その窓から、親と一緒に起きている子供がいた。
スーロク星人「起きている子供がいるか・・・っ!くそぅ!!
子供が起きて、親も一緒にいては、どうもやりにくい。
別の子供に渡しておくか・・・・っ!」
スーロク星人は別の子供にプレゼントを渡そうと移動した。
サタングロンは冷凍ガスで氷漬けにしたビルを叩き壊している。
サタングロン「クワアアアァァァァオゥピイイイィィィィヨン」
バルワンダー1号がレーザーバルカンを連射しているが、全然通じない。
上川「畜生・・・!!1機だけじゃ駄目だ!!・・・あっ!!」
その時、上川はバルワンダー2号が飛んでくるところを見て、驚く。
2号には叶野と日下部が操縦していた。
上川「2号が援護に来てくれた!!これで勝てる!!!」
日下部「まるで、トナカイみたいな魔獣ね・・・!」
叶野「星人もクリスマスを楽しんでいるのか!?ふざけた奴だ!!」
2号はレーザーバルカンでサタングロンを攻撃。だが、通用しない。
サタングロン「クワアアアァァァァオゥピイイイイイィィィィヨン」
サタングロンは両目からの光線で2号を襲う。だが、避けられる。
1号と2号はレーザーバルカンを一斉に連射して、総攻撃する。
サタングロン「ピイイイイイィィィィィヨン」
魔獣は攻撃を受けすぎたか、痛みを少しだけ感じる。その時。
サタングロンの口から白い光線を発射した。その光線を浴びてしまう1号。
すると、バルワンダー1号の機体が凍り始めた。
上川「さむううぅぅぅっ!!き、機体が凍っているのか!?
し、システムもエンジンも故障していく!!早く脱出しないと!!」
寒がる上川は急いで1号から脱出した。1号は墜落してしまった。
叶野「口からの光線を狙ったものを凍らせる技か・・・。」
日下部「感心してないで、攻撃しましょうよ!?」
叶野「そうだな!!火薬弾!!発射!!!」
バルワンダー2号は火薬弾を連射して、サタングロンを攻撃。
サタングロン「クワアアアァァァァァオゥピイイイイィィィヨン」
サタングロンは怒って、口から冷凍光線を出すが、避けられる。
2号はまたもレーザーバルカンを連射するが、
ダメージを与えるだけで倒せない。
サタングロンとBARが戦っている間に、スーロク星人は、
次々と眠っている子供たちにプレゼントを与え続けていた。
すると、ある民家の部屋で、一人の男の子が起きる。
男の子「ふわああぁぁぁ~あ。・・・ん?ああっ!!」
男の子は近くにプレゼントが置いてある事に気づき、喜ぶ。
男の子「プレゼントだ!!わああぁぁぁい!!
サンタさんが来てくれたんだ!!
サンタさんからもらったプレゼントだ!さっそく開けよっと!!」
男の子はプレゼントを開ける。すると。その中から、
紫色のガスが大いに出てきて、男の子がそのガスに包まれて苦しむ。
男の子「う”えええええぇぇぇぇぇぇぇ・・・・!!!」
男の子は苦しみ、倒れる。だが、この部屋だけではない。
他の部屋にもガスが充満し、和室にいた父親と母親も苦しんで倒れた。
ガスは民家だけに満ちていて、外には決して漏れなかった。
そう。スーロク星人からのプレゼントは毒ガスであった。
その毒ガスの出るプレゼントは全て星人が渡した子供の家にあり、
今、起きた子供たちがそれぞれ、
そのプレゼントを開けてしまう。それにより、
多くの家族が毒ガスに襲われてしまう。
それが、スーロク星人の狙いだった。
星人はサンタのフリして、大量殺人を行おうとしていたのだ。
スペシャルコンサートの会場では、
また一人の歌手の歌が始まろうとした。
男性アナウンサー『さァ!次は、エントリーナンバー24番!!
フルムーンです!!今夜も切なき歌を歌ってくれるでしょう!!』
森下「次はフルムーンかァ。」
徳丸「ETERNAL・SNOWかな?冬だしね。」
野口「確か、この次はいよいよ小木曽雪菜さんらしいわよ。」
灰間「そっか。いよいよ・・・・。むっ!?」
その時、灰間のペンダントが輝き始める。
灰間「(何!?サンタに化けた星人が悪行を行っているだと!?
そりゃァ大変だ・・・!)悪ィけど、ちょっとコンビニに行ってくる。
急に、コーラを飲みたくなっちまってよ・・・。」
徳丸「あっ!僕もお願い!」 森下「私もォ!!」
野口「確か、飲み物はOKだったわね。私もお願い。」
灰間「・・・・・ああ。」
灰間は走って、ステージから出る。
廊下を走る灰間。だが、その前に小木曽雪菜が立っていた。
だが、今の雪菜は何故か泣いているように見える。
灰間「・・・っ!?お、小木曽雪菜さん!?ど、どうしたんですか!?」
灰間に話しかけられた雪菜は急に涙を拭くように、目を拭いた。
雪菜「・・・・っ!?あ、何だ。昼間の君か。来てくれたんだね。」
灰間「・・・何だか、泣いてるような感じがしたんですが・・・。」
雪菜「・・・・うん。ちょっと、昔の事を思い出してね・・・・。」
灰間「昔の事で悲しんでるんですか?」
雪菜「うん。ちょっと、大切な人の事で・・・ね。」
灰間「そうですか。俺も・・・・。」
その時、灰間のペンダントが光り出す。
灰間「いけねっ!!それじゃ、ちょっと用事で・・・。
すぐ、あんたの曲を聴きに、戻るからっ!!」
灰間は走って、雪菜から離れた。雪菜は切ない表情で呟く。
雪菜「・・・・春希君。あの人と一緒にうまくやってるかな・・・・?」
会場から出た灰間はすぐさま、ティアーズに変身する。
灰間「ティアーズ!!!!!」
等身大になっているティアーズは星人を探そうと夜空を飛ぶ。
ウルトラマンティアーズ「ショワッ!!!」
民家の屋根を歩くスーロク星人は、不気味に笑う。
スーロク星人「クックックックックック・・・・!!作戦はうまく行ってる。
このまま深夜になれば、皆は眠りにつく。子供たちだけではなく、
大人たちにも毒ガスをプレゼントしてやる・・・・・・!!!!」
ウルトラマンティアーズの声『そうはさせねーぜ?』
スーロク星人「何っ!?・・・・むっ!!き、貴様は!!」
スーロク星人は隣の民家の屋根に、
等身大のティアーズがいる事に驚く。
ウルトラマンティアーズ『お前の毒ガスのプレゼント。子供たちは、
欲しくねーと思うぜ?俺が全て、そのプレゼントを破壊してやる!!』
スーロク星人「けっ!!そうはさせんわ!!ウルトラマンティアーズ!!!
俺の本当の姿を見せてやる!!クエエエエエェェェェェェェ!!!!」
スーロク星人は赤い衣装を思い切り脱ぐ。
すると、星人は本当の姿となる。
サンタに似た衣装が青く、ヒゲが赤い。
肌が緑色で、黄色い三角帽子をしていた。
衣装の周りには複数のツウィンクリーズがあり、
異なる色でそれぞれ光っていた。
それが、スーロク星人の真の姿である。
スーロク星人「クエエエエエエエエェェェェェェェェ!!!!!!」
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!!」
ティアーズはアームシュートで攻撃する。だが、
スーロク星人はそれを避けて、右手から虹色の光線を発射する。
スーロク星人「クエエェェ!?クエエエエエエエェェェェェェェ!!!!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?アームシュート!!!」
ティアーズは避けて、再びアームシュートを発射する。だが、
スーロク星人もそれを避けて、再び虹色の光線を発射する。
二つの攻撃がぶつかり合い、消えて行く。その時。
スーロク星人「クエエエエエエェェェェェェェェェ!!!!!!!」
スーロク星人はジャンプした。彼の跳んだ跡に、
水色のキラキラとした光が、
出る。そして、ティアーズの隣に着地。すぐに格闘が始まる。
スーロク星人「クエエエエェェェェェ!!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!」
スーロク星人がいきなりティアーズを殴る。
だが、ティアーズは負けずに、
キックで反撃。続いてチョップで攻撃。だが、星人は耐えて、
ティアーズを蹴り上げる。そして、エルボーを打つ。
ウルトラマンティアーズ「ショワッチ!!!!」
スーロク星人「クエエエェェェ!!?」
ティアーズは星人の顔面にパンチする。そして、両者は互いを掴み、
民家の屋根から落ちて、道路に落ちる。
スーロク星人「クエエエエエェェェェェ!!!!」
星人は頭突きで攻撃する。だが、ティアーズはアッパーで反撃する。
ウルトラマンティアーズ「ショアアアアアァァァァァッ!!!!」
ティアーズはキックでスーロク星人を蹴り飛ばす。
スーロク星人「クエエエエエエエエェェェェェェェェ!!!!!!」
星人は倒れた。だが、敵はすぐに立ち上がり、空を飛びだした。
スーロク星人の飛んだ跡から、またもキラキラとした水色の光が。
ティアーズもその光に続くように空を飛ぶ。
サタングロンが暴れている街に、
スーロク星人とティアーズが飛んで来た。
すると、星人はキラキラとした光に包まれて、その光と共に、
街に着陸しながら巨大化していた。光が消えて、星人が大きくなった。
スーロク星人「クエエエエエエエエェェェェェェェ!!!!!!!」
そして、ティアーズも光と共に巨大化して、着陸した。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!」
スーロク星人「クエエエエエエエエェェェェェ!!!!!
サタングロン!!ティアーズを八つ裂きにしろ!!!」
星人の命令を受けたサタングロンはティアーズを襲おうと走る。
つづく
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