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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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光次郎「あっ!目を覚ましたぞ!!」

そして、少女は完全を目を開き、意識を取り戻して上半身を起こした。

少女「・・・・・っ。ここは・・・・・??」

起きたばかりの少女にはここが何所なのかは全くわからなかった。

野沢「ここは、SSPの基地よ。」  野沢は優しい笑顔で、少女にそう言った。

少女「SSP基地・・・・・・・。」

清水「・・・・・・・・・っ。」  清水も少女に優しい笑顔を見せる。

少女「っ!あなたは・・・・・あの時の・・・・・・・。」

春日「・・・・・目覚めたばかりで悪いけど、さっそく何故、

あなたが今回の事件でデスナイトに追われているか説明してくれないかしら?」

少女「・・・・・・っ!?そ、それは・・・・・・。」

少女はいきなりそう言われたので、ビクついて恐る恐る言おうとしていた。

少女「・・・・・・・・っ!」  しかし、何故かそれから怖がったいるか、何も言わなかった。

清水「・・・・・隊長。この娘は・・・・私に任せてくれませんか?」

春日「・・・・・・でも、あなたの性格では・・・・・。」

清水「大丈夫です。私はこの娘と知り合いでしたから・・・・・。」

少女「・・・・・・・・っ!!」  少女はそれを聞いて動揺する。

やはり、この少女と清水は何か関係があるみたいだ。

春日「・・・・・・わかったわ。今回の件はあなたに任せる事にしたわ。」

清水「ありがとうございました。・・・・・いきましょ。」

清水は少女に優しく手を差し伸べる。少女はゆっくりと彼女に手に触れる。

少女「・・・・・・あなた。何処かで見た事ある・・・・・・。」

清水「・・・・・・・。さぁ。行こう。」  清水は少女をゆっくりとベッドから立たせる。

光次郎「・・・・・あの・・・・。名前は・・・・・?」  光次郎は恐る恐る少女にそう聞く。

少女「っ!・・・・・【野中・裕見子(のなか・ゆみこ)】・・・です・・・。」

すると、少女は小さな声で答える。少女の名は裕見子だった。

清水「・・・・・・っ。では、私はこれで。行こう。」

清水は春日たちの前で敬礼し、少女・裕見子を連れて部屋から出た。


車を運転している清水は裕見子を乗せながら自分の家へと行った。

この二階建ての家こそが、清水の家である。

車をそこで停めた清水は降りて、裕見子も一緒に降りる。

清水「ここが私の家よ。安心して入って良いわ。」

裕見子「はい・・・・・。」  二人はそのまま家の中へと入って行った。

場所は変わり、ここは家の二階の部屋。いわば、清水の部屋である。

なんとも女性の部屋らしくない程のシンプルに見えそうな部屋である。

強いて言えば、光次郎の部屋に近いようである。しかし、机には、

パソコンがあるが、その前に作戦ファイルがたくさん置かれてあった。

裕見子はきょとんとして、この部屋の風景を見回していた。

清水「ここは私の部屋。本があるから、暇なら読んでもいいわ。

つまらないのが多そうだけど・・・・。」

裕見子「あ・・・・ありがとうございます・・・・。ところで、まだ・・・名前が・・・・・。」

清水「うふふ。じゃあ、教えてあげるわね・・・・・。私は清水。

清水・由美子よ。覚えているかな?」

裕見子「清水・・・・由美子・・・・・?なんか・・・・聞き覚えがあるような・・・・。」

清水「ええ。だって、私と貴方は昔・・・・・・。」

清水はそう言いながら、ポケットから十字架を見せた。

清水「友達だからっ!」

裕見子「友達?こ・・・・・これは・・・・・?」

清水「十字架よ。覚えてる?5年前のあの頃を・・・・。」

裕見子「っ!!!!」  その頃、裕見子の脳裏に何かが浮かび始めた。


それは、5年前の記憶。それは、裕見子が小学3年生の頃であった。

裕見子は寂しそうにブランコに乗っていた。そこに、清水が彼女のところへ来る。

彼女は当時高校2年生の頃であった。裕見子はそんな彼女の姿を見る。

清水「・・・・・どうしたの?」  裕見子「・・・・・・っ。」

しかし、裕見子は黙り込んでいた。清水が彼女の隣のブランコに乗る。

清水「ひょっとして、寂しいんだ。」

裕見子「っ!」

清水「私もね、小学生の頃。あまり友達できなかったの。虐めには会ってないけど。

私、あの頃は交流するのが苦手だったの。今でもちょっと・・・。あなたはどうなの?」

裕見子「・・・・・私、友達作るの怖い・・・・。私、何をやっても駄目だから・・・・。」

清水「そう・・・・・。実は、私も昔は何の取り得もなかったのよ。」

裕見子「お姉ちゃんも?」

清水「うん。でも、少しずつやりそうな事をやってみて、それを頑張れば、

それができると思うわ。私はそれで色々やってみて、

今じゃ何故か何時の間に副委員長になったのよ。父がSSPの関係者だから、

私、将来SSPのメンバーになるかもね。あなたは今何してるの?」

裕見子「・・・・・あまりやってないけど・・・・近くの協会で神様にお祈りしているの。」

清水「神様にお祈りか・・・・。将来、いい人になれるわね、あなた。」

裕見子「・・・・そうかなぁ・・・・。ところで、お姉ちゃんなんて言うの?」

清水「あたしは清水。清水由美子よ。あなたのお名前は?」

裕見子「・・・・野中裕見子・・・・・。」

清水「あははははw裕見子ちゃんね。私と同じ名前ね^^

私と貴方・・・・近いうちに友達になりそうだね。」

裕見子「え・・・・?でも、私・・・・・。」

清水「大丈夫。もし、わからない事があったら私に相談してもいいわ。

だって、私とあなた。これから友達になるんだから!」

裕見子「・・・・・っ。」  それを聞いた裕見子の目から一粒の涙が出そうになった。

そして、裕見子は手でその涙を拭き、ポケットから十字架を出して、清水に見せる。

清水「これは・・・・・・?」  清水はきょとんとしながらそう言うと、裕見子は笑顔でこう言った。

裕見子「あげる・・・・・。だって、友達になってくれたもん。」

清水「・・・・ありがとう。」  清水は彼女の差し出した十字架を両手に掴んで、嬉し涙を流した。

こうして、裕見子は清水と言う初めての友達ができた。

この日から二人は毎日公園でよく会っていた。しかし、その幸せは長くも続かなかった・・・・。

突然、正体不明のジャンボロイドが現れて町で大暴れをしていたのだ。

それによって、裕見子のいた教会が燃やされてしまい、それを知った清水が、

彼女を救おうと協会へ急ぐが、時は遅く協会は爆発し、裕見子は生死不明になってしまった。

協会を破壊したジャンボロイドはSSPの隊員たちに倒され爆発をして、あの世へ送られた。

裕見子が行方不明になった事になげき悲しむ清水はジャンボロイドを倒したSSPの勇姿を見て、

SSPの隊員になる事を誓ったのだ。これ以上、誰かを悲しませないために・・・・。


そして、現在。裕見子は完全にあの記憶を思い出し、涙を流していた。

清水「ね?思い出したでしょ?あの頃の出会い。そして、別れ・・・・。

その別れで私はこうして、SSPの隊員になってデスナイトによって、

悲しみにくれた人たちを助け、ジャンボロイドやモンスロイドと戦っていたの。

それより、よかったわ・・・・。あなたが・・・・この時までに生きていてくれたなんて・・・・っ!」

清水はそう言いながら涙を流していた。彼女の涙が床に落ちていく。

裕見子「私も・・・・怖かった・・・・・。死ぬかと思った・・・・・。

ずっと・・・・会いたかった・・・・。あなたに・・・・・・・っ!!」

そして、清水と裕見子は再会を果たして、泣き崩れながら、抱き合った。

彼女たちの切なくすすり泣く声はしばらく続いていた。

そして、二人は次第に泣き止み、抱き合うのをやめた。

清水「・・・・・・ところで、何故。あなたがデスナイトに追われているの?」

裕見子「・・・・・デスナイトはあの5年前の騒動で倒れた私を拉致していたの。」

清水「拉致!?それで、デスナイトに捕らわれていたの・・・・・!」

裕見子「ええ・・・・。だって、私の父、デスナイトのメンバーだったから・・・・。」

清水「な・・・・なんですって・・・・・!!?」

裕見子「でも、父さんは正式なメンバーになったんじゃなくて、

FBIのスパイとして奴等の秘密を探っていたの。あの時、父さんは、

私を助けようとあえてデスナイトに拉致した。でも、虐待はしなかった。

父さんは私にだけ優しくしてくれた。そして、父さんは見てはいけない物を見てしまったの。」

清水「秘密・・・・・?」

裕見子「モンスロイドの全ての設計を・・・・・・!」

清水「モンスロイドの設計だって・・・・・・!!?」

つづく

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