男の子「な、何するのォ!?」
女の子「来ないでェ!」
子供たちは恐れるように泣きそうであった。
ドッゲノクA「グルルルル・・・!お前ら、
新年早々、親の命令を聞かずに、初詣に行こうとしてそうだな?」
女の子「だ、だって・・・。ママが行っちゃ駄目って言うから・・・。
それでも、行きたかったんだもん!!」
ドッゲノクB「そのためにお金を盗んだようだなァ?」
男の子「ご、ごめんなさい・・・・っ。」
警察の男「ごめんなさいじゃねェよ!親の命令も聞かずに、
勝手に遊ぼうなど、許しはせん!!
ドッゲノク!お仕置きじゃ!!」
ドッゲノクたち「ワンワンワンワンワンワンワン!!!!」
ドッゲノクたちが一斉に吠え始め、子供たちが恐怖で泣き出す。
子供たち「う、うわあああぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
とある民家の中、一人の青年が複数のドッゲノクに囲まれる。
青年「ひいいいぃぃぃぃ!!な、何だよ!?
俺が何をしたってんだ!!?」
ドッゲノクA「お前は仕事がクビになって以来、
無職になっているようだな?」
ドッゲノクB「その無職生活が10年間続いているようではないか?
そんな凄いクズがこの街に居て良いかしら?いや、ないね!!」
青年「うわわわわわ!!
こ、こんな時に父さんと母さんがいれば・・・!」
ドッゲノクA「親が今、仕事で帰れないのはわかるが、
貴様は間もなく、もう帰れなくなる!この世へなァ!!」
街の道路で一人の警察と1匹のドッゲノクが歩いていた。しかし、
後方の電柱に隠れた不良少女たちがいて、
その一人がお菓子の箱をドッゲノクに投げつけた。
ドッゲノク「キャイ!?」
警察の男「っ!?どうした!?」
不良少女A「おっしゃ!!」
不良少女B「今まで虐げた罰だぜ!!」
不良少女たちはこっそりと逃げ出した。
不良少女C「ひひひ・・・!次はどんな悪戯をしてやろう・・・。」
遠くへと逃げる不良少女たちの前に、さっきの警察とドッゲノク。
さらに、2匹の新しいドッゲノクが現れた。
ドッゲノク「お前らかァ。俺に物を投げたのわ?」
不良少女たち「ひいいいぃぃぃぃ!!?」
警察の男「俺らに逆らったらどうなるか、わかってるよねェ?」
不良少女A「お、お前らが好き放題で人をいじめてっだろ!?
私たちはその被害者共の仇を討つために・・・!!」
警察の男「うるせェ!!ドッゲノク共!!ゆけぃ!!!」
ドッゲノクたち「ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!!!」
不良少女「ゆぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ある民家では、複数のドッゲノクたちが、
その家にある食物を全て食い荒らしていた。
女性「やめてええぇぇぇ!!
もうそれしか食事が残ってないのォ!!」
赤子「おぎゃああぁぁぁぁ!!びえええぇぇぇぇん!!」
ドッゲノクA「お前ら、夫が死んで、
仕事を失った貧乏だろう!?そんないらない家族が、
こんな贅沢な食料を持ってるなど、もったいねェぜ!!」
ドッゲノクB「お前ら、クズには、
居場所も食べる物もないんじゃ!!ボケ!!」
別の民家では、1匹のドッゲノクがパソコンを壊していた。
眼鏡の男「あああぁぁぁ・・・!!僕のパソコンが・・・!
ネットでしか僕の居場所はなかったのにィ!!?」
ドッゲノク「ぐふふふ・・・・!
これでお前の幸せは完全に消えたぜ。」
警察の男「後はお前を牢屋へ送るのみ。何もない牢屋へなァ!!」
公園では、複数の子供たちが一人の男の子に、
何かの汚物を持ちながら近づく。
子供A「食えよォ。」
子供B「ほら、お前の好きな物だぞ?」
男の子「や、やめろよ!!僕はそんな物は好きじゃない!!!」
怯える男の子やさらに追い詰めるいじめっこたちを見ているのは、
一人の警察と1匹のドッゲノクであった。
警察の男「クククク・・・。
やはり、子供と言うのはこうでなくちゃ。
いじめは基本中の基本だからな。
俺はいじめられた事はないけど。」
ドッゲノク「弱肉強食。まさに、この世の美学よ。」
バンジョーとカズーイ、ボトルズ。とツースが、街中を歩いていた。
ボトルズは今でもツースを着ていた。
いや、ツースがボトルズを着せているのだ。
カズーイ「・・・どうして、
あんたと一緒に行動しなきゃならんのよ??」
ツース「ふっ。俺はエルメェス様からお前らの見張りを任されてよ。
お前らデスブラザーはとっても卑怯な存在。
いつ、裏切るかわからん。
よって、この土竜と言う人質を使う。」
ボトルズの手にはナイフがある。ツースが持たせたのだ。
そのナイフがボトルズの首に近づける。
ボトルズ「ひ・・・・っ!?」
ツース「タルトとテナンは部下を複数連れて、
別の地点で行動している。
お前らはこの地点で、敵を狩り、必要な物を多く集めろ。」
バンジョー「金を払わず、強引に盗めって事かぃ?」
ツース「その通りだよ。」
ボトルズ「バンジョー・・・。カズーイ・・・。」
バンジョー「ボトルズ・・・・。」
カズーイ「それにしても、見かけによらず酷そうな街ね・・・。」
カズーイは辺りを見回す。そこに、元気ではなく笑わずに、
むしろ悲しみに暗くなったり、
ストレスや怒りでヒスっている人が多かった。
ツース「この辺りは警察やドッゲノクが多いからな・・・。」
バンジョー「そいつらが、
この人たちを脅かしているのか・・・。っ!?」
警察の男「おらァ!!こっち来い!!!」
女の子「いやああぁぁぁ!!放してえええぇぇぇぇ!!?」
バンジョーたちは複数の警察とドッゲノクたちに女の子が無理やり、
連行されているところを見た。
ドッゲノク「ワンワンワンワン!!このガキは、
親に頼まれた御使いで買ったケーキを落とし、
あまつさえ、親に怒られて追い出された!!」
女の子「違うもん!!私をいじめている人たちが、
私にちょっかいをかけて、落としたもん!!
私は何も悪い事してないもん!!
ちゃんとケーキを持って、
お母さんにあげるつもりだったの!!!」
ドッゲノク「うるせェ!!そこのガキ共!!もし、
親の命令を守れなかった奴は、
このガキのように刑務所へ行ってもらう!!」
それを聞いた子供たちはそれぞれ、怯えたり泣いたりしていた。
警察の男「どんな理由があろうと、
お前は親に捨てられたんだよ!!
必要とされねェ奴はこの街にはいらん!!!」
女の子「うえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」
バンジョー「く・・・・っ!!」
カズーイ「小さな女の子にこんな酷い事を・・・!」
ボトルズ「許せない・・・・!」
バンジョーたちは警察たちのやる事に怒りに震える。しかし、
ツースの方がさらに怒りに満ちた震えをしていた。
ツース「熊!!!鳥!!!何をしている!!!!
早く、このクソ警察共をぶっ殺すんだァ!!!!!」
ツースが物凄い怒声でバンジョーとカズーイに命令する。
カズーイ「言われなくても!!」
バンジョーが走りだし、警察やドッゲノクたちの方へ。
バンジョー「はあああぁぁぁぁぁ!!!!」
バンジョーは女の子の手を握っている警察の男を殴り飛ばす。
警察の男「ぐわあああああぁぁぁぁぁぁ!!!?」
警察A「先輩!!?」
バンジョー「さァ!今のうちに逃げたまえ!!」
女の子「ありがとう。熊さん。」
女の子は喜びながら、逃げて行った。
警察B「何だァ!?てめェら!!
ドッゲノク!!やっちまえ!!!」
ドッゲノクたち「ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!!!」
ドッゲノクたちがバンジョーとカズーイに迫る。
バンジョー「っ!!カズーイ!!!」
カズーイ「キキツキアタック!!!!」
カズーイはキキツキアタックで、複数のドッゲノクを突き飛ばす。
ドッゲノクたち「キャイイイィィィィィン!!??」
その複数が倒れるが、すぐに立ち上がってしまう。
ドッゲノクA「グルルルルル・・・!その程度では倒せぬぞォ!」
ドッゲノクB「俺らは世界で一番強い犬だからなァ!?」
バンジョー「ち・・・っ!やはり強いな・・・。でも!!」
ドッゲノク「でも・・・どうしたあああぁぁぁぁ!!?」
1匹のドッゲノクがバンジョーに迫る。そして。
バンジョー「ツメツメパンチ!!!」
バンジョーはツメツメパンチでドッゲノクを殴り続ける。
ドッゲノク「キャキッ!!?」
バンジョー「おりゃああぁぁぁぁ!!!せええぇぇぇい!!!」
バンジョーはそのドッゲノクをハイキックで蹴り上げ、
ジャンプからの空中キックで、そのドッゲノクを蹴り飛ばす。
ドッゲノク「キャイイイイィィィィィン!!!」
別のドッゲノク「ワアアアァァァァァァァン!!!」
別のドッゲノクが後ろから跳びかかる。カズーイに急接近した瞬間。
カズーイ「・・・・・ふん!!!」
カズーイが別のドッゲノクの喉元を嘴で深く刺した。
別のドッゲノク「ギャピ・・・・・・ッ!!」
別のドッゲノクも倒れた。
バンジョー「うおりゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
バンジョーは力いっぱいのパンチで、
また別のドッゲノクを殴り飛ばす。
そのドッゲノクも倒されてしまう。
つづく
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