とりあえず、モモとイチゴのいるブリッジへ向かうシュドーとテブリッシュ。
ブリッジでは、中心にモモが立っていて指揮をとり、
イチゴはオーシャンラッシュの操縦を担当していた。
イチゴ「あと数10分で上陸します。」 モモ「うん・・・。」
そこに、4人の隊員たちが集まっていた。
コリス「いよいよタイですね!?」
モモ「ええ・・・。皆、上陸に備えて準備よ!!」
隊員たち「了解!!!!」
今まで本家のアメリカで戦って来た隊員たちは、
タイでの戦いが今までとは違う展開になりそうだと思って、
緊張していた。だが、勇気を持たなければならない。
何故なら今回がコリスにとって、初めてタイへ向かうのだから・・・。
そして、ついにオーシャンラッシュはタイの港町に着き、
隊員たちはそこへ降りた。ついにタイへ来たのだ。
タイ王国。ここはアメリカより発展が遅れていて、
雨が少なく農作物が育ちにくい貧しい地域もあるが、
その国内がほぼ、仏教徒で占められている。
隊員たちは今、その仏教徒がいると言うとある街へ来ていた。
町並みはアメリカや日本に近いらしい。道路では多くの車の中に、
サムローと言う三輪式の車も複数あった。そのサムローに、
隊員たちが一台に3人ずつ乗っていた。一台がコリス、モモ、サキ。
もう一台がテブリッシュ、シュドー、イチゴである。
モモ「70年代、この街の近くにあるドーナ第7ロケット基地で、
怪獣たちとウルトラ兄弟の大戦争があったそうよ。」
サキ「知っています。その頃は太陽が急接近していて、
水が不足していたと・・・。そのせいで、
怪獣たちの出現に繋がっていたのでしょうか?」
モモ「・・・だそうね。ハヌマーンと言う巨人が太陽を遠ざかせてくれたから、
今はもう大丈夫かと思うけど・・・・。」
コリス「ハヌマーン?その巨人もウルトラマンですか?」
モモ「いえ。容姿が違うだけど、人間に味方する怪人らしいわ。」
コリス「そうですか・・・。」 一方、もう一台のサムローでは。
シュドー「きいいぃぃぃ~っ!!いいよなァ~っ!コリスの奴!
まるで一人だけで女の子にモテモテでよ!!!」
シュドーはコリスがモモやサキと言う二人の女性に、
囲まれているのを見て、悔しがっているそうだ。
イチゴ「まあ、仕方がないじゃないですか。彼は一応、まだ少年だし。」
イチゴが笑いながら、そう言った。
シュドー「しょ、少年なだけで女の子にモテたのかっ!?
俺なんぞガキん頃は女の子に多くフラれたんだぜ!??」
テブリッシュ「おいおい。そんなに女にモテたいなら、
今すぐ変わってもらえば良いじゃないか?」
シュドー「いーやっ!ここまで来たらもう止めらんねェ!
今回はいさぎ良くコリスに譲ってやらぁ!!」
シュドーは強気で我慢するように言う。テブリッシュは呆れる。
テブリッシュ「そんなに女たちに好かれたいのか、お前は・・・。」
イチゴ「・・・それより、この国で起こった事件の事ですが・・・。」
テブリッシュ「ああ。ただの殺人事件だと思いたいのだが、
タイDGCの科学でも解明できないと聞くからな・・・。
もしかしたら、どこかの宇宙人じゃないだろうか・・・?」
イチゴ「それとも、例のあの・・・使途とか。」
テブリッシュ「わからない。もし、宇宙人ではないとしたら、
どこかの超能力者か、また・・・どこかの悪の組織か・・・。」
シュドー「まあ、んな事は。手がかりが掴んでから考えようぜ。」
イチゴ「・・・・そうですね。」
モモ(もし、宇宙人やあの使途とか言う奴でなかったら・・・。
タイの科学で解明できない事件は人間じゃできないし。
もしかしたら・・・・また別の存在が・・・っ!?)
隊員たちがそう考えている間に、ついにとある仏教寺院へ来た。
その寺院の入り口に近づく隊員たちの前に、一人の男がいた。
その男は表情が優しそうで、頭に髪が一切ない。
肌が茶色らしく、民族衣装らしい物を着ていた。
男「ようこそ。アメリカDGCの皆様。」
モモ「あなたは・・・?」
男「私はアナンダ。この寺院の仏教徒です。ささっ!こちらにどうぞ。」
アナンダと名乗る男は隊員たちを寺院内へ案内しようと歩く。
隊員たちは彼の後について寺院の中へ入る。
この寺院の中にある、一つの部屋に巨大な仏像がある。
そこで会話をしているアナンダと隊員たち。
アナンダ「この寺院の近くには、ドーナ第7ロケット基地がありましたが、
今やもうタイDGCが基地を置いていましてね。そのDGC隊員たちの中にも、
この寺院に来て、仏教徒をやってる人が2、3人いるのですよ。」
モモ「ええ・・・・。そのタイDGCからの要請で来たのですが・・・。」
つづく
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