高志「頑張ってね!!おにいちゃん!!!」
光次郎「うん!!絶対に負けないさ!!!約束だ。」
高志「あは。」 高志はそう聞いて笑顔になる。光次郎も笑顔になった。
あかりも密かに二人の話を聞いていた。
あかり(第56地区・・・・。そこに美里さんがさらわれて・・・・!
私も助けに行かなきゃ・・・・・!!)
一方、夜のとある団地がある・・・・。そこが、第56地区の団地である。
そこの団地はまだ工事中であるように見えるが、
実はデスナイトがこの団地を占領して、収容所としているのだ。
収容しているのは、もちろん日本の人々でその人々は、
とある団地のとある部屋に閉じ込められているのだ。
その部屋は牢獄であり、それは多くの団地にそれぞれあるのだ。
とある牢獄で多くの人々が閉じ込められて、その中に美里がいた。
中には泣いている子供たちがいる。そんな人々の前に一人のブラックアタッカーがいた。
ブラック・アタッカー「いいかァ!?お前たちは今日から、
偉大なるデスナイトの奴隷になる!!お前たち奴隷は一生、
奴隷として過ごす事!!逃げ出そうとしたら即座に殺すよ!?
そして、女たちは雌豚として扱われる!!いいね!?」
美里「く・・・・っ!!(これがデスナイト・・・・!酷い・・・・!!酷すぎる!!)
美里はデスナイトの恐ろしさを改めて知って、震えていた。
ブラック・アタッカー「さらに、人体実験も行ってやるから、死ぬ覚悟しろ!!?
死んでも、地獄でゆっくりと苦しめるから安心しろよ!!
お前らどの道良い事なんてないからな!?・・・・な?わかるだろ、この意味。
中にはデスナイトの兵士としての素材がある奴はすーぐに兵士にする!!
雌豚どもは我々の子孫を残す使命もあるから、そこを忘れるんじゃねェぞ!!!」
美里「冗談じゃないわ・・・・!早く・・・なんとかしなければ・・・・・!!」
ブラック・アタッカー「では、明日は本部へ連れてってやるから、
ちゃんと寝ろよ!!うるさくしたら即、射殺だからね?いいね!!??」
アタッカーはそう言って、この部屋から出た。
美里「一体・・・どうしたらいいの・・・?高志・・・!
せめてあなただけでも生き延びて・・・・!!」
美里は弟の高志の無事を祈るべく、両手を組んでいた。
別の団地のとある部屋では何やら司令室のような部屋であった。
そこのテーブルの前の椅子に座っているのは、アルザンであった。
アルザン「今回の収容はどうだ?」
ブラック・アタッカー「はっ!ほとんどいっぱいであります!!
あと、SSPの妨害がなければ全ての牢獄が満員できますが・・・。」
アルザン「ふん!満員できなくとも、多くいりゃぁそれでいい。
また、集めれば良いではないか?・・・だろう?」
ブラック・アタッカー「・・・は、はあ。確かにそうですなァ。」
アルザン「では、明日は予定通り奴隷どもを支部へ連行せよ。一人も欠けずにな。」
ブラック・アタッカー「は。では・・・・。」 こうして、一人のアタッカーが部屋から出た。
その時、テーブルに置いてある電話が音を鳴らした。アルザンがその受話器をとる。
アルザン「む?もしもし・・・・。」 桐原の声『俺だ!アルザン。』
電話の相手がアルザンだとわかり、アルザンは思わず緊張を走らせる。
アルザン「っ!!?こ、これはこれは桐原支部長。何かありましたかな・・・!!?」
桐原の声『先ほどSSPの奴等に、この団地にこの収容所がある事が、
知らされてしまった。SSPは明日必ずこの収容所を攻めて来るだろう。」
アルザン「ええっ!!?な、何故知らされたのです!?
この団地を収容所にすればバレないハズなのですが・・・。
はっ!!あの時・・・!あの馬鹿なアタッカーめがSSPに脅されて・・・!」
桐原の声『その愚かなアタッカーを脅したのはどんな隊員だったかな?」
アルザン「確か・・・。第6分隊で雄一の男性で・・・・。」
桐原の声『そうか・・・・。では、明日はこの収容所をガードせよ。
明日は俺も自らこの収容所の防衛に参加する。』
アルザン「な・・・なんと!!桐原支部長自らが・・・・!!!?」
桐原の声『そうだ・・・・。この支部長自らがお前たちに協力してやると言うのだ。
ありがたく感謝しろよな・・・・。』
こうして、桐原が電話を切った。アルザンは震えて、受話器を落とした。
アルザン「おお・・・!なんとありがたき幸せ!この支部長が我々を助けようとは・・・!!」
対日本攻撃支部のメインルームでは、ダークネスが桐原に話しかける。
ダークネス・セイバー「明日は収容所へ行かれるそうですね。」
桐原「そうだ。明日はあいつも来るだろうからな。」 桐原はそう言いながら笑みを浮かべる。
ダークネス・セイバー「・・・高町光次郎ですね。何故、あの少年に・・・?」
桐原「クククク・・・!あいつにはちょっと因縁っつーのがあってよ・・・!」
ダークネス・セイバー「因縁・・・・・ですか・・・・。」
桐原「どうやら、あいつは俺とちょっと似てるのでな。宿命ってもんを除いてな。」
ダークネス・セイバー「宿命とは何ですか?」
桐原「そうさ。俺とお前がこの世界を征服するのに対し、
あの少年と・・・・・マリオネットライターはこの世界を防衛すると言う、
まったく逆の宿命さ。それ以外は同じかも知れんな・・・・。」
ダークネス・セイバー「・・・・・・っ。」 その時、ダークネスは何かの思い出した。
これは過去の記憶。その記憶の中には、とても明るくおもちゃがいっぱい置いてある、
部屋で一人の少年が一人の女性と戯れていた。その女性はダークネスだった。
その頃のダークネスは何故か優しく微笑んでいた。そして、少年は・・・・。
なんと。幼い頃の桐原であった。その頃の桐原は何故か明るかった。
そして、現在。ダークネスは思い出して切ない表情をしていた。
桐原「・・・・・何寂しい顔をしてやがる。」 それを聞いたダークネスは驚き、慌てて謝る。
ダークネス・セイバー「っ!!!も・・・・申し訳ございません。
支部長のジャンボロイドであろうものが・・・このような惨めな表情を・・・・!!」
桐原「誰が謝れと言った?お前は確かに俺のジャンボロイドだ。安心しな。
俺はお前を捨てるつもりはない。あの頃、お前がそうしたようにな。」
ダークネス・セイバー「支部長・・・・・。」 ダークネスはそう聞いて、嬉しくなったか微笑む。
桐原「念のためお前はこの支部に残ってもらう。収容所は俺と親衛隊で行く。」
ダークネス・セイバー「・・・・はっ!!」 ダークネスはすぐに険しい表情で返事した。
そして、次の日。SSP第6分隊基地の作戦室では隊員たちが集まっていた。
春日「では、高町隊員。昨日の情報をもう一度隊員たちに伝えて。」
光次郎「はい。デスナイトは拉致した人々を、
第56地区の団地に閉じ込めています。理由はわかりませんが、
とにかく、あの団地に人々が閉じ込められている事は事実だと思います。」
桜「つまり、行ってみなければわからないと言う事ね?」
春日「そう言う事ね。デスナイトは収容所を防衛するから、
相当の戦力で迎え撃つわ。よって、今回は隊員たちで行ってしてもらうわ。」
青井「・・・・・っ。」 青井はデスナイトに対する怒りでいっぱいだった。
しかし、脳裏に清水に打たれた事を思い出し、一瞬落ち込んだ表情をする。
野沢「・・・・奈々ちゃん。」 青井「っ!!?」
青井は野沢に名前を呼ばれ、彼女の方に向く。
野沢「・・・一緒に頑張って、みんなを助けよっ!!」
青井「・・・・・は、はい!!」 そして、清水が青井にこう言った。
清水「青井隊員。復讐心には絶対支配されないで。復讐は己の心を負に変える・・・。」
青井「はい。できるだけそのつもりでいます。」
春日「では、皆。準備はいいわね?出動!!」
隊員たち「了解!!!!」 こうして、春日を除く隊員たち全員が出動した。
そして、ここが第56地区の団地の前である。第6分隊を初めとする、
複数の分隊の全メンバー(ただし、隊長は除く。)が団地へとゆっくり近づいていった。
神山副隊長「これより、救出作戦を始める!!まず、その作戦の説明をする。
第10分隊と第2分隊は敵兵に攻撃を仕掛け、敵の注意を引き付ける。
第6分隊、第3分隊は拉致させた人たちの救出する。」
青井「もし、敵が邪魔したら・・・・。その時は・・・・!」
青井は妨害する敵を倒そうとする意思か拳を握り締める。
デスナイトへの憎しみはまだ消えず。
神山副隊長「ただし、敵との戦闘はできるだけ避けていただきたい。」
青井「え!?・・・・・っ!」 青井は戦えないのかと思い、少し悔しがる。
神山副隊長「第9分隊と第5分隊は念のため、外で待機せよ。
もし、兵士たちやモンスロイドが出てきた事に備えて迎撃準備にかかれ。
また、遠距離用武器を持っている隊員は遠距離援護狙撃を開始せよ。
それでは、作戦を開始する!!!!」
隊員たち「了解!!!!!」 こうして、隊員たちはそれぞれ分隊に分かれて、
団地へと潜入した。ただし、第9、5分隊のメンバーたちは外で待機した。
こうして、それぞれの団地内で隊員たちとブラックアタッカーたちの戦闘が始まった。
神山副隊長「はああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 神山副隊長は、
スパークサーベルを振り回して、少数のアタッカーたちを斬り倒していった。
神山副隊長「なんとしてもこの団地のアタッカーどもを一掃するのだ!!!」
隊員たち「了解!!!!!」 隊員たちも剣でアタッカーたちを倒していった。
SSP隊員「うわっ!!!」 しかし、一人の隊員が剣を持つアタッカーに倒されてしまう。
隊員たちもブラックアタッカーに倒されてしまっているところもあった。
団地での戦いでは、部屋でも隊員たちとアタッカーたちが戦っていた。
さらに、団地の近くのところでも戦いが開始されていた。
中には銃器を使う者もいた。これはまさしく戦争だ。
ちなみに、第9、5分隊は狙撃兵たちが銃器で団地の中にいるアタッカーたちを狙撃した。
この時のアタッカーたちは誰が撃ち殺したのかと混乱していた。
そして、光次郎たち第6分隊のメンバーたちは多くのマンションの近くを走っていた。
桜「剣や銃の音が響いている・・・。もう戦争が始まったのね・・・・っ!」
清水「各団地にそれぞれ人々が収容されているところがあるわ。
二手に分けて行動しましょ!私と野沢、他10名はA班として、
残りのメンバーはB班として別々の団地に向かってもらう。」
野沢「それでは皆!健闘を祈る!!」 隊員たち「了解!!!!」
こうして、6分隊のメンバーはA班、B班として二手に分けて行動を開始した。
光次郎たちB班はとあるマンションの中を走っている。
その時、そんな彼らの前に多くのブラックアタッカーたちが現れた。
ブラック・アタッカー「ここから先へはゆかせん!!!」
光次郎「ちっ!ブラックアタッカー部隊め・・・!!」 青井「デスナイト・・・!!」
つづく
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