ザラ「な、何だよ!てめーら!!俺に殴られたいのか!?」
腐生人間「ゲゲゲゲゲゲ!!偽善者ガ偉ソウナ事ヲ言ウ・・・。」
ザラ「誰が偽善者だ!!このガキィ!!!」
ザラは自身の悪口を言った太そうな腐生人間を殴った。
腐生人間「ビャアアアアァァァァァァン!!!」
「貴様アアアァァァァァ!!!」 「ギャオオオォォォォ!!!」
すると、他の腐生人間たちが一斉にザラに近づき始めた。
ザラ「うわあぁぁぁぁっ!!お、お前らは本当にクズだ!!
集団で襲い掛かるなんて、弱い人しかしない!!正々堂々独りぼっちで・・・!!」
腐生人間「人ノ事ハ言エネーナァ・・・。ヤハリ、貴様ハ死ヌベキダ。」
ザラ「違う!!俺は生きるべきだ!!そして、貴様らが死ぬべきなんだ!!」
ザラは拳銃を使い、腐生人間を撃とうとするが・・・・。
腐生人間「グアアアァァァ!!!」 ザラ「ぐあ!!」
顔がめちゃくちゃ壊れているの腐生人間がザラの持つ拳銃を蹴り、
弾き飛ばした。
腐生人間「ウウウゥゥゥゥ・・・・!!」 「ガルルルルルル!!!」
ザラ「く・・・来るな!!来るな!!来るなァ!!!」
ザラは尻餅をつき、恐れながら腐生人間たちから離れていく。
あれだけ悪口を言っていた男が、
こんなに恐れを見せるとは何とも愚かだろう。
腐生人間「ウウゥゥゥッ!!グアアアアアァァァァァァァ!!!!!」
そして、腐生人間たちは一斉にザラを殺そうとかかった。
一方、コリスは街で腐生人間たちと戦っていた。
コリス「やあああぁぁぁぁ!!!」 コリスは腐生人間をチョップで倒す。
腐生人間「ウギッ!!」 「ギャアアアアァァァァオ!!!」
そして、別の腐生人間がコリスに殴りかかる。
コリス「っ!!とう!!」 コリスはその敵の攻撃を避け、
ハイキックで攻撃してきた腐生人間を倒し、眠られた。
腐生人間「グルルルルルル・・・・!!!」
だが、敵はまだ多く残っている。コリスを囲んでいる。
コリス「く・・・っ!早くザラさんのところへ行かないと・・・!!なら!!」
コリスはウルトラウォッチを輝かせ、新たな魔法を唱えた。
コリス「スリプド!!!」 コリスがそう唱えると、彼から眩い光が出て、
その光が大きくなる。すると、腐生人間たちが全員倒れ、眠り出した。
スリプドとは、いかなる者をも眠らせる事ができる魔法なのだ。
コリス「敵は全員眠った!!ザラさんのところへ急ごう!!!」
コリスはロードラッシュで異人対策隊の基地へ向かった。
その基地へとうとう着こうとするロード。だが、その基地には既に、
多くの腐生人間たちが占領したように群がっていた。
コリス「もうここまで・・・・っ!でも!!」
ロードラッシュは全速で走り、妨害しようとする複数の腐生人間たちを、
轢いた。その複数の敵が吹き飛び、ロードは基地の前につく。
コリス「ごめんね・・・。」 コリスはロードから降りて、基地内へ急いだ。
その基地内へ入る前に、3人くらいの腐生人間が襲いかかるが、
コリスは素早い格闘で倒して、退いた。
ついに基地内へ入ったコリス。司令室を探そうと廊下を走っている。
コリス「どこだ・・・!司令室は・・・・!!っ!!でや!!」
その時、一人の腐生人間がいきなり出てきて、襲いかかる。
腐生人間「グアアアァァァウ!!ギャッ!!」
コリスはそれを避けて、その腐生人間を蹴り飛ばして倒す。
そして、コリスはついに司令室に入った。だが・・・。
コリス「っ!!こ・・・・これは・・・・!!!」
コリスが見たのは、
多くの腐生人間と身体中をめちゃくちゃにされたザラがいた。
そう。ザラは死んだのだ。復讐鬼たちに殺され血まみれで死んだのだ。
コリス「ザラさん・・・・・!!っ!何故、何故こんな事をするんだ!!!」
腐生人間「決マッテルダロウ。俺達ハ仕返シシタダケダ。」
「コイツノヨウナ汚イ奴ハ、我々ヲ虐メテイタ。ダカラ、仕返シシタ。」
「今度ハ俺達ガコノ世界ヲ支配シテヤル!!グヒヒヒヒヒ・・・・!!」
コリス「そ・・・そんな・・・!復讐とか支配とか・・・・。
そんな事したって意味はない!!憎しみの先にあるのは、
後悔だけなんだぞ!?憎しみだけでは何も変われない!!!」
腐生人間「何言ッテンダ?コノガキ・・・。」
「貴様モ子供ナラワカルハズダ。大人タチノ汚サガ。卑怯サガ・・・。」
コリス「確かに・・・大人は汚い・・・。人間は卑怯な事はする・・・。でも!」
腐生人間「デモ・・・何ダァ?」 「俺達ヲ説得シテ、アノ世ニ帰レッテカ?」
「冗談ジャナイ!!俺達ハマダ生キタイ!!ダカラ・・・・!!」
「オ前ノヨウナ幸セモンニハワカランダロウヨ!!戦争時代デ、
辛ク切ナク生キタ俺達ノ気持チガ・・・!!ドウ説得スルンダヨ。ア?」
コリス「・・・・・っ!!」 コリスには何も言えなかった。
コリスは戦争時代には生きていない。だから、戦争で苦しんでいた人たちを、
腐生人間をどう説得すれば良いか。わからなかった・・・。
腐生人間「所詮、オ前ラハ偽善者ダ。偽善者ハコノ世ノ黴菌ダ。
オ前ノヨウナ偉ソウナガキモ汚イ大人ト一緒ナンダヨ!!」
亡霊少女の声『そんな事ないわ!!!』 その時、亡霊少女の声が響く。
それに気づくコリスと腐生人間たちの間に、亡霊少女が姿を表す。
亡霊少女『・・・・この子は・・・コリスは純粋で綺麗な心を持っているわ。
そして、あなたたちもかつてはその心を持っていたハズよ!』
腐生人間「ソレガドウシタ!?」 「部外者ハ引ッ込ンデロヨ!!」
亡霊少女『いいえ。もう退かないわ。あなたたちと天に還るまで・・・。』
腐生人間「フザケンナヨ?俺達ハモウアノ世ニハ戻ラン!!」
「コレカラハ私達ガ、コノ地上ヲ支配スルノヨ!!!」
亡霊少女『この地上を支配したら、あなたたちは一体どうするの!?」
腐生人間「コノ世ノカス共ヲ奴隷ニスルンダ!
奴等ガ俺達ニシタヨウニナァ!!」
コリス「それが・・・・あなたたちの夢なんですか?」
腐生人間「夢ェ?」 「オオ!ソウヨ!!ソレデ悪イカ!!!」
コリス「違う・・・そんなの夢じゃない。ただの欲望だ!」
コリスは腐生人間たちの復讐と悪意を夢ではなく、欲望だと知っていた。
コリス「あなたたちの夢は・・・前に生きた時代で別の何かを望んでいたハズ。
本当はこんな愚かな復讐ではなく、
何か幸せな何かが欲しかったんでしょ!?」
腐生人間「ダガ、モウソノ夢ハ叶エラレナイ!!ショウガネーンダヨ!!」
コリス「では、ついて来てください。」
そして、コリスと亡霊少女は多くの腐生少女たちを連れて基地の外へ出た。
そこにいた腐生人間たちもそれを見る。コリスは夜空に指をさして、こう語る。
コリス「見てください。あの星々を・・・。あの星々には多くの人の、
夢と魂があります。けど、人々が夢を失っているから、少ない・・・。」
腐生人間「当タリ前ダ!!コレダカラ人間ッテノハムカツクンダヨ!!!!」
コリス「でも・・・!あなたたちも死んだ時は星となったかも知れません!!
夢が少なくても魂が多いハズです。星が少ないのは、
あなたたちがこの地に戻ったからでしょう。復讐の悪魔として・・・。」
亡霊少女『けど、まだ間に合うわ。また星に戻れる・・・!
あなたたちが復讐をやめれば神様は許して、また星に戻してくれる。』
コリス「そうだ!たとえ死んでも夢は死なない!夢は持てる!!
たとえ、あの世であろうとも!!その夢は誰かが継いでくれるんだ!!」
腐生人間「継イデクレル・・・・?」
コリス「そうだ!!あなたたちの叶えたい夢は一体、何ですか!?」
腐生人間「・・・ダガ、俺達ノ叶エタイ夢ナンテ誰カガヤッテクレルノカ・・・?」
亡霊少女『できるわ!!できるだけの事なら・・・。
私は・・・歌手になりたかったわ。歌を歌って皆を癒したかったの・・・・。
戦争で傷ついた人たちを。でも、その夢は継げないらしいけど・・・。』
腐生人間「・・・俺達ハ戦争ヲスル人間サエイナクナッテ欲シカッタ。
ダカラ、コウシテイルンダ。・・・・ダガ、ソレモ無理カ・・・。」
「私達ハタダ・・・・二度ト戦争デキナイヨウニ・・・・。」
コリス「・・・だったら、これからは戦争のない世の中を作る!!」
腐生人間「ナント!?」 亡霊少女『コリス・・・。』
コリス「もうこれ以上、あなたたちのような不幸な人たちを増やさないために、
戦争のない世の中にしてみせる!!
もう人間同士の醜い争いはさせない!!」
腐生人間「・・・・本当ニヤッテクレルノカ・・・・。」
コリス「はい!それから、
差別だの汚職だの愚かしい社会も消してみせる!!
僕一人では無理だけど・・・これからは皆が共存してやってくれる!!」
亡霊少女『そうよ!!だから・・・もう復讐をやめて、
あの世で平和に暮らしましょ!戦争する事など一切ないあの世で・・・。』
腐生人間「・・・・ソウカ・・・。信ジヨウ・・・・ソノ言葉・・・・。」
腐生人間たちは怒りが消えたか、おとなしくなった。復讐心は捨てたのだ。
コリス「・・・・みんな・・・・!」 亡霊少女『ありがとう・・・コリス・・・。』
だが、恐ろしい現実がやっと癒しを得ようとした腐生人間たちに襲い掛かった。
無数の黒い塊が多くの腐生人間たちを爆発して死なせ始めた。
腐生人間「ギャアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
コリス「っ!!!!!!」 亡霊少女『みんな!!!!』
黒い塊がどんどん出て、腐生人間たちを殺して行った。
腐生人間「ヒャアアアアァァァァァ!!!!」 「痛イヨオオォォォォ!!!」
「助ケテクレエエエエエエェェェェェェェ!!!!」
「誰ガヤリヤガッタアアァァァァァ!!!」 「イヤダアアアァァァァァ!!!」
そして、ついに腐生人間たちが全員死んでしまった。
それを見て悲しむ亡霊少女。
亡霊少女「あ・・・ああ・・・・。あああぁぁぁ・・・・・。」
そして、亡霊少女は消えていった。
あまりの悲しみに実体を維持できなかったらしい。
コリス「・・・・・っ!!まさか・・・・・!!!」
コリスは右の方へ向く。そこには、黒い鎧を着たゴダルがいた。
ゴダル「その腐生人間共はあの世へ戻るつもりだったから、
手早くしただけだ。それに、残りの奴等も全て僕が仕留めた。」
コリス「何故・・・・!何故、彼らを殺した!!?」
ゴダル「・・・・殺すべき奴等だったからだ。」
コリス「僕は彼らを苦痛を与えずに安らかに眠って欲しかったんだ!!」
ゴダル「知らないな。人は必ず苦痛して死ぬ。それが常識だろうに。」
コリス「彼らはもう苦痛して死んでいる!!だからこそ、今度は・・・。」
ゴダル「安らぎを与えたかったか。優しすぎるな。お前は・・・。
だが、その優しさだけでは決して強いとは言えないぞ。」
コリス「強くなくても良い・・・・!僕はただ、
苦しんでいる人たちを助けたいだけなんだ!!!」
ゴダル「ふん。世の中は、弱肉強食。弱い奴は苦しんで当然。
そんな奴らを助ける価値などどこにある!?」
コリス「ある!!僕がそれを・・・・証明してやる!!ショワッチ!!!」
そして、コリスはウルトラマンクリスタルに変身して、巨大化した。
ゴダル「・・・・・ふん。おおおぉぉぉぉ・・・・!!!」
そして、ゴダルも巨大化した。二人の巨人の戦いが再び始まった。
DGC基地で、サキがその報告を聞いた。
サキ「隊長!!対策隊基地付近で、
クリスタルとゴダルが出現しました!!」
モモ「何ですって!?・・・・シュドーとテブリッシュとイチゴを、
呼び戻して!!ゴダルと決戦よ!!!」
サキ「はいっ!!」
クリスタルとゴダルはいつの間にか、夜の街で対峙していた。
つづく
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