男B「だ、誰でぃ!!!」 男A「け、警察かっ!?」
男たちは今の声に恐怖を感じ、周囲を見回る。
謎の声「その大仏を今すぐ置いてゆけ!!!」
男たち「っ!!?」 男たちは右の方向を見る。そこから声がする。
その声の主は、明らかに怪人だった。その姿は、
豚なのか猿なのかわからない顔であり、全身の色がほぼ白であった。
右手に三叉槍を持っていて、何故か踊っているような動きをしていた。
何故、踊っているのかわからないが、とにかく恐ろしい感じがする。
男B「わ、わああああぁぁぁぁぁ!!!!さ、猿のお化け!!!!」
男Bはあまりの恐怖に仏像から手を放して、逃げ出してしまう。
それにより、仏像の下部が地面につき、男Aは、
持っていた仏像を重く感じて、膝をガクンと下げてしまう。
男A「うおおおぉぉぉっ!!?重ェ・・・っ!!」
男B「助けてええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ハヌマーン「逃げられると思うな!!たああぁぁぁぁ!!!」
ハヌマーンは高いジャンプした。そして、逃げる男Bの前に着地した。
男B「ひっ!!!」 男Bは目の前に怪人が出たので、驚いて止まる。
ハヌマーン「悪人め!!成敗してやるっ!!!おぁっ!!!」
ハヌマーンは三叉槍で、男Bを思い切り突き出して、地面に押し倒す。
男B「ぎゃぅ!!!」 男Bはハヌマーンの攻撃を受けて、血を吐く。
ハヌマーン「おら!!おら!!おら!!おら!!おら!!おら!!」
怪人は致命傷を受けた男Bに容赦なく三叉槍を突き刺し続ける。
男B「べっ!!・・・・わ。おぅ。・・・・。」
男Bは身体中をハヌマーンの凶器に刺され続けて、死んでしまう。
三叉槍が男Bに刺すたびに、彼から血が飛び散る。
ハヌマーン「仏様を大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!!!!」
ハヌマーンはそう言って、男Bを刺し続ける。
男A「あ・・・あわわわわわ!!うわああああぁぁぁぁぁ!!!!」
男Aは怪人の恐ろしい虐殺行為に恐れ、逃げていった。
ハヌマーン「むっ!!待てえええぇぇぇぇぇい!!!」
ハヌマーンは男Aを追おうと、ジャンプした。
コリスたちアメリカDGC隊員はアナンダのいる寺院へ戻った。
アナンダ「おお。アメリカDGCの皆様。何か手がかりは掴めましたかな?」
コリス「はい・・・!犯人の影がわかりました・・・っ!」
凄く走って疲れかけたコリスは親指を立てて、言う。
アナンダ「なんと!!もう犯人の正体が見えたと言うかね!!?」
アナンダはコリスが犯人の正体に気づいた事に驚く。
コリス「それは・・・この方かも知れないんです!!」
コリスはハヌマーンの仏像に指をさす。アナンダはこれにまた驚く。
アナンダ「なっ!ハ、ハヌマーンが!!?でも、ハヌマーンは我がタイの救世主。
その救世主が人殺しなど・・・・っ!!何か見間違えでもしたのかね!?」
ハヌマーンを称え続けたアナンダにとって、
今のコリスの言葉はとても信じられなかった。
コリス「僕もあのハヌマーンが人殺しをしたなんて、信じたくありません・・・・。」
モモ「なら、どうしてハヌマーンが犯人だと思うの?」
コリス「ハヌマーンは白い猿ですよね?そして、殺された人の証言では、
白い猿のような怪人に殺されたと。そして、タイDGCの人からは、
神の怒りが起こしたと言いました。確かに、この未知の事件は、
宇宙人や悪人が起こしてないなら、
まるで何らかで神が人を裁いたと思いませんか?」
コリスの言葉に一同はそれぞれ疑問と不安を抱く。
アナンダ「では、神が・・・。ハヌマーンが人を裁いたと・・・っ!!」
コリス「・・・・そうかも知れません・・・・。」
イチゴ「確かに、神は悪人を裁くとも言うしね・・・。」
シュドー「って事は、今回の敵は神ってワケか!?」
テブリッシュ「相手が神ならば、今まで戦った奴より強大かも知れない・・・。」
サキ「それも、昔はウルトラ兄弟と一緒にタイを守ってくれた神様・・・・。」
モモ「・・・・例え、敵が神様でもこの地球を汚す奴は倒さなきゃならない。
もし、あのハヌマーンが実在したなら、きっとコリスの予想が正しいかも!」
男Aの声「助けてくれええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
突然、男Aの悲鳴が聞こえて来て、隊員たちはアナンダはこれに驚く。
サキ「悲鳴だわ!!」 アナンダ「誰かに追われているのか!?」
モモ「もしかして・・・!行きましょ!!!」 隊員たち「了解!!!」
モモたちは寺院から出て、男Aのところへ走る。
そして、寺院の入り口付近で走りすぎてヘトヘトな男Aを見つけたモモたち。
サキ「大丈夫ですか!?」 モモとサキは男Aに駆け寄る。
モモ「誰に追われているの!?」 男A「し・・・白い猿!!白猿だよ!!!」
コリス「白猿!!?まさか・・・っ!!」 その時、ハヌマーンの笑い声が響く。
ハヌマーンの声「わっはっはっはっはっは!!!
あっはっはっはっはっはっ!!!!!」
コリスたち「っ!!!!!???」 コリスたちはそれを聞いて驚き、
笑ってるハヌマーンを探そうと、それぞれ辺りを警戒する。
アナンダ「こ・・・この声は・・・・やはり・・・!!」 男A「や、奴だ!!」
そして、コリスたちの近くに赤い光が横に並んで輝き、
そこから無数のハヌマーンが横に並んで、それぞれのポーズで立っていた。
アナンダ「ハ、ハヌマーン!!!!!!」 コリス「あれが・・・ハヌマーン・・・。」
アナンダはハヌマーンの姿を見て、驚愕する。モモたちも、
その奇妙な白猿の姿を見て、それぞれ驚いたり恐怖を感じたりする。
そして、無数だったハヌマーンが光と共に合体し、元々の一つに戻る。
ハヌマーン「逃げられると思うな!!愚か者め!!仏様を汚した貴様には、
死の制裁を与える!!!覚悟するが良いっ!!!」
ハヌマーンはそう言いながら踊っていた。シュドーはこれに呆れる。
シュドー「何だァ?喋りながら踊りやがって!変な神だぜ・・・。」
テブリッシュ「だが、油断ならないぞ!相手が神なだけに。」
テブリッシュは少し緊張していた。男Aはまた逃げ出す。
男A「う、うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ハヌマーン「貴様のような仏様を大事にしない奴は生かしておけん!!!
くらえ!!」
ハヌマーンは三叉槍から青白い光線を出した。逃げる男Aは光線を浴びてしまう。
男A「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
光線は男Aの全身を囲むように回り、彼の身体を白く輝かせた。光線が消え、
男Aはあっと言う間に骸骨になってしまった。それを見た一同はさらに恐怖する。
イチゴ「そんな!!!」 サキ「ひ、酷い・・・・っ!!」
アナンダ「そ・・・そんな。ハヌマーンが人を殺した・・・?
あのハヌマーンが連続殺人を起こした悪人なんて・・・・。」
アナンダはハヌマーンが人を殺した事に絶望してしまい、膝を地面につく。
ハヌマーン「連続殺人ではない!裁きである!!今、私が殺した男は、
仏様の像を自身の欲望のために利用しようとした!!
私はその男のような、この世の法律を、
無視した哀れな人間に対する罰を与えているのだ!!!」
ハヌマーンは踊りながら、そう言う。隊員たちはそんな怪人に銃を構える。
シュドー「ふざけんな!!このダンス猿!!!」
サキ「人の命は簡単に奪って良いワケじゃない!!
本当の神はそれを知っているハズよ!!」 モモ「撃て!!!」
隊員たちは一斉射撃でハヌマーンを攻撃した。だが、
怪人は全然効いてなく、その同時に無数の火薬弾を受けても平気で踊っていた。
ハヌマーン「おぁっ!!むん!!・・・・っ!!」
テブリッシュ「ぜ、全然効いてない・・・・っ!??」
ハヌマーン「どうしたァ?全然痛くないぞ!?今度はこっちの番だ!!」
つづく
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