていたんだ。
しかし、奴らは次に君たちの地球を狙った。地球を、
僕たちの星のようにするワケにはいかない。そこで、
私は魔族に勝つための方法を与えようと思う。」
緒川「魔族に勝つための方法・・・・!?」
モヅラー星人「そうです・・・。君は確か、
魔族の全データを欲しがっていたね?その全データを、
我々モヅラーは既に持っている。」
緒川「魔族の全データが!!?」 緒川は驚く。
モヅラー星人「そう。その全データが入ったファイルを君に渡す。
そのファイルを使えば、魔族に必ず勝てる。」
モヅラー星人はそう言うと、あるディスクを緒川に投げる。
緒川はそれを手に取り、ディスクを見る。そのディスクは赤い。
緒川「赤いディスク・・・。
これに魔星人に関する情報が全て・・・。」
モヅラー星人「そうだ。このディスクを、
我々はどう使えば良いかわからない。
だが、君たち地球人ならきっと使い道がわかるハズ。
その使い道を見つけて、憎き魔族を倒してくれ。これが、
我々の願いです・・・・。
それでは、またお会いしましょう・・・。
最も・・・また会えればの話ですが・・・・・。」
そして、モヅラー星人は完全に消えてしまった。
緒川「あ・・・・っ!き、消えちゃったわ・・・。
それにしても、このディスク。本当に魔族の全データが・・・。」
緒川は自分の家に帰った。
その家は普通の民家な感じがしていた。
緒川は自分の部屋に来て、そこにあるパソコンを使う。
緒川「本当に魔族のデータが全部、
記されているのかしら?」
緒川は魔族の全データが、
入っている赤いディスクをパソコンの中に入れる。
だが、そのパソコンの画面にERROR(エラー)の表示が出て、
その下の部分に、
【ディスクのデータは表示できません】と言う文字が出る。
緒川「・・・このパソコンで表示できないと言う事は、
今までのデータよりとても量が大きいのかしら?
魔族の全データは。もしかしたら、999GBはありえるかも・・・。
父さんは今でも神戸の研究所で働いているから、
協力は無理らしいけども。
明日、BAR基地に調べようかしら?・・・そうよ。
私だって科学者。このディスクを使って、地
地球の助けにならなくちゃ。」
BAR基地の司令室では、大神が隊員たちにこう言う。
大神「科学班の調査により、昨夜、
秋田町で奇怪な宇宙エネルギーを発したらしい。」
日下部「宇宙エネルギーと言えば、
また魔族が来たと言うのですか!?」
灰間「いや、魔族ではなく、宇宙人と言う事もあるぞ?」
大神「残念じゃが、その正体は未だに判明できておらん。
そこで、わしらは秋田町を調査しようと思うんじゃが・・・。」
そこに、緒川が入って来た。しかも、とても良い笑顔で。
緒川「皆さん。大変良いお知らせがあります・・・!」
灰間「緒川さん・・・?」
大神「どがァしたんじゃ?何か変に笑顔だが・・・。」
緒川「実は私。
魔族の全データを持つディスクを手に入れたんです!!」
緒川は赤いディスクを隊員たちに見せつける。
上川「赤いディスク!?これに魔族の全データが・・・・!?」
叶野「一体、誰から貰ったんだ?」
緒川「モヅラー星人と言う同じ魔族と、
戦っている宇宙人からです。」
日下部「モヅラー!もしや、
秋田町で発した宇宙エネルギーの正体がそいつだったのね。」
緒川「このディスクを使えば、
魔星人の全てがわかると思います!
そうすれば、良い魔族との共存や、悪い魔族の殲滅が、
簡単にできるかも知れません。
少し、コンピューターをお借りします!!」
緒川はそう言うと、コンピューターに近づく。
つづく
[0回]
PR