クランカー「・・・・あの。歯の痛みを・・・・。」
バンジョー「う・・・うん。実は僕ら、水中で得意技がないよね。
かと言って、自力で押したら余計痛がるだろうし・・・・。
そうだ!カズーイ!!タマゴミサイルで虫歯を・・・。」
カズーイ「でもぉ。タマゴミサイルを撃つと、
一瞬だけ身体に震動が来る事もあるわ。もしかしたら、
あたいら、すぐに溺れてしまうかも・・・。」
バンジョー「そ、そうか・・・;じゃあ、使えないな。」
クランカー「ううううぅぅぅぅぅ・・・・・!!!
歯が痛いいぃぃぃ~っ!!助けてえええぇぇぇぇ~っ!!」
クランカーは泣き出し、
バンジョー、カズーイ、ボトロズは耳を塞ぐ。
ボトルズ「うわわわわわっ!!す、凄い揺れだ!!!」
グルウプ「ブクブク!!どうすんだよ!!これじゃ、
クランカーが可哀想だぞ!?」
バンジョー「・・・・どうしよう・・・・。」
グルウプ「ブクブク・・・・こうなれば、体内に入るしなかい。」
カズーイ「えええぇぇぇ!!?食べられろって事ォ!?」
カズーイは体内に入る=クランカーに食べられると妄想した。
グルウプ「そう言うもんじゃない!!」
ボトルズ「クランカーの体内は、機械じかけだと聞きます。
内部を修理しやすいように、どこかに通路を作ったとか・・・。」
グルウプ「そうだ・・・ブクブク。
そこからクランカーのところへ入るんだ。」
バンジョー「そうか・・・・。そこを探してみよう!!」
グルウプ「左右にはエラがあるから、そこから入れ。
私的には左をお勧めするぞ。ブクブク・・・・。」
バンジョー「わかった。行くぞ!カズーイ!!」
カズーイ「了解!!」
バンジョーはクランカーの左側へ泳ぎ、彼のエラの部分へ進む。
バンジョー「そこへ入れるんだな。」
バンジョーとカズーイは左のエラで、クランカーの体内へ入った。
グルウプ「頼んだぞ・・・・。ブクブク。」
ボトルズ「ぼ、僕もバンジョーとカズーイに続かなきゃ!
でも、僕ってば。泳ぐ自信がないし・・・。ん?」
その時、
ボトルズはクランカーの背中の一部から大きなボトルで飛んだ。
そのネジはもう一度、
クランカーの背中へ。ボトルズはそこへ近づいてみる。
ボトルズ「もしや・・・・・!?」 ボトルズが近づいたのは、
クランカーの一部になっているボトルであった。そのボトルが、
また飛んだ。そして、落ちた。ボトルズはこれを見て、ひらめく。
ボトルズ「っ!!そうだ!!これはクジラと似た潮吹き穴。
その穴を利用すれば・・・!」
そして、ボトルがまた飛び上がった。ボトルの下には穴があった。
ボトルズ「今だ!!!!」
ボトルズはその穴へ素早く飛び込んだ。
グルウプ「・・・・モグラも入ったか。それにしても、
クランカー。お前、大丈夫か・・・?」
クランカー「大丈夫じゃない・・・。今でも痛みを感じる・・・。」
グルウプ「そうか・・・ブクブク。信じよう。
あの熊たちなら、きっとお前を助けてくれると・・・・。」
クランカー「うん・・・・。」 切なく頷くクランカーの背中で、
倒れていたフラエが起きあがろうとしていた。
一方、別の通路では、ユミとミクスが怪人たちと戦っていた。
プルレスは戦えず、彼女たちに守られている。
プロテ星人似で、牙付きの口がある怪人がユミに迫る。
怪人「エエエエエエェェェェェェン!!!!」
ユミ「であっ!!」 ユミが蹴りで怪人をさがらせる。
怪人「エエェェェン!!エエエエエェェェェェン!!!」
その怪人の後ろに2人の怪人がいる。
プルレス「凄い・・・!流石はユミさん。勇気がある。」
怪人「そー言うお前に勇気があるのかよ?」
プルレス「え?」 プルレスは後ろを向く。そこに他の怪人がいた。
怪人「死ねやァ!!!」
怪人はプルレスに刃物状の右手で斬りかかる。
プルレス「ひ・・・っ!?」 ミクス「やめて!!!」
ミクスは空気を操り、怪人の動きを止めた。
怪人「うぉ!?な、何だ・・・・!?」
プルレス「ミ、ミクスちゃん!助かったよ・・・。」
ミクス「はい・・・・。えぃ!!」 怪人「ぎゃ!!」
怪人はミクスの力をよって、粉々に吹き飛んだ。
ユミ「はあああぁぁぁっ!!!」 ユミもチョップで、
一人の怪人を真っ二つにした。
そして、二人の怪人が動き出す。
怪人「・・・・・!」 怪人は銃器状の両手で連射する。
ユミ「とう!!」
ユミは素早く飛び、トリッキーな空中移動し、
敵の無数の銃弾を潜り抜け、接近する。怪人はそれに驚く。
怪人「・・・・・!?・・・・・・!!!」 ユミ「ふん!!!」
ユミは空中での蹴りで怪人を切り裂いた。
怪人「キュア!!!」 頭に3本角がある怪人が、
巨大な釘付きバットでユミに不意打ちする。だが・・・。
怪人「キュッ!?」 怪人は突然、動きが止まった事に驚く。
ユミ「っ!?ミ、ミクス・・・・。」
ユミはミクスが怪人の動きを止めた事に気づく。
ミクス「・・・・・・っ!は、早く・・・。」
ユミ「ええ!とぁ!!やぁ!!」 怪人「キュアァァァ・・・!!」
ユミは両手で怪人をX状に斬った。怪人は粉々に吹き飛んだ。
ミクス「ぅ・・・・・。」 力を使いすぎたミクスはふらつく。
プルレス「だ、大丈夫!?」 プルレスとユミがミクスを支える。
ユミ「しっかりして・・・・・っ。無茶しすぎよ・・・・。」
ミクス「ご、ごめんなさい・・・私も役立ちたくて・・・・。」
ユミ「ううん。良いの。十分、役立ってるよ。」
プルレス「それに比べて、僕なんかちっとも役立ってないよ・・・。」
プルレスは落ち込んだ。
ユミとミクスが命をかけて戦ってるのに、
自身が戦う力もなく、ただ足引っ張っているだけだと思って・・・。
ユミ「たとえ役立ってなくても、
あなたが生きればそれで良いのよ。」
プルレス「ユミさん・・・・。」
ミクス「そうですよ。プルレスさんは全然、悪くありません・・・。」
プルレス「ミクスちゃん・・・・。でも。」
ユミ「たとえ戦えなくても、見守ってくれてるだけで良い。
それと、あなたが死んだら悲しむ人たちがいるんじゃない。」
プルレス「・・・・バンジョーさんたちが・・・・。
でも、あの人たち。一体、どうなってるんだろうか・・・。」
ユミ「・・・・彼らなら、大丈夫だと思うよ。たぶん。」
ミクス「私も、あの人たちが生きていると信じたい・・・。」
ユミ「・・・・でも、安心した。なんたって、
彼らは伝説の存在だもんね。簡単には死ねないハズだよ。
だから・・・私たちも頑張らなきゃ!」
プルレス「・・・・・はい。」
プルレスはユミの優しい笑みを見て、喜ぶ。
ユミ「・・・・行きましょ。早くチャズ男爵のところへ!!」
ミクス「はい・・・・っ。」 ボトルズ「うん・・・。」
3人は先へ走った。プルレスは心の中で呟く。
プルレス(待っててね。バンジョーさん。カズーイさん。)
バンジョーとカズーイはクランカーの体内へ入ったいた。
この時の二人の足に水が浸かってるそうだ。
バンジョー「これがクランカーの体内・・・。」
カズーイ「何か、どこかの基地の通路みたいだけど・・・・。」
今、二人がいるのは、
どこかの機械の基地の通路のようだった。
バンジョーは水から足を出して、その通路を歩く。
バンジョー「・・・・さぁ。クランカーの虫歯を治しに行こう。
ただ、歯があるところへ行けば良いんだ・・・・。」
バンジョーはしばらく歩き続けた。その時・・・。
バンジョー「・・・・っ!?」 バンジョーは何かを察したように、
足止まった。カズーイはバンジョーに聞く。
カズーイ「どうしたの?バンジョー。」
バンジョー「・・・・何か聞こえる。」
カズーイ「え・・・・?あ、確かに聞こえる。人の声?」
二人が聞こえるのは、確かに人の声らしい。その声は、
二人の近くにあった別の通路からだ。バンジョーは、
その通路に近づいて、その声をよく聞く。
つづく
[0回]
PR