モモ「・・・・・・・・・っ!?こ、これは・・・・!!」
モモは大きな石版の絵を見て驚き、手に持っている石版と比べてみる。
モモ「石版に描かれた怪物の絵が・・・・全然違う・・・・!!!
この大きな石版に描かれた怪物って、
さっき私の部下たちが戦っている妖精怪獣なんじゃ・・・・!?」
そう。モモが見た大きな石版の怪獣は、妖精怪獣ペルーそのものであった。
もしかして、ペルーは妖精族と関係だろうか?
モモ「大きな石版に描かれている怪獣は今、地上で暴れている怪獣・・・・。
私も持つ石版に描かれている怪獣は、全くわからない怪獣。けど・・・・。
きっと、何か恐ろしい感じがするわ・・・・!」
モモは持っている石版を強く握る。まるで、その石版から恐怖を感じるように・・・・。
謎の声「あなたの持ってる石版の怪獣・・・・。それはガビラスと言います。」
モモは突然響く謎の声に驚き、どこにいるか顔を動かす。
モモ「だ、誰・・・・っ!!?」
謎の声「・・・・我々は妖精族の一族・アリス族。」
モモ「ア、アリス族・・・・!?あっ!!?」
そして、モモは大きな石版が光ったのを見て驚き、手で目を隠す。その光るものが消えると、
身体が人間そのものだが、目が少し違った。衣装は白い布らしく、
ちゃんと妖精らしく羽が生え、髪が金髪の妖精がいた。
しかも、モモの前には数人もいる。モモはその妖精たちを見る。
モモが見るこの妖精たちこそが、アリス族だ。
モモ「あ・・・あなたたちが・・・・アリス族・・・・?」
アリス族の少年「はい・・・。僕はずっと、あなたが来るのを待っていました。」
モモ「待っていた?どう言う事・・・・??」
アリス族の少女「我々を助けて欲しいからです。」
モモ「助けて欲しい・・・?」
アリス族の少年「間もなく・・・・邪悪なる魔物・ガビラスが目覚めるのです。」
モモ「ガビラス・・・・??もしかして、この石版に描かれた怪獣の事・・・?」
モモは手に持つ石版をアリス族の皆さんに見せる。
アリス族の少女「はい・・・。この魔物こそがガビラスです。
ガビラスは、夢の国が存在していた時代で暴れていた怪獣で、
夢の国を10つも壊滅させた恐るべし悪魔の存在でした・・・。」
アリス族の少年「そのガビラスは我が守護神・ペルーに封印されましたが、
現在までに夢を失った人間たちの汚いマイナスエネルギーを吸っていたんです。
その恐ろしい力を蓄えて、復活しようとしているんです!!」
モモ「そうだったの・・・・・。けど、夢の国を襲うなんて、おっそろしい奴ね!!!
それと、ペルーってあなたたちの怪獣だったのね・・・・!?」
アリス族の少年「はい・・・。ペルーはガビラスの復活の原因は、
人間であると知り、その人間を倒す事でガビラスの目覚めを止めようと・・・・。」
モモ「じゃあ、そのペルーを今すぐ止めて!!人間たちを殺したって、
何の意味もないじゃない!!それに、私たち夢の住人は、
人間たちが存在してからこそ、生きているの!!人間たちが絶滅すれば、
私もあなたたちも消えてしまうわ!!それでも良いの!?」
モモは必死に訴える。アリス族の少女はそれを聞いて、こう答えた。
アリス族の少女「え・・・・?私たち、夢の国の者ではありませんが・・・・??」
モモ「え・・・・・??」 モモはアリス族が夢の住人ではないと聞いて、勢いが止まる。
アリス族の少女「ですが・・・・。私たちも少々勘違いをしてしまいました。
あなたが消えてしまっては、大きな罪を背負ってしまう。ペルーを止めてさしあげましょう。」
モモ「ほ、本当!?」 アリス族の少年「ペルーは僕らの意思通りに動きますから。」
そして、少女が石版の方に向かって、こう叫んだ。
ペルーの少女「・・・・ペルー!!人間への攻撃は無意味よ!!やめて!!!」
町の上空でDGC部隊と戦うペルー。ところが・・・・。
サキ「今度こそ落ちなさい!!!」 イチゴ「一斉連射!!!」
二機のスカイラッシュがレーザーバルカンをダブル連射して、ペルーを攻撃。
ペルー「ギュイイイィィィンギュイイィィィンギュイィィィン」
イチゴ「突撃してくるぞ!!」 サキ「回避の準備を・・・・!!」
二機のスカイラッシュがペルーに近づく。ところが・・・。
グルゥン ペルーは二機のスカイラッシュから離れるように、
後方へまわり、そこへ移動した。アリス族の少女の声が通じたのだ。
イチゴ「っ!!怪獣が逃げていく・・・・!?」
イチゴの言う通り、ペルーは逃げた。アリス族の遺跡へ戻るために・・・・。
シュドー「追うか!?」 テブリッシュ「いや。深追いはよそう・・・。」
かくして、ペルーは地下遺跡のあるところへ着地し、そこの地面に潜った。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・ ペルーが地面を潜っているので、この地下遺跡に地震が響く。
モモ「わわ・・・・・っ!!こ、この地震は・・・・・!?」
アリス族の少年「ペルーがここに戻ったのです。」
冷静どころか嬉しそうなアリス族の言葉に、取り乱しそうなモモは慌てて理解する。
モモ「そ・・・そう・・・・;」 ペルーの声「ギュイイィィンギュイイィィンギュイイィィン」
ペルーの鳴き声と共に地震が収まった・・・。モモはこれに落ち着く。
モモ「あ。収まった。」
アリス族の少女「たとえ、ペルーが破壊を終えたとしても、
ガビラスの復活は逃れられません。モモ様。どうか、我らに力を・・・。」
モモ「・・・・わかったわ。その代わり、ちょっと待ってくれる?
私の仲間を呼んでくるから・・・・。」
アリス族の少年「・・・・はい。僕たちは待ってます。あなたがまた来るのを・・・・。」
アリス族の少女「私たちはこの石版の中で待っています・・・・。」
アリス族の妖精たちは光に包まれ、大きな石版の中へ入っていった。
モモ「・・・・っ!大きな石版は、ゲートだったのね・・・・。」
ノコッタインに戻ったコリスとパパ。ママが夫婦専用の部屋で、パパの看病をしている。
パパはベッドの上で横たわっている。コリスもそこにいる。
ママ「大丈夫・・・?パパ・・・。」
パパ「大丈夫だよ。ママ。ほら!!この通り!!」
パパはもう元気か、ベッドから出て立ち上がる。ママは笑顔で拍手する。
ママ「わーっ!パパすごーいw」 そこへ、モモが急いで帰って来た。
クックブック、チャーモ、ルピピも帰って来た。
モモ「パパ!!大丈夫・・・・!?・・・・って、もう大丈夫じょぶか・・・^^;」
パパが心配で慌てていたモモは、パパがすっかり、
元気になったので呆れながら落ち着いた。
パパ「ふふ・・・・。お帰りなさい。モモ。」
モモ「はい・・・。ただいま。パパ・・・・。」
コリス「これで・・・・隊長の家族がそろったワケですね・・・。」
クックブック「久しぶりの人間界での家族がそろっただば・・・。」
ルピピ「ロマンチックだわァ~っ!!」 チャーモ「オイラ、泣けちゃう・・・。」
そう。モモの人間界での家族がここに、そろったのだ。
パパとママ、モモは暖かい笑顔であった。
コリス「これが・・・・家族・・・・。(これが姉さんのもう一つの家族・・・・。)」
コリスはこの幸せな光景を見て、改めて家族の素晴らしさを知った。
コリス(・・・・・パパ。ママ。) さらにコリスは上の方を見上げる。
マリンナーサの王様と王妃様に会いたい気持ちになったのだろう。
ママ「せっかく懐かしの家族がそろったから、盛大なパーティをやりましょ!!」
モモ「あっ!良いね、それ^^」
パパ「せっかく我が可愛い娘が帰って来てくれたんだ。
きっと、美味しいパーティになるんだろうなァ~っ。」
ママ「まあ。パパったら・・・・。」 ママは照れ始める・・・。
パパ「ママ・・・・。」 ママ「パパ・・・・。」
突然、二人の夫婦は見つめ合い始めた。
パパ「ママ・・・・。」
ママ「パパ・・・・。」
パパ「ママ・・・・!」
ママ「パパ・・・・!」
二人は呼び合い続ける。この二人はこうして愛し合っているのだ・・・・。
コリス「な、なんですか・・・?これは・・・・;」
モモ「いつもの事よ。パパとママはああして、愛し合っているの。」
コリス「そ、そうですか・・・。」
クックブック「それより、モモ。あの地下遺跡の事じゃが・・・。」
モモ「ええ。あそこには確かに妖精族がいたわ。」
コリス「えっ!?妖精族が!!??」 コリスは大声で叫ぶ。それをパパとママが気づく。
パパとママ「ん???」 モモ「こらっ!!コリス・・・!」
コリス「ん!んんんんん~っ!!(す、すみませえぇ~ん!!)」
モモは慌てて、大声を出したコリスの口を塞いだ。
コリス「ぷはァ!!そ・・・それで、その妖精族は・・・・?」
パパとママが再び見つめあい、モモの手がコリスの口から離れる。
コリスは小声で話す。パパとママに気づかれないように・・・・。
モモ「ええ・・・。どうやら、アリス族と言って、
さっきの怪獣もペルーと言ってアリス族の使いだったそうよ。」
コリス「しかし。妖精族がまだこの地球に残っていたなんて・・・・。」
モモ「うん・・・。本当に驚いたわ。」
コリス「あの妖精族・・・。何故、あのような怪獣を暴れさせて・・・。」
モモ「・・・・ただ、暴れているだけじゃないわ。ただ、ガビラスって奴の、
復活を止めようとしたのよ。人間のマイネスエネルギーとかで蘇るってさ・・・・。」
コリス「そうだったのですか・・・・。それで、ガビラスとは?」
モモ「何でも、夢の国を襲った怪獣なんだって。とにかく恐ろしい奴だそうですよ。」
コリス「そうですか・・・・僕も地下遺跡へ・・・・。」
モモ「うん・・・・!」 ママ「さっきから何話しているの?モモ。」
二人がひそひそ話しているのに気づいたママとパパに、コリスとモモがビックリして気づく。
コリス&モモ「ギクッ!!!」
パパ「何か・・・事件の会議でもしてるのかぃ?」
モモ「え、ええ!!そうよ、そうよ^^;なんたって、
私たちは正義の部隊だからァ・・・・・。ははははははは・・・・。」
つづく
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