テル「それは何だ!?」
ボギー「あのペンギンの目的は、この聖なる山の支配にある。
そのために、この山の中心にある巨大な雪だるまを、
攻略しようとしているんだ。多分、あいつは、
その雪だるまの方へ向かったのかも知れない・・・。」
カズーイ「そうと決まれば、話が早いわ!
その雪だるまのところへ急ぎましょ!!」
バンジョー「でも、その前にボギーさんを帰さなきゃ・・・。
皆は先に、巨大な雪だるまのところに行ってくれ!
僕とカズーイはボギーさんを家まで送って行くよ。」
ボトルズ「バンジョーたちが行くなら、僕も行きます!」
プルレス「僕はクラッシャーの皆と共に、
インフェロンを追うよ!」
フラエ「お前のようなチビじゃ何の役にも立たねェけどね。」
プルレス「あ。確かに・・・・。」
アシナガ「そう暗がんなよ!
俺たちでミルちゃんたちをサポートしてやろうぜ!?」
カズーイ「ボギーを送ったら、必ず即座に向かうわ!!」
バンジョー「それでは、行こう。ボギーさん。」
ボギー「うむ。すまんな・・・。」
こうして、バンジョーたちはプレゼント工場から出て、
二手に分かれた。
一つはバンジョーとカズーイ、ボトルズとボギー。
もう一つはマンボ、プルレス、アシナガ、
クラッシャーの皆さんであった。
この聖なる山に聳える巨大な雪だるまの前に、
チェリアと多くの兵士たちがいた。そこから、
複数の兵士たちが雪だるまの方へと接近していた。
チェリア「思ったより大きい雪だるまさんね・・・。」
兵士「チェリア軍曹。本当のこの雪だるまの中に、
多くのジグソーが隠されているのでしょうか?」
チェリア「レーダーで確認した通り、ジグソー反応が、
この雪だるまから多くあるわ。間違いないわよ。
この山の住人たちには悪いけど、この雪だるまの中を、
掘っちゃいましょ。その中からジグソーを取らなきゃ。」
兵士「そうですね。そのためにもドリル兵士が、
雪だるまの中を掘る作業に励んでいますから。」
そう。複数の兵士たちがドリルを持ち、
それぞれ巨大な雪だるまを登って、
その一部をドリルで掘っていたのだ。
チェリア「この雪だるまは今日で傷物になるけど、
仕方がないわよね。これも正義のためだから・・・。」
謎の声「人類とサンタクロースの絆を断ち切る。そうだな。
それも良い正義かも知れんなァ。」
チェリア「っ!?誰だ・・・・っ!!?」
チェリアは後ろの方へ向く。
そこに、デスブラザーとヘルシスターがいた。
デスブラザー「ぐふふふふふふ・・・・!!」
チェリア「お、お前わ・・・・!?」
3匹の白熊の家では、ユミとミクスが相変わらず、
ソギー、モギー、グロッギーの子守をしていた。
モギー「はぁ・・・。いつになったら、
パパは帰って来るんだろ。」
ソギー「もうクリスマスの日になっちゃったのに・・・。」
グロッギー「僕・・・。まだプレゼント貰ってないのに・・・。」
ミクス「心配しないで。
ボギーさんもグロッギー君のプレゼントも、
必ず熊さんたちが何とかしてくれるから。」
ソギー「でも、この山では大変な事が起こってるんでしょ?」
モギー「そうだよ。グランティとかクラッシャーとか、
政府の軍隊とか出たんでしょ?皆、仲が悪いし、
醜い戦争を始めているに決まってる・・・・。」
グロッギー「もし、パパがその戦争によって死んだら、
どうしよう・・・?僕らは・・・もう・・・・っ!」
そして、グロッギー、モギー、ソギーは泣きそうになる。
ユミ「そ、そんな事はないわ!あなたたちのパパは、
絶対に死なないわ!だって、
バンジョーたちが助けてくれるもの!!」
ミクス「そ、そうだよ!ボギーさんは絶対に死なないから。」
ユミとミクスは焦って笑顔を作り、3匹の白熊の子供を励ます。」
モギー「でも・・・。でも・・・!」
その時、バンジョーとカズーイが入って来た。
バンジョー「やぁ。最後のプレゼントを届けに来たよ!」
ミクス「熊さん!鳥さん!」
ユミ「調度良いわ!
グロッギー君に最後のプレゼントを・・・!」
バンジョー「うん。グロッギー!」
グロッギー「うぅ・・・。な、何だぃ?」
バンジョー「はい!プレゼントだよ!」
バンジョーは最後のプレゼントをグロッギーにあげた。
グロッギー「わーお!熊さん、ありがとう!」
ソギー「おお!ついにグロッギーも、
プレゼントをゲットしたわね!!」
モギー「やったああぁぁぁぁ!!これで僕ら皆、
プレゼントが貰えたよ!!お礼にこれをあげるよ!!」
モギーはそう言うと、
どこからともなくジグソーを取りだし、バンジョーに与える。
カズーイ「おお!ジグソーだわ!!」
バンジョー「ありがとう。大切に貰っておくよ!」
こうして、バンジョーは50個目のジグソーを手に入れた。
さらに、ボトルズやボギーも入って来た。
ボトルズ「さァ。どうぞ。」
ボギー「うむ・・・。」
ソギー「あ!パパだ!!」
グロッギー「ほんとだ!!帰って来たんだね!!」
ボギー「ああ・・・。ただいま。子供たちよ。」
ボギーはモギーたちに向かって、満面の笑顔を見せる。
モギーたち「パパあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
モギーたちは一斉にボギーに抱き着いた。
モギーたち「お帰りなさあああぁぁぁぁぁい!!!!!」
モギーはそう言って泣き出した。
ボギーが帰った事に余程嬉しかったのだ。
ボギー「すまなかったな・・・。心配をかけて・・・。」
ボギーも涙を流して、微笑んだ。
ユミ「良かったわね・・・。本当に。」
ミクス「そうですね・・・・。」
ユミとミクスはボギーたちを見て、
少し切なそうな感じで微笑んだ。
つづく
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