青井「こ・・・・これは・・・・・!!?」
春日「きっと・・・・この山がデスナイト本部らしいわ。恐らく、
高町隊員とあかりさんが爆破したんだわ・・・・。」
野沢「と、言う事は・・・デスナイトは全滅したワケですね!?」
清水「ええ!他のSSPも残りのデスナイトの戦力を掃討したらしいわ!!」
野沢と清水はSSPの勝利の確定に喜ぶ。特に青井は。
青井「やったァ!!私たちが勝ったわ!!!」
桜「でも・・・・光次郎君と姉さんが・・・・・。」
ただし、桜と春日だけ喜びの表情をしなかった。
あの巨大な爆発なのだ。もう二人は助からない・・・・と言いところだが、
あの二人ならきっと大丈夫。ほら、ご覧。あの爆発の炎から何かが飛んできたそうだ。
青井「っ!これは・・・・。」 その何かを見る隊員たち。
桜「あれは・・・・!」 それを見た桜と春日は喜びの表情を見る。
そう。それこそが、光次郎を抱えて飛び出したマリオネットライターなのだ。
マリオネット・ライター「えい!!もう大丈夫ですよ。光次郎さん・・・・。」
光次郎「・・・・ありがとう。あかりさん。」
青井「高町隊員!!あかりさん!!生きていたのね!!」
青井は光次郎とライターの生還に喜び、桜が嬉し涙を少しだけ流す。
桜「きっと・・・・生きてくれると思った・・・。」
光次郎「大丈夫だよ。僕にはあかりさんがいるから・・・。」
マリオネット・ライター「・・・・くす。」
そして、ライターは光と共にあかりの姿に戻る。
あかり「私はいつでも、あなたを助けます。あなたがいかに悲しい事があっても、
私が支えとなってあげますから・・・。」
光次郎「ありがとう。・・・・隊長。
デスナイト総裁をついに倒しました!あかりさんと一緒に・・・・。」
春日「そう・・・。これでデスナイトは全滅ね。長きに渡る戦争が、
ついに終ったのね・・・・。」
清水「ええ・・・。デスナイトに命を奪われた人たちもあの世で感謝しているでしょう。」
野沢「これでもう・・・・デスナイトに苦しめられる人はいなくなるんですね・・・・っ。」
野沢は嬉し涙を流しそうになり、その涙を拭く。清水がそんな彼女の頭を撫でる。
青井「デスナイトは死んだわ。この世界にまた平和が戻るのですね・・・。」
桜「うん・・・・。もう戦争はなくなったわ?でしょ?姉さん。」
あかり「ええ・・・。もう、私たちの戦いは終ったのよ。」
光次郎「そうだ。これで二度と、ジャンボロイドとモンスロイドが現れる事も・・・。」
春日「・・・・・でも、まだSSPの戦いが終ったワケじゃないわ。
デスナイトが全滅しても、まだ他の犯罪者たち。さらには怪獣や宇宙人もいるわよ。」
光次郎「その時はその時ですよ!また、僕らで戦ってやりますよ!!ね、あかりさん!」
あかり「はい。いかなる敵でも、戦います!」
光次郎「うん!!一緒に頑張ろう!!」
清水「だが、時には私達だけで頑張らなければならない事もあるのよ。」
野沢「それが、SSPの使命だけど、皆でやればきっと大丈夫だよ♪」
青井「そうよ、高町隊員!いつでもライターに頼っちゃ駄目だから!!」
光次郎「うん・・・。僕たちだって立派な防衛隊だから・・・。」
桜「でも・・・私達だけでは解決できない事件があったら、その時はお願いね。姉さん。」
あかり「ええ!その時が来たらいつでも駆けつけます!!」
光次郎「そうだ・・・・!力を合わせれば、いかなる敵にも怖くないんだ!!」
あかり「はい♪」 桜「ねえ。光次郎君。」
その時、桜が光次郎に近づく。光次郎はそれに気づく。
光次郎「ん?何だぃ?」 桜「実はね・・・・。」
桜は光次郎の耳に近づけて、静かに言う。何を言ってるのか聞こえない。
そして、桜は光次郎から少し離れ、少し赤くなる。
桜「・・・・良いでしょ?」 光次郎「・・・・・ああ。良いとも。」
青井「え?え?」 今の青井には、二人のやりとりを理解できなかった。
春日「それでは、皆。日本へ帰還するわよ!!!」
隊員たち「了解!!!!!」 隊員たちは喜んで返事した。そう。
デスナイトはついに全滅した。この物語の戦いは終ったのだ。
隊員たちは勝利の喜びと共に日本へ帰っていった。
エピローグ
日本。光次郎たちがこの故郷へ帰った。そして、1年後・・・。
光次郎、桜、青井は高校2年生となっていた。
青井「ねえねえ。高町。3年生の聡子先輩とまた会ったって・・・?」
光次郎「え?う、うん・・・。ま、まあね。」
榊「それで、また慰めてもらっただろ?」
光次郎「う~ん・・・。まあ、そんなところかな・・・・。」
桜「でも、アドバイスもしてもらったよね?今後の犯罪事件とか。」
榊「おお!いわゆる情報収集って奴か!やるなァ、高町!」
光次郎「うん。事件っていろんな事が多いからね。」
青井「けど、どんな奴が来ようとも、全力で戦えば良いわよね。」
光次郎「そう言う事だな。」
下校時間。光次郎と桜は廊下を歩く。そんな二人の前に小牧が来た。
小牧は高校生となっていたのだ。
光次郎「やあ。小牧ちゃん!!」
小牧「おはようございます!光次郎さん。桜さん。」
光次郎「高校生はどうだぃ?」
小牧「ええ。優しい人が多いから、助かりました^^」
桜「そう。頑張ってね。」
小牧「はい。・・・・ところで、光次郎さんと桜さんって将来、結婚するんですよね?」
光次郎と桜「え!!!??/////」 二人は小牧の発言に驚く。
小牧「だって、二人は同居生活をしているんでしょ?」
SSP第2分隊基地の司令室
神山副隊長「日向隊長、お帰りなさいませ。
今回の学園生活はいかがなさいましたか?」
日向隊長「うふふ・・・。今日も楽しかったですわよw」
神山副隊長「そうですか。そう言うと、私も楽しい気分です^^」
第4分隊基地の外。
花園は今、学園を終え、基地へ入ろうとしていた。
そして、今の彼女は優秀な隊員になったので、後ろに後輩の隊員が3人いる。
花園「・・・・行きましょ!皆!!」
後輩たち「はい!!!」
SSP第6分隊基地の司令室。
野沢「・・・・それにしても、なんだか平和ってよねェ・・・。」
清水「こうして、私達が事件解決してるからじゃない。」
春日「そうね・・・・。いつまでもこうしているワケじゃないけど・・・・。」
通信隊員「隊長!!東京都心にて、事件が発生しました!!」
春日「わかったわ!!さっそく彼女にあの二人を呼ばせるわ!!」
高町邸。そこの居間であかりと光次郎、そして桜がいた。
そう。桜はこの家に住む事になったのだ。その理由は、
姉のあかりや今や恋人である光次郎と一緒に暮らしたいからである。
1年前に桜が光次郎の耳に近づけて静かに語ったのは、それであったのだ。
3人はあかりの作った料理を食べていた。
あかり「今日はカレーです。美味しく食べてください^^」
光次郎と桜「はい!いっただっきまーす!!」
光次郎と桜はあかりの作ったカレーを美味しく食べていた。
桜「やっぱり姉さんの食べたカレーは美味しいわァw」
あかり「おかわりもあるから、いっぱい食べても良いのよ。」
光次郎「やっぱり、この3人がいると明るい家族みたいだねw」
あかり「光次郎さんの言う通り、この家族は最高に幸せですね。」
桜「こうして、光次郎君と姉さんが一緒にいてくれて、
私は今・・・最高に幸せなの。」
あかり「私も、光次郎さんや桜がいるだけで幸せですわ。」
光次郎「僕はとっても幸せだよ!まるで昔の欝性格が嘘みたいで・・・・。
今は、君たちがいてくれて僕は生きる希望が沸いてくるよ!」
桜「光次郎君・・・。」 あかり「光次郎さん・・・。」
光次郎「・・・・これからもよろしく。二人とも。」
桜とあかり「はい。」 二人は笑顔で頷く。
その時、玄関のドアを思い切り開けて、聡子が出てきた。
聡子「大変よ!!!東京都心で事件が発生したわ!!!」
光次郎「何だって!!?桜ちゃん・・・・!!」
桜「ええ・・・!行きましょう!!」
光次郎、桜、あかりは玄関に来る。光次郎と桜は聡子のところへ。
光次郎と桜「あかりさん!行ってきます!!」
あかり「行ってらっしゃいませ。」
光次郎と桜は聡子と一緒に、あかりに向かって手を振りながら外を走り、
あかりが礼儀正しい姿勢で見送った。
・・・・こうして、マリオネットライターの物語は終わります。
ですが、彼女たちの戦いはまだ終りません。光次郎、あかり、
そしてSSPの戦士たちはこれからも戦い続けるでしょう。
優しさと・・・愛しさと・・・勇気がある限り!
アンドロイド少女・マリオネットライター 完
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