そして、ソリックは急に後方へバックした。だが、
バンジョーとカズーイは、
ボギーを追い抜く事を専念しているので、
全く気付いていない。ソリックはマンボたちに近づく。
テル「何だ?このソリ野郎。スピードが落ちたのか?」
マンボ「いや・・・!奴、攻撃してくる!!」
ソリック「ふっ。ぬああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
その時、ソリックは勢い良くマンボたちに迫る。
素早く跳び出し、自身を回転させて、
ソリでフラエとガンズとマンボを斬る。
フラエ、ガンズ、マンボ「ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
3人はソリックを攻撃により、
それぞれ自身のソリから落ちてしまう。
ミル「3人とも!!!」
テル「貴様・・・・!何を!?」
ソリック「ククク・・・・!おらあああぁぁぁぁ!!!」
ソリックはテルやミルに迫る。
テルとミルはジャンプで、避ける。
その代わりに、ソリから降りてしまう事になるが。
テルとミル「とおおおおぉぉぉぉぉぉう!!!!」
だが、ソリックの狙いは別にあった。
それは、別の参加者たちであった。
参加者たち「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!??」
ソリック「わははははははははははははははは!!!!!」
複数の参加者がソリックのソリに斬られて、倒れる。
ペンギン「た、助けてくれえええぇぇぇぇ!!!」
セイウチ「うわああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
生き残った参加者たちは突然の出来事に恐怖を感じ、
ソリから降りて逃げ去った。
フラエ「ぐ・・・っ!?てめえぇぇぇ・・・!!
このソリレースで一位になるんじゃなかったのかよ!?」
ガンズ「グランティの使命より、
このレースの方を楽しむんじゃなかったのか!!?」
ソリック「バーカ!!んなもん忘れちまったよ。俺はよ、
グランティのためなら、どんな嘘もつけちゃうんだぜ?
確かにソリレースは楽しみてェ。けどな、それよりも、
グランティの使命の方が100倍大事だって事よォ!!」
ミル「やはり、グランティは鬼畜ね・・・!!」
テル「許さん・・・・!!ぶっ殺してやる!!」
テルとミルは走り、ソリックに迫る。
テルとミル「はあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
テルとミルは同時に殴りかかるが、
ソリックはジャンプで避けた。
ソリック「ふん!!とりゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そして、着地したソリックは急に素早く接近して、
テルとミルを斬る。
テル「ぐっ!!?」 ミル「きゃっ!?」
ガンズ「テル!ミル!マンボ!!
魔法で奴らを援護しろ!!」
マンボ「く・・・っ!!今、使えない。右腕、怪我した・・・!」
マンボは右手で魔法のステッキを持っている。だが、
ソリックによって右腕を斬られて、今は使えないそうだ。
テル「く・・・っ!おらああああぁぁぁぁ!!!」
テルは光の拳でソリックを打撃する。
ソリック「ぐええええぇぇぇぇ!!?野郎・・・!!」
だが、ソリックはこれに耐えて、反撃としてテルを斬る。
テル「ぬお!?」 だが、テルはこれを避ける。
ミル「はああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
さらにミルは光のドームをソリックに包み込んだ。
ソリック「が・・・・・っ!!?」
ソリックは大ダメージを受ける。
だが、これでくたばる敵ではない。
ソリック「ぬうぅぅぅ・・・!!調子に乗りやがってェ!!」
ソリックミルに斬りかかるが、ミルはキックでソリックを打撃。
ソリック「ぬお!!?」
さらにテルもチョップでソリックを攻撃した。
テル「でや!!!」 ソリック「ぐえ!?」
ソリックは倒れた。テルとミルは囲むように近づく。
ミル「弱いわね。完全な状態になるまでもないね。」
テル「さて。そろそろ終わらせてやろうか・・・。」
フラエ「ち・・・・っ!何か、俺らより強ェって感じだぜ・・・。」
ガンズ「あのソリは特命隊ではない。
奴らより弱いのは、あたり前かも知れん。」
その時、ソリックの目が一瞬だけ光った。そして、
ソリックは急に自身を回転させる。それにより、
ソリックの周りの雪が激しく散り、
その雪がテルとミルをひるませる。
テル「ぬあ!?」 ミル「きゃ!?」
ソリック「うらああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そして、ソリックはテルとミルを思い切り斬る。
テルとミル「ぐあああああぁぁぁぁぁぁ!!!?」
テルとミルはソリックから離れたところで倒れる。
ソリック「なめんじゃねェぞ!!この俺様が、
あの程度でくたばっかよォ!!!」
ソリックは一回、地面を踏む。
そして、物凄いスピードで移動を始めた。
テルとミルは立ち上がり、迎撃を始める。
テルとミル「ストレンジ・・・・・!!」
ソリック「遅ェんだよ!!!」
ソリックの突進が、テルとミルに決まった。
テルとミル「うああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???」
テルとミルの攻撃より、
ソリックの攻撃の方がとても速いそうだ。
フラエ「んなろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
フラエは筋肉を2倍に強化して立ち上がる。
ガンズ「おお!!フラエ・・・・!」
フラエはテルとミルを襲うソリックに迫る。
ソリック「くははははははは・・・・!!ぎゃ!?」
フラエ「らあああぁぁぁぁ!!!」
フラエは素早くソリックを殴り飛ばした。
テルとミル「ふ、フラエ・・・・!!」
フラエ「俺も混ぜてもらうぜ・・・!うおおぉぉぉ!!!」
フラエは倒れたソリックに迫る。だが。
ソリック「くっ!!はああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ソリックはジャンプして、そのままフラエを斬る。
フラエ「ぐっ!!とああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
フラエはキックでソリックに反撃。
ソリック「ぐふうぅぅぅ・・・・!!」
ソリックは何とか地面に着地。だが、フラエは容赦なく迫る。
フラエ「はあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
その時、ソリックは後方へ素早くバックする。
フラエ「何!?」
ソリック「けけっ!!たああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ソリックは物凄いスピードでフラエに突進する。
フラエ「ぐああぁぁぁ・・・・っ!!?」
フラエは攻撃を受けるが、何とか耐えてパンチで反撃する。
フラエ「うおりゃあああぁぁぁぁ!!!」
ソリック「ふっ!!」
だが、ソリックは右の方へ素早く移動して避ける。
フラエ「な・・・・っ!?」
ガンズ「は、速い・・・・!!!」
ソリックはフラエの周りを素早く走っている。
フラエ「クソが!!ちょこまかしやがってェ・・・!!」
マンボ「ソリック、スピード、とても速かった・・・!
自身の能力を生かせなかったのは、
前回の集団戦のせい・・・!」
ソリック「くくくくく・・・!!そりゃあああぁぁぁ!!!」
ソリックはフラエの背中に突進する。
フラエ「ぐほあああぁぁぁぁ・・・・!!?」
ガンズ「ふ、フラエ!!!」
フラエ「うらああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
フラエはソリックを殴る。だが、ソリックはこれに耐えた。
ソリック「ぐおおおぉぉぉっ!!
ちっ!!しゃああああぁぁぁぁぁ!!!!」
ソリックは素早くソリを振るい、
フラエの身体のほとんどを斬る。
フラエ「ぐわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
フラエは倒れてしまう。
ミル「フラエ!!!!!」
テル「くそ!!ブレンティの奴でも歯が立たないのか!?」
ソリック「ククク・・・!わかるんだぜェ。フランケンの小僧。
てめーわ最初の俺様の斬撃で十分に痛いハズだ。
その痛みで戦うなんて、
無茶しすぎじゃねェのか?あぁ!?」
ソリックはそう言って、フラエをまたも斬る。
フラエ「ぎゃっ!!?」
ソリック「けけけけけ・・・・!!さて、と。そろそろ、
お前らの首を取り、この大会をめちゃくちゃにするかね。」
テル「そんな事・・・!させるかよ!!」
ミル「あんたなんか・・・!私たちが倒してあげるわ!!」
ソリック「あーん?普通の人間が何を言ってやがる?
グランティ第12番特殊部隊の中級兵士なんだぜ?
その俺様に人間なんかが勝てるワケねェだろ??」
テル「グランティ第12番特殊部隊か。大した事ァねーな。」
ミル「そんな奴らも、私たちの完全な力では、
まず勝てないでしょうね!!」
そして、テルとミルはローブを激しく脱ぐ。
完全なパワーを持つようになる。
ソリック「っ!?な、何だ!?この力わ・・・!!」
一方、会場ではカズサたちが、
バンジョーたちの心配をしていた。
アシナガ「あいつら・・・。本当に大丈夫なのか?
何か遅いって感じで、心配しそうだぜ・・・・。」
クリグミ「お姉ちゃん。熊さんたち、大丈夫?」
カズサ「うん・・・。本来なら、
テレビ中継などがあったんだけど、
グランティやら政府やらが活動しているせいで、
それができないかも知れないわね・・・。今回の大会。
準備がうまくできなかったのかしら・・・?」
プルレス「そうですか・・・。
誰が勝つか予想するしかないね。
・・・・ん?どうしたんですか?ボトルズさん。
地図に何かありましたか?」
ボトルズ「ええ。この地図の中央の事ですが・・・。」
ボトルズは地図の中央をプルレスに見せる。
プルレス「ん?白い丸の上に黒い丸がありますね。
一体、何なんだだろ?」
カズサ「それは、巨大雪だるまね。
この山の中央に聳えている。
白熊の村からも少しだけ見えているわ。」
ボトルズ「っ!?もしかして、僕らが最初に見た、
巨大な雪だるまの事だったか・・・!!」
アシナガ「だとすりゃ、100メートル以上はあるな!?」
カズサ「そして、雪だるまが大きいだけじゃないわ。」
ボトルズ「え・・・?」
プルレス「どう言う事ですか?」
カズサ「あの雪だるまは、
サンタクロースを歓迎するために造れたの。
その雪だるまのサンタクロースが聖なる魔法をかけた。」
アシナガ「魔法をかけた!?雪だるまに!!?」
カズサ「ええ・・・。」
ボトルズ「それで、どうなったのですか・・・?」
カズサ「・・・永続で存在できるようになり、
中には複数のジグソーも入っている。でも、
私にとってはそれだけではない気がするの・・・。
それは、私にもわからない・・・・・。」
プルレス「・・・・そうですか。あの巨大な雪だるまに、
そんな謎が秘めていたなんて。もし、
グランティに政府にクラッシャー・・・・。そして、
デスブラザーがその雪だるまを狙ったら、
一体どうなるんだろう・・・?」
カズサたちの会話を、
遠くからベールで身を隠している者が聞き取っていた。
その者は一体、何者なのだろう。
その頃、バンジョーはボギーと競争を続けていた。
つづく
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