グランティのメンバーである男『やめろォ!!
そいつらは関係ねェよ!!!』
警察の男A『は?あるに決まってるだろが。
こいつら、お前の家族だろ?』
警察の男B『この馬鹿二人も、
お前と同じ悪さしてるんだとうよ!!』
母親『いやぁ!!あなたァ!!お願い!!
子供だけでも手を出さないで!!!』
男の子『お母さん!!お父さん!!』
警察の男A『るっせェ!!お前らがグランティの家族である時点で、
そこで人生は終わってるんだよ!!おらァ!!』
男の子『きゃぁ!!?』
グランティのメンバーの男『む、息子よおおぉぉぉ!!!』
タルト「このグランティの男の母子は、
父がグランティである事を知らなかった。けど、
警察に真実を教えられて、今のように拷問されて死んだ。」
クリグリ「そ、そのお母さんと男の子は・・・・。
ぐ、グランティだったの?」
クリグミが恐れながら泣きそうに聞く。
テナン「いや。母親はいわゆる主婦で、男の子は普通の学生だった。
グランティと一切関係ない。なのに、警察は、
その親子を勝手にグランティと決め付け、
無理やりいじめたんだ・・・!」
ツインテールの少女「私のじいちゃんとばあちゃんは、
クラッシャーに入っておらず、村で静かに暮らしていたわ。なのに、
政府の奴らは、その関係のなく、罪も背負ってない二人を、
無理やり犯罪者と押し付けて、拷問して殺しやがったんだ!!」
人間の少女はそう言って、ジュースの空き缶を壁に強く投げつけた。
ツース「政府の連中とはこう言う奴らばっかりなのさ。
世間にはあまり知らされてないけどね。奴らは、
権力を利用して、好き放題やりたい放題やっているのだ!」
エルメェス「わかったでしょ?この街は政府に支配されている。
そこに、本当に笑っていられる人は少ないのよ。
さらに、ドッゲノクと言う犬が現れて、支配力がさらに高まったの。」
カズーイ「ドッゲノクって、あの厄介な犬の事ね。」
エルメェス「ええ。ドッゲノクは、
鼻の匂いで善悪を決めると言われている。
けど、その匂いでは、どんな罪も理解できる。この映像がその例えよ。」
スクリーンで新たな映像に変わる。そこには、
中学生くらいの少年が複数のドッゲノクに囲まれている様子であった。
中学生の少年『な、何だよ!?お前ら!!俺に何の用!?』
ドッゲノクA『お前・・・。学校をサボったろ?』
ドッゲノクB『いじめられる事に耐えられなくて、
逃げ出したそうだな。』
中学生の少年『な・・・・っ!?』
警察の男『いじめが怖くて学校から逃げるとか、
卑怯者で下衆のやる事だ。
ドッゲノク!このクソガキをいじめてやれ。』
2匹のドッゲノク『ワンワンワンワンワンワン!!!!』
中学生の少年『ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
ボトルズ「体のほとんどを噛みちぎっている・・・・!?
いじめ以上に残酷な事をやってるじゃないか!!」
ボトルズはドッゲノクの恐ろしい行為を怒る。
ツース「な?奴らはいじめっ子以上に陰険で鬼畜な奴らなのさ。」
エルメェス「私たちクラッシャーはその鬼畜な奴らから、
社会から追放された子供たちを守っているの。私たちは、
グランティはもちろん、政府の悪しき者たちと戦っている。
この街に本当の幸せを与えるために・・・。」
バンジョー「そうだったんですか・・・。」
カズーイ「そうね。それでも、
あんたたちが下衆である事に代わりないけどね。」
エルメェス「そうね・・・。確かに、あなたたちの友達である、
眼鏡土竜さんを人質に取ったからね。
けど、あの下衆共に対抗できるのは、
さらなる下衆になる覚悟を持たなきゃいけないの。
残念ながら、
正々堂々と戦うつもりはナッシングよ。」
タルト「・・・と言うワケだ。
以上は我々がお前たちに見せたかったものだ。
これで理解したろ?政府の醜さを。
そして、俺らに協力する気になったろ?」
カズーイ「眼鏡君が人質になってる時点で、
協力せざを得ないじゃない。」
エルメェス「・・・・と言うワケで。明日の朝より、
あなたたち熊と鳥には、私たちと共に、
警察共とグランティの悪党たちを狩る事にしてもらうわ。
そして、資料と呼べる物も奪い続けなさい。異論はないわね。」
バンジョー「ボトルズを助けたいから、異論などありません。
それに、グランティの奴らは確実に倒したいと思います。」
タヤマ「良き心がけだ。我らと共に、
この街の平和を取り戻そうではないか。
この街を支配する政府の者たちを葬り去るのだ・・・!」
バンジョー「・・・そうするよ。
警察の人たちにも反省してもらわないと。」
夜の街で、複数の警察やドッゲノクたちが歩いている。
どうやら、ユミたちを探しているそうだ。そのユミたちは、
ビルの隙間に隠れながら、ドッゲノクたちの動きを見ていた。
ユミ「ドッゲノクは鼻の匂いで、
隠れた敵の居場所を突き止める事も可能よ。
急いで、ここから出て、新しい隠れ場所を見つけないと。」
フラエ「例え、見つかっても。
俺らブレンティの敵じゃねェけどな・・・。」
ガンズ「しかし、あまり見つかっては、敵の警戒は強まるばかりだ。
できるだけ発見されずに逃げ続けるんだ。」
ミル「その分、ガムロさんの元へ辿り着くのに、
時間がかかるけどね・・・。」
ユミ「・・・・行くわよ。皆。」
この街にとあるビルがあった。そのビルのとある部屋には、
多くのグラントリングとキッカがいた。そう。ここは、
キッカが率いる第45工作隊の基地であったのだ。
そのキッカの前に、
巨大な眼の付いたつけものと鎌を持った大きなカミキリムシがいた。
キッカ「・・・・で、状況はどうなっているんだぃ?
ダイツケ。ミキリ。」
つけものはダイツケ、カミキリムシはミキリであった。
ダイツケ「この街に、熊と鳥らしい連中が現れたで。キッカ。」
キッカ「熊と鳥・・・。もしや、デスブラザーだな?」
ミキリ「その確率は高いな。そのデスブラザーは、
この街で強盗を行っていたらしい。」
キッカ「強盗か。いかにも、
この世界を滅ぼす者がやりそうな事だ。」
ダイツケ「どうするんねん?
デスブラザーを探して、やっつけるん?」
キッカ「そうだな。いずれ、グランチルダ様から、
あの熊と鳥を削除しろと命令されたからね。」
ミキリ「では、あの例の作戦で奴らを倒す・・・と言う事だな?」
キッカ「そうだ。デスブラザー、クラッシャー、
そして、政府の連中をまるごと倒せるのは、あの作戦だけだ。
諸君!明日より実行を行う。それまでに、
邪魔をするクラッシャーや政府の連中を倒しておくのだ!!」
グラントリングたち「ははっ!!!」
キッカ「ククク・・・!作戦の時が待ち遠しいよ・・・。」
ダイツケ「せやなァ。キッカ。」
ミキリ「久しぶりに大勢を殺したいぜ。」
そして、次の日となった。本来なら、
このお正月を楽しむように遊ぶ子供たちは多くいるだろう。
しかし、何故かその嬉しそうな子供たちが少ない。
とある場所で、3人以上の子供たちが、
複数のドッゲノクと警察に囲まれていた。
つづく
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