灰間「この入学生たちのクラスがある階にいると思ったんだが・・・。
違ったのか!?ならば、別の誰かだと言うのか・・・!?それとも・・・。」
その時、灰間のペンダントが光る。
灰間「何っ!?野口が魔族に襲われているだと・・・!?
その魔族の正体もわかっただって!?」
そこに、日下部が歩いてくる。
日下部「灰間!!!」
灰間「日下部!どうしたんだ!?」
日下部「ええ・・・。何か、変なの。北山君と言う入学生が、
2組の教師と共に野口さんをどこかへ連れて行ったそうよ。」
灰間「そいつだ!!!」
灰間は日下部の情報を聞いて、すぐに走る。
日下部「あっ!ちょっと!!待ちなさいよ!!」
一方、灰間たちのクラスでは、徳丸と森下が、別の生徒たちと会話していた。
男子生徒「最近の1年生たち。何か酷いと思うんだ。」
徳丸「酷いって何が?」
女子生徒「あの子たち。何だか生気ってものが感じないのよ。
特にあの2組の連中。」
森下「要するに、暗いってワケね。」
男子生徒「それだけで良いんだけどよ。あいつら、
何故か壁に落書きしたり、エロ本を買ったり、
自分にぶつかった子供を殴るとかしてるんだぜ?」
男子生徒の言葉に、徳丸と森下は驚く。
徳丸「ええっ!?マジ!?」
森下「そんな・・・!?今年、入学したのは、
ほとんど不良だって言うの!?だとしたら、
これからこの学校は不良に支配されちゃうかも!!」
女子生徒「でも、ほとんどが悪い奴だなんて、聞いてないし・・・。
もしかして、何者かが仕組んでいるかも・・・。」
屋上では、野口が北山や男性の教師、
複数の入学生たちに囲まれていた。
野口「あの・・・。ここで何をするつもりなのですか?」
男性の教師「・・・・これで良いでしょうか?北山様。」
野口「え・・・・っ!?」
北山「ああ。もう良い。さがってな。」
北山は野口に近づく。野口は北山の様子に恐怖を感じる。
野口「き、北山君・・・!?あなたは・・・一体・・・!?」
野口は違和感を感じた。あの教師が北山の子分になっているような感じに。
北山「けけけ・・・!洗脳しているのさ。俺の魔力でね。」
北山はそう言って、両目を紫色に光らせる。
野口「ひっ!?あ、あなた・・・。人間じゃないの・・・!?」
北山「そうさ。お前だけに特別に教えてやる。俺は人間ではない。
魔星人、メタシサスだよ。
お前の好きな灰間を倒すために送り込まれたのさ。」
野口「ま、魔獣・・・・!!?」
そう。北山は人間ではなく、魔獣であったのだ。入学生の中に、
紛れた魔族とは、まさにこの北山であった。野口はこれに驚く。
北山「俺は思っているんだ。お前は灰間の恋人ではないかと・・・。
そこで、俺はお前を使って、灰間を倒そうと言うワケだ。」
野口「私を使って・・・!?」
北山「そうさ。灰間はお前を助けるために必死になっているだろう。
お前を助けるために、奴は必ず俺を倒す事になろう。
・・・見たところ、お前の身体。
とても良い体系ではないか。特に胸の方が・・・。」
野口「・・・・・・っ!!?」
野口は顔を赤らめて、自身の身体を隠すような動作をする。
北山「灰間がここに来る前に、お前の身体。ちょっと嬲っておくとしようか。
さしずめ、気持ち良い感触がするだろうよ・・・。」
北山が野口に近づく。野口は逃げようとするが、
二人の入学生の少女にそれぞれ腕を掴まれる。
野口「い、嫌・・・っ!放して!!」
少女A「おとなしくなさい。」
少女B「あんたは素晴らしき魔族に慰み者になれば良いんだよ。」
北山「せっかくだ。お前たちも、先輩の美しい身体を嬲り尽くすが良い。」
入学生の男子たち「けけけけけけけけけけ・・・・・!!!」
ほとんどの入学生たちが野口を襲おうと、不気味に笑って歩く。
少年A「美味そうだなァ・・・!お姉ちゃん。」
少年B「きっと、でかくて柔らかいだろうねェ・・・!!」
少年C「たっぷりと気持ち良くしてやんよ。」
野口「や、やめて!!
あなたたちは魔族に操られているのよ!!目を覚まして!!!」
北山「無駄だよ。こいつらの意識は俺が支配している。この学園の、
入学生共は、全て俺の手下となっている。既にね。お前を、
色々と嬲り尽くし、拷問する。最悪な場合、お前は死ぬ事になろう。
そして、お前の死に体を見た灰間は怒り狂い、
我を忘れる。そうすりゃ、
俺は奴を倒しやすくなる・・・!
ふふふふ!!まさに、心理作戦って感じじゃね?」
野口「ど、どうして・・・!そこまで灰間君を倒す必要があるの・・・!?」
北山「奴はBAR隊員だから、
俺ら魔族の計画をことごとく潰したからな。
クソうざき灰間のせいで、多くの仲間たちが死んでしまったのよ。
だから、そのムカツク感じ。
お前を辱める事にぶつけようと思ってよォ・・・!」
野口「そ、そんな・・・・。」
北山「お前。灰間の野郎が好きなんだろ?」
野口「・・・・・・・っ。」
北山「どうした?あん?もしかしたら、好きじゃねーってか??」
野口「・・・・好き。」
北山「おうっ!」
野口「好き。私、灰間君の事が大好き・・・!灰間君は、
ちょっとアレな感じだけど、本当は優しいし、
あの時、不良に絡まれた私を助けてくれたの・・・。だから、
私は灰間君が好き。例え、日下部さんと灰間君が恋人になってしまっても、
私は灰間君が好き!!彼を誰よりも愛したいの・・・!!」
北山「うん。理解した。じゃあ、今日から俺を好きになってもらおう・・・。
運が良く、あの灰間をぶっ殺せたらなァ・・・。さて、
そろそろ嬲るとしようか・・・!けけけけけけけけけけ!!!」
北山はそう言って、野口の胸を触り始めた。
野口「きゃ・・・・っ!」
北山「ククククク・・・・!!容赦なく責めてやるわぃ・・・!!」
野口(助けて・・・・。灰間君・・・・・!)
野口は涙を流し始める。その時。
灰間「おらあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ドアが破れ、そこから灰間が出てきて、速攻に北山を殴る。
北山「ぶっ!!!?」 北山は野口から離れて、倒れる。
すると、北山に操られた者たち全員が倒れ始める。
野口「は、灰間君!!!」
灰間「よう。大丈夫かよ・・・。野口。」
野口「灰間君・・・。灰間君・・・・っ!」
野口は灰間に泣きついた。余程、怖い目にあっただろう。
野口「ぐすっ!う・・・っ。いうぅぅ・・・っ。」
北山「ちっ。もう来ちゃったのかよ。もう少し遅く来ても良いのに。」
灰間「てめェ・・・!野口に何をしやがった・・・!?」
北山「別に。ただ、
エロそうな体型してると思ったら、遊んでみようとね?」
灰間「ふざけんじゃねーよ・・・!このクソ魔族!!
俺を倒すために、野口に手ェ出そうとは・・・。
卑怯な事をしやがって!!!」
灰間は怒りと共に、北山に近づく。
北山「けけけけ・・・!!俺を簡単に倒せると思うなよ?おい!!!」
北山の目が紫色に光る。その時、操られた者たちが、
再び起き上がる。そして、
破れたドアから、多くの生徒たちがいた。
この生徒たちは全員、北山に操られているのだ。
つづく
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