テブリッシュ「あなたは知っていますか?この国で起きた、
謎の殺人事件の事を・・・。」
アナンダ「ええ・・・。犯人は一切不明かと・・・。」
イチゴ「何か手がかりはありませんか?
事件の被害者の事とか・・・事件の前触れとか・・・。」
アナンダ「手がかりですか・・・。そう言えば、
大仏を大事にしない人がそれに近いかと・・・。」
サキ「大仏を大事にしてない人がよく殺されるのですか?」
アナンダ「ええ。その人たちこそが、事件の被害者らしいですが、
他にも謎の殺人者に殺されているのですよ。」
サキ「他の人も・・・・っ!?」
サキは他の人たちも被害にあっていると聞いて、驚愕する。
その時、コリスは巨大の大仏に目をつけていた。
コリス「・・・・話の途中ですが、あの大仏は一体何でしょうか?」
コリスはアナンダに向かって、自身が指さした大仏の事を聞く。
アナンダ「ん?ああ・・・。この方こそ、
我がタイを守ってくれた伝説の神・白猿ハヌマーンですよ。」
コリス「ハヌマーン・・・・!?」
コリスはこの大仏が伝説の神・ハヌマーンである事に驚く。
そう。この猿のような姿をした大仏こそが、
あの70年代でウルトラ兄弟と一緒に戦った巨人ハヌマーンなのだ。
コリス「このハヌマーンが、かつて怪獣からタイを守った・・・。」
アナンダ「ええ。このハヌマーンは1万年以上前から風の女神サワハによって、
生み出された風神ラマヤーナの子で、その昔のタイを守ってくださった、
偉大なる白猿です。その素晴らしい聖なる力で多くの悪人を懲らしめ、
タイの住人たちは清らかで善良な民となる・・・・ハズでした。」
アナンダはハヌマーンの事を笑顔で語ったですが、
最後は急に暗くなった。何かワケがあるみたいだ。
モモ「・・・っ?どうしたのですか?」
アナンダ「このタイの人たちは皆、神を信じずに、
自分勝手に暴力や欲望を振るい、徐々にいじめや犯罪が増えているのです。
争うが大きくなり、治安が悪くなりつつあります。その夢のない現実に、
怪獣が出てきた事もあります。まるで神が怒って呼び出したかのように・・・。
そして、今度は謎の連続事件・・・。その事件の犠牲者こそが、
暴力、欲望、いじめ、犯罪に走る人々なのです・・・・。」
アナンダの語る事に隊員たちはそれぞれ不安を見せた。確かに、
自分勝手に暴力や欲望、いじめや犯罪に走る事は神にそむく事である。
今回の連続殺人はその人々に神はついに怒って、
裁こうとするように起こしたのだろうか?
その時、一人のタイDGC隊員の男性が大焦りで走って来た。
タイDGCの隊員「大変だああぁぁぁぁ!!!」 モモたち「っ!!?」
タイDGC隊員は止まって、息をしていた。
モモ「タイDGCの人ね?何かあったの!?」
タイDGCの隊員「また・・・殺人が起きた!!来て下さい!!」
それを聞いた一同は驚く。また例の事件が起きたからだ。
コリス「殺人が!!?」 モモ「・・・・行くべきねっ!!」
隊員たちはタイDGC隊員についていき、現場へ急行する。
それによって、この寺院はアナンダ一人となった。
隊員たちはとある街の近くの道路へ来ていた。そこに、
4人くらいの男性たちが血まみれとなって死んでいったではないか。
シュドー「おいおい・・・!」 サキ「酷い・・・・っ!!」
隊員たちは当然、恐怖する。モモはタイDGC隊員にこう聞く。
モモ「この人たちも例の事件の被害者?」
タイDGC隊員「ええ・・・。私が駆けつけた時はもう遅く・・・。
ちなみに、この人たちはホームレスで犯罪を行った事があるのです。
宇宙人の襲来も受けていないし、どこかの怪人が出没しているワケでもない。」
モモ「その事について、私達も気になっているけど・・・。
・・・・・なかなか考えられないわね。正体がわからないのでは・・・。」
テブリッシュ「人間がやったのでもないし。・・・できれば、
被害者の証言も聞いてやりたいところだが、殺されたのでは・・・。」
タイDGC隊員「っ!そう言えば、この被害者たちの中の一人が、
死に際に少しだけ喋った事があります!!」
モモ「えっ!?その人が何て言ったの??」
タイDGC隊員「はい・・・。何でも、白い猿のような怪人が何とかと・・・。」
モモ「白い猿・・・?」 コリス「・・・まさかっ!!?」
白い猿と聞いたモモは何かひっかかったような気分になり、
コリスは何か気づいたように驚いた。
サキ「何かわかったの!?コリス君!!」
サキたちは何かに気づいたコリスに目線を向ける。
コリス「白い猿・・・・もしかして・・・・!!」
タイDGC隊員「しかし、白い猿とか。そんな猿はいないし。
ハヌマーンがもう存在する事はあるまいし・・・。そんな、
神の怒りが起こしたような事件を簡単に解決できるワケ・・・。」
コリス「存在しているかも知れません・・・・。」
タイDGC隊員「えっ!?」 タイDGC隊員はコリスの発言に驚く。
コリス「僕の考えが正しければ、犯人は・・・・・・。
白猿の神・ハヌマーンかも知れません・・・・っ!!」
モモたち「えっ!!!?」 タイDGC隊員「な、何だってェ!!??」
コリスは何故、敵がハヌマーンだとわかったのか。それは、この後すぐにわかる。
ここはアナンダのいる仏教寺院の近く。そこには、
多くの仏像が置かれてあった。そこに、二人の男が来た。
男A「ふふふふ・・・!こいつさえ盗めば、大金持ちだぜ!」
男B「兄貴。良い事を思いつきますねェ・・・。ひひひっ!」
どうやら、この二人は盗賊であった。
そして、男Aが一つの仏像の頭を両手で掴む。
男A「さァ!奪うぞ!!相棒は身体を持ち上げろ!」 男B「へい!!」
そして、男Bも仏像の身体の部分を両手で掴む。二人で仏像を持ち上げる気だ。
謎の声「その大仏をどこへ連れ去るつもりだっ!!?」
その時、謎の声が響き渡り、二人の男は驚いた。
つづく
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