そのロボットは、いかにも機械の身体をしており、
顔には赤い色をした一つ目がある。口があるらしく、
そこに牙らしい部分がある。右手には剣が付いてあり、
胸の部分には、紫色の丸い部分があった。この機械の怪人こそ、
この町を襲わんとする怪ロボット・レリッカーだ。
レリッカー「・・・・・・・!」
シュドー「出やがったな・・・・!さっそく攻撃してやる!!」
シュドーとコリスがさっそく射撃を開始し、レリッカーを攻撃する。
レリッカー「・・・・・!?・・・・・!!」
レリッカーは射撃をまともに受ける。しかし、動きを止めただけで完全に破壊できてない。
怪人は自分を撃った来たシュドーとコリスと襲おうと、歩を進める。
シュドー「うぉ!?こいつ・・・!全然効いてねェぞ!!!」
テブリッシュ「・・・・っ!?こいつは・・・・未知数の科学に造られている!!
このロボットには、我々が見たことのない機械があるんだ!!」
シュドー「ちっ!!やはり、この地球のロボットじゃねーって事かよ!!」
コリス「(となると・・・・!やはり、こいつは未来から来たロボット・・・!?)
テブリッシュさん!!このロボットの事をもっと研究してください!!!」
テブリッシュ「わかった!!」 シュドー「行くぞ!!コリス!!!」
コリス「はいっ!!」 コリスとシュドーは迫るレリッカーを撃ちまくる。
テブリッシュはX-RCを使っているため、戦闘に参加できず。
レリッカー「・・・・!!・・・・・!!・・・・・・・・!!!」
レリッカーは怒って、口から砲身を出した。そこから無数のレーザーを連射した。
コリスとシュドー「うわっつ!!!」 二人は左右に分かれて、敵の攻撃を避けた。
シュドー「野郎!!!」 シュドーはレリッカーの顔に銃弾を発射する。
弾がレリッカーの目に命中し、そこが爆発。すると、レリッカーが倒れてしまう。
シュドー「ふぅ・・・・・やっと倒せた・・・・。」
コリス「こっちは終りました。テブリッシュさんの方は・・・?っ!?」
コリスはテブリッシュが何故か期待が外れたような表情をしているように気づく。
テブリッシュ「・・・・・・っ!」 コリス「ど、どうしたんですか!?」
コリスはテブリッシュさんのところへ近づき、X-RCの方を見る。
コリス「はっ!!こ・・・・これは・・・・!!」 コリスはモニターを見て、驚く。
テブリッシュ「・・・・今のロボットは、宇宙ロボットだった・・・・!」
そう。モニターに描かれている数値と宇宙文字。これを読んだテブリッシュは、
レリッカーを宇宙ロボットであると知ったのだ。つまり、こいつは未来からの使者ではないのだ。
コリス「それでは・・・・。未来からの使者は一体・・・・。」
シュドー「っ!!危ねェ!!!」 シュドーはいきなりコリスに抱きついて跳ぶ。
コリス「えっ!!?」 コリスはいきなりシュドーに抱かれて驚く。
どこからともなく、別のレリッカーが跳んで来たからだ。
レリッカー「・・・・・・・!!」 レリッカーが刃物で斬りかかったが、
既にシュドーがコリスと一緒に避けたので、無意味だった。二人は離れて、レリッカーと対峙。
シュドー「まだいたのか!!!」 二人は連続射撃でレリッカーを攻撃する。
そして、銃弾がレリッカーの目に命中したため、別のレリッカーも倒れてしまう。
テブリッシュ「あっ!!まだまだいるぞ!!!」 3人は周囲を見て、緊張を走らせる。
3人の周りには、3、4人のレリッカーがいるからだ。テブリッシュも立ち上がり、銃を出す。
レリッカー「・・・・・・・!」 「・・・!・・・・・・・!!」
テブリッシュ「奴等が一斉攻撃を仕掛ける前に、こっちから先攻するんだ!!!」
シュドーとコリス「了解!!!!」 3人は周囲のレリッカーに乱れ撃ちを開始する。
コリスとテブリッシュが一人のレリッカーを狙い撃ち、
シュドー一人が二人のレリッカーに連射を浴びせている。
途中でその一人が目を攻撃され倒れる。
レリッカー「・・・・・!」 レリッカーは口からのレーザー連射でシュドーに迫る。
シュドー「うわっ!!!」 シュドーは自分の近くにレーザーがあたり、驚く。
コリス「シュドーさん!!」 テブリッシュ「ちぃ!!」
テブリッシュがレリッカーの目を攻撃する。また一人のレリッカーがやられてしまう。
コリス「ふん!!はぁ!!」 コリスはジャンプして、そこからシュドーを襲った敵を攻撃する。
そのレリッカーも頭や目を撃たれ、倒れる。残るは一人だ。
シュドー「よっしゃ!!後一人だ!!」 シュドーとコリスが残り一人の敵を倒そうとする。
そのレリッカーの目が紫色に変わった。何かが変わると言うのか・・・!?
コリス(目が変わった・・・・!?) シュドー「目が変わっても中身は変わってねーだろ!?」
シュドーはレリッカーに連射する。無数の銃弾を浴びたレリッカーだが・・・・。
レリッカー「・・・・・・・!・・・・・・!」
レリッカーはまるで効いてないように進行を続けた。シュドーとコリスはこれを見て驚く。
シュドー「う、嘘!?効いてねぇだと!?」 コリス「まさか・・・強化したのか!?」
テブリッシュがX-RCを使う。すると、
思わぬ何かを見たテブリッシュは驚きの顔で二人に伝える。
テブリッシュ「おおっ!!?た、大変だぞ!二人とも!!」
シュドー「何だ!?」 X-RCの画面には、紫色の文字で多く描かれていた。
テブリッシュ「このレリッカーには、
地球の別次元にある冥界と言う世界の物質が含まれている!!」
コリス「め、冥界!!?(ま・・・・まさか・・・・!冥界の者と宇宙人が・・・・!?)」
レリッカーは口から紫色の炎を吐いた。コリスとシュドーは浴びそうになってひるむ。
シュドー「おわちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!!」 コリス「くうぅぅっ!!!」
コリスはレリッカーの目を攻撃するが、何故か効き目がない。
シュドー「くっ!!うおおぉぉ!!」 シュドーも敵の目に対し連射を続ける。
そして、ついにレリッカーの紫色の目が破壊され、倒れた。
コリス(今の火炎は科学による物ではない・・・。冥界の魔力か・・・・・!)
シュドー「ふぅ・・・・。何とか敵は全滅したか。」
コリス「しかし、手ごわい敵でしたね。サキとイチゴさんは大丈夫でしょうか・・・?」
テブリッシュ「大丈夫。二人にはショットバトラーを持たせたさ。
ショットバトラーの威力なら、今の敵も一撃で倒せるだろう・・・・きっと・・・・。」
シュドー「とりあえず、隊長に報告しに戻ろうぜ。イチゴとサキを連れてな。」
テブリッシュ「ああ・・・・。二人は無事であると信じよう。」
こうして、5人の隊員は戻った。モモは5人から事情を聞いて、納得する。
モモ「ふーん・・・・。宇宙ロボットが魔力をねェ・・・。」
コリス「きっと・・・・冥界の者たちと宇宙人が手を組んだそうなんです・・・。」
モモ「その冥界の者たちを操っているのが我がライバルのシャドー&ゴダル。
シャドーめ。今度は宇宙人を利用して来たわね・・・・。」
サキ「そんな・・・・・っ!どうりで・・・・。」
イチゴ「あの魔力を持ったロボットは強敵だと思います。
奴は恐ろしい力のせいで、ロードラッシュが・・・・!」
そう。イチゴとサキも紫色の目をしたレリッカーと戦い、
苦戦してロードラッシュを破壊されてしまったのだ。
モモ「まあ・・・。私が専用車で皆を送って行ったけどね・・・。
とりあえず。これからもレリッカーが出るかも知れないから、皆はそれまで待機よ。」
隊員たち「はいっ!!!」
宇宙の科学と冥界の魔力を持った悪魔のロボット・レリッカー。
そのレリッカーを造ったのはシャドーの手下になったラグロム星人であった。
ここは、ナイトメアナーサで新しく作られた部屋、レリッカー工場。
ここに無数のレリッカーが並んでいた。シャドーとラグロムがそれを見ている。
ラグロム星人「イカガドスゥ?シャドー様。コノレリッカーハ、
我ガラグロム星人ガ造リアゲタ、白兵戦及ビ破壊工作、
秘密作戦ニオケル最モ最高ノロボット兵士デスワァ。」
シャドー「でも、それだけじゃ地球人とクリスタルには勝てないでしょう?」
ラグロム星人「ソノタメニ、アナタモレリッカーノ開発ニ協力シテクダサイマスタナ?」
シャドー「ええ。あなたのレリッカーに私の魔力を注いであげたわ。
従って、この全てのレリッカーは悪夢と冥界の魔法を持つ機械の怪物となったわ。」
ラグロム星人「コヤツラヲ全テ出シャァ、DGCモクリスタルノガキモ、
ハジケルノモォ・・・・時間ノ問題ヤデエェェ~ッ!ウッフッフッフッフ!!!」
シャドー「ミンキーモモ・・・・ウルトラマンクリスタル・・・・!
今に見てなさい!宇宙の科学と冥界と悪夢の魔力の合体でひねり潰してやるわァ・・・・!!」
二人が笑っているのを、ゴダルが密かに見ていた。
ゴダル「・・・・・ふん。くだらない企みを持つ宇宙人め・・・・。」
ラグロム星人「アァ・・・・ソレニシテモ、地球トハ、
トテツモナク、ムキャツク星ヤネェ!一刻モ早ク、クリスタルノタマヲ取リタイワァ・・・!」
その夜。司令室では、コリスがテブリッシュのところに近づく。
テブリッシュはX-RCを見て、何故か悩んでいる。
コリス「どうしたんですか・・・?」
テブリッシュ「ふむ・・・。なんかまた変なんだ・・・。」
コリス「え・・・・!?」 コリスはそれを聞いて、X-RCの方を見る。
すると、X-RCがまた、昨日の夜の時と同じ事をしているではないか。
レーダーがグルグル回り、モニターに青い数字が無数に乱れ映っている。
コリス「ああっ!!ま・・・また未来からの使者が・・・・!?」
テブリッシュ「・・・・・いや。未来の使者などいない。
壊れているようには見えないが、もう何が何だかわからなくなってしまったよ・・・。」
テブリッシュはそう言うと立ち上がり、諦めるようにX-RCから離れる。
つづく
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