モモ「それは・・・・彼らが人々に悪夢を信じさせない事で、
怒り狂った時よ・・・・・。」
サキ「な、なんですって・・・・!?」
シュドー「あいつら、自分らの存在を否定されたからって、
そんなにキレてるのか・・・。すげー短気だな。」
テブリッシュ「短気と言うより、彼らは自身らの、
存在を知って欲しいから、仕方がなかったのかも。」
イチゴ「でも、このままでは世界中がパニックに、
陥ってしまいます。やがて、シャドーに侵略されて・・・。」
ナイトメアナーサでは、シャドーとゴダルは大きな鏡で、
アグマーが街で人間たちを襲っている場面を見ていた。
シャドー「ふふふふふふふ・・・・・。思い知ったかしら?
我ら悪夢を信じなかった報いを・・・・っ!」
シャドーは悪夢に襲われる人々を見て、
笑みを浮かべながらも、密かに怒っていた。
ゴダル「それにしても、いつまでも夢を信じないとは、
人間とはやはり愚かだな。冥界の連中以下だ。」
シャドー「だからこそ!今こそ・・・その人間に、
夢と言う物を思い知らせてやるわっ!!ではないと、
私に力をくださったあの方に頭がさげられないからね。」
そこに、一人のアグマーが来た。
シャドーとゴダルがその怪人の方を見る。
アグマー「報告シマス。シャドー。」
シャドー「何かあったの?」
アグマー「ハッ。ソレガ、我ラノ存在ヲ否定スル者ガ、
地上ノ人口ノ半分ニ近イソウデス・・・・。」
シャドー「そう・・・。やはりね。」
アグマー「イカガナサイマショウカ?」
シャドー「・・・・構わないわ。派手にやってちょうだい。」
アグマー「ハ・・・・。」 そして、アグマーは消えた。
ゴダル「・・・・どうせなら、冥界にも送り込んで欲しかった。」
シャドー「・・・・でも、冥界には夢はないんでしょ?」
ゴダル「・・・・そうだな。」
ゴダルは切なそうに表情に言う。
冥界に夢がない事が悔しいのだろうか。
サキ「あの怪人たち。悪夢を信じなかったら、襲うなんて・・・・!」
コリス「・・・・だったら、信じれば良いんです!!」
イチゴ「コリス・・・!?」 隊員たちはコリスの方に見る。
コリス「シャドーさんは僕らに、
悪夢を信じて欲しかったのかも知れません・・・。
だから、信じてあげましょうよ!!
そうすれば、シャドーさんもきっと許してくれます!」
コリスの必死に訴えに、隊員たちはこう反応した。
シャドー「でもよォ。悪夢って簡単に信じれるか?
俺達は、ずっと怖い目にあったかも知れねーけど、
あれは悪夢と言いようがないからなァ。」
テブリッシュ「確かに悪夢は存在するが、俺達はあまり、
それを見てない。大体、悪夢って俺にも、
どんな感じかわからないし・・・。」
イチゴ「悪夢か・・・。どんなに怖いのかわかりも知れない・・・。
あ。お化けはとっても怖いけどねw・・・・ごめん。」
イチゴは冗談を言った後、すぐに落ち込んで謝る。
3人は悪夢を信じそうにないそうだ。コリスは、
そんな3人をコリスが訴え続ける。
コリス「皆さん・・・・。何を弱気になってるんです!?
簡単な事でしょ!?ただ、信じてば良い・・・!そうしなきゃ、
シャドーさんとの戦いに終わりはないんです!!!」
モモ「コリス・・・・。」
サキ「私・・・・。信じてみるわ。」 コリス「サキさん!?」
コリスはサキの言葉に反応する。
悪夢を信じないと言うシャドー、テブリッシュ、イチゴに3人に対し、
サキだけが悪夢を信じると言うのだ。
コリス「悪夢を・・・信じれくれるのか?」
サキ「ええ・・・・。だって、二度も体験したから・・・・。
一つはクリスマスの事件でシャドーに襲われたところ、
二つは・・・・私が幼い頃かな。あの頃が本当に悪夢だったな。」
サキが言う幼い頃。そこにどんな悪夢があったのだろうか。
モモ「確かにサキには暗い過去があるから、
悪夢と言える程の出来事もあるんでしょうね・・・。」
サキ「いえ。あれは悪夢同然です。それは、
昔、優しくしてくれた母さんが死んだ事かな・・・。
あの時は私、信じられない程の絶望した。他にも、
いろんな不幸があって、まさに悪夢の日々だったわ。」
コリス「そ、そんなに酷かったのですか?
あなたの過去は・・・;」
シュドー「じゃあ、いじめっ子にHな事されたとか!?」
テブリッシュ「いや、流石にそれはないだろ・・・;」
サキ「あります。あれは恥ずかしくて、物凄く泣きました//////」
シュドー&テブリッシュ「え!!!!!!???」
シュドーとテブリッシュはサキが実際に、
Hな事をされたと聞いて驚く。
モモ「・・・・とりあえず、悪夢を無理やりでも信じろって事ね。」
コリス「はい・・・・。」
モモ「私も悪夢を信じなきゃいけないと思っている。
街の人々に伝えて!悪夢を信じるように・・・。
そろそろシャドーとの戦争は避けるべきよ。」
隊員たち「了解!!!」 隊員たちは敬礼した。
コリス「隊長・・・・!」
モモ「ええ。これでシャドーが懲りれば良いけど・・・。」
こうして、DGCが街の住人たちに悪夢を信じるように伝え、
人々は黒い物体の質問を聞いても、信じると答えるようになる。
それ以来、黒い物体は怪人にならない事があったが、
一部間違ったところもあった。だが、
黒い物体は消える事はなかった。
そのまま各地に存在している。
サキ「怪人が出なかったのは良いけど・・・。」
つづく
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