モモ「そう。私がこの地上に来る前に、夢の国の一つ、ファナリナーサより、
ある女の子が失いかけた人々の夢と希望を叶えるために送り込まれたの。
その子の名は・・・・ミンキーモモ。」
コリス「・・・・・っ!!?ミ・・・ミンキーモモ??それって・・・・姉さんの名前じゃ・・・・・っ!?」
コリスはモモが語っているフェナリナーサとやらから来た少女の名が、
姉・モモと同じ名前だと言う事に驚く。フェナリナーサより現れし、
少女。その容態はマリンナーサのモモとはほぼ同じであった。
ハート型が髪飾りのアクセサリであるマリンナーサのモモとは違い、
フェナリナーサのモモの髪飾りのアクセサリは、星型である。
モモ「そう・・・・。彼女の名は、確かに私と同じ名前よ。つまり、私の先輩と言う事になるわ。
その少女は大人に変身できる魔法で、人々の夢と希望を叶え続けたわ。
しかし、そんな彼女もある日、魔法が使えなくなり、そして・・・・・死んだ。」
コリス「し・・・・・死んだ??一体・・・・どうして・・・・??」
モモ「殺されたのよ・・・・・。さっき、あんたが言ってたピンキーと言う少女と同じように・・・・。」
コリス「・・・・・っ!?それって・・・・・まさかっ!!!」
モモ「そう・・・・・。交通事故。」
コリス「っ!!!??」 コリスはフェナリナーサのモモの死因が、
交通事故である事が判明にさらに驚く。ピンキーが交通事故で死んだように、
フェナリナーサのモモも交通事故で死んでしまったのだ。
モモ「・・・・フェナリナーサのモモは交通事故によって帰らぬ人となった。
そう。交通事故こそが、人々に夢と希望を叶え続けようとした救世主を殺した恐ろしき現実・・・っ!」
コリス「そんな・・・・・。交通事故・・・・・そんなに恐ろしい事だったなんて・・・・・!!」
モモ「でも・・・・。彼女が死んでから、マリンナーサの私が彼女に意思を次いで、
この地上でフェナリナーサの果たせなかった使命を変わりに果たそうと奮闘していた。
その間に、死んだフェナリナーサのモモの生まれ変わりにあたる少女と出会い、
私はさらに自分の使命を自覚し、さらに人々の夢と希望を取り戻そうと頑張ったわ。
でも・・・・そんな私にも限界が来て、数年立って今の私がいるって事になったわ・・・・。」
コリス「そうですか・・・・・・。その・・・・・フェナリナーサのモモさんの生まれ変わりは、
今・・・・・どうしていますか・・・・??」
モモ「そこまでは・・・・・わからないかも知れないけど・・・・。
今でもどこかで生きているわ。あなたにも会わせてみたいわ・・・・。あの娘に・・・・。」
コリス「姉さん・・・・・・。」 二人はしばらく微笑みあっていた。
その後、コリスはハリーの家に帰った。
コリス「・・・・・ただいま。」 すると、ハリーが大慌てでコリスのところに走ってくる。
ハリー「おおっ!コリス!!ぶ・・・無事だったな・・・・・っ!!」
コリス「無事・・・・?一体、何のことですか??」 そして、二人は歩きながら会話する。
ハリー「決まってるじゃないか!最近起きている連続交通事故事件が・・・・・っ!!」
コリス「連続交通事故事件・・・!知ってます。それなら、DGC内でも・・・・。」
そして、二人は居間の部屋で、ソファーに座る。ハリーがリモコンでテレビの電源を入れると、
テレビの画面が移る。それは、ピンキーの時と違う別の街で起きている、
交通事故での現場の映像であった。トラックが大勢の人たちを轢き殺したそうだ。
そこに、パトカーや救急車が駆けつけ、轢かれた人たちを病院へと運び、
トラックに乗ってた男も酸欠病にかかっているそうだ。轢いた側も前と同じらしい。
ハリー「・・・・・今日はこれで3回目だぜ・・・!しかし、昨日は4回・・・・!
そして、その前も・・・・・!!しかも、轢いた側も全て酸欠病にかかっちまってるらしい。
おかしくねェか?こんな連続事件はよ・・・・っ!!」
コリス「そうですね・・・・。でも、なんで轢いた側が酸欠病に・・・・!
これは・・・・単なる事故ではない・・・・。きっと、何かあるんだ・・・・・っ!!」
ハリー「・・・・何かあるって・・・・何かわかるって言うのか・・・・!?」
コリス「わかりません・・・・・。でも、きっと何かがこの事件を引き起こしているハズです・・・・!!」
ハリー「コリス・・・・・!わかった。その原因を探すの、俺も手伝ってみる!」
コリス「え・・・・・・?ハリーさんも・・・・!?」
ハリー「ああ!お前やDGCがこの事件を動かしている黒幕を探すと言うなら・・・・な。」
コリス「・・・・ありがとうございます。僕もDGCの皆さんと一緒に、
この事件を引き起こした何かを探しますので、何かヒントを掴めたら連絡を取り合いましょう!」
ハリー「・・・・・ああっ!!」
次の日、DGCは連続交通事故事件を引き起こした元凶を捜索するために、
シュドーとテブリッシュが乗るロードラッシュで街のアスファルトを走っていた。
ちなみに、テブリッシュがレーダーを担当し、シュドーが運転を担当していた。
シュドー「コリスはあの忌まわしい事件を引き起こした何かがあると聞いて、
俺たちもそれを探してやってるんだが・・・・一体、それが何者なのか、
どこなのかがわからなけりゃぁ、探しようもなさそうなんだけどなぁ。」
テブリッシュ「だが・・・・・それを頑張って探して、真相を掴むのが我々だ。
それに気をつけろ。俺たちも車を乗っているんだ。最近、多くの車たちが、
交通事故を起こしている。俺たちも交通事故を起こさないように気をつけないと。」
シュドー「心配するなって。こう見えても俺、運転が得意のプロなんだからさw」
テブリッシュ「うむ・・・・。信じてみるよ。」
二人が話している間でも、ロードラッシュは街中を走り続けた。
なるべく、交通事故を起こさぬように順調に・・・・。
しかし、別の街では、また交通事故が発生してしまった。
今度は二台の車が衝突し、その巻き添えをくらって死んだ人たちが複数いた。
二人が二台の車に押しつぶされ、4人が轢かれて地面に叩きつけられてしまった。
しかも、この二台の車の運転手が同じ酸欠症となっている。
生き残ったか、子供が轢かれた人の誰かに駆け寄って泣き叫んでいた。
そこに、救急車とパトカーが駆けつけ、轢かれた人たちを病院へ運び、
轢いた車の運転手の容態の確認もしていた。他にもまた、
新しい交通事故がこれからも起きるのかも知れない・・・・。
一方、コリスは別の街でパトロールをしていた。
そこで、彼女の両親と出会い、コリスは二人の前に立ち止まって礼儀正しく挨拶した。
コリス「・・・・おはようございます。」
ピンキーの母「あら?おはようございます。DGCのコリス隊員。」
ピンキーの父「今日はどうなさったかな?」
コリス「・・・・事件が起きないか、パトロールをしています。
・・・・ところで、ピンキーちゃんの死体はどうなっていますか・・・・?」
ピンキーの母「・・・・・ピンキーちゃんなら、我が家に置いてあります。
ピンキーの父「私たちの可愛い娘ですから、その姿をまだ見ていたいのだよ。
・・・・・良かったら、我が家に行って見ないかね?休憩にもなるだろうて?」
コリス「はい・・・・・。ちょうど・・・ピンキーちゃんについて知ってみたいし・・・・。」
こうして、コリスはピンキーやピンキーの両親の家に来た。
つづく
[0回]
PR