そんな二人に大神が状況を説明する。
大神「宇宙より地球外生命体が接近しているとの情報が入ったそうだ。」
灰間「もしかして、宇宙人ですか!?」
大神「そうだと良えのかも知れないが・・・。そろそろ、
モニターを映せるようになるだろう。叶野。始めんかぃ。」
叶野「了解!」 叶野は一つのスイッチを押す。
すると、壁に張り付いてあったモニターから、映像が映る。
そこで、宇宙空間を移動する何者かの姿が見える。
日下部「え・・・・っ!?」 大神「な、何じゃとォ!?」
上川「そんな・・・!?」 叶野「まさか!?」
灰間「ま・・・マジかよ・・・・っ!!?」
隊員たちはその姿を見て、驚く。その姿とは、
トナカイに似た生物が引いているソリ。そのソリに、
乗っているのは、赤い衣装と白いヒゲ、赤い帽子の人物であった。
灰間「さ、サンタクロース・・・・・!??」
そう。宇宙を移動しているのは、サンタの姿をした男であった。
日下部「今日はクリスマスだから、サンタが来ると言われるけど・・・。」
叶野「ま、まさか・・・!本当に実在してしまおうとは・・・・!!」
上川「やったああああぁぁぁぁ!!!本物来たあああぁぁぁぁぁ!!!!
サンタさんはやっぱり、存在してたんだ!!
本当にサンタはいたんだよ!!」
上川はサンタが本当に存在した事で、大いに喜んだ。
大神「はしゃぐんやない!!上川!!二人も落ち着くんじゃ!!
まだ・・・。正体を掴めてないんど。従って、
このサンタが本物か偽物かわかった物ではない!」
灰間(そうだ・・・。まだ、本当のサンタだと知ったワケじゃねェ。
そうだ!ウルティメイトペンダント。お前はどう思う・・・!?)
灰間はペンダントに問いかける。そして、ペンダントが少しだけ光る。
灰間(・・・そうか。お前もわかんねーようだな。)
大神「上川。念のため、サンタらしき存在について分析しておけ。
叶野。宇宙パトロール隊の指揮を任せる。日下部と灰間は・・・。
うむ。とりあえず、命令があるまで、休憩しておけ。」
灰間と日下部「え・・・・?」
大神「今日はクリスマスじゃけェの。お前らはまだ若い。
今のうちに、クリスマスを楽しむと良え。」
日下部「申し訳ありませんが、私はクリスマスを満喫する事は、
できません。ですが、待機ならしておきます。」
大神「そうか。灰間は?」
灰間「そうですね。友達とスペシャルコンサートへ行く、
約束をしましたからね。それでは、俺はここで・・・。」
灰間はゆっくりと歩いて、司令室を出る。
大神「うむ・・・。それにしても、サンタかァ。」
大神はスクリーンに映っているサンタの姿を見る。
大神「本物やと良えのォ。何せわしァ、サンタを信じとるき。」
夕日になった。灰間は自宅へ戻る。そこに、
美由紀や野口たちがいた。灰間はその面々を見て、驚く。
灰間「うぉ!?お、お前ら・・・。どうして、ここに?」
森下「遅いよォ!!翔ちゃん!!」
徳丸「もう皆、集まってるよ!!早く来てよ!!」
灰間は走って、皆のところへ集まる。
野口「もうすぐ、スペシャルコンサートが始まるの。
19時に始まるわ。今は6時20分・・・。」
灰間(そっか!雪菜さんからそんな事、言われたっけ・・・。)
美由紀「スペシャルコンサートの会場は知っているわ。
私が車で皆さんを送ってあげましょう。」
徳丸「おお!おばさん、気が利きますなァ!!」
森下「翔ちゃんのお母さんって優しいのね!」
灰間「・・・・まぁな。」
こうして、灰間たちは美由紀が乗る車に乗る。
その車でスペシャルコンサートの会場へと向かった。
そして、雪の降る夜。都会にあるドームの会場の、
駐車場で灰間たちの車が着いた。灰間たちはその車から降りる。
徳丸「着いたぞォ!!スペシャルコンサートへ!!」
森下「いよいよ小木曽雪菜の曲が聞けるのねェ!!」
野口「ま、まあ・・・。小木曽さんの曲だけじゃないけどね・・・。」
灰間「さっさと行くぞ。もうすぐ始まっちまう。」
美由紀「そうね。皆。行きましょ。」
そして、会場に来た一同。ステージでは、
多くの歌手たちがいた。その中には、小木曽雪菜がいた。
多くの客がその歌手たちを見て、大いに盛り上がる。
徳丸「おおぉぉぉ!!小木曽雪菜だ!!本物だああぁぁ!!!」
森下「生の小木曽雪菜が見れるなんて、感激いいぃぃぃ!!!」
野口「何だか嬉しいわ。皆でアイドルの会場に行くなんて初めてだよ。」
灰間「ああ。そうだな・・・。(来てやったよ。小木曽雪菜さん。)」
BAR基地の司令室。上川が大神に報告する。
上川「隊長!!サンタらしき人物が地球園に接近しました!!」
大神「何!?それで、分析は完了したのか!?」
上川「はい・・・。あのサンタの正体は、
スーロク星の知的生命体だそうです!!」
つづく
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