コリス「っ!!!??」 コリスは亡霊少女が、
クロネ星人を知ってるような言葉を聞いて驚く。
何故、彼女がクロネ星人を知っているのか・・・。
コリス「い・・・今。クロネ星人って・・・!?」
亡霊少女『・・・・ええ。何故、私が今に至ると思う?
それはね・・・・。クロネ星人に助けられたからよ。』
コリス「た、助けられた!?」
亡霊少女『・・・本当なら私は仲間を失って、
あまりのショックで消滅していったわ。
あの世へ行くのかと思ったら、いつの間にか、暗闇の世界に来たわ。
そこで彼らと出会ったのよ。』
亡霊少女が言う彼らとは、クロネ星人の事であった。
これは、そんな星人と亡霊少女が出会った頃のシーンである。
暗い闇の空間に漂う亡霊少女。
目を瞑り、気を失っているような彼女を、
クロネ星人たちが見ていた。星人は彼女をどうするつもりだろうか?
クロネ星人『見ロ・・・。コレガ人間ト言ウ生キ物ダ・・・。』
『ダガ、生命反応ガ感ジナイ。コレハ、死体ダゾ。』
『死体カ・・・。イワユル、亡霊ト言ウワケカ・・・・。』
『・・・ソウダ!コヤツヲ使ッテミヨウデハナイカ!!』
亡霊少女『・・・・そして、現在。私は彼らに助けられた。
新しい力を得てね・・・・。人間を倒すための力を・・・!』
コリス「あ、新しい・・・力・・・・!?」
亡霊少女『そうよ。彼らは理解してくれたのよ・・・。
人間がどれだけ愚かだと言う事を・・・・!!』
コリス「違う!!君は利用されているだけだ!!あの星人に・・・!!
君は、クロネ星人にそそのかされただけなんだ!!!!」
コリスは怒るが、それは亡霊少女に対してではなく、
彼女を利用しようとしたクロネ星人に対してだった。
亡霊少女『そう・・・。私はそれでも良いけどね。』
コリス「そ、それでも良い・・・・??」
亡霊少女『ええ。だって私、
クロネ星人の手下になったの。怪獣として。』
コリス「か、怪獣・・・・!?ま、まさか・・・・!?」
コリスは亡霊少女が怪獣になったと聞いて、
信じられない様子であった。
亡霊少女『そのまさかよ。私、ダークロンになっちゃったの。』
なんと。あのダークロンの正体は、亡霊少女だったのだ。
コリス「う・・・・嘘だ!!!」 コリスはそれを信じたくないつもりだ。
亡霊少女『嘘じゃないわ。だってね、クロネ星人に改造されたのよ。
人類抹殺用兵器として。でも、私は正直、感謝しているわ。
もはや、人間は滅びるべきだとね!!!』
コリス「そんなワケないっ!!
君は・・・そんなに荒んだ人じゃないハズだ!!
本当の君は・・・・もっと優しかったじゃないか・・・・っ!」
コリスは切なくそう言う。だが、
亡霊少女は冷たい表情でこう言い返す。
亡霊少女『確かに、私はあなたの言う通り、
優しかったのかも知れない。
でも、それも無駄だった。やはり、この世は悪に満ちるべきよ!!
見せてあげるわ。私の新しい力を・・・・!!』
コリス「やめるんだ!!亡霊少女!!!」
亡霊少女『止めないで!!もう・・・何もかも遅かったのよ。
ごめんね・・・・。でも・・・もう・・・・。
がああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!』
そして、亡霊少女を光が包み、その光が巨大化していくと同時に、
彼女の姿も変わっていく。まるで、怪獣になるように・・・。
コリス「ああ・・・・・!!」 コリスはこの光景を見て、絶望しそうになる。
そして、光は完全に姿を変えて、
亡霊少女は巨大怪獣・ダークロンになった。
ダークロン「グオオオオォォォウウウゥゥゥゥ」
コリス「う・・・嘘だ!こんなの・・・・こんなのって・・・・!!」
そして、暗闇の空間で、無数にいたクロネ星人の誰かが叫ぶ。
クロネ星人『地球人メ・・・!ヤハリ、抵抗ヲ選ンダカ・・・・!!
DGCノガキ共ガ今、コチラヘ向カッテイル・・・・!
我々ヲ倒スタメニッ!!
モウ約束ノ時間ガ過ギタ!!コレヨリ、攻撃ヲ開始スル!!
マズハ、アメリカダ!!行ケ!!ダークロンヨ!!!
抵抗スル馬鹿共ヲ一人残ラズブチ殺セィ!!!!』
そう。地球人はクロネ星人の要求を拒否したのだ。
それを知った星人は怒りを爆発して、ついに地球侵略を始めた。
DGC基地の司令室で、サキはレーダーで怪獣反応を発見する。
サキ「イチゴさん!!NP-地区で怪獣出現!
街へ向かっています!!」
イチゴ「ち・・・っ!もう約束の9時間を過ぎたか・・・。
でも、それで良い!!モモ隊長たちが星人を倒しに行ってる!!
僕らも行こう!!怪獣を倒しに・・・・っ!」
サキ「はい!!!コプターラッシュを使いましょう!!!」
こうして、イチゴとサキはコプターラッシュで現場へ向かう。
モモ、シュドー、テブリッシュは既に、クロネ星人を倒すために、
スカイラッシュ部隊で海外へ飛んだ。
ダークロン「グオオオォォォォウウウウゥゥゥ」
ダークロンは歩き出した。もちろん、
人間たちが多くいる街へ向かって。
コリス「そんな・・・・。あの子が、怪獣だったなんて・・・・。」
コリスは亡霊少女がダークロンになった事で、
あまりの悲しみに両膝を地面につく。
ダークロン「グオオオオオォォォウウウウゥゥゥゥ」
ダークロンはそのまま真っ直ぐ、街へ向かっている。
コリスはそれを見守っている。だが、コリスは躊躇っていた。
果たして、亡霊少女を殺して良いのだろうかと・・・。
コリス「・・・・・できない。僕にはできないよ。
あの子を殺すなんて・・・。あの犠牲者を・・・・。
これも、人間が悪い事したせいなのかな・・・?人間が・・・・。」
また何かを失いかけるコリスの脳裏に、あのモモの言葉が響く。
モモ『まだわからない?つまり、人間と言うものを一人ずつ見ろって事よ!
誰が良いのか、誰が悪いのか。それは自分で決めなさい。』
コリス「っ!!姉さん・・・!」
モモ『もっと信じるべきよ。人間と言うものを。
疑ったら駄目だから・・・・。』
コリス「・・・・そうだ。これは人間のせいじゃない・・・・。」
モモの言葉で目覚めたコリスは、
ついに真の敵を見つけ、立ち上がる。
コリス「彼女を怪獣にしたのは星人なんだ・・・!そして僕は・・・。
その邪悪な星人から弱い人間たちを守り、その人たちの、
夢と希望を守る・・・!それが、僕の戦いだ!!!」
コリスは走る。街へ近づくダークロンへ向かって。
コリス「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
ショワッチ!!!!!!!!!!!!」
そして、コリスはクリスタルに変身して、ダークロンの前に立ちふさがる。
多くに良き人間たちと、その夢と希望を守るために。
ウルトラマンクリスタル「・・・・シュワ!!」
ダークロン「グオオオオォォォォォウウウウウゥゥゥゥゥ」
ウルトラマンクリスタル「・・・・っ!!でやあぁぁ!!!」
クリスタルは先攻をとり、キックでダークロンを攻撃した。
ウルトラマンクリスタル「むうぅぅん!!ショワァ!!」
さらにパンチで追い討ちするクリスタル。
だが、怪獣だって負けてない。
ダークロン「グオオオォォォウウウウゥゥゥゥゥ」
ダークロンは右手でクリスタルを殴る。クリスタルは痛みでさがる。
ウルトラマンクリスタル「うわ・・・・っ!シュォワアァァッ!!!」
クリスタルは耐えて、回し蹴りで反撃。怪獣の顔にヒットした。
ダークロンはさがり、クリスタルがまた攻撃しようと迫るが・・・。
ウルトラマンクリスタル「・・・・・っ!!うおおぉぉぉっ!!!」
だが、
ダークロンは近づいたクリスタルに両目からの光線をお見舞いする。
ウルトラマンクリスタル「ぐあわああぁぁぁっ!!?」
ダークロン「グオオオオオオォォォォォウウウウウゥゥゥゥゥ」
ダークロンはさらに両目からの攻撃する。
ウルトラマンクリスタル「ふっ!!」 クリスタルは素早く、
その光線を避ける。その途端にクリスタルが必殺光線を発射する。
ウルトラマンクリスタル「エクセリック光線!!!!!」
クリスタルはエクセリック光線で攻撃する。いきなり決着をつける気か。
だが、ダークロンは突然、消えた。
これにより、エクセリック光線が外される。
そう。ダークロンは瞬間移動を使ったのだ。
ウルトラマンクリスタル「・・・っ!?」
そして、後ろからダークロンが現れる。
ダークロン「グオオオォォォウウウウゥゥゥゥゥ」
ウルトラマンクリスタル「はっ!?」 クリスタルはそこに気づく。
ダークロンが両目から光線を発射。
クリスタルは急いでジャンプで避ける。
ウルトラマンクリスタル「はああぁぁっ!!スカイハイチョップ!!!」
クリスタルはそのままスカイハイチョップで攻撃するが、
またダークロンが瞬間移動で消えて、避けてしまう。
ウルトラマンクリスタル「っ!!またか・・・!!」
クリスタルはダークロンの気配を探そうと、警戒する。
そして、また後ろからダークロンが。だが、
今度は光線を出さずに、素早くクリスタルに羽交い絞めをしかけた。
ウルトラマンクリスタル「うわっ!!し、しまった・・・・!!」
ダークロン「グオオオオォォォォウウウウウゥゥゥゥゥゥ」
ダークロンの羽交い絞めでクリスタルは動けない。だが、
暗い夜空からコプターラッシュが来てくれた。
運転手がイチゴで、サキが攻撃を担当している。
イチゴ「クリスタルを援護する!!」 サキ「攻撃!!」
コプターはバルカンでダークロンの背中を攻撃。
ダークロン「グオオオオォォォォウウウウゥゥゥ」
ダークロンは後ろから攻撃を受けて痛がり、クリスタルを放してしまう。
ウルトラマンクリスタル「・・・・・っ!!シュワッチ!!!」
つづく
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