ジャック「ちっ!やはり、この程度では通じねぇか!!」
怪人「ギギギ!!ギギギギギ!!!」
怪人は怒って、ジャックに殴りかかる。
ジャック「ふっ!はああぁぁぁ!!!」
ジャックは腕で敵の拳からガードし、ミドルキックで怪人の胴体を打つ。
怪人「ギギイイィィィ!??」 怪人はひるんだ。ジャックがとどめをさそうとする。
ジャック「・・・・っ!!これなら、どうだ!!!!」
ジャックは右手に白いエネルギーを集中して、そこから白い光弾を発射した。
怪人「ギギッ!!」 怪人は突然消えた。敵は瞬間移動で攻撃から逃れたのだ。
ジャック「・・・・ちっ。逃げたか・・・・。あいつがギギか・・・・。」
そして、現在。
ジャック「あの時、俺が戦った怪人があのギギだったんだ。
あの怪人どもめ。一体、何を企んでやがんだ?」
コリス「あのギギと言う怪人が、この世界に来た理由・・・・。
一体、何なのだろう・・・・。悪い予感がする。」
ジャック「確かに、奴等は様々なテロ活動を起こした感じだからな・・・。」
コリス「・・・よし!!ジャックさん!!ここは夢の力を持つ者同士として、
一緒にギギの野望を突き止めてみませんか!?そうすれば・・・・!」
ジャック「簡単なんだろ?あいにく俺は馴れ合いには慣れてないんでね。」
コリス「え・・・・!?で、ではあなたは一人で戦うですなか・・・・!?」
ジャック「俺は俺の方法で奴等を追う。お前もお前のやりたい方法で行うんだな・・・。」
ジャックはそう言いながら、コリスから離れて去った。
コリス「・・・・ジャックさん。あなたは一体・・・・。」
コリスは一瞬思った。ジャックの心の中に何かがあるのではないかと・・・・。
DGC基地司令室に戻ったコリス。
コリス「遅くなりました!!」
モモ「ようやく来たわね。では、引き続き状況の説明をします。
怪人ギギは資金を特に集めていると聞くわ。だとすれば、
資金の多い地区に襲撃する可能性もある。と言う事は、
資金がよく集まる地区を防衛する必要があるわ!!」
ランドル「しかし、資金がよく集まる地区とは一体どこなのか、
わかっているのかね?それに、銀行は複数あるのだよ!?」
モモ「こんな事もあろうかと、念のため地図で確認しました。
それに、銀行だけでなくお金が多く集まる店とかもあると思います。」
アイリーン「でも、DGCはたった6人なんでしょ?
敵は何人いるかわかったものじゃないわ!」
モモ「大丈夫です!!ギギはたぶん、3人で行動すると思いますから。
それに、FBIやSATにも要請したわ。」
イチゴ「要は・・・各隊員でそれぞれ銀行や金の集まるところを防衛して、
それで怪人を待ち伏せると言うワケですよね?」
モモ「その通りよ。では、今より行動を開始しなさい!
もちろん、あなたたちもやってもらいますよ!!アイリーンさん!ランドルさん!」
アイリーン&ランドル「ええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!??」
二人は驚く。まさか、自分たちも怪人たちと戦わなければならないのかと思って。
モモ「アイリーンさんは凍らすのが得意で、ランドルさんは捕獲が得意そうですからね。」
ランドル「な、何を言ってるのだね!!モモちゃん!!我々は普通の人間なのだよ!??」
アイリーン「でも、なんか怪人ってワケわかんないし、凍らすのにいい機会じゃない!?」
ランドルは不満するが、アイリーンは何かと喜びを感じる。
モモ「うんうん。何事も気合ですよ^^」
こうして、DGCはランドルとアイリーンの力を借りて、怪人討伐作戦を開始した。
ここ、3-E地区の銀行では多くの人が金を預けていった。
そこに一人の青年がいた。その青年は黒ずんだ衣装をしていた。
その青年は何故か違う意味の笑みを浮かべていた。
青年「ふっふっふっふっふ・・・・・。ここに金がありそうだな。」
青年は複数の人から離れたとたんに、何故か消えていった。
これはテレピーテーション。もしや青年もあの怪人の仲間か?
ここが銀行の金庫の前である。そこに青年が現れた。
青年「ククククク・・・・!!ここだ・・・・。」
青年はそう言った後、顔が変化した。銀色の異形な顔で、
X状の青い一つ目をしていた。怪人の姿に戻った。
そう。この恐ろしい怪人こそがジャックの言ったギギなのだ。
ギギA「ギギギギギギ・・・・・・!!」
ギギAが金庫のドアへ顔を向けた。そして、X状の目が青く光る。
ギギA「ギギイイィィィィッ!!!!」
その目から青い光弾を発射して、金庫のドアを爆破した。
そこから無数に金が見える。ギギは小型銃を持ち出す。
その時、警報が鳴り出した。もうじき警備員がここに来る。
ギギAは小型銃から紫色の光線を発射。すると、
無数の金が全てギギAの小型銃に吸い寄せられているではないか。
怪人の小型銃は全ての物質を吸い込む事ができるのだ。
ギギA「ギギギギギギ・・・・・!!」 全ての金を回収したギギAはさっそうと消えていった。
警備員「何事だ!!」 「あ、あれ?誰もいないぞ!?」 「あっ!金が全部なくなってる!!」
今更になって来た警備員たちは金も犯人もないと見て、混乱する。
とある豪邸。ここは大金持ちの美しき令嬢とそのメイドと執事たちが多くいる。
もちろん、上品な父と母がいるらしい。令嬢は今、窓から夜空を見上げている。
令嬢「ああ・・・・。大金持ちも意外と忙しそうですわ・・・。」
少女「もうすぐ忙しくなくなりますけどね。」
令嬢「っ!?誰ですの!??・・・・あ、あなたは・・・。」
令嬢は目の前の少女を見て驚く。その少女はメイド服を着ていた。
令嬢「この前から来た新人ですわね。失礼しましたわ・・・・。」
少女「確かに私は新人。でも、本当はね・・・・。」
少女は不気味な笑みを浮かべる。令嬢はそれを見て恐怖を感じる。
少女「ふふふふふふ・・・・。」 そして、少女の顔が変化を始める。
銀色の異形の顔と、赤い一つ目をしていた。少女もギギの仲間だったのだ。
ギギC「ギギギギギギギギ・・・・・・!!!!」
令嬢「ひ・・・・っ!!!か・・・・怪人・・・・・!!!!」
ギギC「ギギ・・・・!ギイイィィィッ!!!」
とても少女とは思えない野太い声で、ギギCは目から赤い光弾を発射して令嬢を攻撃した。
令嬢「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
令嬢は攻撃を受けて体中を焼かれて死んだ。そして、
豪邸が大爆発を起こした。恐らくギギCが豪邸にいる者を全て殺したのだろう。
そして、ギギCは燃える豪邸の中の金庫の前にいた。
金庫のドアが開け、無数の金が見える。ギギCは小型銃でその金を全て奪った。
ギギCは少女に化けてメイドになったフリして、豪邸の金を狙っていたのだ。
こうして、ギギは次々とお金と人の命を奪い続けているのだ。
テブリッシュとシュドーは3-E地区の街へ来た。
シュドー「ここの銀行の金がなくなったんだとよォ!?」
テブリッシュ「ああ!恐らく金が行方不明になったと聞いているが、
明らかに何者かに盗まれている!!まだ、犯人はここから逃げ切れてない!!
手分けして怪人を探すぞ!!!」
シュドー「おうっ!!見つけ次第、射殺してやるぜ!!」
テブリッシュ「よし!健闘を祈る!!」
シュドーとテブリッシュはそれぞれに散って、ギギAを探す事にした。
サキとイチゴはラスベガスへと調査に来た。ラスベガスには、
多くの金があるかも知れないからだ。
イチゴ「怪人は一番金を多く持っている者を狙っている。それに、
ここには金庫のようなところがあるに違いない。」
サキ「はい!この街に騒ぎが起こらないように警備します!!」
イチゴ「念のため、FBIも調査に参加させた。」
サキ「他の地区でもFBIやSATが準備完了しています。
ですが、これでギギの野望を食い止められるでしょうか・・・・。」
イチゴ「大丈夫!モモ隊長の友人?たるアイリーンさんとランドルさんがいるから。」
サキ「そうですね・・・。では、頑張りましょう!!」
イチゴ「うん!!」 こうして、イチゴとサキも行動を開始した。
そして、コリスはアイリーンやランドルと一緒に夜の町を歩いていった。
ランドル「いやぁ。まさか、モモちゃんの弟と行動できるとはw」
アイリーン「ねえねえ、僕。モモちゃんとどんな関係なのォ?」
コリス「い、いえ・・・・。ただの姉弟です・・・・。」
アイリーン「でもぉ~っ。本当はワケのわからない何かで結ばれてんでしょぉ~っ?」
コリス「そ・・・そんな事ありません!!」 コリスは赤くなりながら、そう言った。
ランドル「それより、コリス君!」
コリス「な、何ですか・・・?」
ランドル「・・・・この地球にはまだ、妖精たちはいるか・・・・?」
コリス「妖精・・・・。その事はモモ姉さんからよく聞きますが、
・・・・あまり出会ってはありません。宇宙の妖精になら出会いました。」
ランドル「そうか・・・。だが、私は信じるよ。妖精たちが、
きっとこの地球に戻ってきてくれるとね・・・。」
コリス「そうですか・・・・。」
アイリーン「この地球にはワケのわからんものがまだ多そうね!
私がそいつらを凍らせて、地球の平和を守るんだから!!!」
コリス「二人とも・・・・。(この二人、なんか良い感じだな・・・。)
ところで・・・・。あなたたちの息子のジャックさんの事ですが・・・。」
ランドル「おお!うちの息子か・・・。」
コリス「さっき、DGC基地の外にいたから、そこで話してみたんです。
ギギについてですが・・・。でも、ジャックさんは一人だけでギギを追うと・・・・。」
アイリーン「そう・・・・。相変わらず一匹狼なのね。うちの息子は・・・。」
コリス「え・・・!?一匹狼・・・・??」
ランドル「ああ。彼は孤独を愛する奴でな。小さい頃からはガキ大将ぶりで、
生きていたが、成長するたびに何かとクールな感じになって来るんだよなァ。」
コリス「そうですか・・・。では、ジャックさんには夢がありますか?」
アイリーン「ジャックの夢かぁ・・・・。・・・・・っ。」
アイリーンはジャックに夢はあるかと問われ、何故か黙り込んだ。
ランドル「・・・・・・実はね、コリス君。ジャックには夢がないんだ。」
コリス「え・・・・・!?」 コリスはそれを聞いて動揺し、足を止める。
ランドルやアイリーンも歩を止めて、コリスの方へ向く。
アイリーン「フェナリナーサは夢の国。そこに妖精がいるそうだから、
ランドルが喜んで、私もそこで動物たちを育てているわ。
息子のジャックにも、夢の素晴らしさを教えようとするけど、
何故かジャックは・・・・・・それがなくても生きていけるって言うの・・・・。」
ランドル「フェナリナーサの王になると言う夢は流石にいかんしなァ・・・。
何せ、フェナリナーサの王はまだ生きているから・・・・。そこで私は考えた。
地球にはまだ夢が残っているのかも知れない。もし、そうであれば、
ジャックをそこへ連れて行こうとした。それで現在に至るワケだ・・・・。」
コリス「そうですか・・・・。」
アイリーン「でも、その前にはまずギギを倒さなきゃいけない!!
それが終ったら協力してくれる!?ジャックの夢を探す事に・・・・!」
コリス「ええ・・・!ジャックさんの夢を・・・・探しましょう!!」
アイリーン&ランドル「うん・・・!」 二人は頷いた。
その様子を民家の近くからギギAの人間体である青年が密かに見ていた。
とある薄暗い空き家の部屋でギギCが化けた少女とジャックと戦った少年がいた。
ちなみに、少年はギギBである。二人の前には無数の金の山がある。
少年「ククククク!!これだけ集めりゃ、アレの完成も夢じゃないぜ!」
少女「ええ・・・!我が切り札、カタロンガーの完成が・・・!!」
つづく
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