夜の町に近くの森で、銀色の昆虫が飛びまわっていた。
そこに、警官たちが拳銃でその昆虫を撃ちつづけた。
しかし、銀色の昆虫には全く効き目がなく、今度は昆虫が反撃に出ようとした。
銀色の昆虫「クワワワワワワワ」 昆虫は鳴き声を出しながら、口から溶解液を吐き出した。
警官たち「うわあああぁぁぁぁぁ!!?」 ほとんどの警官たちがその溶解液を、
くらってしまったが、残りの警官たちはなんとか避けきって無事であった。
溶解液を浴びた警官たちは体が白くなって、ドロドロに溶けてしまった。
警官「仲間たちが・・・・・っ!!」 「今は持ちこたえろ!!・・・・むっ!?」
一人の警官が誰かが来た気配を感じる。そう。SSPの6分隊がここに駆けつけたのだ。
野沢、桜、光次郎、青井、他4名である。
野沢「SSPです!!!救援に来ました!!」 警官「ありがたい!!」
桜「ここは我々にお任せを・・・・っ!行くわよ、光次郎君!奈々ちゃん!皆!」
光次郎&青井たち「了解!!!!」 隊員たちは一斉にサイレントガンは昆虫を攻撃した。
銀色の昆虫「クワワワワワワワ」 しかし、昆虫はこの銃撃に耐え、溶解液で反撃する。
隊員たち「きゃあぁぁぁぁっ!!!」 隊員たちは間一髪避けた。全員、無事である。
光次郎「やろォ・・・・っ!!ならば、これでどうだっ!!!」
光次郎はサイレントガンからボウガンへと武器を持ち替えた。
銀色の昆虫「クワワワワワ」 昆虫は溶解液で攻撃する前の光次郎に迫る。
桜「光次郎君!!!」 光次郎「くっ!!」
光次郎は間一髪、敵の溶解液から避けた。そして、ボウガンを構え発射した。
彼の放った一本の矢が銀色の昆虫の体の一部に刺さった。 ドカアァァァァン
銀色の昆虫「クワワワワワワワ」 すると、その昆虫の体の一部が爆発した。
昆虫は急に痛がったか、いきなり隊員たちのところから飛び去ってしまう。
青井「何、あの昆虫?高町隊員のボウガンには凄く効くなんて・・・・!」
野沢「実はこの前、科学班に頼んで光次郎のボウガンの矢を強化してもらったの。」
光次郎「僕もたった今驚いた。普通のボウガンの矢じゃぁ簡単に跳ね返されたかも知れない。」
桜「とにかく、今は昆虫を追いましょ!これ以上、被害を拡大させるワケにはいかない!」
隊員たち「了解!!!」 隊員たちは銀色の昆虫を追うべく、走った。
一方、清水と裕見子は夜の森にいた。どうやらここに設計図が落ちていると思っているそうだ。
二人はここで、設計図を探していたのであった。しかし、なかなか見つからない。
清水「本当に・・・・ここで落ちたの?」
裕見子「ええ・・・。たぶん、私の考えではここだと思うんだけど・・・・。」
清水「とにかく、探してみましょ。もし、設計図がここに落ちているのなら・・・・っ!」
裕見子「・・・・・うん!」 二人は設計図を探そうと森中をくまなく探検し続けていた。
だが・・・・・それでも、まだ見つかる気配はない。その時・・・・!?
ガララ「探しているのは、これか?」 清水と裕見子「っ!!?」
ガララの声を聞いた二人は後ろの方を向く。そこに、何かを持っているガララがいた。
裕見子「ガララ・・・・・っ!!!」 清水「お前!その手に持っているのは・・・・!?」
清水はガララの持つ何かに目をつける。その何かとは二人が探していた、
モンスロイドの全てを記されている設計図であった。何故、ガララがこれを持っているのか!?
ガララ「ふん!まさか・・・・お前がドジを踏んでこの辺に落とすとは思わんとはなぁ。」
裕見子「私の父さんが一生懸命盗んだ設計図が・・・・っ!!!」
ガララ「この前、我々から逃げている時。そのあまりの逃走に夢中、
いつの間にか、この森に落としたそうではないか。流石の俺も、
今になって気づかなかったよ・・・。だが、見つかったから良しとするか・・・・。」
そう言ったガララはピストルを持ち出した。どうやら二人を殺そうとするつもりだ。
裕見子「ああ・・・・!!」 ガララ「地獄で父と再会するがいい・・・・・っ!」
ガララが銃の引き金を引く瞬間、清水が素早く銃を構えて射撃した。
ガララ「うぉっ!!?」 ガララは清水の射撃を受けて、ピストルを弾き飛ばされた。
裕見子「由美子さん・・・・・!」 清水「・・・・・・っ。」
清水は自分に感謝する裕見子に笑顔を見せる。ガララが武器を失い、二人を睨んだ。
この時、銀色の昆虫が飛んで来た。裕見子と清水、ガララはその昆虫の方を見る。
裕見子「銀色の昆虫!!!」
ガララ「おおっ!いいところに戻ってくれたか!!インセクト・イェッガー!!」
そして、ガララが銀色の昆虫に向かって手を出すと、昆虫が彼のもとに飛んでくる。
清水「インセクト・イェッガー!?」 ガララ「さァ!我が武器となれぃ!!」
ガララがそう言うと、銀色の昆虫が銀色の銃器へと変形した。ガララがその銃器を手に取る。
清水「銀色の昆虫が銀色の銃器になった・・・・!?」
ガララは銀色の銃器を構えて、二人を殺そうとした。二人はガララからゆっくりとさがっていく。
ガララ「ふははははははははは・・・・・・!!!ぐあっ!?」
その時、一つの矢が銀色の銃器に刺さり爆発する。ガララはこれに驚き、銃器を放す。
その銃器は地面に落ちて、電気が走る。そこに、光次郎たちが来た。
銀色の銃器を射ち落としたのは、光次郎のボウガンだったのだ。
光次郎「大丈夫ですか!?清水さん・・・・・。」 清水「あ、ああ・・・。なんとか・・・・。」
ガララ「お、おのれええぇぇぇ・・・・!!」 ガララは未だに設計図を持ったままである。
清水「っ!!えぃ!!」 清水はすぐに銃を撃ちだす。その銃弾は設計図に命中した。
ガララ「うわあぁぁっ!!?・・・・っ!ああ!!設計図が・・・・!!」
ガララは今の清水の攻撃で尻餅ついてしまい、設計図が燃えて、地面に落ちていた。
清水「これでモンスロイドの設計図は灰となる。ごめん・・・裕見子・・・・!」
裕見子「・・・・・いいの。私も・・・・あの忌まわしい設計図を燃やしてやりたいと思っていたの。」
二人ははもちろん、光次郎たちも燃え上がって灰になりつつある設計図を見つめていた。
ガララ「お、おのれらァ・・・・!このままで済むと思うなよおぉぉ・・・・っ!!
起きろ!インセクト・イェッガー!!!まだ生きているハズだ!!!」
ガララがそう叫ぶと、銀色の銃器から銀色の昆虫に変形した。
光次郎「あっ!銃器から銀色の昆虫へと変わった!!?」
銀色の昆虫「クワワワワワワワ」 そして、銀色の昆虫は宙へ飛び光りだした。
その銀色の光とともに昆虫は巨大化していき、姿を変えていく。光が消えるとそこには、
顔では左右に五つずつある目。獣に近い口。さらに、左右にカマキリ状の手が二つずつあった。
足が生えていて地面を踏んでいた。背中では蟲の羽も生えていた。
これこそ、銀色の昆虫の正体たる、蟲型のモンスドイロ。インセクト・イェッガーである。
インスェクト・イェッガー「クワワワワワワワワ」 桜「今度は巨大変身した!!?」
ガララ「そうさ!このインセクト・イェッガーこそ、我が相棒のモンスロイドなのだ!!
教えてやろう。このインセクト・イェッガーは変身機能を搭載している。
これにより、小さくなって昆虫になったり武器にもなれるのだ!!
さぁ!インセクト・イェッガー!!全てを焼き尽くせっ!!!!」
インセクト・イェッガー「クワワワワワワワワワ」
ガララの命令を受けたインセクト・イェッガーはさっそく暴れ始めた。
光次郎「く・・・・っ!僕は地上から攻撃する!!野沢さんたちはフライングで!!!」
野沢「わかったわ!!桜ちゃん!奈々ちゃん!皆!行きましょ!!!」
桜と青井「了解!!!」 こうして、野沢たちは一旦、第6分隊支部へと急いだ。
光次郎と清水と裕見子はここに残り、ガララと対立していた。
ガララ「ち・・・・・っ!」 すると、ガララはいきなり何処かへ走り去っていく。
光次郎「あっ!待て・・・・・!!」 清水「高町隊員!!」
清水の呼び声を聞いた光次郎が彼女と裕見子の方に向く。
清水「奴は私が倒す・・・・。その間に、君はこの子(裕見子)を・・・・!」
裕見子「ゆ・・・・由美子さん・・・・!?」
どうやら清水はガララを追うため、光次郎に裕見子を預けるつもりだ。
光次郎「この娘は・・・・・!」 清水「名は裕見子。しばらく彼女を守って欲しい?」
裕見子「由美子さん・・・・・。」 裕見子は心配そうに清水を見つめる。
光次郎「・・・・・いいんですね?」
清水「・・・・ああ。一応、先輩の命令として受け入れてくれるか?」
光次郎「・・・・・わかりました。これより、裕見子ちゃんの保護に移ります。」
清水「ありがとう・・・・。いいよね?裕見子。」 裕見子「うん・・・。でも、死なないでね?」
裕見子は清水を切なそうに見ながら、光次郎のところに来た。
清水「よし・・・・っ!では、これより私はガララを追跡する!!」
清水はそう言いながら、ガララを追うべく走り出した。
一方、インセクト・イェッガーは夜の町で次々と民家を踏み潰していった。
インセクト・イェッガー「クワワワワワワワワ」 インセクトは口から溶解液を吐き出した。
モンスロイドの出した溶解液により、近くの民家が溶けていきやがて崩れていく。
インセクト・イェッガーはまた口から吐く溶解液で他の民家を壊していった。
そこに、夜空からフライング・ファイターは飛んで来た。
桜と青井が前のコックピット。野沢が後のコックピットに乗っていた。
野沢「町の被害が次第に拡大していく!!なんとしてもモンスロイドを破壊するのよ!!!」
桜&青井「了解!!!」 フライングはレーザーバルカンで先攻をかけた。
インセクト・イェッガー「クワワワワワワワワワ」
インセクトイェッガーはフライングのレーザーバルカンを受け、ひるんだ。
インセクトは怒って、四つの手から無数のレーザーバルカンを連射して、反撃する。
しかし、フライングファイターはそれ間一髪、避けた。インセクトは技を外されて悔しがる。
フライングは再びレーザーバルカンでインセクトを攻撃していた。
インセクト・イェッガー「クワワワワ!クワワワワワワワ」
インセクトは近づいて来たフライングを叩こうとするが、タイミングが悪いか、
通りぬかれて打撃を避けられる。そして、次に溶解液で、前から飛ぶフライングを攻撃する。
しかし、速いマッハのフライングに敵の溶解液が届かなかった。
フライングファイターは旋回し、インセクトイェッガーにレーザーバルカンを浴びせた。
その間に、光次郎は裕見子と一緒に森の中を走って行った。
そして、清水もガララを追うべく森の中を走っていた。その間に、
少数のブラックアタッカーが立ちはだかるが、清水は銃で奴らを次々と撃ち倒していた。
ブラック・アタッカー「うわっ!!」 「ぐあ!!」 「ぎゃぁ!!」
清水「・・・・・っ!こんなところにザコどもが・・・・・っ!!」
敵部隊はまだ残っている。清水は次に剣でその残りの敵を斬り捨てて、全滅させた。
清水はさらに走り続ける。そして、ガララを見つけ追い詰めた。
ガララ「ちぃ・・・・っ!!どうやら戦うしかあるまいなぁ・・・・!!
元スイス支部のハイパー・コマンダーの名に懸けて、貴様を倒してやる!!」
清水「・・・・・行くぞ!」 こうして、ガララがもう一つの銃を構え、
清水もサイレントガンを構えた。どうやら二人は銃撃戦を開始するつもりだ。
つづく
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